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【クチコミ・感想(8点検索)】
3.《ネタバレ》 完全版を鑑賞。正直、「3時間半は流石に長いだろう」と思っていましたが、なかなかどうして、飽きずに観られました。最初の1時間はほぼ現状説明に費やされます。核戦争後の世界。人類は滅亡の危機に瀕しているという。だのに悲愴感や滅亡への恐怖が感じられません。木々は青々と生茂り、人々の生活も日常の中にある。昨日と変わらぬ今日が来たように、今日と変わらぬ明日が来るだろう。そう思えるのです。しかしこの認識が途方も無く甘かった事に気付かされます。スカイダイブした後にパラシュートを付けていない事に気付いたような。“楽観”は決して悪ではありません。生きていくための知恵。でも現状認識を鈍らせ、想像力を狂わせる作用も孕んでいる。楽観も過ぎると、しっぺ返しを食らうかもしれない。人類滅亡を描いた物語でありながら、死体がほとんど出てこないのは特筆モノ。直接的な“死”を扱う描写は驚くほど少ないです。多分製作費に起因するのでしょうが、結果的にコレが良かった気がする。壊れた大橋。人のいない街。それで十分伝わりました。取り返しのつかない過ちを犯したことが。死体を出さずに、観客に死を意識させることに成功していると思います。それに結果を見せなければ結果を想像出来ないようなら、核戦争は絶対に防げないとも思う。それにしてもこの邦題とDVDパッケージはナイ。日本の配給会社の苦心の程が想像出来ますが、B級C級パニックものを期待したであろう観客の精神的ダメージは大きいでしょう。シュワちゃん主演のオカルトアクション映画の題名にも被ってるし。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-23 20:05:59)
2.戦争に救いのヒーローなんて無い、ただただ愚かで残酷なのだと思い知らされ強い衝撃を受けた映画です。これを見て自分は戦争に対する思いを何か一転させられたような気がします。「平和のために戦争を食い止めなくては」なんて言いながら敵を殺していくヒーロー映画よりも、こういう映画のほうがもっと平和について考えさせてくれると思います。 【PPOSSTU】さん 8点(2003-12-13 17:19:54)
1.米国自己陶酔型映画が氾濫する中で、新鮮だ。B級の枠内なら10点。原作の恣意的意義が薄れている現代では、コチラの方がよっぽどリアリティが在る。いや、50年代だって、現実に起こればこんなモノだろう。絶望の中で選択を行わざるを得ない状況に置かれた時、人間がどのように振舞うのか。その哀しさが良く描かれていると思う。ダラダラと感じられる展開も、世界の終焉においても時間は淡々と流れて行く様を上手く封じ込めている、と捉えたら褒め過ぎなんだろうか(笑)。変にパニクった時間展開よりも、よほど現実的だと思うが。観れて良かった。 【ぽろぽろ】さん 8点(2003-06-26 08:52:43)
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