みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
4.《ネタバレ》 「冥途の飛脚」、つまり飛脚の物語なのだ。 有名な題だが、やっとその意味が分かった。 小生、一時期、郵便配達をしていたことがあったが、 その研修で現金書留に手をつけると犯罪と、何度も教えられたが、 江戸のころの、飛脚にもこんなリスクがあったと、改めてびっくり。 この映画のユニークなとこは、心中物で有名な近松門左衛門が、 この事件を見聞きし、新作のネタにしようとする点。 ラストが決まらない近松は、二人をなんとか幸せにしたいと考える。 そこで、運送途中のお金で、芸者を身請けして、逃走途中、 故郷に立ち寄り、父親がせめて自分の見えないところで捕まってくれと言い、 二人は逃げるというラストにしている。 これは、元の話では、男が捕まって、幕らしいが、 浄瑠璃や歌舞伎で、この話は何回も再構成、上演されることにより、 ラストが、逃げて終わりとか、捕まって終わりとか、いろんなバージョンができたらしい。 面白い!ただ近松を映画化するだけじゃなく、 近松がラストをどうするかというスリリングな要素を付け加えている内田監督の 力技に脱帽! 【トント】さん [DVD(邦画)] 8点(2025-02-05 00:10:40) 3.無理矢理遊女買いに連れて行かれた主人公が、コメディのように見事にはまっていく様子が悲恋を通して描かれていますが、とても人間味が伝わってくる映画です。音質が悪くてが聞き取りにくい所やラストの人形浄瑠璃のセリフがいまいちよく分かりませんが、子役を含め登場人物のさりげない演技に共感度も高まります。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-07-08 00:28:14) 2.おう!これまたびっくりするような美の世界!何て言うのかなあ?最近の映画では、なかなかお目にかかれない美しい世界とでも言いますか、とにかく物語そのものよりもため息の出るような美しい映像に酔いしれました。中村錦之助と言えば男の中の男を活き活きと演じる本物の時代劇のスターの中のスターというのが、私の描く中村錦之助像であり、同じ内田吐夢監督の「宮本武蔵」シリーズやその他マキノ雅弘監督の「次郎長」シリーズや他、任侠ものなどで見せる一面とは違った今までに見たことのない初めて見せる新たな一面を見た気もします。上手く説明できないけど、とにかく中村錦之助は単なる時代劇俳優ではないということがこの作品を観て改めて解った気がする。またそんな中村錦之助が惚れる良い女を演じている有馬稲子の美しさ、更に片岡千恵蔵の存在感、さすがの一言です。また一つ、内田吐夢監督の映画で見応え十分の作品に出会った。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-02 17:09:24)(良:2票) 1.とても見応えがあった。出てくる出演者がみな知った顔で豪華。色彩の美しさもいい。近松門左衛門の人形劇に始まり、終わるってのもうまい。眼光鋭い千恵蔵の存在感は凄いが、如何せん顔のでかさが気になった。「こんなとこ二度来ても三度来るとこじゃない」とかいう有馬稲子ですが、ちょっと難しい。金金言うくらいなら、何故・・・とか。「女心と秋の空」発動かと思った。「花魁は売りもんに買いもん、自分の思うとおりなりまっかいな」とそんな空気も吹き飛ばす浪花千栄子のしゃきしゃきパワーが凄い。 【バカ王子】さん 8点(2004-06-18 23:42:33)(良:1票)
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