みんなのシネマレビュー

肉屋

The Butcher
(Le Boucher)
1969年【仏】 上映時間:93分
ドラマサスペンス
[ニクヤ]
新規登録(2009-02-16)【もっつぁれら】さん

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監督クロード・シャブロル
キャストステファーヌ・オードラン(女優)
脚本クロード・シャブロル
撮影ジャン・ラビエ
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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1.《ネタバレ》 長閑な田舎町で、幸せそうに暮らす人々、男は戦場に行っていた、女は昔の恋を引き摺り恋をしない。そんな中、連続殺人事件が起きる。映画はただそれだけで、特に何があるわけでもない。映画は何か大きな物語の展開がなければならないわけでもない。物語など、原因に過ぎない。結果は映画であり、それを導くための物語だ。であるから大きな展開が映画に重要視される必要はない。男と女がいて連続殺人が起きた、それだけで映画は成立する。あとはそれをどう描くかというだけだ。
それはもう、ああヒッチコックだね、ヒッチコックなんだねと思うわけだが、クロード・シャブロルの凄さとはやはり扉なのだなと。ただ扉を閉める(あるいは開ける)だけという行為のサスペンス性を追求するとこうなる。サスペンスといえば階段ということにもなり、階段をただ駆け下りて、ただ扉を閉めるだけでいい。木造の校舎の階段をピンヒールが駆け下りる音、そして扉を勢いよく閉める音、そして施錠する音、どれもサスペンス性を駆り立てる。人の死をエレベーターのランプで表現するなど、映画の終幕へ向かい畳み掛ける表象の見事さは言うまでもない。そして全編に響き渡る異様な音楽。
車を降りて朝陽を浴びるエレーヌは果たして肉屋を愛していたのか。肉屋はエレーヌを愛していたから彼女を刺さずして自らを刺したのだろう。では接吻をしたエレーヌに愛情はあったのだろうか。愛情故に人を殺める時もあるが、時に愛情の欠如は人を殺めてしまう。朝陽を浴びるエレーヌの無表情はナイフにも似た凶器に見えた。 すぺるまさん [映画館(字幕)] 8点(2009-03-09 18:14:36)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 5.33点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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