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悪魔のような女(1955)

Les Diaboliques
1955年【仏】 上映時間:114分
ホラーサスペンスモノクロ映画ミステリー小説の映画化
[アクマノヨウナオンナ]
新規登録(2003-10-15)【かんたーた】さん
タイトル情報更新(2021-11-19)【イニシャルK】さん


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監督アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
キャストシモーヌ・シニョレ(女優)ニコル・ホーナー
ヴェラ・クルーゾー(女優)クリスティーナ・デラサール
ポール・ムーリス(男優)ミシェル・デラサール
シャルル・ヴァネル(男優)アルフレード・フィシェ(私立探偵)
ピエール・ラルケ(男優)ドレイン先生
ミシェル・セロー(男優)レイモン先生
ジョルジュ・プージュリー(男優)男子生徒
七尾伶子ニコル・ホーナー(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
島宇志夫ミシェル・デラサール(日本語吹き替え版【テレビ朝日】)
原作ボワロー&ナルスジャック
脚本アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
音楽ジョルジュ・ヴァン・パリス
撮影アルマン・ティラール
製作アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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12.《ネタバレ》 スターチャンネルEXに加入して念願の初鑑賞。シモーヌ・シニョレの悪魔ぶりを身構えていたのですが。ヴェラ・クルーゾーのヘナヘナキャラに対して肝の据わった男っぷり・・もとい、女っぷりであるものの悪魔とはとても呼べなく肩透かし。しかし、遺体が消えた時点で、これは・・・確かに悪魔のような女でありました。そこに至る演出が恐ろしく息が止まりそうでした。そしてモネ君の台詞に「死んでないの?いや、死んだでしょう?」激しく混乱したところです。シモーヌ・シニョレ出演以外の知識無く観たのが幸いした傑作です。 The Grey Heronさん [インターネット(字幕)] 8点(2022-09-26 01:32:26)(良:1票)

11.《ネタバレ》 有名な映画なのでタイトルは知っていましたが内容は全然知らず、でもそのおかげでこの映画の醍醐味を充分に味わうことができました。真相が明らかになった時は、一流マジシャンのパフォーマンスを見た時のような「ダマされる快感」に酔い痴れました。

この映画では、結末のインパクトを高めるために、見る側を騙そうとする「罠」がいくつも仕掛けられています。

まずは、鑑賞者の意識を「2人の女性の完全犯罪は成功するか否か」という視点に向かわせようとします。
汽車でタバコを吸う校長を迷惑がる2人の女性客、風呂に水を入れる音がうるさいと怒り時刻をメモする夫婦、酔っ払いが車に乗り込もうとした時に店員が確認した汚れた荷台、死体をプールに投げ込む直前に点いた部屋の電気等、「これが後でポイントになるんだよね」と思わせるシーンが次々と・・・。でもこれだけ続くとさすがに「トラップか?」と思っちゃいますね。

次は「プールに投げ込んだはずの死体が消えた」ところから、怪奇ホラー系の匂いを漂わせます。
クリーニング屋から届く校長のスーツ、校長に怒られたという少年、集合写真に写る校長らしき影・・・。安っぽい謎解きドラマだと、こんな怪奇現象は「犯行を紛らわせるためのトリック」で片づけられるのですが、本作では、このホラー的な空気が最後に活きてきます。

そしていよいよラスト。バスタブの校長よりも、自分は死んだ妻の表情の方が怖かったです。ショック死する妻、計画が成功し喜ぶ校長と愛人。でもそれは探偵が見抜いて手を打っていた・・・と、意外な真実を次から次へと畳み掛けてきます。


これでこの事件も解決・・・と思ったら、最後の最後、少年がパチンコを「校長夫人にもらった」という謎のシーン。
一瞬、実は夫人は死んでおらず、妻が探偵と結託し、校長と同じ手を使って2人を陥れ、「さらにもうひとつの真実があったのだ!」ということを表しているのか・・・とも思いましたが、校長が妻の脈が止まったのを確認しているので、これは違いますね。

そうなると、少年が見たのはやっぱり死んだはずの校長夫人だったのか・・・? あえて真実を示唆せず、最後にもう一度観客をゾッとさせる怪奇ホラーの余韻を残すことで、作品全体の印象がグッと深まりました。

最初にも書きましたが、この映画、最後の真相を知らずに観ることができてホントにラッキーでした! ramoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-05-24 21:05:08)(良:1票)

10.《ネタバレ》 本作は、サスペンスではなくホラーとして観るのが一番良い鑑賞法であると思う(私がホラーマニアだからそう言ってる、ということではありません)。まず、世評に「世紀のドンデン返し!」とか言われているのを耳にしてしまうと「ああ、これはサスペンスなんだ」となってしまうので、そこがまず本作を真に楽しむ阻害要因になっているように思う。そして、邦題も実はイケてない。「うん?誰が悪魔なの?」となって、やっぱりサスペンスになってしまうからだ(つーか主人公以外には女なんて1人しか出てこないやんけ→ほぼネタバレやん)。シンプルに『悪魔』というタイトルだったら良かったのにと思う。

