みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
3.《ネタバレ》 暴力団体を正当化・美化するような作風なので、手放しに賛同すると眉をひそめられそうですが、映画としては文句なしに面白い。 日本で言うなら、中学の時は普通の生徒だったのに、高校で偶然不良と仲良くなっちゃって、成り行きで高校デビューしちゃうのに近いです。 こーゆーシチュエーションは、ヤンキー漫画にはまったことがある人なら共感しやすそうです。 『喧嘩が強い』『度胸がある』、この2つが揃っているだけで、仲間と認められちゃう社会構造。自分への自信とつながっていき、仲間から頼られる心地よさに陶酔しちゃうんですよねー。この単純な思考回路。男ってほんとバカだよね。大人になりきれない子供です。 『大人になった現在はもちろん、学生のときだってこんな世界に飛び込む勇気はなかった。でも心のどこかでこーゆー世界に憧れている自分が確かにいる。』そんな人には、間違いなく満足できる追体験をさせてくれる一本です。 その一方で、こーゆー客観的に見れば『バカ丸出しの世界』がその性質上避けられないリスクを明確に描いているところはエライと思います。『友人の死』『家族の離散』『過去の過ちに対する報復』。これをしっかり描いているため、この作品はただのエンタメ作品から意味のあるメッセージ性のある映画へと昇華されています。 もちろんそのためには、『ホヴァーの裏切り』や『ピートの死』など、半ば強引な展開もありますが、これらのエピソードによって映画がより一層面白くなったのは間違いありません。 更には『謎の元リーダーの正体』というサプライズ、『マットの成長を感じさせるラストのシークエンス』など、決着つけてほしいところは、きっちり白黒つけてくれるので、ラストでは爽快なカタルシスを得られます。 その一方で『トミーの息子の死』や『スティーヴ、ピート、ホヴァーの因果関係』を考えると、拭いきれない後味の悪さってのも確かに残るんです。 これはなかなかの力作だと思います。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-05-22 02:37:11)(良:1票) 2.隠れた名作だと思います。ただイライジャはこの役には合っていないと思いました。イケメンも多く出ているし熱い映画です。女性監督らしいですがその割に女性の描き方が薄いと感じます。逆に女性でここまでバイオレンスに満ちた作品を撮れるのはすごいですね。でもなんというか、アメリカ君の身勝手な行動で家族や大切な人を失うというなんともやりきれない思いです。自分は成長したかもしれないけど、周囲の人はあまりにもたくさんのものを失ったと思います。ある意味、今の世界情勢を皮肉ってる?? 【たかちゃん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-04-25 22:15:27)(良:1票) 1.正直、タイトルでとっても損をした作品だと思います。このタイトルのせいで社会派暴力映画と勘違いした人たち多くないかしら。実態は、とってもベタな男の子たちの青春グラフィティ任侠編。日ごろは学校の先生してたり工場で働いてたり、地面に足つけて生きてる人たちが、フットボールという媒介を通して非日常の時間を共有する、そういう世界、連帯感って羨ましいなと思いました。(暴力が介在するのはもちろん忌むべきことですが)実際イングランドのサポーターたちが試合内容に応じてチャントを大合唱するのを聞くのが大好きなので、試合前のパブで気勢あげてるシーンとか大好き。ロンドンの下町の雰囲気もとってもよく出ていて、ロンドン好きー、オッサン好きーにはたまりません。そしてこの映画では、チャーリー・ハナム君が本当に格好よくって、可愛いのです。バッカだなぁ・・・と思いつつ、登場人物たちが愛しく感じられる、そんな作品です。 【HIDUKI】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-07-19 14:17:51)
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