みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
8.《ネタバレ》 公開当時は何故か鑑賞しなかった作品。その後も、やたらと「全裸の美女作品」的なイメージが強く、積極的には観ようとして来なかった作品でした。が、たまたまヴァンパイア作品をいろいろ当っていたところ、今回CSで放映されたのを機に初鑑賞に至りました。 結論から言えば大満足。ヘンリー・マンシーニさんの重厚なテーマで始まるオープニングから惹き込まれ、切れ目のないストーリー展開、当時としてはハイレベルな特撮技術、宇宙船や謎の構造物のデザイン、ゾンビ化した群衆のシーンなどの様々な革新的アイディア等々、今にしてみればB級感は否めませんが、制作年代を考えれば優れたスペースオペラの大作として楽しむことが出来ました。 以下、いくつか感想を羅列します。 謎の巨大宇宙船に調査隊が乗り込んでいく場面は、隊員が「懐かしい感じがする」と言っているようにどことなく産道を思わせるデザイン、とすれば男女3体が眠っていた空間は子宮のイメージと思え、そんな風に考えれば巨大宇宙船のデザインにはどこか「2001年宇宙の旅」へのオマージュなのかなといった印象を受けました。 そもそもストーリーよりもこの作品を有名にしてしまった全裸の美女は、特に後姿を見ると思いの外グラマラス。このエイリアンのキャラからすればスレンダーな美女の方が合っていたような気がしますが、見た男を虜にするという意味では少なからず母性を感じさせる体型で正解だったのかも知れませんね。 今時だったら、3体のエイリアンのうち女性タイプだけが吸精鬼的行動を取るというのはないかも知れません。調査隊の女性隊長が男性型エイリアンの虜になる展開もありでしょうし、両方同時進行もありでしょう。 ちなみに、全裸シーンのボカシはこの作品については不要ですね。少なくとも性的な意味合いでの全裸ではないわけで、地球人について事前に研究した結果、潜入するための仮の姿としてカプセル内で合成されたのでしょうから当然全裸なのだと思います。この辺りが映倫さんの画一的な取り扱いのなせるところでしょうか? 原題が「スペースバンパイア」だから仕方ありませんが、劇中字幕でも翻訳されているように、ここで登場するエイリアンは「吸血鬼」ならぬ「吸精鬼」ですね。英題の「Lifeforce」(生命力?精気?)の方がタイトルとして勝っているように思われます。 精気を吸い取られて死んだ者が、2時間で精気を求めて復活して暴れまくるというのは面白いですね。殺さずに精気を残し、精神だけ乗っ取るというのもユニークなアイディアだと思います。 ロンドンの阿鼻叫喚のシーンは、年代を考えれば画期的なシーンですね。ただ、何故群衆がゾンビ化しているのかについての説明ゼロは、少しばかりいただけないかと。 少々長くなりましたので感想はこの程度にしますが、SF作品には様々なスタイルがある訳で、科学的な物語、哲学的な物語、文学的な物語等々、いろいろある中でこの作品のように荒唐無稽さが先行する作品があっても、それはそれで映画の楽しさが広がる一助となるに違いありません。 【タコ太(ぺいぺい)】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-04-08 13:43:59)(良:1票) 7.《ネタバレ》 壮大なスケールで描かれた、人類の存亡を賭けた一大叙事詩。 地球規模の危機な割に、対処するのがほぼ5人くらいのスタッフという頼りない布陣も、この時代ならでは。 スペースバンパイアから精気を吸い取られるシーンは圧巻で、次の犠牲者から精気を吸い取ることで再び元の状態に戻るという設定も斬新。 設定も斬新なら、その映像も当時としては驚きだったし、今観ても素晴らしい。 SFホラー映画の古典として、永久に語り継がれていく映画。 【roadster316】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2021-12-04 21:32:53) 6.《ネタバレ》 これを初めて観たのは大学生のとき。ああ、こういうのをB級映画って言うんだろうなと思いました。まぁ、B級の定義は評論家の方々が議論されているでしょうが、私の定義は「決して高尚にならない中味で、観客を楽しませようと真剣に努力している映画」です。なので、私のB級映画はクソ映画ではありません。おそらく、スタッフ全員で何人もの女優の乳をオーディションしたんだと思います。