みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
3.《ネタバレ》 序盤が結構かったるいんですが、中盤、ハリソンフォードが出てきたあたりから俄然面白くなります。 アデラインを知っている人は当然いるわけです。自分の正体を知る人物に思いもかけない形で再会するというちょっとハラハラな展開。ハリソンフォードの『アデライン』の一言は衝撃的な名シーンです。 アデラインの誤魔化しかたもたくみで、咄嗟に『母です。』と言ったあとは娘を演じ切る。さすが100年も真実を隠し通してきただけあって機転が利きます。とはいえ、どうせどっかでばれちゃうのはこーゆー映画の性質上明白なわけです。必ず爆発する爆弾。いつ爆発するのかは誰にもわからない。そんな緊張感。 また、ラブストーリーとしてもなかなかよくできています。切ない気持ちと幸せな気持ちを同時に感じられる作品です。 ベンチに座る若き日のウィリアムが手に持っているのは婚約指輪。それに気づいたアデライン。そのままタクシーで通り過ぎ、涙を流すアデライン。このシーンは今作屈指の名シーン。ここではあえてウィリアムの姿を映さなかったので、大変印象に残るシーンとなっています。ここのインパクトが強いので、ウィリアムに真実を告げるときのシーンが感動的になるのだと思います。 それにしても私自身はやはり年相応に自分の年齢に近い人に心惹かれるので、体が歳を取らなければ思考や価値観も歳を取らなくなるものかとちょっと不思議。 唯一の難点を挙げるなら、序盤がちょっと冗長すぎるところでしょうか。 白髪を見つけることがこんなにも感動できるものなのかと、なんだか大切なことを教えてくれる映画です。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 8点(2021-08-29 19:16:56) 2.《ネタバレ》 20世紀初頭の装いがまた特に似合い、艶やかなブレイク・ライヴリー女史がすばらしかったです。もちろん他の役者さんたちもしっかりと脇を固めてくれていました。アデラインが自暴自棄にならずに計画的に移住をし、恋から避け、多言語を習得すること、生まれた時代の「古典」に携わる仕事をすること、など、時の川に漂いながらも自分だけは不変というむなしさをうまくあらわしていたと思います。余韻にじっくり浸ることができる上質な作品でした。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-04-20 11:08:41) 1.アデラインの年齢...世代...。誰もが願う永遠の若さの意味とは...。アデライン。29歳のとき、彼女が落雷による電磁圧縮作用で得たのは、1日たりとも老化しない体。100年の時が経ち、孤独に苦しめられ続けた彼女。彼女が不老となってすぐ、FBIに拘束された経験から、10年単位に素性を変えるようになる。ともに暮らせる人も無く、過去を思い返しては悲嘆に暮れ、最愛の一人娘も老い、愛犬の死も何度も経験し、そしてそんな生活がいつまで続くかも分からない。叶わない願いだからこそ「不老」は魅力的なわけだが、老いないだけでは失うものの方が多いようだ。でも、彼女は自らの死を以てそんな状況を終わらせようとはしない。人生そのものを大事にする彼女は、本質的に「前向き」な性質なのだろう。(それとも宗教的な?)そして、全編通して映像の美しさが印象に残る作品だ。まあ、主演のブレイク・ライブリーが美しいのは間違いないのだが...神々しさすら感じるほどだ。アデラインが、もっと地味で男から言い寄られることの少ない女性だったら、また違った人生だっただろうと思ったりして。彼女はパーティで知り合った男性エリスと付き合うこととなるが、今までの経験からあと一歩が踏み出せない。娘からの後押しもあり、やっと彼の愛を受け入れることを決心する。そしてそんな彼女にラストシーンで本当の幸せが舞い戻ってくる。その内容と顛末は観てのお楽しみ...。普通の人なら落ち込むこともある現象が、彼女にはこの上ない幸せなのだ。軽くほほ笑む彼女に観客はゆったりとした温かみを感じるだろう。久し振りに出会った素敵な大人の物語だった。ハナマル! 【しぇんみん】さん [DVD(吹替)] 8点(2017-03-17 23:26:42)(良:2票)
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