みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
17.《ネタバレ》 冷戦下、世界のあちこちで勃発した戦争は、大国間のいわば代理戦争だった。一方、日本のヤクザ社会もまた、そういう代理戦争の様相を呈していた、というのがタイトルの由来ですが、どうでしょうね、そんなに「代理戦争」感は強くない、ってか、もともとこのシリーズ自体が、消耗品としての男の生き様を描いてて、むしろシリーズの世界観そのまんま、という気も。 代理戦争、というよりは、心理戦。吹き荒れる暴力の背景には、裏切り、謀略が渦巻いている。上は金子信雄から、下は(一見何も考えてい無さそうな)川谷拓三まで、とかく要らん策略を張り巡らせては、事態を悪化させ、その結局犠牲になるのは、渡瀬恒彦のような若者。ただ死んでいく者が多い中で、渡瀬恒彦演じる若者は、母との関係が作中に織り込まれ、息子を失った母親の哀しみをこれでもかと描く。こういう、殺伐とした映画にウェットな情を絡めてくるのが、深作監督らしいところ、と言えましょうか。 危険なニオイをプンプンさせる菅原文太ほか、コワモテ俳優がずらりと並ぶ中(眉毛が無いとは言え梅宮辰夫の顔が、コワモテに分類されるのかは正直よくわからんが)、スター・小林旭がそこに顔を並べているのが、ちょっと異彩を放っています。正直、東映に来てもこういう「非・スター映画」の中に放り込まれてしまうのでは、もったいない起用、という気がしなくもないのですが、確かに作中で独特の雰囲気は醸し出しています。 ラストは、まさにここから、という場面でオシマイ。イジワル。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2021-01-02 07:13:48) 16.《ネタバレ》 シリーズ最高傑作の名に相応しいヤクザ社会における厳しさ、掟が見事に描かれている。金子信雄の嘘泣き、そんな小池信雄に対して許しを得ようと、ゴマをする田中邦衛のセコさ、このシリーズ初登場となる二人、小林旭、加藤武の人間的魅力、他にも渡瀬恒彦、成田三樹夫格好良さ、そして、前作では脇役的形に回った菅原文太が再び主役級としての格好良さを見せてくれる。相変わらず出てくる面子の顔触れ、熱い演技、このシリーズを見てしまったら他のヤクザ映画などアホらしくて見ていられなくなるぐらいの画面から伝わってくるエネルギー、代理戦争の名の通り、ヤクザ同士の組と組の戦いが見られる凄い映画だ。 【青観】さん [DVD(邦画)] 8点(2019-01-09 19:26:53) 15.《ネタバレ》 仁義シリーズは、これが最高。切った張ったは少ないが、陰謀一杯のどきどきする映画。成田・丹波も良し。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 8点(2019-01-09 15:31:37) 14.山守といい打本といい、ヤクザ界のトップはどうして“外道”ばかりなんですかね。そうじゃないとドラマにならないのでしょうが、実社会の組織のトップはもう少しマシだと思います(団塊世代を除いて)。 ただし、アクの強い中高年幹部たちの私欲をめぐる争いにより、渡瀬のような若者が犠牲になるという構図は、当時のヤクザ界より今日の実社会のほうが過酷かも。そのへんの会社の世代間格差を映像化すれば、そのまま「現代版・仁義なき戦い」になりそうです。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 8点(2015-01-22 00:43:25) 13.実に素晴らしい群像劇でした。シリーズ最高傑作に違いないでしょう。ギスギスしたヤクザの仲が今にも弾けそうな寸前であきちこ跳ねまわって、最後の最後に破裂する寸前で終わりました。面白すぎる!次作への期待感が高まると同時に、ちょっとかわいそうな気がしますね。こんなにおもしろい作品を超えなければいけないプレッシャーは大きかったでしょう。 【カニばさみ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2013-10-02 20:20:03) 12.《ネタバレ》 今回もまた豪華キャストでしたねぇ。シナリオもあっちいったりこっちいったり。微妙な状況の変化であぁも立場が変わるもんですかねぇ(笑)まぁそれこそがこの作品の脚本の妙と言えるんでしょうけど!梅宮辰夫さん別役で再登板、これならこの映画、永遠に続けられますね!! 【ろにまさ】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-03-10 17:14:38) 11.《ネタバレ》 シリーズ第3作。今回は前2作ほどの派手さはないが、その分、組同士の駆け引きの面白さがあり、見ていてだんだん引き込まれていった。下にも書かれている方がおられるが、笠原和夫の脚本は実に見事で、今にも全面抗争が起きそうな中でのやりとりは緊迫感があり、飽きさせない。深作欣二監督の演出も1作目や2作目のようなエネルギッシュなパワフルさよりもこの男たちの駆け引きのドラマををじっくり描くことに重点を置いており、脚本と演出がしっかりしているからこそ、ドラマ部分に見ごたえがあり、このシリーズがただ単にヤクザ同士の殺し合いだけを描いたシリーズではないことが分かるし、なぜこのシリーズが後世に残る名作と言われているのか分かる気がする。でも、やや中だるみ感もあり、これまでの2作は単体でも見れる感じだったのに対し、本作はいよいよ全面的な抗争が始まるというところで終わるのでやや物足りない感じがするのだが、同時に次も早く見なくてはという気持ちにさせられる。