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【クチコミ・感想(8点検索)】
1.《ネタバレ》 求道者の激しさを表現したいのか、清貧の美徳を説く物語なのか、いやもしかしたら、骨髄バンクの紐付き映画かもしれないぞと、一瞬戸惑うところもあったが、それでも終わりまで淀み無く見せ切ってしまうのは、ひとえに田中裕子の演技力の賜である。「女性版ハードボイルドが作りたかった。」高橋伴明はそう言っている。この映画、確かにハードボイルドの真髄である「覚悟」を描いている。田中裕子という女優は「覚悟」を表現するのが上手で、その反面、時に冷酷さを感じさせる所のある人だが、高橋伴明の丁寧な演出がそれを救っている。例えば、結婚式に欠席したこと、孫の誕生に祝福の態度ひとつ見せない母親に対して、娘が苦言を呈した後の切り返しのシーン。清子は「この金をきれいにしてからものを言え!」と、これまでに娘にかけた全経費が記されたノートを眼の前に叩きつけて啖呵を切る。このシーン、これで終わっては、田中裕子のキツさだけが残るところだが、監督は次のような場面を繋ぐ。夕焼けの庭を、子守唄を謳いながら孫を負ぶって歩く清子の遠景。その姿を、軒下で寝そべりながら団扇を仰ぎ、ちょっと恨めしそうな目つきに見ている娘のカット。台詞はないが、全てをフォローしているのである。思わず巧いと唸ってしまった。 【ヒロポン】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-07-24 12:49:54)(良:1票)
マーク説明 |
★《新規》★ | :2日以内に新規投稿 |
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★《更新》★ | :2日以内に更新 |
《更新》 | :7日以内に更新 |
【点数情報】
Review人数 |
9人 |
平均点数 |
6.78点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 0 | 0.00% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 1 | 11.11% |
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5 | 1 | 11.11% |
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6 | 2 | 22.22% |
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7 | 2 | 22.22% |
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8 | 1 | 11.11% |
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9 | 2 | 22.22% |
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10 | 0 | 0.00% |
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