みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
15.《ネタバレ》 「続編なのに面白くなってるじゃねーか、このヤロー!」と思わず“コノヤロー、バカヤロー文体”で書きたくてたまらなくなるから困る(苦笑)。そんな、この映画の“魅力”(もしくは“魔力”)を変に照れずに全開バリバリで押し通した結果のパワーアップだったように思えます。ちょっと大友と木村がビミョーに「いいヤクザ」になってしまいましたが、まぁ逆に感情移入しやすくなって良かったのかもです。 そして…個人的には高橋克典の“特命ヒットマン”がオモロカッコ良くてツボでした(笑)。 【幻覚@蛇プニョ】さん [地上波(邦画)] 8点(2017-11-19 11:03:29) 14.《ネタバレ》 待望の続編。ビヨンドって響きがな~完全に続編なわけで1観てないとストーリーが分からないはずなので2でよかったんじゃないかな。 まず目を引くのはキャストの豪華さ。西田に松重に白竜に高橋に桐谷に新井に田中に。出演の逆オファーもあったっていうから武映画のファン(?)がずらりと並ぶ。椎名桔平がいないのは残念だが加瀬や中野も危なさ健在。これだけでも見応え十分です。 残虐シーンが一番の期待だったがドリルか…。これもいいんだけど。やっぱり期待してたのは関東VS関西。これじゃあかませ犬過ぎて。関西の圧勝ジャン。それは次回作で鬱憤を晴らしてくれることでしょう。 アウトレイジ3公開発表まで待ったなし。登場人物が死に過ぎてキャストが予想しづらいぞバカヤロ。 【mighty guard】さん [映画館(邦画)] 8点(2016-10-02 23:58:09) 13.前作に比べると、良くも悪くも「まとまった」印象。前作の物語が、どこへ転がっていくのか、どこまで転がっていくのかわからない動的な面白さを持っていたのに比べると、本作は、何人かの人物の転落の姿にフォーカスした物語で、バイオレンスではあっても静的なものが感じられます。なので、物語の意外性、という意味では、前作よりも大人しいかな、と思いきや。ラストに至って、それはこの結末の意外性を際立たせるための布石であったか、と思わされます。なるほどそうきたか、と。前作では主人公・大友が、のっぴきならない立場の中で彼自身も事態をかき回す存在の一人であったのに比べると、今回の彼は、事態から離れようとし見守ろうとする立場なんだけれども、事態の方が自ら崩壊を起こしながら彼を追いかけてくる。その原動力となるのが、中野英雄のスゴミであったり、加瀬亮のキレっぷりであったりするのでしょうけれど、それを上回るのが何といっても小日向文世のメフィストフェレスっぷり、ですわな。何考えているかわからない人が、一番コワい人、という訳で。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-09-05 14:55:18) 12.《ネタバレ》 ぶんぶんぶん ハエが飛ぶ おたけのまわりを こひなた ちょろちょろ ぶんぶんぶん ハゲが飛ぶ 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-04-30 21:40:32)(笑:1票) 11.《ネタバレ》 冒頭の服役中の大友の格好に笑ってしまった。帽子を被り、胸には名札。まるで幼稚園児ではないか。ここに哀れな男の姿がありました。前作のアウトレイジでは、奇抜な殺し方に注目が集まりすぎてそれを北野監督は快く思わなかったようだ。本作はそのような表現が抑えられている一方、言葉の暴力で魅せてくれました。花菱会の若頭の西野との怒鳴り合い、「殺すぞー!」「やれるもんならやってみろー!」これは完全に子供の喧嘩である。そんなやり取りすら、漫才にしてしまう北野監督はさすが。裏切っては裏切られ、あるものは頂点から奈落の底へ突き落され、無残に殺されます。哀れで大バカな男たちの悲劇的な喜劇。北野監督のバイオレンス映画は、最も残酷な形で暴力社会を否定しているのである。暴力を否定するには笑いとばしてやればよい。幸せを肯定するなら残酷な悲劇を見せつけてやればいいんだ。そうすることが一番効果的であることを北野監督は知っている。