みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
15.《ネタバレ》 予備知識なしでみたので、途中まで気が付きませんでした。これなら学生のアルバイト代でも製作費だせそうですね。アイディアの勝利ですね。 【東京ロッキー】さん [インターネット(吹替)] 8点(2024-07-20 09:51:02) 14.《ネタバレ》 鑑賞後、映画情報サイトで本作の詳細を確認したところ、“出演”の項目が主演俳優のヤコブ・セーダーグレンの表記のみで、残りのキャスト情報は“声の出演”になっていた。 当然認識していたことではあったけれど、本作が極めてミニマムなキャスティングによるアイデアに溢れた密室サスペンスであったことを再確認した。 とある業務上の問題行為による謹慎処分で緊急通報司令室に飛ばされているらしい刑事の男が、現場復帰前夜の職務で受けた一つの緊急通報により、人生の岐路に立たされる。 緊急通話の“会話劇”のみで紡ぎ出される或る事件が、緊迫感たっぷりに描き出されると同時に、主人公の置かれている立場や彼の人間性が浮き彫りになっていく様が、とても巧みだった。 主人公が偶然にも受けてしまった事件そのものの真相もサスペンスフルだったが、その顛末によって突如として彼本人に突きつけられた“罪と罰”の描写が非常にスリリング。 映し出される舞台は一貫して緊急司令室内のみであり、1カットも“外”の様子が挟み込まれることはない。故に映画的な絵面は地味なはずなのに、その緊張感をキープし続ける映画術は見事だった。 人間誰しも、自分が犯した過ちに対して気づかないふりをしてみたり、必死に正当化したりして、自分自身に対して「嘘」をついている。 ただ、ふとした瞬間に、その嘘を自ら暴かなければならなくなったとき、どういう言動に至るのか。そこに、人間としての本質が現れるのかもしれない。 本編を通じて、主人公は方々に電話をかけつづける。 ラストカット、彼は誰に最後の電話をして、外への扉を開けたのか。 (最後に扉を開ける映画は大体傑作説を本作は証明している) デンマーク産のなかなか妙味な作品だった。 あと、本作ほど自室のPCモニターで“ヘッドホン”をして鑑賞するスタイルに相応しい映画も他に無いだろうと思う。 【鉄腕麗人】さん [インターネット(字幕)] 8点(2023-02-04 00:03:03) 13.《ネタバレ》 いやー面白かった。 画は基本的にずっと同じなんだけど緊迫感はすごい。 ただここまで横の繋がりと言うか、報連相がgdgdなもんなのかとそこは引っかかりました。 映画の演出としてなのか実際こんな感じなのかは知りませんが。 終盤の展開と、それに気づいた主人公のアップの顔の時点で「あ、このまま暗転終了エンドロールとかになったらとんでもない映画だ」と思ってしまった。 結果まだ続くんですけど。 主人公ずっと見てると段々トラボルタに見えてきたのと、私情挟みすぎて途中別の通報への対応が疎かになってるのが残念。 けど面白かったなぁ 【悲喜こもごも】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-10-10 11:41:06)(良:1票) 12.《ネタバレ》 ほほ~なかなかやりますな・・・。こんな部屋から出ない密室劇系なら12人の怒れる男あたりをやっぱり思い浮かべるけど、本作はそこからもう一つ「観てる側の想像力」を使うという新しいモノ。これがまた全く一切画像が出ないんだけど、これがめちゃめちゃ考えてイメージしちゃうんだな~~いやー良くできてますね。「そう来たか!」という予想の上を行く展開もよく考えてるねこれ。最後もホッとしたし面白かったです。8点。 【Kaname】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-09-08 14:33:29) 11.これはもうアイデアの勝利でしょう。映画というよりラジオドラマを聞いているような感覚に近い。一連の事件をふつうの映画のように撮ったとしたら、おそらくありきたりの、2時間ドラマレベルの話だと思います。しかしそれを、すべて見る側の脳内イメージだけで展開するというのが面白い。またその様子が、脳内でイキイキと再現されるのも面白い。何でもかんでも映像が当たり前の今の時代に、音だけの情報が人間の思考や感情にどんな影響を及ぼすか、自分が実験されているようでした。言い換えるなら、人間のイマジネーションも捨てたもんじゃないなと思わせてくれます。 ただ主人公の個人的な事情については、ちょっと不発だったような。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-08-14 02:43:54)(良:2票) 10.