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【クチコミ・感想(8点検索)】
2.《ネタバレ》 我が愛するケン・ラッセル先生はとってもヘンな映画を撮ることで有名ですが、音楽家をテーマにした映画にはケンちゃんの十八番だけあってわりと出来が良い作品があります(おっと『リストマニア』っていう怪作もありましたっけ)。マーラーの生と死を描いた本作は、ケンちゃんのフィルモグラフィの中でもかなり上位にランクしたい良作です。NYからウィーンに帰る列車の中でマーラーの生涯と芸術を走馬灯のように見せる構成は、ケンちゃんの作家性と思い入れが込められていてなかなかのものです。彼は映像美にあまりこだわりを持たないタイプの映画作家みたいですけど、本作は珍しく自然を美しくとらえている映像を見せてくれます。ですけど、コジマ・ワグナーが出てくるあたりは、ケンちゃんワールドが炸裂し免疫のない人には刺激が強すぎるのですが、ファンにはそれはそれで嬉しいところです。マーラー入門としては好適な一篇です。 【S&S】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-12-14 21:47:00)
1.確かにイマジネーションの奔流のような作品ではあるなあ。冒頭、海辺で真っ白な繭を破り、世界と戯れる《音楽》(←っても、白いレオタード着たダンサーが演じてる)…もう何というか、ニーチェ+前衛劇のノリかも。マーラーは「この世にハーモニーはない」と言い切った音楽家(同時進行するメロディは存在するが、それが協調して和音を生み出す事はない、というコト。これはグレゴリオ聖歌の否定にもあたり、クラッシックの衰亡・ポップスオーケストラの繁栄を的確に予言していた)。当然、俺様監督のケン・ラッセルとは相性がいいのだ。キャラクターの織り成す様々な対立が、ヘンテコな客車のデザインとかの奇抜な構図で描かれるあたりに映像版「ハーモニーの否定」を感じる事ができる。ま、それでもケン・ラッセルの音楽性は『白蛇伝説』『ゴシック』でやってたロックの方だと思うけどね。鬼才×鬼才のコラボレーションは、やはりハーモニーを生み出さなかったような。あ、でもソレが狙いなんだからいいのか!(笑) 余談だけど、キューブリックは『2001年宇宙の旅』で前衛作曲家リゲティとの幸福なカップリングを実現した(冒頭のR.シュトラウスしか話題に上らないが、モノリスとコンタクトするシーンはリゲティの音楽)。同様に、マーラーにはケン。ワーグナーにはコッポラ。だが、キューブリック×リゲティ級の最大の魅力を感じさせる組み合わせはブルックナー×エメリッヒなんだよなあ…激しく見てみたい…怖いけど…。 【エスねこ】さん 8点(2004-07-20 01:12:53)(良:1票)
マーク説明 |
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★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
9人 |
平均点数 |
7.00点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 0 | 0.00% |
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5 | 0 | 0.00% |
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6 | 4 | 44.44% |
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7 | 2 | 22.22% |
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8 | 2 | 22.22% |
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9 | 1 | 11.11% |
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10 | 0 | 0.00% |
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【その他点数情報】
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