絶対的な感性で社会に疑問を投げかける北野監督は天才であり、彼の作品を愛してしまうのは当然であろう。最近の作品は、なんだかんだ言っても客が入らなければ意味がないというスタンスで映画を製作しているので、今まで北野作品に縁がなかった人も鑑賞するようになり嬉しく思います。 【スノーモンキー】さん [映画館(邦画)] 8点(2015-01-15 00:15:33)(良:1票) 10.《ネタバレ》 ラストのくだりはのどに引っかかっていた骨が、無意識に出た咳払いひとつでポロっと取れた、みたいな感じ。こちらが身構える間もなくいきなりカタルシスがおとずれる。全てが解決したわけではない。むしろ盛り上がりの頂点はもっと後だったかもしれないのに、いきなりくる。あいつはどうなる?この後の展開は?エンドロールが始まっても頭の整理が追い付いていかない。だけどあの終わり方は絶妙だったと思える不思議な映画。 【コロチン】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-12-19 15:17:35)(良:1票) 9.《ネタバレ》 二作続けて見た 今作は一作目を憶えて無いと面白さが半減するので続けて見るのが吉 二作とも黒い車の登場と共にタイトルが出て、黒い車が「ヤクザ」を象徴してるという始まりは続編感も有り超クール この黒塗りの車のイメージは「その男、凶暴につき」から一貫してある北野映画のこだわりに思える 二作目の方が登場人物も多く思惑も複雑だが一作目で関係が掴めているせいか二作目の方が見やすい ストーリーにリアル感は無いが出て来るヤクザは超リアル 反面、前作の椎名桔平のような映画的なキャラクターが居なくなってステレオタイプなヤクザばかりになった あんなにすべて私利私欲の為だけに生きると逆にヤクザの社会が非常に窮屈で生きにくいと思ってしまう 北野作品は殺し方に特徴があって引きの絵で無造作に殺すとかいきなり撃つとか、タメが無いのでクールとしかいいようがない 加瀬亮扮する石原が引きのカメラで延々と頭にボールが当たるとか北野映画らしいシュールさだ 是非三作目も見たい 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2013-12-16 16:25:57)(良:1票) 8.前作も、黒のクラウンが印象的だったように、今作もやはり車が効果的且つセンス抜群に撮られていたと、思う…。車のドアの閉まる音が、「バンッ」てゆう軽い音ではなく、「ボスッ…」てゆう重たくて暗いなんとも言えないあの感じ。とてもかっこ良かったです。でもやっぱり、現実に黒のクラウンを見ると、ちょっと恐い。 【小星】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2013-11-22 12:06:37) 7.《ネタバレ》 前作のほうがインパクトがあるし、キャラクターも分かりやすかったけれど、完成度で言えばビヨンドのほうがよく出来てると思う。前作はいい意味でも悪い意味でも単純明快だったけれど、今作はキャラクターたちがみんな一枚も二枚も皮をかぶっていて、そこはかとなく不気味だ。とくに関西・花菱会の面々が凄い。会長の狸オヤジっぷりや、西田・塩見の腹黒さも見所。武が塩見に向かって「チンピラ!」と怒鳴るシーンなど、自分も中野英雄の気分になってハラハラした。まさに野獣同士の取っ組み合い。けれど、「殺られる前に殺っちまえ」というノリだった前作とは違い、「先に手を出したほうが負け」というスリリングな抗争になっているのが良かったと思う。小日向演じる刑事もより極悪になった。武の個人的な知り合いだという「韓国のフィクサー」なんて、あれホンモノじゃないの?と思える迫力で普通に怖い。 この年の邦画は、「ヒエラルキー」や「競争社会」をモチーフにした作品が多かったような気がする。殺し合いのスパイラルから降りる松重豊(正門から)と、雲隠れしていた武が裏門から入ってくる対比が印象的。散々「俺、もう嫌だよ」と言ってスパイラルから抜け出そうとしていた男が、それでもなおヤクザのヒエラルキーや殺し合いの世界に舞い戻る結末に、ゾクリとする。 