みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
4.多くの映画を見てきたわけではありませんが、昔の映画(20世紀前半)の中で、物語が特に面白いと感じたものは一つもありません。 この映画も物語に関しては特に言いたいことがありません。人物の人柄に惹かれる部分はありましたが、この映画の特徴として取り上げるほどの内容とは感じませんでした。 昔の映画に求めているのは、芸術性の追求と面白味のある撮影技法です。 この映画の多種多様な画面構成と撮影技法は特筆すべき点であると言えると思います。 【映画の教科書】として使えるのではないでしょうか。 【エウロパ】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-19 19:37:33) 3.《ネタバレ》 ロマンチックな船の新居も狭い船内での長旅とその新居のはずの船に猫と共に大きな顔をした先人がいることにちょっと苛立つ新妻の気持ちがよくわかる。憧れのパリを徘徊したいというのもよくわかる。そんな新妻をパリに解き放ちたくない若い夫の気持ちもよくわかる。よくわかるようにウキウキし、イライラし、といった二人の感情の起伏の元が丁寧に描かれている。妻をパリにおいてゆく夫の怒りもよーくわかる。私も新婚旅行で喧嘩してラスベガスをまわるバスにふて寝している妻を置いてけぼりにしたことがあったりする(その節はごめんなさい)。それでも映画はけして暗くはならず、深刻ぶらずにいる。ベタなハッピーエンドに向かうことを確信しながら緩やかな川の流れのような映画の世界に身を任せる。身を任せられる映画というのは傑作なのだと思う。乱闘シーンですらどこか陽気な雰囲気が漂う。まるでジョン・フォードの映画のように。若い二人の純粋すぎるキャラクターだけなら映画は停滞してゆくのだろうが、アナーキーな老水夫が笑いを伴いながら抜群のテンポを作っている。ベタなお話に素直に感動できるのも、この老水夫が時々ベタさをぶっ壊しているからかもしれない。至福の映画です。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-01-19 16:25:49) 2.《ネタバレ》 川は「人生」の例えか? 老水夫の眼が二人の人生を優しく追う。無邪気な、かつ、人智に長けた、仙人然としている。人生訓を吐き、二人を見守り、二人と戯れる。いくつかの夢のような愛の表現。霧の中の妻、それを探す船長。寂しさと愛の対象の焦点化。嫉妬あり。妻はパリに恋した。船長はパリに嫉妬する。だから離れる。妻は泥棒と失業のパリに失望する。だから後悔する。苦しむ船長は川に飛び込み、妻を見た。そう、妻が「水の中には愛が見えるのよ」という言葉通り。離ればなれ、それぞれベッドの上で悶えるような寝姿二つ、官能的なシーン。老賢人の優しさで二人は戻る。再開に言葉は必要なかった。ラスト、映像は川を上から映す。やはり、川は「人生」の象徴か?二人の人生を明るい音楽とともに祝福する。 【K-Young】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-10 14:30:21) 1.本編が始まる前にこの復元版が完成されるまでの経緯をくどくどと説明されたので、今の時代に自分がこの映画を観られることは甚く幸せなことだと思えてきました。「芸術的要素と娯楽的要素が一体となったとか」そんなことはどうでも良く、凄く愉快な映画。特に猫好きのおっさんと途中で出てくる行商人のキャラクターが良い味を出しています。主人公の影は意外と薄い。レスリングの技を披露するシーンなんかはなかなか革新的だと思ったんですけど、現代ではあまりパクられていませんね。もしや『マトリックス』?(笑) 【かんたーた】さん 8点(2005-02-20 12:28:16)
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