みんなのシネマレビュー

こわれゆく女

A Woman Under The Influence
1974年【米】 上映時間:145分
ドラマ
[コワレユクオンナ]
新規登録(2003-11-27)【fujico】さん
タイトル情報更新(2017-08-23)【S&S】さん
公開開始日(1993-02-27)


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監督ジョン・カサヴェテス
助監督ゲイリー・グレイヴァー(第2班監督・ノンクレジット)
キャストピーター・フォーク(男優)ニック・ロンゲッティ
ジーナ・ローランズ(女優)メイベル・ロンゲッティ
フレッド・ドレイパー(男優)ジョージ・モーテンセン(メイベルの父)
ジョン・フィネガン(男優)クランシー
ヒュー・ハード(男優)ウィリー・ジョンソン
クリフ・カーネル(男優)アルド
脚本ジョン・カサヴェテス
音楽ボー・ハーウッド
撮影アル・ルーバン(ノンクレジット)
キャレブ・デシャネル(追加撮影)
ゲイリー・グレイヴァー(追加カメラ・オペレーター)
照明デヴィッド・V・レスター
字幕翻訳稲田嵯裕里
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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10.描かれているのはジーナ・ローランズ演じるメイビル、ではなく実際はその周りにいる人々だろう。夫のピーターフォークはもちろん子供、実の母親、後に父親、義母、同僚たちとの関係は、仮借なく彼らの人柄、場を映し出している。その意味でメイビルは鏡のような存在である。ところで彼女は本当にこわれているのか?私は「こわれゆく」女という邦題はやりすぎだったように思う。すぐにキレて暴力を振るうピーターフォークだってふつうではない。under the influenceという原題のニュアンス。そして帰ってきたメイベルに対してピーターフォークが「ありのままの自分でいろ」と訴えるシーン。そしてラストシーン。これをどう解釈すべきか。子供たちにとって彼女は女神なのである。the influenceは一般的には酒やドラッグを示唆するが、この映画はまた違う「影響」を感じさせる。それは人間と人間の関係に入り込んでいる常識や「ふつう」といった見方なのではないか。 Balrogさん [DVD(字幕)] 8点(2013-08-30 00:57:05)

9.《ネタバレ》 壊れる妻・母を演じるジーナ・ローランズの壮絶な狂気!!更に不安と狂気が夫ら周囲に伝播していく様は恐怖。終わり方が粋で淡々と夫婦が部屋を片付ける上にエンドクレジットが流れ行く(一時とはいえ)物語の終焉は観客の不安を落ち着かせる。 reitengoさん [DVD(字幕)] 8点(2012-11-16 09:41:18)

8.《ネタバレ》 メイベルの神経とニックの性格はこわれゆくではなくこわれており、家庭がジリジリとこわれゆく様子が迫真の演技の両優から息苦しく迫ってきます。「子はかすがい」をまざまざと見せられた子供達の姿。家族愛とは価値観の押しつけでも、愛してやるから愛し返せという支配でもなく、ただただ無条件で純真なもの。感じ入りました。 The Grey Heronさん [映画館(字幕)] 8点(2012-07-11 21:34:22)(良:1票)

7.《ネタバレ》 ラスト近く、メイベルが絆創膏を貼っている時に「愛してる?」とニックに聞いた時の彼の表情がたまらなかった。結局ちゃんとした返事ができないまま普段の生活に戻そうとするニック。不器用なまでの彼の愛し方がもどかしくてしょうがなかった。メイベルはもともとそういう"元"を持った人だったのかもしれませんね。それが悪化していった。そしてこれからも家族で正面から受け止めなければならない現実なのでしょう。とてもインパクトのある作品です。 movie海馬さん [地上波(字幕)] 8点(2012-07-03 19:18:01)

6.カサヴェテスの世界では「はしゃぐこと」と「演じること」と「リラックスすること」とが悪循環を起こしている。本作のジーナ・ローランズの妻は、家庭は気楽で居心地よく楽しい場所でなければならない、という強迫観念に取り憑かれている。リラックスしなければいけないという強迫。そこで彼女は精一杯、気楽で居心地よく楽しい雰囲気を作り出そうと演じるのである。夫のピーター・フォークが仕事仲間を連れてきたときのシーン。スパゲッティで接待するのだが、このもてなしぶりが微妙に度を越してしまう。客をくつろがせようとはしゃげばはしゃぐほど、食卓はピリピリしていく。はしゃぎの奥で何か重いものがどんどん膨張していってしまう。当然場はしらけてくる。そういった悪循環。もっと普通に出来ないのかと思う夫も、子どもたちを海に連れて行けば、ついハッピーな気分を強要してしまうし、妻の退院祝いのパーティでも「もっとこう、天気の話とか、普通の会話を出来ないのか」と怒鳴り散らしてしまう。「普通」というものは「普通でないもの」もある程度含んで初めて「普通」になれるのに、彼らは純粋な「普通」を求めてしまうのだ。リラックスしようとすればするほど、何かに向かい演じてしまう。いつも他人に対して構えているような生き方。この夫婦はそれに心底うんざりしているんだけど、それから抜け出そうとする試みが一つ一つ演技を補強していってしまう。まさに悪循環。この映画はヒステリックな赤に彩られながら、じっくりとこの徒労というしかない戦いを観客の前に展開してくれる。映画史上おそらく最もたくましい神経症患者。そうか、コロンボ刑事とグロリアの夫婦か、タフな話になるわけだ。 なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2011-08-06 10:28:15)