【ゆうろう】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-04-27 12:25:00)(良:2票) 6.《ネタバレ》 いやぁー面白かったなぁ!ヤクザ映画独特のパワーゲームに、還ってきた男・大友のやる気のない関わり合いとそれをどうにか焚き付けようとする片岡刑事。 前作衝撃のラストを演じた加藤組長、犬の如き幹部の石原、仁義の男・木村、考えられへん仕上りを魅せた塩見さんw どいつもこいつもサイコーです! 北野武監督は、それぞれのキャラクターを駒としてよく動かしていたと思います。 そこに暴力とユーモアを絶妙に織り交ぜ、味わい深い作品に仕上げています。 これこそお笑い出身の監督だから出来る演出だったのではないでしょうか? 北野武色がキッチリ出ていて、しかも相当面白い、これってなかなか凄いことですよ! 前作の血で血を洗う抗争よりも、一歩引いた大友が仁義のもとに動くあたりが非常に良かったですね。 ちょっとヒーロー物を見るような感じで、気持ちが入り込んじゃうぐらいでしたから。 なもんで、最後はスカッと! 前作から良い味出してたキャラクターでしたし、今回も裏の主人公とも言える活躍だったので、最後の最後で良い見せ場を貰えましたね。 【ろにまさ】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-04-22 22:07:22)(良:1票) 5.『アウトレイジ』の主要な顔でもある黒塗りの車体と、 北野映画の「海」とが組み合わさるタイトルバックから一気に惹き込まれる。 前作にも引けをとらない俳優陣の面構えの強さと、 暗闇に浮かび上がるブルーがかった街路と黒塗り車の光沢の艶。 舞い上がる土埃。そして暗転した画面に響く銃声もまたフェティッシュな感覚を纏う。 今回はどのように煙草を使うかと見ていれば、 「煙草は止めた」との台詞で主人公の変化を提示し、 新井浩文・桐谷健太二人の遺影の前に置かれた二箱の煙草のショット一つによって、 乾いたドラマの中にさりげなく情緒を潜ませるあたりが熟練である。 ほとんど顔を見せない高橋克典の身のこなしも凄みがあり、いい。 映画の締め方にも痺れる。 【ユーカラ】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-11-04 21:20:24) 4.《ネタバレ》 面白かった!!1と毛色がだいぶ違う。 1のコメディ色や、グロテスクさはほとんど鳴りを潜め、かなりカッコ良く、渋く、駆け引きだらけのバイオレンス映画になっている。前作生き残ったクソヤローたちに加え西側のクソヤローが参戦で、一体誰が生き残るのやら最後まで分からない。 1に比べると派手なシーンはあまりないが、ストーリーが面白いので、問題なし!桔平クラスのむっちゃ怖くて、むっちゃカッコいいヤクザがいないところが、1に比べてちょっと落ちるところか。 もっと関西勢と血みどろの戦争をしてほしいところでもあったが、それはまた次回? 西田敏行と塩見三省に全力で殺し合いをしてほしい! 関西死闘篇をお待ちしております。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-10-17 23:15:47)(良:1票) 3.《ネタバレ》 約4年半ぶり3度目観賞。新作公開に向けて復習。北野武監督によるヤクザ抗争「~バカヤロー、…コノヤロー」の続編。凶暴なバイオレンスシーンに加えてサスペンス要素が深まった今作。輝く神戸のロケ地においてキンキ2大勢力の山王会と花菱会の間で、生きていた大友と義理堅くなった木村が大暴れ。濁声で吠える山王会の若頭・石原、その本性は情けないションベンコゾー。「あのヤロー、特別に取り立ててやったのにっ、裏切りやがって…」(笑)。一番ワルくてあはれなのはフミヨ刑事。インパクトの強かった前作には劣りますが傑作に疑いありません。 【獅子-平常心】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-10-16 22:49:17)(良:1票) 2.