みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
14.《ネタバレ》 他レビュアーの皆様一様に辛口の批評なれど、平均点は高いと言う不思議な映画。 一回の鑑賞では全容把握はちょっと難しいかも、私の場合は3回観ました。 「真剣に観れば観るだけ面白さが蓄積される」スルメ系映画好きの私には堪らない作品でした。 並行して進む6つの物語、それらを繋ぐ要素は「主要登場人物が持つほうき星に似た変わった形のアザ」と言うもの。 約3時間の長尺ながら最後まで観られるのは、御大ウォシャウスキー姉弟(今は姉妹)の拘りから来る各エピソード各々手抜きの無い作り込み故か。 この作品、後10年位したらカルトムービー化しているかも。 そして、ぺ・ドゥナに主演女優賞献上! 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2024-10-24 13:03:12) 13.《ネタバレ》 あらゆる意味で規格外。3人の監督に、時空を超えた世界レベルの6つの物語に、俳優陣が複数役を演じる(MVPはペ・ドゥナ)。複雑で実験的な映画だが、中身はエンタメに徹しており、同時進行で展開するため3時間の長尺を感じさせない。一度見ただけでは理解できない箇所があり不親切とも言えるが、何度も見れば新しい発見のある面白さがある。大事なことを全て台詞で語ってしまうのはマイナスだろう。ただでさえ複雑なので仕方ないかもしれないが・・・。人々が輪廻転生を繰り返すように、この世界もループしている。いつの世も悲惨に満ち溢れ、過ちが繰り返されていくことに暗澹としてしまう。それでも正しくあろうと闘った人間たちがいた。雫はやがて大海になる。因果が廻りに廻って、希望にも絶望にもなるが、信念は次の世代に引き継がれていく。その未来をどう描くかは自分たちなのだ。 【Cinecdocke】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-02-05 20:23:39) 12.《ネタバレ》 変な絵本をSF映画にしたような画像とストーリーですが引き込まれるとおもしろいです。でも、この人がここでこの役をしているからといろいろ余計なことを考えてしまうので少々蛇足かなと・・・ネオソウルはアジアをがんばって混ぜてましたね。4カ国での撮影19国籍にわたる役者とスタッフ、想像を絶するプロジェクトだったとお察しします。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-07-15 17:45:30) 11.壮大な物語。 それぞれの時代において未来につながる革命的なことをしていく、それをうまくつないで全く飽きること無く観させる。 「死は扉である。そして新しい世界が開いていく」というモチーフに向かって物語も進む。実験的な要素もあるが、とても評価出来る映画なので内容以上に加点したくなる。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-10-05 21:52:34) 10.《ネタバレ》 3時間弱の長編映画でしたが6つの時代の物語が様々な映画の詰め合わせのようでありずっと集中して観れました。その中で1人の行動が違う時代に響くというのに気づくと非常に面白かったです。あとは1人が何役もこなす特殊メイクがスゴイ。ハルベリーがあんな役やってたんかい!?とエンドロールを観てビックリ!! 【とむ】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-05-01 00:59:22) 9.《ネタバレ》 輪廻転生は主題ではないと思う。いろいろな時代の個々人の生き様が織りなす交響曲を映像で敷衍した作品。エージェント・スミスのナース姿が強烈すぎて、他の部分が霞んでしまう。 【馬】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-03-21 15:29:13) 8.《ネタバレ》 「リンダリンダリンダ」のあの娘がねぇ…、というのが一番の感想。複数の物語が全体として一つの話を…というのはときどきあるタイプなわけですが、この映画は、6つの物語の温度差というか毛色がまるで違う上に個々のストーリーの関連性も薄い(というかほとんどない)…そのくせ全体として一つのテーマを語っているというものすごく難しいタイプの映画になっています。ある物語の中で別の物語を比喩する形で「ソイレントグリーン」ネタを口走らせたり、ほとんど関係ないようで微妙に話をからませるという付かず離れず感が絶妙で、個々の話をとりあげるとありがちで平凡なストーリーばかりなんですが、その6つが組み合わさる事で無類の面白さを発揮させています。 しかもこの映画はスターシステムを採用していて6つの物語に出演する役者は基本的に共通なのですが、その配役がすごい。あえてやってるんでしょうけど、人種差なんかおかまいなし韓国人→白人役、黒人→ユダヤ人役とか普通。