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影の軍隊(1969)

Army of Shadows
(L' Armée Des Ombres)
1969年【仏・伊】 上映時間:140分
ドラマサスペンス戦争もの小説の映画化
[カゲノグンタイ]
新規登録(2004-02-27)【とらおとめ】さん
タイトル情報更新(2024-07-18)【イニシャルK】さん


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監督ジャン=ピエール・メルヴィル
キャストリノ・ヴァンチュラ(男優)フィリップ・ジェルビエ
ポール・ムーリス(男優)リュック・ジャルディ
ジャン=ピエール・カッセル(男優)ジャン・フランソワ
シモーヌ・シニョレ(女優)マチルド
セルジュ・レジアニ(男優)美容師
ナタリー・ドロン(女優)(ノンクレジット)
ポール・クローシェ(男優)フェリックス
原作ジョセフ・ケッセル「影の軍隊」(早川書房)
脚本ジャン=ピエール・メルヴィル
作曲ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン交響曲第6番「田園」第5楽章
撮影ピエール・ロム
ワルター・ウォティッツ(空中撮影&水中撮影カメラオペレーター)
配給東宝東和
特撮ワルター・ウォティッツ(special photographic effects)
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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7.《ネタバレ》 フランスのレジスタンスを描いた作品ですが、地味系スパイ映画、といった感じ、そして何ともやり切れない虚しさ。
『史上最大の作戦』なんかを観てるとレジスタンス大活躍、なんですが、本作はまだそこに至らないホントの地下活動。リノ・ヴァンチュラが収容所で脱走とレジスタンスへの参加を持ちかけられるところから始まるけれど、劇中で最初に描かれるレジスタンス活動が、密告者である仲間の粛清である、ってのがまずやり切れない。これが現実。
そんな中で、シモーヌ・シニョレ演じる女性活動家の存在が、レジスタンス仲間にとって、また観てる我々にとっても、希望となるのですが、彼女にもどうにもならないことだってある。
彼女が最期にみせる曖昧な表情が、安易な納得感を拒絶し、誰もが等しく消耗品とならざるを得ない現実の厳しさと矛盾を、我々に突きつけます。
曇天の下、ひたすら閉塞感がたちこめて、そのまま終わってしまう。レジスタンス活動が最後にどう報われたか、なんて、テロップですらも示さないんです。 鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-07-07 08:50:53)

6.《ネタバレ》 「サムライ」「仁義」などの一連のフィルム・ノワールで私を魅了したジャン=ピエール・メルヴィル監督の「影の軍隊」は、レジスタンスに身を投じた人間たちの姿をセミ・ドキュメントタッチで描いた社会派サスペンス映画です。

全編を覆うダークな色調。使命を果たすためには、愛する者すべてを捨てなければならない非情な世界で、自己を引き裂かれ、葛藤する男や女たち。
彼らの胸中をよぎる悲哀と情念のたぎりは、まさに"フィルム・ノワールの世界"そのもので、ジャン=ピエール・メルヴィル監督の簡潔で切れ味鋭い演出の技が冴えわたります。

この映画の主演俳優リノ・ヴァンチュラは、ボクサー上がりの体型通り、いつも見るからにタフな奴を演じてきたと思います。
だが、ただただ鋼鉄のごとく頑強な男というわけではないのです。
ある瞬間、フッと垣間見せる弱さ、脆さ。その時こそ、演技者としてのリノ・ヴァンチュラの真骨頂が発揮されるのです。

この「影の軍隊」でも、ゲシュタポに捕まった彼は、銃口の前に立たされ、その場に踏み止まり銃弾を浴びるか、誇りを捨て脱兎のごとく走り逃げるかの選択を迫られます。
レジスタンスとしての意志を貫こうと死を覚悟しながら、降りかかる銃弾の雨に、思わず走り出すヴァンチュラ。

辛うじて生き延び、本心は死ぬのが怖いと呟く彼の悲痛と絶望に疲弊した面持ちは、逆に人間本来のあり様と生と死の重みをを映し出し、緊迫したドラマ展開の中で、生身の人間の肌の温もりにも似た一種の安堵感を覚えさせてくれました。

人間の感情の二律背反をごく自然な演技で、しかもまざまざと見せつけるヴァンチュラの演技はとても素晴らしいと思います。

ひしゃげた鼻と猪首、それほど背丈はないが、むっちりと肉の付いた雄牛の如き体軀は、お世辞にも眉目秀麗とは言えません。
だが、他人の同情を拒絶するような厳つい肩に揺らめく"孤独の影"はなぜか妙に愛おしく、男心をそそらずにはおかない男の魅力は、誰よりも強烈なものがあると思います。 dreamerさん [DVD(字幕)] 8点(2019-03-30 16:53:27)(良:1票)

