みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
15.《ネタバレ》 西部開拓時代の骨のあるサバイバル復讐劇。西部劇と言えば、まずは乾いた荒野をイメージしますが、そうではなく極寒の雪山を舞台にしているのが新鮮です。インディアンのテリトリーに入り込んで、毛皮を狩る白人部隊の話。序盤、インディアンに襲撃を受けて、殺し合いになるところで、一気に引き込まれます。そして、主人公のディカプリオが熊(グリズリー)に襲われるシーンがすばらしいです。日本でも最近、熊の被害が多くなっているようだし、時宜を得ているなと思いました。「熊が襲ってきたらよけるから大丈夫www」とか「パンチで仕留めるからwww」とか、冗談半分に言ってる人、周りにいませんでしたか?無理だと言ったところで、聞く耳を持たず、なぜか逆に謎の上から目線で、自信満々な人いませんでしたか?そういう人にこそ、まず、熊のスピードをこの作品で体感して欲しいものです。突撃されたら、まず避けることなど不可能だと言うことを。それでも、本作品内のシーンは実際に比べれば、かなり甘いと思います。馬乗りになられたのにもかかわらず、瀕死の重傷程度で済んでいるのが奇跡的です。主人公が死んでしまったら元も子もないとは言え、ちょっと甘すぎるなと思いました。話はシンプルで、複雑さなどまったく不要、というかむしろ邪魔という勢いで、大自然の厳しさと、厳しさ故の美しさを疑似体験させてくれるという点で、他に類がないレベルに達していると思います。狡猾な敵役を、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のイケメン主人公が演じていたのには、まったく気付きませんでした。大したものです。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 8点(2023-03-11 13:56:33) 14.ディカプリオの主演男優賞、おめでとうございます。 マルチで器用な役者を証明しました。 大自然の過酷さと映像美に圧倒されるが、復讐に燃えるディカプリオの迫真の演技が負けていない。 極限のサバイバルで生き様を見る。こういう映画は好き。 【mighty guard】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-12-15 00:07:14) 13.《ネタバレ》 過酷な自然の中で生き残るか否かは、時の運。 人間なんて、大自然の前では所詮ちっぽけな存在でしかない。 息子の仇敵の命はすでに自分の手中にあるのだから、復讐は果たしたも同然。 ならば、その生死は運に任せてみるか。 そしてフィッツジェラルドは命を奪われ、グラスは偶然救った娘のおかげで命を拾う。 それにしても、熊との死闘は映画史上に残るであろう息を呑むカットの連続。 【roadster316】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-09-01 22:45:56) 12.《ネタバレ》 人が神の存在を思うときってどんな時だろう。この映画を観て思った。自然が文明を圧倒している場に一人ぽん、と放り出されたら、生死の際にあったら。生きることは神との対話に他ならないだろう。19世紀初頭、人間が自然を克服しきれていない時代では生き死には創造主の意志次第という考え方は人間皆の根底にあったのかも。無神論者のフィッツジェラルドの父親でさえ、飢えの極限で食料となるリスに神を見たのだ。 「自然」、アメリカ北西部の晩秋の森、山河の厳しいことったら。葉が落ちているので木々の間はすかすかで、その空間からのぞく空の青の薄いこと。差す日の光もはかなく白っぽく、でもそれすら恩寵に感じる。生きるために死んだ獣の骨から髄液をすすり、絶命したての馬から内臓を抜き取って身体を収め、吹雪をしのぐ。 生と死がせめぎあう凄まじさを演出した北米の原始のままのようなロケーションが圧倒的。雄大で美しく、気が遠くなるくらいの孤独をもはらんで容赦ない。 先住民は常に生活を神に委ねている。劇中何度もグラスの妻の祈りが繰り返されるように。グラスもついに最後には「復讐は神の手に」任せた。 違う時代と国に生きるワタシにすら神の存在を考えせしめたこの映画の映像の力には感服した。撮影班はまったくオスカーにふさわしい。ディカプリオには「大変よく頑張りました」賞でいいと思うが。