みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
6.韓国映画にて安定運行のソン・ガンホ、相変わらずいい顔してます。かの国の芸能界でこの朴訥顔で生き残るってだけで実力派だなと思わせます。あの害の無いとぼけた顔の床屋さんが右往左往してると、選挙時の不正操作場面すらどこかコミカルになっちゃう。独裁政権下で生きるってことはキツイ抑圧を意味するのですが、そこにソン・ガンホの顔を配置すると良い具合に毒抜きになりました。 温厚一辺倒だった彼が国に対して唯一激高するのが、息子が傷つけられて帰された場面。韓国の近代史にはとんと疎いのだけど、あの国の人たちはこんな思いを繰り返して民主主義へと向かうのかな、と興味深くもありました。そして仙人は実在したのですな。いや良かった良かった。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-11 01:07:37) 5.《ネタバレ》 単なるコメディと思いきやなかなかのヒューマンドラマである。1960年代から1970年代の韓国の歴史を背景に繰り広げられる物語は、おもしろおかしくそして感動的だ。 ここには3人の大統領が登場する。憲法を四捨五入論を使って改正(悪)し、不正選挙で失脚した大統領李承晩。軍事クーデターから大統領となり、北のスパイ摘発を徹底的に行い暗殺された朴正煕。そして民政移管後大統領となる全斗煥(髪がない)。 主人公のハンモは朴正煕の理髪師となり、韓国政府内の対立に巻き込まれたりするが、それがちょっとフォレストガンプみたいだったり、家政婦は見た風だったり、・・・ 息子が下痢から拷問を受け歩けなくなるが、その解決法が大統領の理髪師という重課の解放だったとは・・・。韓国の近代史の勉強にもなる。 そういえば、朴正煕が日本語で「今日も最高の気分」と言うが、日本の学校で学んだことを示す一端 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-06-25 16:30:44) 4.《ネタバレ》 ソン・ガンホって良いよなぁ。けして美形じゃないけど哀愁ある演技力には脱帽。結婚するまでのエピソードで軽く笑わせておきながら徐々に政権への気むずかしさや、やるせない庶民の気持ちを上手く代弁しつつ所々現れる儒教のキツさを、こうもアクチュアリティーに表現出来るのが韓国映画の”美”だと私は感じました。 【成田とうこ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-02-15 20:49:59) 3.庶民の悲哀を描いた佳作。 【SUM】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-22 20:34:10) 2.《ネタバレ》 朴正煕政権下の韓国を、庶民の目から描いた作品です、韓国版フォレストガンプと言ってもいい作品ですね。 ソン・ガンホのユーモラスでありながらもシリアスな演技が素晴らしく、軍事独裁政権のもとで翻弄される姿が胸を打ちました。 しかしながら、途中で出てくるスパイ摘発の場面は余りにも理不尽で痛々しかったですね(子供の拷問場面はユーモラスに描いてましたが・・・・)。まあ、南北の対立の激しい時期なので止むを得ない部分もあるんでしょうけど・・・・。 見る前に、韓国の現代史(特に朴大統領時代)を少し予習しておくとより楽しめる作品です。 【TM】さん [DVD(吹替)] 8点(2006-05-24 12:50:58) 1.本作は平凡な理髪店の店主が、大統領専属の理髪師に選ばれた事で巻き起こる騒動を、韓国の現代史に沿って描いた実録政治モノ。朴正熙大統領当時の独裁政治の恐怖とその裏事情を、市民レベルの視点から痛烈に皮肉ったものだが決して堅苦しい映画ではなく、むしろユーモアとペーソスを交え、コミカルな味付けが施された作品だと言える。従って、描かれている内容に比べて、その語り口は優しさに溢れている。それは、時代背景がどうあろうとも、家族愛というものが前面に押し出されて描かれているからに他ならない。民衆とは心を通わせているようでいて、一歩間違えれば強権な態度へと豹変する危うさを有していたこの時代の韓国は、まさに戦前・戦中の軍国主義日本の姿そのものではないだろうか。高圧的な態度で迫られる密告、監禁・拘束そして拷問といったファシスト政治の暗部と、理髪店家族を中心とした無垢な市井の人々の人情悲喜劇とを対比させながら、歯切れよくテンポよく演出したイム・チャンサンは、これが初監督とは思えないほどの充実した力量を見せてくれている。またシリアス、コメディ何でもござれのソン・ガンホには、今更ながら上手い役者さんであることを改めて再認識させられた。 【ドラえもん】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-04-27 18:24:27)(良:2票)
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