《ネタバレ》 結論から言うと前作の面白味は失っていると思います。つまり過剰な暴力描写や誰が死ぬか分からない緊張感は確実に減っています。このシリーズのキャッチコピーである"全員悪人"は今作でも同じなのですが、ストーリー上どうしても大友と木村が主人公だと言わざるを得ません。つまり彼らが終盤まで生き残るのは観ていてなんとなく想像がついてしまう。それに話しが前作の様な巨大暴力団の一下部組織である大友組の話ではなく、山王会のトップと花菱会のトップとの対立の話となっているため銃のドンパチが基本的な殺し方なので、あの手この手の暴力描写を見せてくれた前作に比べ面白みに乏しい。それでもこの映画を高く評価したいのは、まず監督がインタビュー等で話している通り前作よりもエンターテイメントに寄ったこと。ヤクザ映画の2作目で組織がビジネスライクになるに従って信用を失っていく展開は「ゴッドファーザー」シリーズに通じるし実に観客が喜ぶ様なヤクザ映画のお約束をしてくれていると考えて良い。しかも前作の様な誰が生き残るかサッパリ予想が付かないことも無いのでハッキリ言って気楽に観れます。よって観客の間口は前作よりかなり広がったのではないでしょうか。確かに前作を超えているとは全く思えないし、多分映画史に残る類の作品では無いでしょう。しかし"純愛"だとか"○万人が涙した"とか"大ヒット○○の映画化"とか宣伝打っている映画がメジャーで、逆に暴力的な映画がオミットされている邦画界において暴力映画が再び勢いを取り戻してほしい希望を込めて高評価としました。こんな役目、今の日本じゃ間違いなく北野武しか出来ないし。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-10-07 23:21:46)(良:3票) 1.《ネタバレ》 冒頭から小日向文世演じる悪徳マル暴刑事が小蠅のように方々に飛び回っては、「ケジメ、ケジメ」と五月蝿い。 その描写が象徴するように、この続編作品は前作「アウトレイジ」から持ち越された「ケジメ」をひたすらに取ったり、取らされたりする映画だ。 前作において、”甘い汁”を吸った者、“煮え湯”を呑まされた者、各々が再び入り交じり、血で血を洗っていく。 その仰々しいまでの“愚かしさ”が、前作同様に極上のエンターテイメントとして画面一杯に映し出され、きっちりと締めくくられた。 非常に満足度は高い映画であることは間違いない。 それを前提にして敢えて言うならば、前作程の“アク”の強さはなかったかなと思う。 「全員悪人」と銘打たれて揃った面々が入り乱れ、一体誰がどうなるのかとストーリーの顛末自体に見通しがきかない面白さに溢れていた前作に対し、今作ではわりと予定調和的に各キャラクターに対しての“おとしまえ”がつけられていくため、ヒリヒリするような緊迫感が薄れていた。 また、前作では、ビートたけし演じる「大友」がこの映画世界の一応の主人公ではあったが、それぞれの思惑と野心を持った極道たちの群像劇色が強く、それがこの映画世界独特の面白味だったと思う。 しかし、今作では「大友」がいかにもな主人公然とした立ち位置で描かれるため、それ以外のキャラクターの印象が弱まってしまった。 同時に、その主人公自体も前作の流れを経て、表面的な荒々しさが薄れた描写が多く、狙い通りではあるだろうが全体的な迫力不足に繋がってしまっていることは否めない。 新たに登場する西田敏行ら“関西勢”は良い味を出していたけれど、"切った張った”の中心には絡んでこないので、トータル的なインパクトに欠けてしまったと思う。 と、前作とそのまま比較してしまうと、どうしても物足りなさが先行しがちな感想が出てきてしまうが、このジャンルの娯楽映画として水準を大きく超えている映画であることは言うまでもない。 五月蝿い小蠅に対して、望み通りきっちりと「ケジメ」をつけて締めくくられたラストカットに、高揚感は極まった。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 8点(2012-10-06 16:19:19)(良:3票)
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