《ネタバレ》 緊急通報の電話を受けて…というシチュエーションだけで言えば「ザ・コール 緊急通報指令室」と似たシチュエーションの映画ですし、電話だけでしか相手の状況がわからない、という点では「セルラー」なんかも近いと言えますが、この映画がそれらと異なるのは終始「電話を受けてる側だけの映像で話が進む」という点です。 限定された空間での会話だけで映画が進むという点ではむしろ「12人の怒れる男」あたりに近い映画かもしれません。 いずれにせよここまでシチュエーションを限定した映画は他にあまりないわけですが、この映画ではその状況を上手く利用して終始観客を上手にミスリードし最後まで緊張感を持たせる事に成功しています。 伏線として観客が気になる「翌日の裁判」ですが、最終的に説得するための懺悔として使われるわけですが、正直これはなくても映画としては成立するわけで、もうちょっとうまく映画に絡められなかったのかな…とは思います。 ただ、この伏線があまり上手に話に絡まってくると「お話として創り過ぎ」感が出てシラケる可能性もあるわけで、この程度の処理がいいのかもしれないとも思います。 細かく観ればいろいろ気になる点があるのは他にご指摘してる方の書かれてる通りで、私も観ている途中いろいろ気になったんですが、でも、親権だの勤務体制だの諸事情についてはそもそもあちらの国のお国柄がわからないですし、この事件と並行して赤ん坊の殺人について警察が動いても(少なくともこの時点では)ただの緊急通報オペレーターである主人公は捜査の蚊帳の外に置かれていてるんだろうな、と思ったりしたので、致命的な問題には感じませんでした。 いずれにせよ、90分の短い尺をほぼワンアイディアで見せ切ったのは見事であり、素直に「面白かった」と思います。 【あばれて万歳】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-08-14 02:28:14) 9.《ネタバレ》 終始、舞台は緊急ダイヤルのコールセンター内のみ、しかも登場人物はだいたいおじさん、BGMは一切なし、と華がない。 しかし、それゆえ、聴こえてくる音、息遣い、通報者とのやりとりが一層際立っており、緊張感がとてもあった。 幼い弟の赤ちゃん、というワードが出て一一瞬、やばいな、と思い、それが的中、しかし事件はさらに予想外の方向へ。 観るもの(聴くもの)の想像力に任せながら、しっかりと楽しめるお膳立てはしてある。そして、下手なエピソードや、余計な演出などが一歳ないので、純粋に作品世界に入り込めた。 【クリムゾン・キング】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-08-09 19:39:33) 8.「カメラを止めるな」もそうだったけど、映画にはまだまだいろんな可能性があるなあということを実感させてくれる映画。 硬質で良質。 サスペンスとして一級品。 【roadster316】さん [インターネット(字幕)] 8点(2020-09-19 01:29:11) 7.《ネタバレ》 一時期、オペレーターの仕事をしていました。相手が見えない状態でこちらに必要な情報を聞き出さなければいけない。 こちらが質問して相手にこたえてもらうわけなんですが、不用意なひと言や語尾ひとつで途端に警戒、怒り、揚げ足取りへと繋がるし、わざと変なことを言ってからかってくる人、お説教始める人もいる。相手の言うことを一語一句聞き逃せないので、聞き取りにくかったことを聞き返すと機嫌が悪くなる人が多い。鬼の首取ったみたいなクレーマーも多く離職率も高いです。 警察官の場合は平身低頭になる必要はないけど事件や事故の上、相手は興奮状態なのでなだめながら落ち着かせて必要なことを聞き出さないといけない、一刻の猶予もない場合もあるし冷静さと、主観より客観なんだろうな。 本題に入る前のアスガーの受け答えはかなり慣れてて場数を踏んでる人なのかなと感じるんですが、実は現場の刑事で何か問題を起こしたらしい。翌日には裁判所に行く予定で相棒も証言するらしい。オペレーターの仕事は裁判済むまでとりあえずそこで電話を受けてろってことでした。それで緊急指令室の密室劇なのにタイトルが「ギルティ」という意味がわかった。 アスガーと幼い女の子とのやりとりで「赤ちゃんの弟がいる」というとこで私は一気に胸騒ぎがしたんですけど、アスガーはそうじゃなかったみたいだ。 見えない相手とのやり取りでアスガーは先入観と主観優先で、さらに犠牲者を出すところだった。 自転車で転んで足を怪我したという女性も実際は頭を打ってる可能性だってあるわけです、でもアスガーは酔ってると決めつけ「後にしろ」と、かなりまともに助けを求めてる女性を切っちゃう。本題ではないけどこの女性のことも気になる。