性差の壁すら越えて男性に女性役させちゃうとか、ある物語の主役を別の物語の劇中劇で別の人に演じさせるとか。この映画の魅力はこのスターシステムのおもしろさをおいては語れないでしょう。 とにかく「よくこんなの撮ったよねぇ」というその心意気に8点です。 【あばれて万歳】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-01-18 16:38:44) 7.《ネタバレ》 短く切り取られた断片を紡いでいくうちに、壮大な時空の点と点が次第に結びついて行く構成は、終わって久しい『LOST』を見るような、好奇心くすぐる面白さでした。僕はトム・ハンクスの底の浅い善人役な感じが苦手でしたが、この映画ではそんなふうに感じませんでしたし、卑しい役やワルな役も演じていて「気の抜けたフツー感」を感じずに済みました。ほとんど期待していなかったけれど、終盤は泣けました。顔メイクのバリバリ作り物な感じがなかったら、もっと作品世界に入り込めた気がします。そこだけちょっと残念でした。 【だみお】さん [DVD(吹替)] 8点(2013-11-01 23:07:28) 6.《ネタバレ》 3時間弱の長尺とで、6本分の映画がギュギュッと詰まっている何とも贅沢な映画。圧倒的な情報量で眼に楽しいが、頭の中がごちゃっごちゃ…。退屈している暇はない! 本作は輪廻転生というか、「縁」を描いた物語なので、ストーリー上の繋がりというより、『この役者さん、この話ではこんな役柄で出てる!』という楽しみ方で、人と人との繋がりを楽しむべきものであろう。6つの物語をあらかた、同じ役者達で回しているのである。それが分かったのも、エンドロールの答え合わせを観てからなんだけど…。 ただでさえ外タレの方は髪型やメイク変えると誰が誰だかわからないので、私、大分見落としていたのではないかと。パンフレットにそういうことが詳しく書いてあるなら、それを片手にもう一度観たい。顔判別が得意な人なら、誰がどれででているか、きちんと認識しながら見られると思うので、私よりもももっとこの作品を楽しめるのではないかね。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-04-29 13:04:31) 5.《ネタバレ》 個人、集落、組織、コミュニティ、そんな「個」と他の「個」とを隔てるもの、繋ぐもの。 隔てるものの象徴として繰り返し描かれるのはドアや窓、壁、部屋、門。それを破って侵入してこようとするものの存在や、逆にそれを破る事で事態を打破しようとする行為、隔てるものは「個」を守るものであり、孤独や無知の象徴であり。 一方、繋ぐものの象徴は橋やロープ、そして船や車、飛行機等の様々な乗り物。外に広がって他者との繋がりを志向する意識。自由や正義を獲得しようとする意志。更に橋からの落下のイメージや事故の描写が、その意志を妨げるものとして時代をまたいで反復されて。 めまぐるしく変わりながら点描されてゆく時代と人。「個」としての無数の点はやがて枝を伸ばして広がり、他の点との繋がりを示し、円を構成し、他に形成された円と交わり、やがてその全体が世界を構成してゆく・・・。6つの時代の6つの円が時を超えて交わり『クラウド アトラス』という作品を(そして曲を)作り上げている訳ですね。 1つ1つのエピソードや美術的なイメージはどうも凡庸な感じが無きにしもあらずではあります。エピソードの繋がりも必ずしも必然を感じさせるものではなかったりしますし。また、特殊メイクは無理矢理過ぎて「それはないわ」と思ってしまうものも多数。 ですが反復されるイメージによって段々と世界が形を成してゆく感じはとても面白く、興味深く楽しめる映画でした。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-04-06 14:52:08)(良:3票) 4.《ネタバレ》 時系列が先に行き、戻り、というレベルではなく同時進行で様々な時代、場所が 描かれるので(しかも同じ俳優さんがまったく異なるキャラを演じる) 最初はかなり戸惑い気味でついていけず状態; が、だんだんそんなことも気にならずにすっかり目の前で繰り広げられる 映像とお話しにのめりこんでいる自分でした。 伝えたいものはきっとシンプルなのかなって。 なのに観終わってからの余韻もだんだん深くなっています。 一番驚いたのはソンミ451とメキシコ人女性が同じペ・デュナ?? アダム・ユーイングとチャン・ヘチュが一緒の人!! 【AKO】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-04-03 23:12:01) 3.《ネタバレ》 過去、現在、未来の、それだけなら明快な話が表現効果を狙ってバラバラにされています。そのバラバラにされた夫々に同じキャストが出ていたりします。 トム・ハンクスは6役。それでもトム・ハンクスは分かりやすい方です。 