由緒正しいB級の姿勢ですね。だから久しぶりに観ても、相も変わらず乳に感動しました。原題の「LIFEFORCE」は、あのお姉さんに吸い取られる“精気”を指しているのでしょうが、配給会社もまたB級にふさわしい邦題を付けたものです。吸い取った“精気”を巨大な宇宙船へ転送して傘の部分で受けとめ、冬眠中の仲間が死なない程度のエネルギーにする。そして宇宙を漂い次の獲物が近づいてくるのを待つ。B級らしい胡散臭さを残しつつ、良く考えられていると思います。宇宙船の中でじっと獲物が近づいてくるのを待つ習性が「エイリアン」に似ているなと思ったら、脚本家が同じ方でした。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-01-20 00:04:51) 5.《ネタバレ》 ▼あのおぞましい「悪魔のいけにえ」の監督、さらには最近の「テキサスチエンソー・ビギニング」の製作者であるトビー・フーパが監督をしたSFものということで、1985年に劇場でみて、腰を抜かすくらい怖かったのを思い出しました。最近DVDを入手し、再見して違った意味で驚きました。▼あの頃、人間の奥底に潜む欲望の化身のような捉え方をしてしまいましたが、あながち間違いではなかったと思っています。▼音楽がヘンリー・マンシーニということが判り、あの印象的な音楽はさすがだと感じました。▼ハレー彗星状の宇宙船に人間の生命を集めるといった秀逸なアイデアに脱帽です。▼その命の収集器(?)のオスのバンパイアがカテドラルの前に立ったイメージは、11月に発売予定のPCゲームHellgate Londonを思わせ、そのゲームが真似をしたのかな?などと邪推しています。▼それにしても、人間が見る見るうちにミイラになり、逆に吸い取ったミイラが生き生きしてくるというアイデアはすばらしいです。 【亜酒藍】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-31 18:09:07) 4.公開当時は話題となり、私も大きな感銘を受けた作品です。 その時は、女エイリアンに惚れてしまったからなんですが。。。 久し振りにTV放映で観ましたが、よく出来た作品だと思っています。 ロンドンの町がパニックになっているシーンを見て思ったのですが、 ゾンビが街を大規模に襲撃しているシーンを描いた作品ってこれ以前ありましたっけ? 確か元祖ロメロ監督も描写していないように思いましたが(廃墟となった町の描写や、小規模な襲撃は描写していましたが)。 ゾンビ映画好きなので、こういったところもポイント高いですね。 ちなみに、ラストであの二人(男と女エイリアン)は死んでいないように思うのですが。。 いかがでしょうか。 【ぴよ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-08-01 23:30:25) 3.ゾンビが生気を吸い取る場面は今見てもトラウマ!デェンデケデンデケデデンデケ♪の音楽も最高!ゲテモノになるぎりぎりのサジ加減がかなり良い!スペクタクルな物語のなかにエロもあって夢枕獏や菊地秀行の小説を読んでるような感じ!とてもバランス感覚に優れた映画。 【わーる】さん [地上波(吹替)] 8点(2005-04-05 00:10:07) 2.これって日曜洋画劇場で頻繁に放送されてましたよね。いい時代です。日曜洋画劇場って1ヶ月以上前から予告を流すんですけど、当時中学生の私は、予告の時点で見たくて見たくて仕方ありませんでした。だって、主演女優がずっと全裸の映画なんてありえませんよ。しかも予告のナレーションが「バンパイアによる地球侵略」とかって煽るもんで、裸に地球侵略だなんて、中坊にとっては夢のような映画でしたね。というよりも、青少年の妄想を完璧に形にしてくれた映画です。惑星ソラリスです。ディズニーランドよりも夢があります。サンクス淀長。で、本編ですけど、これが面白いんですよ。裸の嬉しさよりも、映画の面白さにひかれちゃいました。とくに後半のパニック描写がすばらしく、「これはエライものを見てるぞ」って思いましたね。しかも締めはちゃんと裸。わかってらっしゃる! 【ザ・チャンバラ】さん 8点(2004-07-14 13:16:30)(笑:2票) 1. 【See】さん 8点(2003-07-05 02:44:55)
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