みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
5.美しい福島の田舎の風景とともに、敗戦の陰が未だに残っている高度成長以前の物のない日本がリアルに感じられる映画です。貧しさの中にも人々の優しさに胸を打つエピソードが随所に描かれていて、人間関係のあり方を振りかえってみたくなるような映画です。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-08-22 21:24:11) 4.三島雅夫さんが署長さんなので、てっきり上司や金持ち、権力者などを皮肉る映画と思ったら、純粋な人情ドラマだった。しかも子どもの頃家族で見たことを思い出した。やっぱり良い映画だ。コメントを書こうと思ったらイニシャルKさんとほとんど同じ思いだった。 デビューしたての新人として、若い巡査を宍戸錠さん演じている。ほっぺたが張ってない若々しい顔だ。二木てるみさんに関しては文句なしの天才子役、早くから映画だけでなくラジオドラマでも活躍していた。 会津磐梯山をふとろに、旧式のバスが走る。大変懐かしい。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-10-07 04:09:12) 3.《ネタバレ》 田舎の警察署を舞台にした人情もの。とにかく登場する警官みんなが情に厚く、演じる森繁久弥や三國連太郎といった面々の演技も実に温かみがあって素晴らしい。彼らを狂言回しに事件を起こした人々の人間模様を描いているのだが、その事件というのが殺人事件や誘拐事件といった凶悪事件ではなく、捨て子や万引きといったこの時代ならどれもが貧しさから来るようなものばかりで、戦後10年で日本がまだまだ貧しい時代だったのだなと痛感させられる。また、東野英治郎が演じた戦争で子供を亡くし、おかしくなってしまった老人などにもリアリティーが感じられる。森繁久弥演じる吉井巡査が面倒を見る捨て子の姉弟のエピソードが特に泣ける。二人に対しての吉井巡査の温かい眼差しも感動的なのだが、姉を演じた子役時代の二木てるみがなんといっても素晴らしく、弟に会いたいばかりに一人で会いに出かけていくシーンや、名乗り出た母親の乗ったジープを見つめる表情などなんとも切なく悲しげで、本当にうまく、思わず泣かされた。久松静児監督の映画を見るのはまだこれが2本目だと思うが、人間の持っている心の温かさというものを見事に描き出した正に名作だと思う。あと、書き忘れていたが、署長を演じる三島雅夫のユーモラスな演技は、普段腹黒い悪役や嫌味たらしい役のイメージが強いだけにすごく新鮮に感じられた。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2010-04-11 14:49:26)(良:1票) 2.森繁久彌も三國連太郎も本当に上手い。そして、また警察姿もよく似合う。そんな二人がとても優しき人間味に溢れる警察官を好演している。東北の田舎町ののどかな風景も観ていて何だか癒される。特に凄い出来事が起こるわけでもなく、ただただ町の住民と触れ合う姿を描いているだけなのに、やかましい音楽で何か訴えようとする今の邦画にはない何かがこの作品を観ると伝わってくる。映画にうるさい音楽など不要ということがよく解る。この映画の中で描かれている警察の日常、働く姿など、今の警察にはない。感じられない優しさが見られる。子役の一人、二木てる美の上手さには驚きが隠せない。弟の別れのシーンで見せる切ない表情なんて、本当にお見事としか言いようがない。 【青観】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2007-09-17 20:20:47) 1.しみじみと温かい物が胸に染み入る様な傑作。磐梯山の麓にある小さな町の警察署には様々な悲しい人生が行き交う。これらの不幸に対して署員達は無力でしかないが、のんびりと慈悲深く接する。悪意は何処にも存在しないのに、縁は巡り巡って人々に涙雨を降らせる。眼下に繰り広げられる卑小で滑稽な人々による悲喜劇を優しく見下ろす磐梯山が美しい。森繁をはじめ役者陣の演技は絶品。特に若き日の三國連太郎、天才子役、二木てるみの演技が胸を締め付ける。素晴らしいです。みなさん、観て損は無いと思います。 【水島寒月】さん 8点(2004-05-02 14:39:41)
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