みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
2.《ネタバレ》 「満漢全席」 昔何かのマンガで見たことあるなあ。中華一番??美味しそうだなとは思ったがあまりのスケールの大きさにイメージはついてこなかった。そんなうっすらとした記憶の中にあった名詞が久しぶりに聞けました。最近料理に凝っていることもあり、最初から最後まで結構興味津々で見られました。特に最後のエンドロールでの、山形氏の「大日本帝国食菜全席」を現代版にアレンジした佐々木充版レシピもとても見応えがありました。家で趣味で作れるレベルではないのでなかなか参考にはなりませんが…あ、鮎の春巻きくらいならできるかもです(笑) 112品をひとつひとつ壁に貼り出していくとかも良いですね。あれだけでむしろ部屋のデザインとしてとてもファッショナブルにきまっていて、今の建築デザインにああいうのがあってもいいんではないかと思わされました。逆に良すぎて、いくら無尽蔵にお金を使えたといっても当時の満州であんな作りの建築をできたのかなという疑問はありましたけど。映像作品としてはとても良かったと思います。 ストーリーもとても好きです。冒頭のオムライスがすでにもう美味しそう。あんな風にお米をくるむんですね。うちでは普通にお米にかぶせるだけだわ(汗)孤児院の園長とか、本人の出自とか、出てくる人物たちとか、全てきちんと最後に整理して終わる、ひとつの映画としてとても綺麗な作品だと思いました。特にストーリーに不満もありませんでした。はじめっから疑問だった、「なんでこの人にこの依頼が来たんだろう」という疑問も最後きちんと解けましたし。まあ、当時の軍があの既成事実作るためだけにお金と手間かけすぎだろうとは思いましたが。 良い映画だと思います。料理好きな人はぜひ。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-03-01 22:04:58) 1.《ネタバレ》 一度食べたらその味を忘れない。それが大事なことだと確か『王様のレストラン』でも言っていたな。でも、一番大事なのはそれを再現できることじゃないのかな?まあいいけど。 劇中、麒麟の舌の説明を聞きつつ「なんでタイトルが『記憶』なの?」と思ったが、お店の火事のシーンで鮮やかにそれが解決される様が見事。このシーンの二宮君の瞳に炎が蘇る描写で、それを表現したのは凄いと思った。 途中、二宮君が「思いを込めて料理を作れば、おいしいと言ってもらえる、というのはどうか?」みたいなセリフを言うシーンで、それを口に出す(セリフで言っちゃう)かぁ?と思ったが、心配をよそにそれを超えて物語は感動的に展開した。 才能あるものがそれに溺れて、周りとの軋轢を生みやがてダメになってしまう。遂に本人もそれに気づき、生き方を変えて幸せを取り戻す。シェフとギャルソンの違いはあるが、前述のドラマ『王レス』もそうであったように、このプロットは王道なのだと思う。それを大戦中の日本軍の陰謀を絡めつつ、料理人の魂を込めたレシピと思いをつなぐ歴史の物語としたのは、面白かった。誰かのセリフで「のちに軍部が盧溝橋事件を起こし」と言ってたので、その前に実現しなかった陰謀事件という態なのだろう。 アイドルメンバーの映画と言って低評価をするには、能わない映画であると思う。 この物語に付け加えるには、蛇足的な感じもするが、エンドクレジットと共に映し出される佐々木充作の料理の詳細も見たかった。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 8点(2018-05-30 21:28:16)
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