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-06-06 18:51:37) 11.アレハンド・ロゴンサレス・イニャリトゥ監督作品という事で期待に違わぬ出来。領地深く侵入し、自然を荒らし、恵みを収奪する毛皮猟の白人たち、それに対してインディアン戦士達の果敢な攻撃。マスケットは先込めの単発で、一旦発砲すると、後は接近戦のこん棒として使うしかない描写が何とも興味深い。 森での戦闘シーンの臨場感と迫力に驚愕。弓から放たれた矢の飛翔が鮮明に撮られおり、それが人体を貫く恐怖と迫真。この監督の他作品を観ても、特に超広角レンズカメラの有効性を熟知し、使用法が巧みである。たぶん部分的にはCG映像も少し使われたような印象だが、その殆どが現実を反映した作品作りが成されているのが判る。 主演俳優をはじめ、撮影に係る全員が超低温の厳しい実際の自然界で、危険の伴うシナリオを実践するわけだが、凍てつく水に浸り極限状態に晒された時の生体反応としの震えが窺え、演技の技巧を超えている感じ。多分そうした事も手伝い、ディカプリオ悲願の受賞に繋がったのかも。 【DADA】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-01-01 21:36:06) 10.《ネタバレ》 冒頭10分間のバトルシーンは、プライベート・ライアンのノルマンディー上陸作戦を始めて観たときの衝撃を思い出させた。その後も緊張感のあるシーンの連続で、一気に見せる。やはりロケーションの素晴らしさが特筆に値する。大自然の力。何とも雄大で、美しい。そしてその自然が織り成す音の力。とにかく作中様々な音が鳴っていて、個人的に自宅のリアスピーカー群がここまで活躍する作品は久々だった。抑えた中にも凛とした美しさのある坂本龍一らしいスコアも印象的だ。 【rain on me】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-09-15 11:43:23) 9.始まってすぐクマに殺されて終わるかとおもた。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2016-08-27 10:44:58)(笑:1票) 8.《ネタバレ》 映画から執念を感じました。生き残る、生きている限り生きろ、という強烈なメッセージがあります。歯を食いしばるような執念、恨み、血反吐吐きながら地面這いつくばってでも生きる主人公に男として熱さを感じます。厳寒かつ静かな風景の中に、燃え盛るような熱い命の対比。美しいです。 【Keytus】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2016-06-22 00:48:15) 7.映画もののけ姫のキャッチコピーである『生きろ』が当てはまる映画であると思った。 圧倒的なスケールでの映像。 他のレビューでも書かれいているが 前作同様 決してストリーベースな映画ではない。 物語そのものは至極普通なものであった。 しかし飛び抜けた映像的魅力がある。 特に最初のネイティブ・インディアンとの闘いは壮大的。 嘘偽りなく感動の涙が頬を伝った。 この10分間のためだけにも 映画館に足を運ぶ価値はあると思う。 一つ気になったのは、実話に基づいてる割にはかなり御都合主義が目立ったこと。 途中からは一種のファンタジー映画だと思うようにした。 【鈴木】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-05-21 01:43:32) 6.2時間半という長い映画にも関わらず、物語自体は非常にシンプルで単純な作品。 話自体はやろうと思えば、30分位まで縮められそうなほど。 しかし、とにかく映像美とドギツイ描写、やり過ぎなまでの極限状態の演技で 2時間半という長時間を飽きさせずに圧倒してくる映画でした。 ただ、あくまでストーリーよりも映像美が凄い映画なので、映画館の大きなスクリーンではなく 家のTV画面で見た場合は、恐らく退屈に感じてしまうなとは思いました。 なので、興味が有るのなら、是非映画館で見るのをオススメします。 【ポトフ】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-05-20 23:58:03) 5.