5.私の大好きな映画のひとつに『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』というギャング映画があるのだが、この『影の軍隊』の至る所にその原型を見ることができます。いや、そんな気がするのです。内容は全然違うんだけど。でもこれはどう見てもギャング映画でしょ。トレンチコートに帽子、クラシックカーとその背景となる町並み。映像だけを眺めると、画面に映し出されているのはギャング映画でありアメリカ映画なのだ。そこにモリコーネ風音楽が挿入される。車が街から離れ、海の見えるところ(波音が聞こえるところ)で止まる。ここもまた『ワンス~』を思い出さずにおれない。そこからてくてくと寂れた雰囲気の場所へ。そして建物の中へ。中へ入ると外で遊ぶ子供の声が目立つ。窓を閉めカーテンを閉めると靴音だけが響き渡る。あることを悟るのにじゅうぶんな空気が満たされ、あとはさるぐつわから漏れる嗚咽と男のむせび泣きが聞こえるのみ。このセリフ無きシーンの素晴らしいこと。ラストシーンだって一言もしゃべらせない。トレビアン! (本作のレビューとは関係ないのだけど)思えばイタリア人レオーネ(『ワンス~』の監督ね)は西部劇を真似たマカロニウェスタンで新境地を開き、フランス人メルヴィルは犯罪映画の本家を凌駕する作風を確立している。アメリカ映画を愛し、そしてそこから新しいものを生み出した先人なのであった。とムリヤリに共通項を探したくなるくらいに同じ(好みの)匂いを両者に感じるのでした。 R&Aさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-12-16 16:33:19)

4.《ネタバレ》 レジスタンスにおいて華々しく描くことなく、ひたすら暗く、どの人物にしてもクールというかとにかく常に何かに怯えているような感じがこの映画の緊張感を生み出しているように思う。所詮、人間は誰よりも自分が一番信用出来る。他人を疑ってかかるというものを徹底した乾いた感じ、派手な場面なんてほとんどこの映画にはない。唯一、あるとしたらそれはシモーネ・シニョレが己の男への愛を抑えて任務を実行した挙句に殺される所ぐらいで、この何とも淡々とした演出はどこをどう見てもハリウッド映画とは明らかに違う。ところで、この映画の中で皆で映画を見ている場面が出てくるが見ている映画がアメリカ映画の「風と共に去りぬ」であるというのもある意味、興味深く、戦争映画としても素晴らしいあの名作「風と共に去りぬ」を見て「早く平和を迎えてフランスでもこんな名画が見たい。」という台詞にこそこの映画を通して訴えたかったもの、平和を唱える。願うという行為、それはアメリカもフランスも関係ない。どこの国でも平和が一番であるという強いメッセージを感じることが出来る。 青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-07-21 21:45:15)

3.《ネタバレ》 連合赤軍のイメージが重なる。
この映画に触発されていたわけではないだろうが・・・。
組織を守るために、ゲシュタポの拷問で口を割った仲間を抹殺するルールが厳しく描かれている。組織トップの著作5冊があって、それの題名は難しく意図が今一歩私には難解であるが、組織トップはかなりイデオロギーに凝り固まった人物であったと考えられる。実存する生命よりイデオロギーを優先する姿勢。それを冷えた映像で描いている。結局、戦争は、レジスタンスもドイツ軍もそういった「体制」維持が優先するのだと、あらためてうったえていたように感じた。 小鮒さん [DVD(字幕)] 8点(2008-06-22 09:41:19)

2.《ネタバレ》 仏暗黒街映画の名匠、メルヴィルの名作。第二次大戦下の対独レジスタンスの日々を描いたこの作品、下の方も書かれているが戦争映画のスパイ物のような痛快な場面はまったくなく重く、暗い場面の連続。裏切り者を処分するのにガタブルな暗殺者。へこむレジスタンス。ただ戦火の中で生きていかねばならない彼らの行動にはちゃんとした筋があり、それを映し出す映像表現はやはりフランス映画、これが良いのだ。 Nbu2さん [映画館(字幕)] 8点(2007-09-21 21:24:18)

1. 今まで誰もコメントしていないなんて不思議。フィルム・ノワールの名匠J・P・メルヴィルの代表作ですから。一般的にはアラン・ドロンの「サムライ」の方が有名ですけど。確かにこの作品、余り観た人が多くはないんでしょうね。ナチスドイツに占領されていた、フランスのレジスタンスの話です。良くアメリカ映画に、アメリカ軍に協力するカッコいいレジスタンスが出てきますけど、実際はこの映画のように、辛く悲惨な戦いに明け暮れていたんでしょうね。本当に地味で、暗くて、救いのない映画なんで、誰にもお勧め、とは言えないんですけど、見終った後、何ともジワッと暖かいものが残る映画です。兵士のように徴集されたわけでもないのに、自らの意志だけで、自由のために命を賭ける彼ら「影の軍隊」の心意気に打たれるからでしょうか。 とらおとめさん 8点(2004-02-27 23:45:07)(良:2票)

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【点数情報】

Review人数 16人
平均点数 6.62点
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6318.75% line
7212.50% line
8743.75% line
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