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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
9.《ネタバレ》 時は文化大革命の真っ只中。毛沢東の言葉の引用から始まる本作、 そのストーリーのベースにあるのはやはり「革命」。 元IRAの活動家で、その首に賞金を懸けられアイルランドからメキシコに流れ着いてきた男と、メキシコの山賊のお頭。 確信的に行動をとる革命家と、彼にそそのかされるまま革命に身を投じることになる山賊。 レオーネの西部劇としては異色のテーマを持った作品ですが、 レオーネが好んだむさ苦しく脂ぎった男たちの顔のクローズアップ、頻繁に挿入されるフラッシュバック、 大きな出来事が起こる前にこれでもかとゆったりとした間を取る時間の使い方など 本作も2時間半越えの作品でレオーネらしい作品の質感、距離感、時間がある作品です。 やはりレオーネの西部劇特有のこうした間の取り方やこってり感はいい。 ”ション、ション、ション♪”のテーマ曲が耳に残るモリコーネの音楽も相変わらずいい。 やがて訪れる悲劇的な結末。革命家の死と、「俺はどうすりゃいい?」と茫然とする残された男のラストの姿が印象的。 時代に向けたレオーネのメッセージも感じられる結末です。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-11-21 21:52:57) 8.《ネタバレ》 原題は頭を下に、もしくは「伏せろ!(Giù la testa)」、あるいは「伏せろマヌケ野郎!(Duck, You Sucker!)」、あるいはジェームズ・コバーンを指して「一握りのダイナマイト(A Fistful of Dynamite)」、あるいはワンス・アポン・ア・タイム三部作を飾る「昔々の革命(Once Upon a Time... the Revolution)」か。 レオーネの作品は「夕陽のギャングたち」以前の大成功と高い評価、以降の再評価によって大多数が傑作と称賛されている。本作は他の作品ほど評価されていないが、俺個人は結構好きな作品だ。 ロッド・スタイガーの強盗とジェームズ・コバーンの爆弾魔。二人の悪党が次第に友情を結んでいく過程が楽しい(流石に回想シーン多すぎ&長すぎるとは思ったが)。利害の一致から腐れ縁、漢の友情へ。 戦闘面も銃撃戦と爆弾の使い方、特にファーストシーンが良い。 走る駅馬車、乗り込む乗客、巻き起こる事件。子供軍団と一緒に死線を潜り抜けてきたであろう野獣のようなスタイガー。レオーネの映画における駅馬車は無事では済まないのである。 今回のコバーンは爆弾魔。 趣味は爆破(ジェームズ・ドカーン)、好きな飲み物はニトログリセリン(嘘)。 ヒゲがあまりにも似合ってなかったが、ヒゲの無かった過去とヒゲのある現代の対比。ヒゲの無いコバーンの若々しさが、アイルランド時代の青臭さを出していて良かったと思う。 金目当てで突撃したら実は・・・知らず知らずの内に臨まぬ英雄&もっとヤバい奴に狙われる。コバーンと二人で小高い丘から機関銃で迎撃するワクワク感・戻って来た先に拡がっていた絶望。 救出劇は「善玉・悪玉・卑劣漢(続・夕陽のガンマン)」のイーストウッドとウォラックを髣髴とさせる! 列車でのやり取りは「善玉・悪玉・卑劣漢(続・夕陽のガンマン)」から「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト(ウエスタン)」へと受け継がれる。本作は列車もドカーンの標的となる。 コバーンはあの終わり方以外考えられなかったような気がする。友を失い、想い人とも離れ離れ、旅路でも散っていく仲間・・・コバーンは先に行った仲間たちに会えたのだろうか。 そして「俺はこれからどうすりゃいいんだよ」という表情を見せるロッド・スタイガーの何とも言えない顔が忘れられない。何もかも失ってしまった漢たちの旅・・・。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-01-12 20:09:36) 7.《ネタバレ》 ○レオーネの西部劇に外れなし。○ロッド・スタイガーとジェームズ・コバーンのコンビが最高に良かった。○彼にはもっとたくさん映画を撮ってほしかった。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-03-09 22:31:18) 6.《ネタバレ》 いやー面白い。面白いです。ただ、この映画が言いたかったことや細かい表現の意味などきっちり理解できてはいない気がする。最後の回想はそれまでの流れ的に「裏切り」の描写?で、「信じられるのは爆弾のみ」の発言の通り、最後は自分の爆弾で死亡?うーむ2周目を観る必要がありそうです。ションショーン…ションショーン…(BGM) 【良かった点】 ①製作費がバカ高というだけに、スケールが凄い。まさか橋爆破すんの?とは思ったけど、ホントに爆破するとは・・・しかもそれだけじゃ終わらず列車を正面からぶつけて吹っ飛ばすとは・・・②ロッド・スタイガー(フアン)の演技が素晴らしい。冒頭の列車での豹変っぷりは「うおっ」てなった。あと所々ショボーンみたいな悲しげな表情をするのが個人的にツボ③小勢力vs大勢力という構図。今となってはありがちですが、好みです④2時間30分の映画なのに、良い感じに状況や雰囲気が切り替わり、音楽も相まって、飽きなかった 【良くなかった点】 ①タイトル。一体どこがギャングだったのか・・・②最初の方の「銀行」のテロップ。一瞬何が起こったのかと思った③回想シーンの空気がほわ~んとしすぎでは。