とにかく真実が辛すぎるんですが、ラストまで緊張しっぱなしの90分でした。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-04-22 16:55:36) 6.話題になったデンマーク映画。BGMは一切なかったと記憶している。そしてオペレーターである主人公アスガーはあの緊急通報司令室から一歩も出なかった。電話の向こう側が映像として出てくることはない。そこを想像で補ってストーリーを完成させる。これがなかなか面白い。戦慄の一言に主人公と同じように頭抱えたりしちゃってね。デンマークは小さな国ではあるけど、役者のレベルも高かったなー。電話で話す相手は声だけの演技になるわけだが、とてもリアルに伝わってきて見事だなぁと。7.5点。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-03-12 22:01:22) 5.《ネタバレ》 電話のやり取りだけのサスペンス。 「フォーンブース」もこんな感じだったか・・ 中盤のどんでん返しに観ている側も一気にどん底に堕ちる。 あぁ、現代の映画だなぁと突き落とされる。 ラストの救いにホッとさせられる。 短いながら、秀作! 【トント】さん [DVD(字幕)] 8点(2019-11-07 01:44:17) 4.予備知識もなく期待することもなく観た作品が当たったときは、すでに有名になった作品が評判にたがわず面白かったときなんかよりもお得感が数段大きい。 【monteprince】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-04-14 01:57:47) 3.緊急電話のオペレーターが通報を受けてから警察やパトカーを手配し、現場に急行させて解決に導くまでを追った緊迫感溢れる物語。 かなり想像力を刺激させられる映画だった。 予備知識をいれずに観た方が絶対に楽しめる。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-04-07 23:04:50) 2.《ネタバレ》 「電話からの声と音だけで、誘拐事件を解決する」という特殊なシチュエーションの物語で、主人公は緊急通報指令室のオペレーター……要するに日本でいうと、110番通報の対応オペレーターの映画で、事件の情報が音声情報しか提供されないので、想像力による緊迫感とか、誤解とか、を扱ったサスペンスです。 しかも、主人公は映画中緊急通報指令室からほぼ動くことがないので、映画で時々ある、いわゆる「ワンシチュエーション映画」の特殊パターンと言っていいかと思います。有名なのだと「12人の怒れる男」とか「キサラギ」とかの名作がありますが、特徴としてはとにかく脚本がテクニカルで、展開が二転三転どころか四転五転くらいする大変技巧的な作品になります。 この映画だと「音声情報」しか伝えられてこないので、視聴者に想像力が求められるのがさらに難易度を高めています。私は特に違和感なく観られましたが、人によっては言葉だけでは想像できなくてよくわからないという人もあるかなあ、とは思いました。 ……という前提を乗り越えた上で、内容ですが、この映画の脚本は場面ごとの感情設定の演出が途轍もなくうまいなと思いました。そういう内容の話を聞いたら、そりゃ同情するでしょう、とか、そんなことがあったら腹が立ちますよね! というような主人公&視聴者の感情を自在に操った上で、あとになって、それは音声だけの誤認識で全然間違ってましたよ! と、何度も何度もひっくり返されます。もう、ハラハラドキドキの展開にしてやられてしまいました。 そして、最後の決断。タイトル。 久々(?)のワンシチュエーション映画の傑作誕生! ということで、そういうのが好きな方はぜひ観られるがよろしいかと思われます。 【sim】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-03-18 00:25:09) 1.《ネタバレ》 これはやられたな。思ってたのと全く違う映画だった。私はこの映画を「プロの捜査官が電話音声の中にある秘密を解き明かし、見事に犯人を逮捕し被害者を救出する映画」だと思っていた。実際は「電話音声のみのために真実を読み誤る映画」だった。見事に騙されたので敬意を評してこの点数で。電話を取った彼の今の立ち位置から周囲との微妙な関係まで徐々に明らかにしていく過程もお見事だった。良作。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-02-24 13:53:08)
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