みんなのシネマレビュー |
|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
4.《ネタバレ》 アカデミー脚本賞にノミネートされたのも頷ける力作コメディ。「力作」と言ったのは、ちょっと力入り過ぎって意味も込めて。 内容は馬鹿馬鹿しくも、女性にとってはなかなか痛いところを突いていて興味深い。主人公の親友が結婚することになり、その「仕切り役」をめぐって女同士が張り合うってオハナシ。この「女のバトル」が辛辣で描写もしつこくて(苦笑)、アニー(クリスティン・ウィグ)の「イタさ」が見ていられない。この辺の「女の嫉妬」の描き方が上手いと思う。仕事も恋愛も失敗してドン底にいるアニーが、金持ちで美人でナイスな人柄のヘレン(ローズ・バーン)みたいな女を前にすると、惨めな思いになってしまうのはすごーく分かる。ヘレンは素敵なスピーチやセレブならではの取り計らいで、アニーの親友リリアンの心をグイグイ掴んでいく。そんなん目の当たりにしたら、「何もない私から親友の座まで奪うわけ?何でも持ってるアンタが?」っとアニーが怒り狂っちゃうのもよーく分かる。まぁ、その怒り方が尋常じゃないんだけど(苦笑)。「親友」ってね、なんか善人の必須アイテムみたいなとこあるじゃないですか。信頼しあえる友がいるってことが自分の人間性の担保になるというか、人としての価値を高めてくれる(気がしてしまう)というか。 私がこの脚本で感心したのは、ヘレンがとことん嫌な女ではないってところ。凡百のコメディならヒールはまるっきりのヒールだけど、このドラマはもっとリアリティがある。こういう女性っているよな~って感じのセレブ・マダムで、気配り上手で親切なのは別に無理して取繕ってる訳じゃなくて、ヘレンみたいな人はプライドが高くて向上心も人一倍あって自分を高めるための努力を惜しまないから、理想的な女性像を体現することを心から楽しんでやってるのだ(たぶん)。だから何も非難すべき点はない。だけど、なんか自分の人生うまくいかないよなって、しょっぱい思いで生きてるド庶民からしたら、どーにも気に食わない女。きっと高校時代はチアリーダーでプロム・クイーンに選ばれてたんだろうね。彼氏は運動部のホープで推薦で名門大学に行ったんだろうね。(妄想爆走中) アニーのような子はきっと、こういうメインストリームにいる人たちを「けっ」って斜めに見てたはず。ヘレンと初めて会った日の帰り道、車のなかで彼女の口吻をマネして溜飲を下げてるアニーを見て、「分かる、分かるぅ~」とシンパシーを覚えた自分でありました。私もマージナルなイケてない組だったもの。「桐島~」で映画撮ってる方の側だったもの・・・嗚呼。 ・・・横道それたので戻します。 そんなダメダメなヒロインですが、まぁ主役ですから、ちゃんと救われますよ。この新しい恋のエピソードはとっても楽しい。コントみたいな面白シーンいっぱい。ただ、彼女自身の「自己実現」ってところは、他の方のレビューにもありましたが、中途半端に放り投げられちゃってて惜しい。あとは、汚物ネタ、エロネタのオンパレードですが、あちらではお約束のようだから生暖かく見逃すしかないですね。海千山千のおばちゃんは、なんとも思いません。 【ポッシュ】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-07-30 11:21:09)(良:2票) 3.《ネタバレ》 日本では、まだまだ男性向けのコメディですね。 アメリカでは客席のほとんどが女性で大ヒットしたらしいけど、日本の他サイトのレビューを拝読すると、特に女性には反感を持たれた内容が多くみられました。 役者さんたち本当の友人たちで固められているらしく、プライズメイズ(花嫁介添人)の雰囲気はピッタリです。ストーリーは主人公の友人の結婚を軸に、あとは小ネタを並べただけのものです。 主人公のクリスティン・ウィグが脚本を書いているようですが、アカデミー賞にノミネートされたのは驚きですね。 英語が理解できない私には笑える部分は半分くらいかなって感じです。個人的には、主人公の女性が宝石店で子供相手に下ネタの喧嘩をするシーンが一番笑えました。それから記念品の小犬も大笑いでした。 クリスティン・ウィグってコメディアンらしいけど、とても魅力ある女優さんだと思いました。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-06-28 01:22:21) 2.