みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
4.《ネタバレ》 ジョセフ・バラキという人物やマフィアに対し何らかの評価を下すこともなく勿論美化することもなく、バラキの証言に基き事実に沿って時には当時の実際の写真などを交えながらリアルに当時実際に繰り広げられたマフィアの抗争が観る者に伝わってくる非常に重厚な作品です。バラキは組織からその首に10万ドルの懸賞金をかけられながらも生き延びた。しかしそれは全てを失いあまりにも孤独な独房で。彼は果たしてラッキーだったのだろうか。信じられるものなど何もない世界に身を投じた一人の男の苦悩、孤独を演じたブロンソン、そして全編にわたり張りつめた緊張感を保ち観る者を引きつける巧みな演出や構成も素晴らしい。レビュー数の少ない作品ながらもマフィアものの秀作だと思います。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-11-08 12:35:39) 3.《ネタバレ》 まず最初にハッキリしておきたいのは、本作は”実話を基にした”フィクションなのではなく、「登場人物は全て(マランツァーノもルチアーノもジェノヴェーゼも)実名であり実在の人物である」「描かれた出来事は全てバラキの告白に裏打ちされた歴史的事実である」というコト。この辺をキチンと踏まえて観ないと、本作がコッポラの「ゴッドファーザー」や深作の「仁義なき戦い」の亜流みたいな勘違いをされかねないので敢えて無粋な注釈をした次第。テレンス・ヤングは凄くムラっ気のある監督だが、本作では随所に持ち味のパンチの効いた演出を見せ実に手堅い。数少ないアタリとみて間違いなかろう。ヒゲなしブロンソンの男臭さと裏切りの苦悩を滲ませる演技も天晴れ!いわゆる「マフィア」が俗称であり、組織の正式名称が「コーザ・ノストラ」であることも私は本作から教わった。尋問を担当していた連邦捜査官と互いに利用された悲しさを共有し合うラストも余韻を感じさせて良し。8点。 【へちょちょ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-06-10 23:46:57) 2.うーむ、凄い迫力だ。指を切って血を合わせる儀式や、死の接吻、処刑シーンなど、ショッキングな描写も凄かったが、実話に基づいているだけあって確かなリアリティが感じられた。この物語の主人公、バラキを演じるのはチャールズ・ブロンソン。髪を黒く染めただけで若い頃のバラキを演じてしまうのは多少無理があったが、真に迫った演技と凄みでカバーしているため、あまり違和感を感じさせない。まさに適役である。最初から最後まで緊迫感に満ち、ストーリーにも一気に引き込まれた。とても見ごたえのある作品だ。 【きのすけ】さん 8点(2003-12-18 22:20:15) 1.実話が元になっている重い作品ですね。”コーザ・ノストラ”というマフィアの組織から、裏切ったとして命を狙われる囚人バラキが、自分を助けることと引き替えにアメリカ政府に協力するわけですが、そこでは売名行為にしか興味のない政府高官たちがいて、けっきょくバラキはどちらの組織からも利用されてしまう。彼にとっての命の自由とは、独房の中で生き続けること。これは悲しい男の物語です。 【オオカミ】さん 8点(2003-12-03 08:36:35)
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