ペ・ドゥナのメキシコ人違法工場の女なんて全く分かりませんでした。ペ・ドゥナは本作で印象的でした。クローンソンミが着ていた服は紙だったそうです。服も使い捨てということでしょう。是枝監督の「空気人形」をみたウォシャウスキー監督から連絡があったようで、今回は複製人間でした。 【ぶん☆】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-03-20 20:43:23) 2.本作は原作から大胆な改編をしているところがチャレンジャブルです。 <小説> 上巻:①→②→③→④→⑤→⑥と物語の「前半」が展開する 下巻:⑥→⑤→④→③→②→①と物語の「後半」が展開する <映画版> ①~⑥全てを同時進行で描く と、構成が全く変わっているのです。 映画「メメント」を「普通の時系列になおしたらわかりやすい映画だろうなあ」と思った方が多いように、クラウドアトラスも6つの物語を順番に描けばシンプル極まりない映画になると思います。 しかし、普通に順番通りに物語を描いただけでは面白くありません。 そうした凡庸さを避け、大胆な実験(構成)をしただけでも、自分はこの映画を賛美したくなるのです。 ただしこの構成は諸刃の剣でもあります。 舞台と物語があっちへこっちへ飛ぶのではじめは混乱するでしょうし、「ぶつ切れ」な印象は否めません。 「観たかった物語が突如とぎれてしまう」「6つのも物語が一緒に展開されるので、ついて行くのが大変」と、もどかしさを感じる人もいるでしょう。 しかし、映画を観慣れている映画ファンには是非劇場で観てほしい作品です。 この映画は哲学的で、とてもテクニカルで、他の映画にはない魅力があります。 もうひとつ面白いのは、役者たちがそれぞれの物語で全く違うキャラクターを演じていることです。 トム・ハンクスやハル・ベリーは全ての物語で登場していますし、3つの時代に登場するペ・ドゥナも存在感抜群。その特殊メイクでの「なりきり」具合はファンなら必見です。 本作は残念ながら本国では興行的に失敗し、TIME誌の2012年の映画ワースト1位に選ばれると不遇の扱いを受けています。 しかし、ハマる人には最高の作品になる可能性があります。 ハリウッド大作とは思えないほど実験的な作品ですが、それを期待している人は是非劇場へ足を運んでみてください。 エンドロールがはじまってすぐにおまけがあるので、席を立たないほうがいいですよ。 【ヒナタカ】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-03-19 23:30:25)(良:1票) 1.《ネタバレ》 これはシナリオ自体が映像化できないと言われていたので、製作するにもものすごく勇気が要る映画(実際ハリウッドはほとんど出資しておらず、中国香港系の会社がほぼ出資)です。そして一方でレビューするのにも勇気が必要です。というのも、手塚「火の鳥」を読んだことがある人(しかも何冊か)には「火の鳥みたいな映画」というとイメージが沸き易いと思いますが、あれを同時進行でしかも映像化するという困難もまた容易に想像可能でしょう。だから失敗すると無残なことになります。 しかし、この映画はそこそこ上手くいっているのです。それぞれの登場人物に焦点をあてながら一つのストーリーを描くいわゆる「グランドホテル」型の映画はこれまでもありましたが、時代をまたぐこの斬新なアイディアは意外とうまくいっています。その点を私は評価したい。もちろんアイディア自体がそれなりに実現されていたとしても、それ以上の「感動」とか「メッセージ性」をうまく表現できているかは別です。(例えば映像もそうです。「マトリックス」の斬新さは全くありません。それどころかネオ・ソウルは「ブレードランナー」と基本的にイメージが変わっておらず、少しがっかりしました。東京からソウルへ、という移行は時代の趨勢を感じさせるものではありましたが)ただ、トム・ハンクスに注目していくと、彼が演じているキャラクターは最初は悪徳医師から始まり、最後は人類を救う英雄となります。これらは全て同一の魂なのであり、輪廻しているのです。ウォシャウスキーはマトリックスのときにも話題になりましたが「禅」など東洋哲学に関心を持っているので、このような魂の輪廻転生を描いているわけです。これは他のキャラクターも同様です。私の基準をまとめるとこうです。この途方もないスケールの物語を成立させたことを評価、そしてそこから監督が表現したかったことを読み取ることができたことを評価。この点数をつけます。エンドロールの役者のねたばらし的なところは面白かったですね。役者としてはペ・ドゥナが最高でした。ただアジア人的な特殊メイクはやや差別的でしょう。違和感ありすぎでした。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-03-16 12:20:12)(良:2票)
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