数年前、自分自身の結婚式を控えた頃、YouTubeで結婚式のスピーチ関連の動画を検索していて、何処かの誰かの結婚式での花嫁の親友らしい女性のお決まりのテンションのスピーチ動画に、妻共々笑ってしまった。 映画の中で登場する、花嫁の親友同士の“スピーチ合戦”は、そういった結婚式における“女の友情あるある”を彷彿とさせ、笑いが止まらない。 商売には失敗し、恋愛偏差値は下がる一方の“いきおくれ”の主人公が、幼馴染みの親友の花嫁介添人のまとめ役をまかされたことにより、益々精神不安が加速していく。 男性が主人公のこの手の“イタさ”と“下ネタ”オンパレードの極めて“アメリカ的”なコメディ青春映画は多々あるけれど、女性が主人公でここまでぶっ飛んでいる映画はあまりない。 それ故に、男性目線からだと特に、時にえげつくなく、時に際限なく下品ではあったけれど、好事家たちの評判に違わず、サイコーに愉快で、サイコーにキュートな映画だったと思う。 映画として上手いなと思うのは、主人公一人の葛藤だけを描いているわけではないということ。 花嫁の親友たちで構成された5人の花嫁介添人たち(ブライズメイズ)。花嫁自身も含め、立場も生活環境も違う6人の女たちそれぞれが抱える葛藤を、遠慮のないコメディ描写の中でしっかりと描き出し、最終的には6人全員が好きになってくる。 男性として、女性の友情にはどうしても懐疑的な部分があるのだけれど、この映画を観ると、男同士のそれには無いドギツさとコワさを感じる一方で、女同士の友情に初めて羨ましさを覚えた。 とにもかくにも、それぞれがそれぞれに個性的でパワフルな女性が6人も集えば、周辺の男性陣はただただ右往左往するしか無いわけで。観客の男もその一人として、ただ笑い続けるしか無い。 結婚式を控える女性、結婚式を終えた女性、そして特に結婚式の予定なんてない女性、面と向かって勧める勇気はないけれど、そういったすべての女性のための映画だと思う。 この映画は、明らかに相性が悪いのであろう男との爆笑必至のセックスシーンから始まる。 この“笑撃”的なファーストシーンは、主人公が陥っている状況を端的に表すとともに、この映画の“振り切れ具合”を潔く表していた。 それは「この映画、こんなカンジて突っ走るよ?ついてきてね」と観客に対してのある種の宣戦布告だったのかもしれない。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-03-08 17:17:24)(良:2票) 1.《ネタバレ》 "史上最悪のウェディングプラン"というのは日本での副題ですが、その文句に偽りはありませんでした。アメリカ味たっぷりのコメディ映画では観客が若干引くほどの下ネタが連発されることはありますが、登場人物の殆どが女性の映画で同じことをやっているので衝撃度は大きかったです。ただその数々の下ネタがストーリーを上手く進行させるために入れられていることに作り手のクレーバーな姿勢を感じます(やっていること自体は物凄く頭悪いですが)。例えば主人公は親友のウェディングプランを企画していく中でとんでもない失敗を繰り返し、それが主人公の信用を落とし"自分は親友である"という自信がどんどん失墜していく。数々の下ネタを観てると「確かにこれは信用されなくなって仕方ないわ」という気になってしまう。この辺りが、下品なギャグが所謂出オチになっている映画とは違う所ですね。またメインの女性全員が様々な個性を発揮しまくっており、キャスティングの上手さを感じましたね。特に主人公を演じるクリステン・ウィグの体の張り方には完全にノックダウン、ファンになっちゃいました。なんというか女性版ベン・スティラーみたいというのが第一印象。脚本も兼任している辺りもベン・スティラーと同じく、頭が悪いことしてるんだけど、実際はとても高度な技術に裏付いているって感じ。最近ではナタリー・ポートマンやルーニー・マーラなど脱いだりで体を張る美人女優はいますけど(日本にはそれすらもいなくなっちゃったけど)、ここまで下ネタで体を張る美人女優さんはちょっと思い当りません。ここまで劇中で頑張ってたら「マジで幸せになってくれ!」って思いましたもん。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-05-09 08:17:02)(良:1票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS