みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
4.《ネタバレ》 野球映画というジャンルが不毛の地である邦画界ではありますが、この映画はチャーリー・シーンの『メジャーリーグ』に匹敵する快作じゃないでしょうか。とは言っても、これは野球映画と呼んでいいのかはちょっと首を傾げるところですがね(笑)。中谷一郎や岸田森といった岡本喜八組の常連が再集結しているだけでなく『独立愚連隊西へ』以来のフランキー堺まで顔を見せてくれるのは嬉しいところです。「チッキショー」でおなじみの佐藤允が出ていなかったのはちょっと残念でしたけど。おまけに菅原文太と北大路欣也という東映実録シリーズの巨星が主演とくれば、ますます野球というよりもヤクザ映画って感じです。文太はお馴染みの広島弁ではなく小倉弁でセリフを捲し立てるわけですがこれが実に様になっていまして、彼ほど西国訛りが似合う俳優はいないんじゃないでしょうか(本人は東北出身ですけどね)。気になったのが岡源組の留吉役の俳優で、巨人の左投手で現コーチの宮本和知にそっくりで最初は本人かと思いましたよ。実はこの人は松竹新喜劇がホームの小島秀哉という方だということを後に知りましたが、今回再見してもやはり似てますよ、賛同してくれる人いますかね? というわけで野球+ヤクザ映画なのかは確かですが、任侠映画の強烈なパロディであることは間違いないです。クライマックスの決勝戦にまで持ち込んでゆくエネルギッシュな撮り方は痛快そのもの、とくにラストの大乱闘のカオスぶりはまさに岡本喜八の本領発揮としか言いようがない痛快さでした。ストーリーテリングとしてもふつうは嘉助と銀次は途中で何らかの和解が成立して友情を育むというのが定番ですが、ほぼ最後の一球までずっといがみ合い続けるという展開が面白かったです。北大路欣也のキャラも三振とる以外は打者にぶつけるだけ(それも頭!)、一つ間違えば殺人マシーンになりかねないシャレにならない男です。でももちろんカット割りしますけど欣也の投球フォームはなかなかのカッコよさで、この人野球選手経験があるんじゃないかと思いました。 まあ一つ言えることは、頭をカラッポにして愉しめる映画だということですね。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2020-05-04 23:08:53) 3.突拍子もない設定で、メタな任侠パロディみたいなところもありつつ、任侠モノとしてもコメディとしてもちゃんと成立している。ピッチングではないけれど、演出も豪華出演陣の芝居も、緩急の使い方が素晴らしい。軽薄に堕さず、軽妙の線を守れているのは、出演者と監督の力量も大だろう。1950年という煤けた印象のある時代の、しかもヤクザ物でありながら、ファンタジーであることを優先した鮮やかな色彩も表彰もの。岡源ダイナマイツのユニフォームには衣装賞をあげたい。決闘や乱闘シーンの間延び、若干の長さを感じるところは減点材料だけど、ときに笑い、ときに手に汗を握り、ときにしんみり。娯楽映画の王道のような作品で、「ああ、現代でもこういう映画をもっとみたいなあ」と思える作品だった。 【C-14219】さん [地上波(邦画)] 8点(2015-12-15 10:51:51) 2.《ネタバレ》 日本を代表する役者陣(まさにオールスター!)を贅沢に起用して、その個性を見事に生かしながらここまでむちゃくちゃで突き抜けた喜劇を作り上げることのできる岡本喜八監督は凄いですね。もう、ダイナマイトのような破壊力を持ったエネルギーに満ち溢れていて、まさに「これぞ娯楽映画!」と言える楽しい作品になっています。 野球のルールをよく知らなくても楽しめる作品だと思います。 【TM】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2010-09-11 12:52:33) 1.こりゃ笑えます。軽快で豪快。豪華キャストが大暴れ。音楽のセンスも抜群。 不良が更生してマジメに野球やる感動話より、こんな無茶苦茶な話の方が好きだ。 それにしても、ヤクザが野球で乱闘するだけの話に二時間半近くも使うなんて・・・。 耳に残るなー、ダーイナマイトどーんどんっ♪ 【すべから】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2010-01-09 15:00:17)
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