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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
2.池松壮亮演じる主人公も、塚本監督演じる浪人風の男も、どちらも剣の腕前は超一流、滅法強い。後者は、普段は穏やかで冷静ながらも、いざ剣を抜くべき時には剣を抜く、実に頼もしい男。であるのに対し、前者の主人公はと言うと、人に向けては頑なに剣を抜こうとしない、過剰なまでの煮え切らなさが、何とももどかしい。 しかし、結局は、二人が剣を持ち、そして強すぎるが故に、理不尽な戦いに向かわざるを得なくなる。それは、この二人だけではなく、主人公の弟分にも当てはまるかもしれない。 という筋立てに対し、登場人物たちが現代的な台詞回しで話すのを聞いていると、これは一種の寓話なんだろう、と思えてきます。国家が武力を持つが故に、戦争が起こって悲劇を迎えざるを得ない、ということ。 それが頭に浮かんだ瞬間、若干、鼻白んでしまうのも事実なのですが、しかし。 冒頭の刀鍛冶のシーンに始まって、劇中、刀を抜く、或いは鞘に収める音を克明に捉えてみせる、剣のイメージ。肉体損壊を伴う、凄惨な殺傷の描写。といったものが、山奥の静かな村で展開される、その様は、寓話であるか否か以前に、充分に我々に迫ってくるものを感じさせます。 そして、虚構の世界であるが故に、登場人物の死は、多かれ少なかれ、その本人の存在感を彩るものとなるのだけど、逆に言えば、映画の中で死なないことほど、むごい罰は、無いのかもしれません。 80分ばかりの短い作品ですが、濃密な世界でした。 【鱗歌】さん [インターネット(邦画)] 8点(2021-04-14 07:21:27) 1.《ネタバレ》 60年代の時代劇を観た後に鑑賞。 やはり現代風のは気持ちがいい。 テンポのいい音楽で打ち合いが展開される様は観てて、爽快。 浪人たちも汚くて、リアルでいい。 蒼井優の存在が、今風時代劇のあり方を示す。 重そうな刀で斬り合う。 実際もこんな感じだったのだろう。 「本気のアイツに勝つ」塚本演じる澤村の一言。 悠長なことを言ってられない時代だったのだ。 【トント】さん [DVD(邦画)] 8点(2019-12-14 18:47:46)
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