みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
4.《ネタバレ》 ジャン=ジャック・ベネックスは「ベティ・ブルー/インテグラル完全版」が凄い面白かった。 この作品も、退屈な部分が多いが最後まで見てしまう仕掛けと魅力に満ちた映画だ。 独特な雰囲気が漂う「歌の花火(淀川長治さんいわく)」とも言うべきサスペンス映画。 ファーストシーンにおける「歌姫(ディーバ)」の熱唱から全ては始まっていた。 タイトルの「ディーバ」の如く、登場人物たちは様々な音に包まれて日々を暮らす。 己の歌に誇りをかける「歌姫」と呼ばれるオペラ歌手、「歌姫」に惚れ込んだ郵便配達員、「波の音」を聞くためにパズルを組み続けるギリシャ人、「シャンソン」を聴きながら仕事をする殺し屋などなど、音に支配されているとも言える人物模様。 物語は静かに進むが、徐々に複雑になっていく事件、一見無駄とも思えるシーンにバラ蒔かれた複数のガジェット(本当に無駄なシーンも多く退屈だけど)、驚愕の真相、二重、三重、四重の追走劇、そして予想もしなかった顛末。 時にはヒッチコック、時にはルネ・クレマン、時にはトリュフォー、時にはフリードキンと様々な監督の“音”が聞こえてくる。 それを包み込むベネックス流の世界観。 正に映画好きが練り上げた、映画好きのための映画。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-09-04 03:41:45)(良:1票) 3.ガラクタの山からクズ鉄を何個も拾い集め、それらをくっつけて青いスプレーを吹きかけた芸術作品。 こんな映画をリアルタイムに観ていたとしたら、映画に対する価値観は1080度ひっくり返ったとすら思える。 有限の物語と無限の音楽、夢幻の色彩。 すべてが胸をグッと震わす。 【紅蓮天国】さん 8点(2004-06-03 18:16:48) 2.歌劇ワリーが始まるあたりから引き込まれてしまいますね。皆さんお書きの通り、何でも詰まっている所がいい。録音テープを狙う企業の二人組、原作では日本の会社のミハラさん。日本びいきのベネックスが海賊版で有名な台湾に変えてくれたのかな。 【Mr.MONK】さん 8点(2003-12-15 17:21:52) 1.《ネタバレ》 個人的にはシュールでかっこいいの好きという印象。「勝手にしやがれ」と比較したくなる作品、好みとしては同列かな・・。「ベティブルー」も確かに切なく、雰囲気作りに凝って観る者を圧倒するが、「ディーバ」の方が映画という一つのプロットの中で様々なプロットがありそれぞれがそれぞれの個性を持ちつつも関係を持ってくるというところが好きです。フィルム・ノワールからヌーヴェル・バーグの流れを汲むこの映画、一つの完成された映画の形だと思いました。「ベティブルー」や「勝手にしやがれ」が好きな人には特にお薦めです。 【恥部@研】さん 8点(2003-07-04 17:06:36)
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