みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
12.《ネタバレ》 卵とゴルフボールは冴えたアイディアですね。卵の男の鈍臭さと図々しさと来たら・・・デンジャラスのノッチみたいな人を、長袖半ズボンにしたのも、いいセンスです。終盤はあっさりしていて、あまりネチっこくない、ネチっこくするときりが無いですから、良かったと思います。リモコンのアイディアは、作品そのもののリアリティを削いでしまうので、入れない方が良かったと思います。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 8点(2023-04-29 17:06:27) 11.《ネタバレ》 不愉快なのは、本作の乾いたバイオレンスでも神経に触るような会話の応酬ではなく。救いがないってことで有名なあの「ファニーゲーム」とかいう映画を、近所のレンタル店ではないからって、わざわざオンラインの店から取り寄せて。どうせあんたの見たかったのはこういうのなんだろうって。20年前から監督に見透かされているような、それで後ろめたいような不快感。監督が観客に仕掛けたFunny Games。観ちゃったら、被害者。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 8点(2018-02-26 21:31:08) 10.正直2度と見たくない映画です。 この映画の目的は、観客を不快にすることだと思います。 細心の注意を払って観客を引き付け、ずっと不快な感情を持つように制作されていると感じました。 そして、それに成功しています。 映像や演出の出来もよいです。 そもそも物語は受け取り手の感情を動かすために作られるもので、動かす方向と作品の出来は別物です。 物語を作る人には一度は見ておくべきだとお勧めします。ただし、一度で十分です。 【さわわ】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-22 01:36:47) 9.《ネタバレ》 皆さん書いているとおり、ものすごく不快な映画。イライラする映画といってもいいでしょう。でも、構えすぎたせいか、そこまでとは思いませんでしたが。 後味最悪の評判からわかるように、絶対に助かるはずがない。わかっているのに、助かって欲しいような描写。「助かって」との願いもかなわず。 直接的な暴力描写はゼロなのだが、嫌な感じだけは引きずるタイプ。ただグロく見せることだけの作品を作るような監督は見習って欲しい。 決して救いはない、うまく逃げたと思っても助からない、無目的な理由なき犯罪はごまんとある、などすごくリアルで現実的な面と、カメラへのウインクや話しかけ、巻き戻しなど、映画という枠をいじっている面と、矛盾する2つの面が混在している。決してこの2つの面がマッチしていると言うわけではないのだが、まあセーフの範囲かな。 ただ、そうしたものが出てくる前の中盤までが普通の映画でかなり中だるみ。前半からやりたいならやって欲しかった。 何度も見るような映画ではない。でも、一度だけ見てみる価値はある。毒という意味で存在意義はあると思う。 【θ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-10 00:10:34)(良:1票) 8.《ネタバレ》 惜しい!理不尽な映画は好きだし、ハッピーエンドばかりじゃツマラナイし、こんな映画は貴重品。なのに。百歩譲って、カメラ目線と観客に向けられた台詞は許しますよ。しかし、リモコンの巻き戻しはどうか。と思うんですよ。どうなんでしょう?面白かったケドね。ついでに、途中で流れるブラックメタルっぽいNaked Cityと云うバンドもいい味出してます。CD探そうっと。 【キノコ頭】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-07-03 22:32:31) 7.《ネタバレ》 ミヒャエル・ハネケとラース・フォン・トリアーは似ている。共に世界的に注目を浴びた欧州の映画監督であるというだけでなく、ヨーロッパ映画特有の陰影に富んだ映像も、観る者の神経を逆撫でするような挑発的なその作風も、まるで双子のように似ている。だが、二人が決定的に違うのは、不快感を煽るその挑発の種類である。フォン・トリアーの映画は、執拗にダークサイドを描きながら、ある種のねじくれた幻想として存在する。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でも『ドッグヴィル』でもフォン・トリアーが描くのは、哀れな主人公を矢継ぎ早に襲う、幾多の悲惨な出来事だ。非現実的なまでに畳み掛けるそれらの不幸は、明確な作為をもって生贄たる彼女たちに与えられる。そうすることでフォン・トリアーは恐怖や絶望を第三者として愉快犯的観点から支配しようとするのだ。