5.《ネタバレ》 追悼ピーター・フォーク、彼の死を報じるニュースはみな「刑事コロンボで有名な…」という枕詞で始まってましたが、フォークの役者としての真価が発揮されているのは本作ではないでしょうか。粗野で自分勝手な土方の親分なんですが、カサヴェテスの即興演出とのコンビネーションは絶妙で観ててとても演技とは思えない迫真ぶりです。そしてフォークの名演もかすんでしまうのが、ジーナ・ローランズの鬼の様な演技です。入院するまでの彼女の表情、とくに眼に注目してください。もう完全にあっちの世界に行っちゃった眼ですよ。最初カサヴェテスは舞台劇として制作するつもりだったそうですが、「こんな役を毎日できるわけないでしょ!」とローランズにバンザイされて映画になったとのことです。彼女が壊れてしまった原因としていわゆる嫁姑の問題が暗示されていますが、劇中フォークの母親役はカサヴェテスの実の母親で、つまり実の嫁姑が激しいバトルを展開してくれます。ある意味“究極的な迫真の演技”だったわけですね。これほど鑑賞するのに体力・気力がいる映画も珍しいですし、これほど赤裸々な人間模様を見せてくれる映画もあまりないでしょう。 S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-26 22:26:28)

4. 妻役のジーナ・ローランズが、朝食シーンから、いつブッ壊れるか、ドキドキハラハラしながら観ていました。
 小道具や伏線も特にないまま、役者たちの繊細な演技で心理を押し出していく世界は、観ている側も気を引き締めないと受け入れられないかもしれません。
 147分という長時間でありながら、シンプルな「序・波・急」の三部構成。アッという間に終わってしまいました。
 因みにキャストの順番がバラバラです。
 主役がジーナ・ローランズです。 クロエさん [レーザーディスク(字幕)] 8点(2009-01-30 14:55:14)

3.《ネタバレ》 ものすごい緊張感です。こちらの神経に悪いです。
主婦のメンタル病は重篤化するまで発見されにくいと聞いたことがありますが、その理由をずばりニックの口から言わせていて、「ウチのニョーボは家事だってちゃんとやってる(から病気じゃない)」なので、亭主の多くは「女房が皿を洗わなくなって初めて病院に連れて行く」ということになるらしい。
ニックにとって、家事をやって育児をして姑の機嫌をとって仕事仲間をもてなして性的にも応じてくれる女性が「ニョーボ」として必要なわけで、ニックという人は優しいけれどガサツな男なのでそれをはっきり態度に出します。「悩みがあるなら勝手に悩め。でもするべきことはちゃんとしろ。」というのがニックのスタンスで、するべきことをし続けている限りは、メイベルの話は永遠に聞いてもらえなかったということでしょう。
入院する前にメイベルが5つの優先順位を言いますが、「愛」「友情」「夫婦の時間」「マザーシップ」「妻であること」の順でした。…この一つだけでも維持するのは大変なのに、彼女には、しなければいけないことがなんてたくさんあるのでしょう。もしかしたらメイベルのようなタイプは、一つのことだけやっていたならこうならなかったのかもしれない。
メイベルの病の原因も、ここらへんと関係があるのだと作り手は言っているのだと思います。
それならもっと「進んだ男」と結婚すればよかったじゃないかということになるのですが、人生はそうそううまくはいかず、メイベルが好きになったのはガサツな男だったのだし、できちゃった結婚でもあったのです。そして、何年か後にはこういうことになっていました。
メイベルの父親がどういう「役割」を果たしたのか、明らかにはされませんが、まあいわゆるよくあるそういうことなんでしょう。メイベルの病気の原因について虐待をほのめかせるなどはしなくてよかったのにと私は思います。そういうことが無かったとしても、充分だと私は思う。
さて狂気と正気がまだらの状態を生きるメイベルの夫ニックは生きた心地もしないでしょう。地獄のようです。しかし、ラストがこの夫婦の今後を示唆していて、たぶん二人は共犯者のように生きていくのです。狂気が出たら仕方がないから殴ったりして、正気の時には普通の夫婦のようにして、世間から狂気の部分を隠しながら、そうして共犯者のように。 パブロン中毒さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-12-22 14:21:16)(良:2票)

2.やっぱジーナ・ローランズがすごい。こわれるぐらいの愛ってこわいなと。冒頭の食事のシーンから最後まで緊張感が漂ってる。 バカ王子さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-07 23:57:54)

1.故ジョン・カサベテス夫人のジーナ・ローランズが精神的にだんだんこわれてゆく女を熱演。ピーター・フォークもコロンボの時とちょっと違ってその妻を支えてゆく献身的な夫をうまく演じていた。自分が精神的に追い詰められた時、夫はあんなに優しく接してくれるんだろうかと考えさせられた。どんなに子供を子供部屋に追いやっても母のそばに来たがり、子供たちはやはり母を求めてるんだなと思った。つくづく夫婦愛、家族愛について考えさせられた。 fujicoさん 8点(2003-12-03 12:25:12)(良:1票)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 25人
平均点数 7.40点
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528.00% line
6312.00% line
728.00% line
81040.00% line
9312.00% line
10312.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review3人
2 ストーリー評価 7.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review3人
4 音楽評価 8.00点 Review2人
5 感泣評価 8.00点 Review2人

【アカデミー賞 情報】

1974年 47回
主演女優賞ジーナ・ローランズ候補(ノミネート) 
監督賞ジョン・カサヴェテス候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1974年 32回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)ジーナ・ローランズ受賞 
監督賞ジョン・カサヴェテス候補(ノミネート) 
脚本賞ジョン・カサヴェテス候補(ノミネート) 

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