《ネタバレ》 全ての行動が「生きる」ということへの執着に溢れていた。それは食べる事、水を飲む事、移動すること、寝る事、生きる残るために人を殺す事、息をする事。 これほど生々しく、そして痛々しく、生を描いた作品は今まで観たことはない。 そして、ショットを多彩に駆使しながら、自然と人間との相関関係を客観的に捉え続ける視点。 瀕死状態のグラスを徹底的にローアングルのクローズアップ(観にくく、窮屈な印象)で映し続け、自然と折り合いをつけながら、生きていくようになるにつれ、カメラアングルは引いていき、観やすく開放的な印象に変わっていく。 そして時折、全てを俯瞰して捉えた視点が挟まれる。 カメラ自体が、生きているようだった。カメラの視点が人間に対する、自然の距離感を表し、それは超越的な神の視点のようにも感じる。 台詞が少ない中で、映像、音楽、効果音で物語を魅せる凄さ。 寒さや飢え、痛み、孤独を画面の中から感じる事で、本当の意味での体感型映画を体験することができた。 【ちゃじじ】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-04-29 02:53:53)(良:1票) 4.《ネタバレ》 「バードマン」で見せたユーモアを封印しまた重く暗い世界へ戻ってきたイニャリトゥ。しかし、今作は一見して圧倒される映像がある時点で億劫にならずに観られそうだと思った。 やはり一番の見どころは映像だろう。序盤の襲撃シーンから始まり全編にわたって迫力のある映像美で楽しませてくれる。熊に襲われるシーンもCGとわかっていても思わず目を背けたくなるような痛々しさ。フィッツジェラルドじゃなくても「助からない」と思ってしまいそうになる。瀕死の状態で取り残された主人公が、美しさとは裏腹の過酷さを持った環境で徐々に回復していく過程を丹念に描いていて惹き込まれる。それを演じたディカプリオも素晴らしかった。元々熱演タイプの彼にはうってつけの役だったように思える。どんなにボロボロになっても泥臭い汚れた姿になろうと観客を惹きつける彼はやはり映画スターだ。仇を演じたトム・ハーディもギョロっとした目と低い声が印象的な一癖も二癖もありそうな不敵な役を好演していて、やはり今後も楽しみな俳優だ。 ただこの映画は物語はシンプルだが上映時間が長い。観念的なシーンも所々挟み込まれていてそれらを許容できるかどうかで評価も変わりそうな作品だ。自分は許容できた方だとは思うがそういったシーンが面白いとは思えなかったのかも知れない。圧倒的な映像で見せきる作品には弱いタイプの自分が8点に留めた理由は多分そこにある。監督や撮影監督、役者皆がすばらしい仕事をしていると思うのに何かが足りないという感じが拭えなかった。 息づかいで始まり息づかいで終わる作品。全編にわたって描かれたのは「生命」ということなのだろうか。音楽もそれを表現しているかのようで、そう感じられる場面も随所に見られた。まあいろいろ考えるよりもその素晴らしい映像に浸って感じ取る作品のように思える。夜はまだ肌寒い季節。観終わった後自分の体が芯から冷えたように感じ熱いコーヒーが飲みたくなった。 【⑨】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-04-28 03:09:20) 3.主人公の生に対する執着。生きようとする意志の力。そういう部分が全編に渡って繰り広げられていた。 何度死ぬと思った事だろうか。大抵の映画ならどうせ主人公は死なないと思ってタカをくくって観るが、この映画は全く油断できなかった。いつ死ぬかいつ死ぬか。そればかり考えてしまうほど。 実生活で、山にサバイバルに行くという事はまずないだろうが、もしもの時の為に観ておいて損はない映画。 突然クマに襲われたら・・・川に流されたら・・・原住民が襲ってきたら・・・凍死しかけたら・・・。もしかしたら今後、この映画を観ていたおかげで助かったという人も出てくるかもしれない。生きるための術が満載のサバイバル映画としては傑作なのではないだろうか。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-04-28 01:36:08) 2.《ネタバレ》 アカデミー賞受賞作品ということで、期待に胸を膨らませ見に行きました。 まず、レオナルド・ディカプリオの演技力、表現力がとても素晴らしかったです。今作は、レオのみの一人芝居が多く取り入れられていました。 