そして安全地帯からそれを見つめる私たちを共犯者に、恐怖や絶望を見世物=他人事とする、どす黒くも安全な「幻想」としての映画が出来上がる。一方、ハネケは身も蓋もないほどにありふれた現実として、恐怖を描こうとする。私たちは目撃者でも傍観者でもなく、当事者となる。そうして冷淡にハネケが突きつけるのは、今日も世界のどこかで起きているはずの、そして明日は我が身を襲うやもしれぬ、身近な、それゆえ恐ろしく生々しい、そんな絶望だ。ぎりぎりのところで精神の均衡を保っていた『ピアニスト』のエリカも、ささやかなバカンスを楽しむはずだった本作『ファニーゲーム』の家族たちも、ハネケは彼らを、明日の私たち自身の血腥い絶望の姿として、そこに置くのだ。そんな中にあって、あからさまに緊張感を削ぐテープの巻き戻しやカメラに語りかける犯人の構図だけが異質だ。場違いに(それこそフォン・トリアーのような悪意と作為で描かれる)「幻想」的なこの二つのシーンは、あまりに生々しくおぞましいスナッフフィルムの如き本作における、ハネケなりの良心だったのだろうか。そんな彼は自身によるハリウッド資本でのセルフリメイクを、ただ俳優を替えてそのまま焼き直しただけの、単なるコピー商品として完成させた。それはまるでヒッチコックの傑作『サイコ』を、変えるべきところなど一つも無いとばかりに、まるごと模したガス・ヴァン・サントのように。 【BOWWOW】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-03-14 00:47:49) 6.恐怖映画として出色の出来。表面的な暴力やセックスを垂れ流すことをせず、 全編が心理的な暴力に満ちている。 この白い手袋をした二人の青年は、人の心というものがよくわかっている。 わかっていながらそれを思い遣るつもりはない。逆手に取って相手を陥れる。 こうすればイライラするだろ?こんなことされれば腹が立つだろ?と挑発し続け、 我慢しきれずに手を出したが最後、「先にやったのはあんた」という子供の理屈を 押し付ける。自分たちへの礼儀だけとりわけ重んじ、少しでも気にさわろうものなら 「気分悪いだろ」ともっともらしい不平を言ってみせる。 この二人の青年は人の心を持ちながら、それを自分たちにしか向けられない。絶望だ。 この絶望たちが、こちらに向かって話しかける、承諾を求める。 彼らは観客の代行者。だって私たちは、わざわざこの映画を観ている。 逃げ惑う人々を殺す類の映画を好き好んで見る私たちの要求に答えるため、彼らは登場 している。ジェイソンやフレディは純粋すぎてもう飽きただろう、僕らがかわりにやるよ、 ってなもんである。そんなことを頼んだ覚えはない、こっちに気安く話しかけるな! 私たちは嫌悪感で拒絶する。でもやはり、彼らが戻ってくることを期待しているんだ。 私自身の悪趣味さを思い知らせてくれる、この映画は貴重な一本だ。 【337】さん 8点(2004-05-29 14:37:22)(良:1票) 5.最初から救いのないことはわかってたから結構笑いながらみれました。どうしようもないことってあるんやなあ。。。実際の殺人もこんなもんだと思う。 【ヒロヒロ】さん 8点(2004-03-23 15:14:23) 4.《ネタバレ》 ハリウッド、マンセー!なワタクシですが、このアンチハリウッド全開のこの映画も大好きです!!定点カメラの使い方、役者の自然な演技は徹底してリアリティを追及。最後のひとりをあっけなく殺すところも“こうでなくちゃ”と思わせてくれるし。好転しそうな場面をテレビリモコン使って逆戻ししてみる徹底ぶりには、ホトホトイヤになりました(褒め言葉)。楽天家以外のヒトは絶対見ないほうがいいですよ。きっと鬱になります。 【ダブルエイチ】さん 8点(2003-11-26 19:08:23) 3.二人組の男がとにかくきもちわるかった!役者の演技もすごかった!この映画の異様な空気は他ではなかなか味わえないです。 【ヨッシィ】さん 8点(2003-10-24 14:53:15) 2.久しぶりに怖いと思った映画でした。下手なホラー映画より全然怖い。助かるかと期待させて、容赦なく裏切る展開は良かったです。ただ、あの巻き戻しのシーンがかなり納得いかない。 【ひつじ】さん 8点(2002-12-10 05:02:29) 1.最悪な暴力映画。何度も、助かるのでは?というシーンがあるのだがそこには絶望しかない。現実はこうなんだぞ!誰も助けなんか来ないし、一発逆転もあり得ない。そう強く感じた映画でした。グロテスクなシーンがないのに、どんな暴力映画よりも暴力的で、恐怖を感じる。だからこそこの映画は評価に値すると思う。今まで観たことのないものだった。 【kane】さん 8点(2002-10-20 19:59:46)(良:1票)
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