映画人生における後悔はいくつも在るが、本作を事前情報を入れた状態で観てしまった、というのは間違い無く最上位に入る。他に上位なのは「サイコをリメイクから先に観たこと」「シックス・センスのオチを先に聞いてしまったこと」とかだろうか。 Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 8点(2020-03-07 03:37:51)(良:1票) (笑:1票)

9.《ネタバレ》 最後のシーン、子供の一言がイイなあ! KINKINさん [DVD(字幕)] 8点(2012-01-30 16:41:25)

8.浴槽から蘇った校長先生の目が・・・
クルーゾー監督の妻でもあったベラ・クルーゾーは、この数年後パリのホテルの浴室で心臓発作で本当に亡くなったそうな・・・それも含めて怖い。 きーとんさん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-07-18 09:57:50)

7.《ネタバレ》 ヒッチコックに影響されたのか、はたまたこの映画がヒッチコックに影響を与えたのか、どちらかわからないくらい雰囲気が似ていますよね。
殺人を終えて自首しようか迷っているクリスティーナに対してそれを思い留まらせようと説得するニコールですが(これは「ロープ('48)」に似ている)、実際に毒を盛ったのも水に沈めたのも像を重石として実際に使ったのもみんなニコールなんだから、「自首してしまえば刑は軽くなるぞ~」と、いつの間にかクリスティーナに感情移入してしまい、最後のどんでん返しではクリスティーナ同様に完全にノックアウトされました。このように、騙される側の人物に感情移入させることによって観客にウラを読ませない筋書きと監督の手腕に脱帽です。
名シーンの宝庫ともいうべき本作ですが、ドアが閉まった瞬間にミッシェルのグレーの背広が老刑事の目の前に出てきて「こんな感じ?」と言うシーンが特に好きなんですけど、何かゾッとしますよね。
それと、プールの水を干した時、下からのアングルでクリスティーナが卒倒するところを映したシーンなんて芸術的じゃないでしょうか。
ニコールはあれだけ巧妙にクリスティーナをだまし、徐々に心理的に迫り、最後には心臓発作を起こすくらいまで追い込んだのですから、まさに“悪魔のような女”でしょう。
ラストで、少年が言ったセリフにいまいちピンとこないのですが、トータルで見ると映画全体でモノクロ画面のとても良い雰囲気が味わえたのと、数々の映像のテクニックに大いに魅了され、ラストのインパクトもしっかり衝撃を受けたので、久々に満足のいく映画に出会えたと思いました。 もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 8点(2006-07-02 01:23:30)

6.ホラーやスリラーが好きな人には「恐怖を楽しむ」という人が多いんじゃないかと思う。この作品はそんな映画の原点を感じさせてくれた。遊園地のお化け屋敷でキャアキャア言うような、そんな楽しさ。名作だと断言します。 ぷりんぐるしゅさん 8点(2004-10-27 15:10:15)

5.リメイクを先に観てしまったのが、残念です。サスペンスとしては一級ですね。意表を突く展開に、恐怖を感じさせる映像は見事でした。たしかに、これだけ面白いとリメイクしたくなりますね。邦題は誤解を与える要素がありいまいちです。くれぐれも、こちらを先に観て下さい。 パセリセージさん 8点(2004-05-12 22:49:05)

4.《ネタバレ》 リメイク版を先に見てしまった。もったいないことをした。それでも十二分に堪能できたのは、ラストのモノクロを最大限に活かした恐怖の演出ゆえでしょう。音も効果的でした。でも、あまり怖い怖いと書きたてるとせっかくの良作が敬遠されてもこまるなあ。怖くないですよ~。(もう遅いって。)一応ネタバレ有りにしておこう。 R&Aさん 8点(2004-04-26 16:00:29)(笑:1票)

3.《ネタバレ》 50年代のフランス映画を観て、「おもしろい」とか「美しい」とか「素晴らしい」と思う事は多々ある。だが「まじで恐い」と思ったのは初めてです。あのラスト・・・ブルブル・・・ 引き際の鮮やかさは、さすが名匠アンリ・ジョルジュ・クルーゾー。この人の映画は本当にラストが上手い。展開も構図も、今観て「現代的」と思えるほどの素晴らしさです。リメイク版も今度観てみよう。 ともともさん 8点(2004-03-22 21:56:51)(良:1票)

2.悪魔のような女…というほどではない。しかしアノ2人はあくどい巧妙な仕掛人。ある意味ドッキリカメラです。しかし殺人を共謀したとなれば、仕掛けられる方の精神的圧迫感は相当なものでしょう。本当に心臓が止まります。まさに死のドッキリです。そしてラストのさりげない余韻が一番怖いのです。ヨーロッパ映画独特の上品さと芸術性の香り漂う戦慄のサスペンスを堪能できました。 ピンクさん 8点(2004-01-11 20:12:52)

1.《ネタバレ》 怖い・・・その一言に尽きる。しかし、あえてケチをつけると、『悪魔のような女』という邦題。そんな女性出てきたか? ヒロインは悪魔的だったとは全く思わないが。 恭人さん 8点(2003-11-21 11:11:00)

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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 31人
平均点数 7.81点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
300.00% line
400.00% line
526.45% line
6412.90% line
739.68% line
81238.71% line
9929.03% line
1013.23% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review2人
2 ストーリー評価 8.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review2人
4 音楽評価 8.50点 Review2人
5 感泣評価 10.00点 Review1人

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