見てる人を飽きさせない演技・表現力、そして身体を生かした魅せ方。レオの作品の中で一番「役者」を感じました。 特に、目だけで語るシーンが多くありましたが、目だけでいろんな感情、心情を表現してしまうのは鳥肌が立ちました。 そして、今作のもう一方重要な人物。トム・ハーディー。 ここ最近さらに演技の腕に磨きがかかってきましたね。トムの役に入り込む力、集中力には毎度圧巻です。 インセプション、マッドマックス、ダークナイトなど出演作品は様々ありますが、どれも独特な演技で魅了してくれますね。 今後のトムの作品も楽しみです。 今回一番印象に残ったシーンといえば「熊との格闘シーン」ですね。 正確に言えば″熊の一方的な″ですが・・・。 まず、熊のリアリティが印象的です。CGとは思えないほどリアルかつ恐怖をも与える容姿。 そしてハラハラしたがレオが一方的に襲われ続けるシーン。。。あまりの襲われっぷりに私も身体を縮めながら見てました。 一回襲われただけで致命的な傷を負いましたが、熊が近くにいるため逃げれずさらに襲われる。。。銃で応戦するも熊の力には無力。。。 左手を咬み千切られそうになるシーン、背中を刈られるシーン。息をのみました。 今回「熊」との出会いから壮絶なサバイバルが始まるので、このシーンは重要かつ重みのあるものでした。 今作「サバイバル」「ドラマ(復讐劇)」で描かれていますが。 山でのサバイバル大変さ、食のありがたみ、生き抜くための様々な知恵が多く描かれていました。 吹雪の中で馬の身体の中で一夜を過ごす、火薬での止血、魚の捕らえ方、火の起こし方。まさにサバイバルでした。 あまりの空腹で魚を生のまま食べる、土に生えてる食べられる草をむさぼる、生肉を噛み千切るシーンは印象に残りました。 ただただ息子を殺されたための“復讐”のために生にしがみつく恐ろしさを魅せられました。 また、アリカラ族族長の目の奥にある闇の深さに恐怖を感じました。 話を聞きもせずにすぐ殺してしまう狂気感がさらにこの作品を際立たせたと思います。 そして待ちに待ったグラス₍レオ₎とフィッツヅェラルド₍トム₎の二人の復讐シーン。 撮影ではレオは鼻を折られ、トムは股間を蹴られというほんとにガチなのでは?と話題になったシーン。 そのかいあって息をのむシーンでした。どちらが死んでもおかしくない状況。遠慮のない本気の殺意。 このために生にしがみついたグラスの心情は相当なものだったでしょう。 しかし怒りに身を任せず、知恵を使い死体を囮にするところ。 最後の最後でとどめを刺さず神にゆだねるところに、このサバイバルを生き抜けた理由があると感じました。 疑問に思った点 フィッツヅェラルドが盗んだお金はどうなったの? 最後の復讐シーンでのアリカラ族族長のグラスの見逃し。 グラスを助けた男との雪を食べる遊び。その男が殺され首を吊られた訳。 実話を基にしているということで、ある程度知識がある方はさらに楽しめたのではないのかなと思います。 また、私は実話の話は知りませんでしたが見ていなくても十二分に楽しめました。 全体的に演技派の役者が多く、とても引き込まれました。 また撮影は完成予定よりも大幅に延長し、予算もオーバーし、 撮影もリアリティを追求するために日が出ている2時間のみしか撮らないことが多くあり、 スタッフ、キャストの不安やストレスは相当なものだったでしょう。 アカデミー賞を取るのはとても大変なことなのだと思いました。。。 こんなに褒めといて8点と思う方もいるかもしれませんが、8点は私にとってとても高評価です。 9・10点はなかなか出ません。映画は常に疑問な点や納得のいかない部分があるものですから。。。 【映画泥棒】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-04-26 13:22:53) 1.映画の大半はベア・グリルスをも凌ぐサバイバル劇なのだが、映像の美しさはもちろん、ディカプリオのさすがの存在感で飽きることなく楽しめた。復讐、生きること、父子の絆など、観る人によって主題の感じ方は違うかもしれない。映画史に残る傑作ではないが、ディカプリオの代表作として記憶されるに値する映画です。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 8点(2016-04-23 13:24:39)
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