その本作のラストシーンはヤクザの社会の非情さを見せつけられるとともに、死んだ渡瀬恒彦演じる若者の無念や、組長である広能(菅原文太)の思い、若者の母(荒木雅子)の悲しみなどがひしひしと伝わってきて、強く印象に残る。出演者では広能組幹部の一人を演じた川谷拓三はシリーズこれまででいちばん大きな役柄ではないだろうか。打本役の加藤武はいい人のイメージが強いだけにどぎつい方言のヤクザ役はミスキャストなのではと思ったが、(実際、「座頭市二段斬り」で演じた敵側の用心棒役はミスキャストに感じた。)金田一シリーズの刑事や、「釣りバカ日誌」シリーズの秋山専務のイメージとはまた違う雰囲気の役を見事に演じていて新鮮に感じた。物語にじゅうぶん絡む役柄ながらスチール写真だけで登場する丹波哲郎演じる明石組組長も(本当に写真だけなのに)貫ろくと存在感がたっぷりあるのは驚かされる。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-03-03 15:56:49) 10.菅原文太演じる広能が主役に復帰し、複雑な抗争劇をみせる。無駄が一切ない脚本と目まぐるしく展開していくストーリーには引き込まれるが、個人的に1・2作目ほどの衝撃と面白さではなかった。 【eureka】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-12-11 16:56:29) 9.シリーズ中イチオシの作品。 前作をしのぐ暴れっぷりにノックアウト。 成田三樹夫氏も登場! このシリーズは1作目をみると、依存症の如くシリーズ全部を一気に見たくなる。 しかし、一気に見るとキャスティングによって混乱を招くのが最大の難点。 死んでも死んでも出てくるゾンビ松方に乾杯! 【円軌道の幅】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-09-27 23:26:31) 8.《ネタバレ》 何といってもこの三作目の面白味は、ヤクザの抗争劇を冷戦の状況に照らし合わせた脚本の妙ですね。代理戦争が進み様々な策謀が行き交う中、その真っ只中に佇む仁義と理を兼ね備えた広能の何とカッコいいこと!その広能を立たせる為の脇役がまた魅力的です。 本編は「全面抗争はこれから」といった半端な所で終わりますが、映画の尺とスタンスを考えるとこれくらいが妥当なのかな。それでも少し物足りない気がしました。 【民朗】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-06-21 23:47:41) 7.《ネタバレ》 ここらあたりから、人間関係や組織の力関係が複雑になっていき一度観ただけでは良く分からなくなってきている。 ただこの複雑さがまた魅力! 人間一人々の描写もおろそかにしない。 ラストの葬式のシーンは無念のうちに死んだ者(渡瀬恒彦)とその無念を受け止める者(菅原文太)ただ悲嘆に暮れるもの(オカン)の構図が丁寧に描かれている。 「闘いが始まる時、まず失われるのが若い者の命である。そしてその死が報われたためしは一度もない。こうした死を積み重ねながら、広島ヤクザの抗争は拡大の一途に向うのであった」 【CBパークビュー】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2009-07-24 22:43:28) 6.チンピラどもの実働だったこれまでとは違い近作は所謂「政治」が中心。こういう一つのテーマに偏った作りが出来るのはヒットするとわかっているシリーズモノの強みか。あくまでも中間であって勃発も決戦も無いのだが、何も回答がないからこそ味のある作品になっている。いや~決戦の足音がヒシヒシと聞こえてくる。そこへ至る盛り上げ方が上手いね。 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-04-28 01:58:35) 5.外交、内政、合戦。特に彼らの外交手腕(戦略)は政治家にも匹敵だろう。 【マイアミバイス】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-04-30 00:32:35) 4.シリーズものでパワーが落ちない、いや上がっていくという今では考えられない作品です。シリーズでは一押しです。やはり最期の遺骨のシーンが忘れられません。 【蘭丸】さん 8点(2005-01-03 08:49:17) 3.無言で熱い骨を握りしめるシーンは何度見てもいい。 【かじちゃんパパ】さん 8点(2004-10-14 18:17:41) 2.シリーズ中暴力シーンが一番少ないかな?その分、熾烈な駆け引きが見もの。「仁義なき戦い」は確かにシリーズものではあるが、単品で観ても充分面白い。 【デューク】さん 8点(2004-07-28 15:05:24) 1.これから観る方は、出てくる暴力団や登場人物の複雑な関係図式をきちんと理解しながら観ることをおすすめします。(ビデオを巻き戻してでも(笑)この作品が見せたいのは殺人シーンやアクションではなく、暴力団の行動原理となっている「仁義」「けじめ」「メンツ」です。(シリーズ全てがそうですが)逼迫した状況下でどうやって「筋」を通すか?主人公である広能と一緒に考えてみよう!というのが正しい鑑賞法です(笑)しかし、何度観ても実に面白い!これは映画の世界とは知りながらも、やはりこの時代の暴力団抗争の裏にはこれに近い世界があったのでしょう。実にリアルです。 【りょーた】さん 8点(2003-11-21 16:40:52)
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