みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
8.《ネタバレ》 地方から上京してきた身としては、都会生活と帰省のギャップがすごく共感できる。 都会のマンションで犬と暮らし、ビル街のカフェでノートパソコン開きながら、異人種の友達とランチ。40近くなっても結婚せず、クリエイティブの仕事をしながら独身ライフを満喫。 しかし田舎では同世代は皆結婚し子供もいて、パパやママとなってすっかり所帯じみてる。太ったりハゲたり服装もウニクロ一色になってたり。。 どっちが「大人」で、どっちが「成功」で、どっちが「幸せ」なんだろう・・ ジェイソンライトマンのJUNOとかマイレージもそうだったけど、「大人」になりきれない人達の話は、実に身につまされる。 この映画の場合は主人公が強烈なので共感はしずらいけど、後半の展開はアリ、というかこの「大人」問題にまた違った答えを提示された感じで、自分にとって永遠のテーマになりそう。 教訓としては、地元に帰省した時、メイビスのように浮きまくんないように気をつけないと笑 【kosuke】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-20 22:58:46) 7.学生時代のように余りにも真っ直ぐ過ぎる生き方は大人になれば無理なことなんでしょうね!!身に染みました。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-02-09 11:40:47) 6.僕自身、より広い世界で何かを成してみたいという望みはあった。そういう望みをがすべて消えてしまったわけではないけれど、いつの間にか生まれ育った土地で結婚をし子供が生まれ、日を追うごとに人生の方向性が確定し始めている。「幸福だ」ということに疑いはないつもりだけれど、完全に割り切れてもいない。 そんな三十一歳になったばかりの男にとっても、この映画が伝えるものは、色々な意味でイタく突き刺さる。 シャーリーズ・セロン演じるこの主人公のことを「馬鹿女」と一蹴してしまうことは簡単だし、とても楽だ。 実際彼女が馬鹿でイタい女であることは見紛うことなく確かなことだ。 彼女がああなってしまった原因の大部分は、彼女自身の人間性によるものであり、自業自得でもある。 しかし、その主人公の馬鹿でイタい言動の始終を追って呆れる反面、誰にも彼女を蔑む権利などないとも思える。 誰だってかつては彼女のように立ち振る舞いたかったはずだし、彼女自身、周囲がそうあることを望んだからこそ、無意識の強迫観念の中で自らの人間性を構築していったのだろうと思う。 ただそのまま歳を重ねるだけ重ね、一般的な価値観における「大人」になれなかっただけのことだ。 もちろん、社会の中で生きていく上で“ただそれだけのこと”では済まなくなる部分は多い。しかし、それを批判出来ることが出来るのは、何も知らない他人などではなく、彼女自身に他ならないと思った。 言い換えれば、辛かろうが、苦しかろうが、彼女自身が「それで良い」と心の底から割り切れれば、それが「正解」なのだと思う。 脚本も演出も素晴らしいが、敢えて特筆したくなるのはやはりシャーリーズ・セロン。 37歳のバツイチ女の荒み切った生活感を惜しげもなく表現したかと思えば、ある種狂信的なドレスアップ後には完璧な美しさを見せる。一人の女の中のこの激しいギャップが、殊更に主人公の悲哀を強め、キャラクターのオリジナリティーを高めている。“はまり役”といえばまさにそうだが、衝撃の“ヌーブラ姿”も含めて見事だったと思う。 この映画は、馬鹿でイタいオトナの女が、「痛み」を経て成長する物語……などではない。 己の馬鹿さもイタさもすべて抱えて、今一度「自分一人が大切だ」ということを噛み締め、髪を掻きむしりながらボロボロの体と心でそれでも前へ走り出す、そういう映画だ。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-11-30 16:14:05) 5.幸せになれない肉食女子を描いた痛いブラックコメディなのですが、『JUNO/ジュノ』でオスカーを受賞したディアブロ・コーディによる脚本が相変わらず素晴らしく、男女を問わず楽しめる作品に仕上がっています。あらすじはかなり現実離れしているのですが、過去の栄光を懐かしんだり、初めての恋人を特別視したりといった主人公の心理には一定の普遍性があり、この点が観客と映画との間の共感の接点となっています。また、主人公の職業を小説家とし、彼女の歪んだ性根を小説によって明快に表現するという映画的工夫も素晴らしいと感じました。