みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
6.《ネタバレ》 ポール・シュレイダーのベトナム戦争後遺症第二弾。ウィリアム・ディヴェインのハマリ役がとんでもない上「狼よさらば」のチャールズ・ブロンソンとは全く違った復讐モノですが帰国後何一ついい事がなく絶望の淵までにほぼ追い込まれた主人公と若き頃の宇宙人ジョーンズの魅せるラスト10分の凄すぎる銃撃戦。戦場帰りのアメリカをここまでエグく描けるのはやっぱ脚本が凄いのか、後遺症に悩む人間を追い込む感と疎外感がハンパない。タランティーノのお気に入りの一本らしいけど雰囲気がまぁ、「キル・ビル」で参考にしてるんだろなー。 【M・R・サイケデリコン】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-08-25 20:10:26) 5.《ネタバレ》 シンプルな構成ながらなかなか魅せますね。とっても若くて最初誰だか分かんないトミー・リー・ジョーンズとウィリアム・ディベインが心の病んだベトナム帰還兵を静かに熱く演じています。ウェイトレスのリンダを誘い出発する場面はカッコイイよね!だってお盆ガッチャーン!!だよ(笑) 各方面に影響を与えたというのもうなずけるとても熱い一本でゴザイマシタ 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-07-11 07:08:04) 4.《ネタバレ》 脚本が同一というだけあり、「タクシードライバー」の要素をさらに先鋭化させたような作品。 ■とにかく前半の展開は壮絶。戦争捕虜になってやっと帰国したら妻は友人に寝とられている。挙句、強盗に襲われて拷問にかけられて右手を粉砕され、妻子を殺される。ここまでやるかという展開。これがラストの復讐劇に説得力を与えている。 ■「タクシードライバー」の主人公が行き当たりばったりなアジト乗り込みだとすれば、こちらは犯人グループを追い求めた末の銃撃戦なので、真に迫っているのはこっち。しかし、どう見ても一般受けしなそうな撮り方で、カルトとされる理由もよく理解できる。爽快感などまるでない結末は、まさに捕虜収容所の段階ですでに死んでしまった男の心の内を照らしている 【θ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-11-18 23:30:59) 3.『タクシー・ドライバー』って、ホント、出来過ぎというか、とにかくキザな映画ですよね。いっそああいう映画を嫌いになれれば、と思わんでもないけれど、やっぱりあの作品には逆らえない(笑う)。さて同じくポール・シュレイダーが脚本を書いた本作、『タクシー・ドライバー』の二番煎じみたいな扱いですが、あちらのトラヴィスが最後はウルトラマンに変身したのに対し、こちらの主人公は、フック船長になります。最後に待ち受ける狂気の大殺戮は共通ですが、一応の体裁は復讐譚である本作、まあ、ナンボかは正常と言えましょうかね。しかしここには、復讐譚らしい“怒り”は存在していません。ベトナムから帰還した主人公に対し、『ランボー』のような周囲からの攻撃もある訳ではなく、戦場から持ち帰った「狂気」を内に秘めた主人公が、あえて自らを疎外者の立場におきながら、粛々と復讐の道を進む姿が描かれます。一方で、彼に関心を寄せるオネーチャンがいて、主人公とはまるで異なる人生を歩んできたとは言え、彼女もまた、親から鼻つまみ者の扱いを受けてきた疎外者のひとりであり、銃をぶっぱなして怒りを爆発させることで、主人公と通じ合う。そして復讐という戦場に戻っていった主人公、オネーチャンは警察に通報しようとして、それをやめるのは、彼女もまた心に傷を負った者として、主人公を理解した、ということなのか。……うーん、何だか本作も、充分、キザではないですか。素晴らしい(笑)。 【鱗歌】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-29 08:34:24) 2.《ネタバレ》 レイン少佐とヴォーデン軍曹の阿吽の呼吸が素晴らしい。エル・パソで再会した二人が、「(妻子を殺した)奴らを見つけた」「武器を用意します」と即座に復讐へと赴く様が痺れる。「早く帰ってきてね」と何も知らない呑気な女たちと、事情を察して別れを告げる父親。ソードオフショットガンで無法者をぶち殺しまくるクライマックスにはこちらの血管がぶち切れそう。全体に漂う静謐な虚無感がカルト映画たる所以か。女人禁制のベトナム帰還兵リベンジ映画の最高傑作。 【フライボーイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-20 10:20:26) 1.この時期に多く製作された、いわゆる“ベトナム後遺症モノ”の中でも異色中の異色作。主人公は空軍将校。長く苦しい捕虜生活から解放され帰国した彼を待ち受けていたのは、お座なりの歓迎と待っている筈の妻の夫への裏切り。失意の中、やがてならず者に妻子を殺され、自らも右腕を失ってしまう運命に。ベトナムで負け戦を強いられ、帰郷しても生きる気力を無くしかけていた彼が、復讐を果たすことで見せる男としての最後の意地。それは自らのアイデンティティを確かめる闘いでもある。脚本が「タクシー・ドライバー」のP・シュレイダーということもあり、本作もクライマックスの凄まじいバイオレンス・シーンに力点が置かれていて、我慢に我慢を重ねやがて怒りを一気に爆発させるというシチュエーションは、まるで日本の仁侠映画のようであり、かつての戦友(若き日のT・L・ジョーンズ)を従え、売春宿へ弔い合戦に向かう姿などはまさにそれ。軍服に身を包み、義手に銃身を短くカットしたショット・ガンを構えたW・ディベインには強烈なほどの凄味を感じたもので、そういう意味でも彼の代表作だと言える。 【ドラえもん】さん 8点(2003-09-28 17:29:05)
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