みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
3.《ネタバレ》 園監督の描くエログロは、とにかく下衆で最高! 実質の主人公である、いずみ役の神楽坂恵さんはハマリ役。 貞淑な妻と、ビッチな女を持ついずみを見事に演じきって、あの巨乳を惜しげも無く見せて下さいます。 しかも、エロイ。 最近のグラビアや映画に多い、人形のような裸体では無く、生きたナマの感触がある裸体。 本当にエロくて、だからこそリアル。 女性が持って生まれた性欲と葛藤するいずみに、非常に共感できました。 監督はなぜにここまで女性を分かっているの?と驚いたぐらいです。 私自身は女性で、やはり性欲と倫理観の狭間で悩んだことがあります。 それはまさしく劇中で出てくる「城の周りをグルグル回る」でした。 多くの人は、そんな葛藤と上手に折り合いを付けていくのでしょうが、いずみは清潔すぎる世界にいたからこそ、性欲と言う『肉の自分』と折り合いを付けることができず、暴走してしまったのかな~? 難点は、とにかく長い! 自宅でDVDだったから良かったものの、これを映画館で観るのは、ちょっと辛いだろうな~。(椅子に座りっぱなし、トイレ行けない・・・。絶対に辛いはず) 【ななのじ】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-01-06 02:47:10) 2.《ネタバレ》 正直言ってグラドル上がりで巨乳だけがウリの大根役者である神楽坂恵って好きではないのだが、この作品の場合、いずみ役は彼女以外にありえない、 もちろん本作だけが奇跡的にすばらしい演技を披露しているわけではない、あいかわらず演技は下手である。 うまく説明できないが、映画や演技という枠の外で園子温監督に「捕まって」しまったように感じる、 前作「冷たい熱帯魚」の後20歳も年上の監督と結婚したというのも、そういうことなのだろう。 当然「普通」の夫婦ではありえないわけで、園子温という怪物の中に演技ではなく本当の意味で飛び込んでしまった結果がこの作品なのだと思う。 逆に富樫真や大方斐紗子の演技は文句無く素晴らしいものであったが、こちらはあくまで「演技」である(あたりまえであるのだが) 二人は見事に「狂気」を演じていたのだが、神楽坂恵だけは静かではあるが、本当に狂っているのではないかという怖さが感じられた。 よくわからないのが水野美紀である。 冒頭のフルヌードシーンが無ければ、彼女もまた単なる演技者でしかなかった(と言っても富樫真や大方斐紗子のレベルにはほど遠いが) ストーリーを追ううえではさして必要ではないシーンであるが、あのシーンがあるおかげで、彼女の「肉」の部分が強烈に印象付けられている。 言うなれば、あのシーンが水野美紀という「言葉」に「意味」を持たしているのであろう。 しかしながら、その後の彼女の出番はあまりにも地味である、ほとんどストーリーにも絡んでいない。 まぁ吉田和子は「あちら側」と「こちら側」の境界に位置する存在であるから、これでいいのかもしれない。 【るね】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-06-10 15:09:40) 1.《ネタバレ》 カフカの「城」と、田村隆一っていう人の「帰途」っていう詩が多用されている。結構使いまくっている。特に「帰途」については神楽坂に大きなインパクトを与えている。(残念ながら『愛のむきだし』におけるコリントへの手紙には適わない。)これが単なるポルノ映画になりさがることを防いでいる。これがなければエロ目的のおっさんで映画館があふれかえるだろう。 ミツコは父を亡くしている。うわごとのように父の名前をつぶやいている。これも作家ソノシオンのおなじみの特徴である。病的にファザコンなんだろう。絶対ココロの病を抱えているに違いない、ソノシオン。 【no_the_war】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-01-07 00:56:29)
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