単なるバカ女にしか見えなかった主人公が、実は苦しい過去を抱えていたことが判明する終盤の急展開にも驚きと意外性があり、隅から隅まで計算し尽くされた脚本だと思います。。。 ジェイソン・ライトマンによる演出も安定しています。皮肉家で嫌味な性格なんだけど、どこか愛嬌を感じさせるキャラクターを描かせると、毎度この人は素晴らしい仕事をします。主人公のやっていることは最低で、その言動には同情の余地ゼロなのですが、それでもこのキャラクターを好意的に見てしまうのです。ハッピーエンドでもバッドエンドでもないクライマックスはいかにもライトマンらしい終わり方で、観客に何も押しつけてこないラフな姿勢に好感が持てます。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 8点(2012-10-13 02:47:36)(良:1票) 4.《ネタバレ》 年相応のシャーリーズを見れて私はなんだかほっとしました。 男性ばかりではなくアラフォーや負け犬女性の支持を増やしたいのが狙い? なぜ彼女がこの映画に出ているのか注意深くみてみました。何を伝えたいのか。 高慢ちきなアラフォー負け犬が、元カレ奪取に挑むが、大失敗。あるがままの現実を受け入れて、人生再出発。 郊外型スーパー、ファミリー向けの町と、キャリア、時間の流れが速い都会で暮らす者の棲み分けはやっぱり大切ね。相成れないね。そんな話、映画にするほどのもの? 初めて彼女が気の毒に思えたシーン。元カレとの間で流産していた。流産して子供がいない女性に対して 産まれた赤ん坊の写真をわざわざメールで送りつけるデリカシーのない元カレ夫妻。 相手を忘れられなかったのは、彼女ではなく、振られた元カレなのでは?だから彼女は田舎に戻り、元カレの気持ちを聞き出そうとした。病んでいるのは、彼女よりも元カレの方が重症。さえない食品会社で働こうが、別にいいじゃない。だからって、元カノにわざわざ幸せを見せつける必要ある?男女たちの嫉妬の話? 心穏やかに生きていきたいものです。。。。幸せは所有するものではない。家族、子供を持つ事でも、美貌でもない。幸せはどこにあるのでしょうか。 【さくら】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-09-16 20:10:11) 3.《ネタバレ》 帰省したときに見たらはまった。喪失と再生の物語。 【わんたん】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-08-19 03:03:46) 2.《ネタバレ》 うわ!面白い!アメリカ的偽善を映画丸ごとで睨み返している。ダレダレな生活を通して、場違い且つしおれかけの大輪の花メイビスの哀れさを浮き彫りにしている。でも、側に来れば煙たい存在なのは間違いないけれど、負け犬が彼女なのかへたくそ嫁さんバンドなのか、田舎で小さくやり過ごしている私には正直判断がつかないよ。シャーリーズ・セロンの「モンスター」以上の熱演と「あなたはここにいなさい。」のシーンの辛子たっぷりの味わいに痺れ、これまた見よう!と心に誓った映画だった。 【のはら】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-04-13 22:06:55)(良:1票) 1.《ネタバレ》 冒頭の連鎖していくショットのテンポの良さに惹き込まれる。 そしてカセットテープをカーステレオに入れる。 再生ボタンを押すと彼女にとっての懐かしの音楽が流れ出す。 そして更に何らかのボタンを押すと、テープがきゅるきゅるとなる。 これが、早送りなのか、巻戻しなのかは説明されてないのだけど 絶対に巻戻しなのだ。巻戻すことに意味があるから。 そこで更に惹き込まれるのだ。 ベッドで寝ているということだけを撮るにしても 意味を持たせる為の演出と撮り方の選択。 ひとりではうつ伏せ、ふたりでは仰向け。 そして反復する構図で、物語が動き出す直前であることを演出すること。 簡単であるようで、そこに辿り着けるひとは少ないのだ。 あとはもうシャーリーズ・セロンをどう見せるのか ということに徹した映画であって、もうそれだけで充分だ。 綺麗な女優が歪なビッチを演じきり、周りが盛り立てる。 こんな贅沢な話はないじゃないか。 【すぺるま】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-04-04 00:28:03)(良:1票)
【点数情報】
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