みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
5.子供の頃に見た時には、一種恐怖を感じた。そして、堅物にはならないぞ、と心に決めた。 おそらくは主人公の年齢を既に超えている今。 甘美さを感じる。 落ちぶれたと言われ、世間から蔑まれたとしても、本当は俺もこうなりたかったのだ。 【おら、はじめちゃん】さん [地上波(字幕)] 8点(2022-04-25 03:59:19) 4.《ネタバレ》 ドイツ時代のマレーネ・ディートリッヒ。 堅物中年教師を虜にしてしまう踊り子ローラは若さとオーラに輝き、女性もうっとりさせてしまうアンドロギュノス的な魅力を放ち、前半は彼女の独壇場。 後半は彼女のキャラがやや類型的になってしまうのだが、かわってラート(エミール・ヤニングス)が怪演を見せ、雄鶏の鳴き声に鬼気迫る。 「青い天使」(原題)とは、華やかなローラに吸い寄せられ生気を失い青ざめるラートその人。 美に魅入られて身を持ち崩し、狂気を経て死に至るのは「ベニスに死す」のダーク・ボガートにも似るが、あの場所で命尽きたのは、まだしもラートにとって幸せといえるやもしれない。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-01-06 07:00:06) 3.哀れなり、校長先生、でも分かります、お相手がM・ディートリッヒではね?! 【白い男】さん [地上波(字幕)] 8点(2008-12-19 23:43:23) 2.《ネタバレ》 ローラ・ローラ、別に悪女じゃありませんよね? 少なくとも自覚のある悪女ではない。むしろこの教授があほというか、真面目すぎて勝手に自滅した感じ。「美しいって罪よね」という言い回しがあるけど、この人に罪があるとしたら魅力的過ぎることぐらいだ。マレーネ・ディートリヒは不思議なオーラを持った人で、脚線美なんかは今見ても目がちかちかするぐらい眩い。真面目一辺倒に生きてきた人が虜になってしまうのも無理はないと思わせる。 教授がプライドを捨てて笑いものにされる場面はあまりの痛切さに胸が詰まる。だけど教授を玩具にした座長も根っからの悪人というわけでもなくて、後から教授に謝罪する。教授をあんな状況に追い込んだのは、他でもない教授自身なんだよね。 誰が悪いというわけじゃなく、自らの純粋さゆえに破滅する。この巨漢のおっさんを「天使」と形容するのは抵抗があるけど(そういえば生徒たちの落書きに天使のように翼を生やした教授のイラストがあったなあ)、彼の行動は美しい光に飛び込んで羽根を焼かれてしまう天使のような、純粋な愚かさに端を発するものだ。だから彼の行動を笑いものにすることができないのだろう。ただただ切なく、やるせなかった。 【no one】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-02-21 10:24:56)(良:2票) 1.これは無名だったマレーネ・デートリッヒのデビュー作であると共に、ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督とのコンビ第1作でもある。真面目一筋だった高校教師(エミール・ヤニングス)がキャバレーの妖艶な踊り子に一目惚れして日参したあげく、学校を追われ旅興業の道化役者になってまで彼女について行く。嘲笑され挙げ句の果てにのたれ死にするという話。デートリッヒは脚線美、歌、色っぽさでその魅力をいかんなく発揮した。その後このコンビは同年作「モロッコ」をはじめ7本の作品を作り、彼女は大スターになった。監督はこの高校教師のごとく彼女に精魂傾け作品を作り、別れた後はパッとしなかった。それを思うとこの作品はまるでこの二人の関係を暗示するようで感慨深いものがある。真面目だった男が人生を狂わせ、惨めに転落していく様をヤニングスが絶妙の演技で見せている。 【キリコ】さん 8点(2003-05-31 14:13:42)(良:1票)
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