みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
6.《ネタバレ》 面白い切り口の映画。バンパイヤになっちゃった→あら良い事ずくめ→もうバンパイヤでいいんじゃないかな→人間が家畜化する矛盾に誰も気付かない→イーサンホーク気付く→みんな気付く→気付いた時にはさあ大変→がんばれイーサンホーク!普通は矛盾が生じてさあ大変から始まるもんですが、この映画は矛盾が当たり前の段階から始まります。「バンパイヤになっちゃった」はもうずっと過去の事。みーんなバンパイヤなんだから。みーんなバンパイヤになっちゃったらどうなるか、ここから楽しむ事にしましょう。藤子不二雄先生の傑作SF短編「流血鬼」への強烈なアンチテーゼの様にも感じられます。あれを読んでその斬新さに感動したと同時にどこかしらモヤった気持ちが、この映画で少し晴れた気もした。やはり人間は人間でいなくてはならない。イザベル・ルーカスが一番可愛く撮れてる映画だと思うんで、そこも加点ポイント。 【にしきの】さん [インターネット(吹替)] 8点(2018-02-06 03:02:30) 5.《ネタバレ》 “太陽で焼かれる”、“人血を求める”等、ヴァンパイアのメジャーな性質だけでなく“鏡に映らない”という極めてオカルトな特徴まで押さえているのはポイント高し。通常物理攻撃が無効だから、銀の矢を放てるボウガンなのですね。ハイテクノロジーを誇る近未来社会の中で描かれる正統派のオカルトホラー。えも言われぬ魅惑の世界観が広がります。一匹のコウモリから始まったという吸血鬼病。奇しくもそれは、人間にとって究極の夢“不老不死”を叶えるものでした。“人間を辞める”という犠牲を払ってでも、手に入れる価値のあるもの。製血会社の社長のように、自ら望んでヴァンパイアになった人間も少なくないはずです。また、ヴァンパイアが一定数(駆逐不可能な数)を超えた途端、人間を辞める決断をした者が多数いたであろうことも想像に難くありません。食物連鎖の頂点にいる事の重要性を、マジョリティであることの恩恵を、その座を脅かされて初めて人間は気づく。この設定にはリアリティを感じました。あなたにとって一番大切なものは何ですか。あなたが人間である証はありますか。冒頭、自らの命を絶った“老いぬ少女”の絶望を感じ取れるかどうか。観る者の価値観が問われます。ラスト、ただ吸血鬼病治癒の希望だけでなく、人類再生への具体案(自爆テロ方式ですが)を提示した点も評価させてください。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-10-24 17:56:34)(良:1票) 4.《ネタバレ》 なかなか監督のセンスを感じる映画だった。吸血鬼を主人公にして人間と戦うという逆転の設定が存分に活かされて、何よりちゃんとした社会が形成されているところが良い。そして徐々に血液が枯渇していくという、社会の崩壊の恐怖がじわじわと不安感を煽っていき、ラストも巧くまとまっていた。完全太陽光遮断の車でのカーチェイスでは、従来のそれに弾痕からの日光も避けなければいけなくなるところなど、緊迫感も増していて監督の才能を存分に感じさせた。いまから次回作が楽しみだ。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-25 11:44:12)(良:1票) 3.《ネタバレ》 吸血鬼やゾンビものの映画は今や数え切れないくらいありますが、この映画はそんな中でも「吸血鬼がはびこりきって人間のほうが少なくなってしまった世界」を描いているのが面白い。吸血鬼の方がマジョリティとなった世界が人間のそれとあまり変わっておらず、吸血鬼としての特徴はせいぜい太陽光に当たると燃えるとか、飲み物が人間の血ってことくらいでした。が、その「人間の血」っていうところをまたうまく使ってこの映画はさらに面白いものになっています。定期的に人間の血を吸わないとサブサイダーになるって言う設定はハマッてましたね。ちょっとご都合主義的な気もしますが、映画ならオッケー。 一見すると吸血鬼たちは人間と同等かそれ以上のテクノロジーを持ってるように見受けられましたので、人間が魚などの水産生物の漁獲量のバランスをとるように、吸血鬼たちも人間の数量のバランスくらい取れるんじゃないかとも思いましたけども、そこはそれ、人間の歴史と違って吸血鬼たちは吸血鬼としての歴史がかなり浅いことや、作中の途中段階でようやくサブサイダーという欠点に気づいた所からも、そこから何かの対策を取るには圧倒的に時間が足りなかったのかなとも思われました。私見での解釈なのであしからず。 個人的にはそういう視点で映画を楽しんでいたこともあり、主役のイーサン・ホークさんやウィリアム・デフォーさんの役柄や立ち位置には特に他のサスペンス映画やホラー映画との明確な差異や特徴を見つけられず、あまり興味が沸きませんでした。そういう意味で彼らの立ち回りは普通と言えば普通。映画が悪かったというのではなく、主役たちよりプロットや設定が光っていた作品だと感じました。そういう意味では終盤で人間に戻った兵士たちがまた吸血鬼に襲われ、それで戻った兵士がさらにまた襲われる・・・という恐怖の無限ループには怖さと同時にその見せ方の巧さに感動しました。 短い映画なのにとても満足させていただきました。◎良!!です。 【TANTO】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-04-23 22:44:55)(良:2票) 2.設定が面白い。自分の血を飲むと吸血鬼はサブサイダーという野獣病にかかってしまい当局に殺処分される。一方現実世界でも牛由来の肉骨粉を食べさせられた牛は狂牛病にかかり殺処分。マイノリティに落ちぶれた吸血鬼以外の普通の人間は捕えられて血液牧場の家畜となって毎日血を搾り取られ吸血鬼達に供給される。牛と人間の関係と同じですね。しかし政府高官の娘がサブサイダーに身を落とし父にはむかうくだり、惨酷すぎぎると思いましたです。 【かれく】さん [DVD(吹替)] 8点(2012-02-22 23:54:18) 1.《ネタバレ》 これは面白い! グロい残酷シーンのオンパレード、スピーディな展開、一癖も二癖もある登場人物、近未来の世界観など全てが個人的にツボな映画でした。 上映館は少なめですが、「第9地区」あたりが好きな人にはぜひおすすめします。 監督の前作「アンデッド」ももう一度観たくなりました。 ◆ここからネタバレ。この映画が面白いのはヴァンパイアから人間に「戻る」方法のアイディアが筆頭。人間がヴァンパイアに血を吸われると、その人間もヴァンパイアになるのはお約束ですが、この映画ではその逆も提示しています。 「ヴァンパイアから人間に戻った者の血を吸うと人間に戻る」は終盤の地獄絵図を描くためには必要不可欠。このシーンを描くためにいろんなアイディアを出し合って映画が完成したのではないかと思います。 つっこみどころは ・序盤の人工血液を注入した患者が白いゲロを吐いたあと大爆発。やりすぎで笑う。 ・何故かボウガンVSボウガンで戦う人間とヴァンパイア。 ・社長の娘が、社長がいっさい止めることなくあっさり処刑にかけられている。 ・社長が惨殺されたあと、それに食いついたヴァンパイアたちはどうなった? などありますが全部許せます。 アイディアとしては「穴のあいた車でのカーチェイス」が出色です。 こういうアイディアが出てくるアクション映画って大好きです! 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-11-29 18:32:38)(良:1票)
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