最後の回想シーンの男二人の女の子走りはちょっと・・・④相手のお偉いさんがご都合的に登場したところ⑤撃たれてからなかなか死なないジョン 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-12-28 04:08:35) 5.《ネタバレ》 レオーネ監督の撮った西部劇は大好きで全て見ていますが、本作に関してはどうしちゃったのレオーネさん!?って感じです。演出にいつものキレが感じられませんでした。彼独特の必要以上に間を引き伸ばす演出も所々間を外していますしただ無駄に長いだけのシーンになっています。ラストシーン女性を共有する場面の意図も理解できませんしあれじゃただの3Pにしか感じませんよ。ただ音楽は滅茶苦茶良くて凄くノスタルジーに浸れます。この音楽を聴く為だけでも見る価値がありますね。 【キリン】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-01-19 23:34:27) 4.《ネタバレ》 正直なところ、見ている最中は“なんて長いんだ。回想シーンは全て省き引き延ばしもしないで早く進めて終わってくれ”などと思っていたのですが…、ラストの暗闇にコバーンが一人で動き出すと、いよいよ閉幕感が漂い出し、ロッド・スタイガーと目が合い互いに笑顔で合図を交わした瞬間、“ああ、早く終わってくれなんて思って御免なさい。ずっとずっと続けばいいのに”と思い直したのです。それは2人がアメリカに行けないと半ば承知していたことが確信に変わる瞬間であるからです。瀕死のコバーンは急にしおらしくなりスタイガーに謝る。それに無言で応えるスタイガー。騒がしい戦場にふいに訪れる2人だけの空間に泣けてしまうのです。 【ミスター・グレイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-06-01 18:33:06) 3.《ネタバレ》 ダレる部分はあるものの、やはり良い作品だなと思う。 当初、「続夕陽のガンマン」のイーライ・ウォラックがキャストされていたと言うが・・・ロッド・スタイガーとしてはらしくない盗賊役と思いつつも、やはり名優! セルジオ・レオーネが何度もテイクを重ね、スタイガーが疲れ果てて憔悴の表情を見せるのを待ったという逸話を重ねてみると非常に面白く思う。 一方、スカしたような傍観者としてのジェームズ・コバーン、やはりカッコいい。こちらも当初はイーストウッドの予定だったと言うけれど、コバーンの味が出ていて間違っていない配役だと思う。 ただし個人的にシックリいかない箇所が何点かある。 特に最後のコバーンの自爆シーンの前に挿入される男女三人のキスシーン。スローモーションのロング・ショットについては、コバーンの回想シーンとしての意図は判るのだけれど、若干、興をそがれるというか・・・違う方向に話が行ってしまいそうになる。 この関係・・・レオーネが男同士の熱い友情、親友という関係に憧憬を抱いていたからと言われてみたりするけれど、男性同士の密接な描写を見れば、女性との複数関係と単純にとらえ難いように思われる。 相手の恋人を共有するという間接的表現=女性を通してもう一人の男性を感じてるというか、男性同士の間接的なキス・シーンにもあたる。(間に女性というクッションを差し挟んで誤魔化してソフトにした)ゲイ的なシーンであり、この作品を単純な男性同士の友情とだけでは片付けられなくしてしまう複雑な場面でもある。なお邦題であるが、ヒドい! 【さるさるさる】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-27 01:43:44) 2.いわゆる3部作のうち、『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』が背景不明の劇画的ヒーローものだったのに対し、『続・夕陽のガンマン~』では、南北戦争という社会背景が、曲がりなりにも登場。本作はこの“社会背景”というものの位置付けがもっと絶対的なものになり、「社会体制」「革命」という究極の“社会背景”と個人との対立が描かれて、それによって“友情”というテーマが強調されています。/戦争は一応、「敵に勝つ」という目的に対し「敵を殺す/傷つける」ということはあくまで手段であり、「100万人殺せば英雄だが~」という例の批判も成立するかもしれない。/しかし、「体制」は時に「殺す」ことそのものが目的となる。粛清により、旧ソ連で、カンボジアで、どれだけの人命が奪われたか。/そこには、英雄すら生み出されることはない。/本作においても、執拗なまでに虐殺シーンが描かれ、それに対抗する個人の情熱や友情が、これでもかと、ほとんどワケワカランような破壊的なレベルで描かれています。そして最後のシーンでは、周りの喧騒から切り離されたような、主人公2人だけの世界が、突然現れ、印象に残ります。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-02-03 09:27:20) 1.汚さや美しさの概念をブッ飛ばして感動へと昇華させてしまうレオーネ+モリコーネのマジック炸裂。ゆったりと流れる時間にダルさが微塵もなく、もっと、もっと観せてほしい~と思わずにはいれない、心揺さぶられるタフガイたちのドラマチックな一編。そしてロッド・スタイガーが、とにかく素晴らしい。 【よし坊】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-29 06:48:15)
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