みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
7.《ネタバレ》 前半での岸恵子の捉え方、これがまたいい。 細い二の腕に、キュッと締まったウエスト、細い足首。 そんな岸恵子が池部良にキスを迫る。 これぞ、究極のエロス。 これだけの魅力を振りまく岸恵子との浮気、仕方ない面はあるにせよ、奥さんは最後に許したらダメ。 こんな男を許したらアカン。 最後、元のサヤにおさまるのが納得がいかなかった。 時代なのかな… それ以外は上質この上ない。 美しい白黒画像に、サラリーマンの生き様を的確に捉えたストーリー。 こちらの面に関しては、時代を超えた普遍的な魅力をふんだんに感じた。 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-05-15 16:05:40) 6.小津映画に不倫ものはないだろうと思っていたがあった。でも不倫問題はテーマではなく、サラリーマン人生や夫婦の絆の方がメイン。地方に飛ばされたサラリーマンや脱サラしたサラリーマンも登場する。終盤笠智衆扮する小野田さんの「いろんなことがあって、だんだん本当の夫婦になるんだよ」という言葉が深く心に響いた。地味ながら良い映画だったと思う。岸恵子の魅力に私も惹かれたが、最後はやはり女房という淡島千景が良い。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-09-12 12:53:13) 5.《ネタバレ》 なにより全編を通じての言葉の弾むようなリズムが可愛らしくて可笑しい。退屈にも思える日々から、うねりに流れているうちに、ある日突然抜け落ちたものが大事なもの、幸せだったんだなんてよくあることですが、リスタートが蛍の光だなんて人生の春、青春からの卒業ではないか。甘さの残る青春を脱皮し、これから断固とした夫婦になっていくのだろう。なんとこれは成長の物語だった! 【長谷川アーリオ・オーリオ】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-03-31 17:35:15) 4.《ネタバレ》 小津作品のことだから、また娘が嫁ぐ嫁がないの話かほのぼの話だろうな~と思ってました。けど本作は違った。夫婦の話だ。嫁ぐ嫁がないを通過した後の話だ。自分は未婚なので、自分の実体験とともに作品を観ることはできなかった。でも、夫、妻、妻の母親、浮気相手、同僚などに対し、感情移入することはできる。隠したい気持ち、隠されて腹が立つ気持ち、色んな気持ちに感情移入することが、言い方が変かもしれないが、観てて楽しかった。あとこの作品を観てて素敵だなと思った所は、夫婦に接点のある周りの人達が、世話を焼いてくれる所だ。近所のおばさんが鍵を預かってくれていたりする光景は、今の世の中の目線で見ると、珍しい光景だ。戦友が再開して合唱するシーン、送別会で合唱するシーン、池部良と淡島千景の緊迫した空間など、凄く良いシーンが多い。そのシーンをまた見たくなる衝動が、きっとこれから先何度かありそうだなと、そのシーンを見てる時に既に脳裏に浮かんだ。 【VNTS】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-01-27 20:43:17) 3.《ネタバレ》 小津作品の中では最も長い作品(144分)とか。小津作品では珍しいと思う不倫を扱った作品で夫婦を描いた作品。夫婦ものでは「お茶漬の味」とか「淑女は何を忘れたか」もあったけど、また違った印象。ありがちな妻を迎えにいって仲直りというわけでもなくさりげなく終わらせてる。特に見せ場というシーンもないけど飽きずに楽しめた。終始プンスカしてる淡島千景が良かったなぁ。 【バカ王子】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2006-05-31 23:32:31) 2.《ネタバレ》 小津監督、またしても味わい深くて、それでいて、どこか懐かしいような風景を描く。私は益々、小津さんの映画にはまる一方です。この作品にしても一度、観ただけで絶対に忘れらないようなショットを幾つも見せてくれている。例えば、みんなで「蛍の光」を歌う場面!その後の橋、川、ボート、池部良と笠智衆、この二人が座っている所なんて良い場面だと思う。また最後の方で転勤先の田舎の風景に映し出される田舎ならではの街並、仕事を終えて、ただいま~と帰ってくるとそこには奥さん(淡島千景)の服にカバンなど荷物がある。そして、極めつけは「こんにちは!」と入る淡島千景の声、部屋から外を眺めると、走り去る機関車!そこで一言、これまた何とも味わい台詞を吐く池部良!なんて粋な演出とでも言うのか?台詞を言わせる。こんなちょっとしたことでも小津監督という監督は今の監督にはない良さというものが見ることが出来て嬉しい!まだ観ていない小津監督の作品が何本もある筈だ!残りの作品も全て観たいと思う。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2006-03-28 21:15:18) 1.ドロドロの人間関係をサラッと描いてしまう小津の凄さ。戦争の傷跡を小津が(主テーマではないとはいえ)割と直接的に描くのは珍しいのではないかと思ったのだが、まだまだ小津作品を見足りない証拠なのだろうか。様々な複雑な感情を内に秘めながらも爽やかに蛍の光を合唱するシーンが印象的である。毎度のことであるが、カットバックの妙が冴える。 【nothing-to-lose】さん 8点(2004-05-04 02:23:25)
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