みんなのシネマレビュー

地獄の警備員

The Guard from the Underground
1992年【日】 上映時間:97分
ホラー
[ジコクノケイビイン]
新規登録(2004-03-05)【M・R・サイケデリコン】さん
タイトル情報更新(2021-06-06)【イニシャルK】さん
公開開始日(1992-06-13)


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監督黒沢清
助監督佐々木浩久
青山真治(監督助手)
キャストクノ真季子(女優)成島秋子
松重豊(男優)藤丸
長谷川初範(男優)兵藤哲朗
内藤剛志(男優)白井
大杉漣(男優)久留米浩一
諏訪太朗(男優)吉岡実
由良宜子(女優)高田花枝
加藤賢崇(男優)エレベーターから最初に出てくる会社員
洞口依子(女優)兵藤の妻/兵藤の秘書の声
篠崎誠(男優)屋上でコーヒーを飲んでいる男/ラスト・カットで垂幕を外す警察官
緒形幹太(男優)野々村敬
脚本黒沢清
製作ディレクターズ・カンパニー
制作篠崎誠(制作宣伝)
美術清水剛
原田満生(美術助手)
赤松陽構造(タイトル)
尾関龍生(装飾協力)
録音井口奈己(録音助手)
その他東京現像所(現像)
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【クチコミ・感想(8点検索)】

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1.まず何が良いと言って、タイトルが良いではありませんか。「悪魔の~」も悪くはないけれど、「地獄の~」の方がより汎用性が高く、その分、得体が知れない。そこが良い。ちなみのこのサイトでタイトル検索したら、本日段階で「悪魔の」が100件、「地獄の」が76件。意外に健闘してるのでは。で、しかもそれが「警備員」、ってんだから、訳がわからなくって、何だかワクワクします。
その地獄の警備員を演じるのが、いまや「孤独のグルメ」で押しも押されもせぬ国民的大スター(?)となった、松重豊さん。片や殺人、片や食事と、やってることは大きく違えど、観てるとどこか共通点を感じてしまうのは、一体何なんでしょうかね。
氏が演じる謎めいた警備員は、元力士、なんだそうで。しかし、上背は確かにあるものの、ヒョロッとした体形で、いくら廃業したとは言えここまで痩せるもんだか。これがすでに、不条理世界への入り口。
筒井康隆氏の短編でも力士(現役)が襲ってくる「走る取的」というのがありましたが、やはり日本人は、力士という人たちに何らかの神秘性みたいなものを感じているんでしょうかね。その頂点に君臨するのが、デーモン小暮閣下、ということで(・・・悪魔か)。
で、この元力士の警備員が、理由もなく殺戮を繰り返す。警備員だから、制服を着ている訳で、この制服姿での殺人というのが、また不気味。この辺りは『マニアック・コップ』からの影響もありそうな。ちなみに日曜洋画劇場での放送時のタイトルはもちろん、『地獄のマッドコップ』!
しかし松重警備員の殺人には、マニアック・コップよりもさらに動機が無く、それ故さらに純化され、さらに不条理に徹しています。ホラー映画には「恐怖」があればよいのであって、それをわざわざ中和するような「真相」なんて、要らないでしょ、と。
終盤、主人公たちが閉鎖空間に閉じ込められるのも、いや、いくら何でもどっかに逃げ道が無いわけないやんか、という場面ではあるのですが、そういうのを理屈で補おうとすればするほど、大抵ボロが出る。ので、ここでは細かい理屈は無視して、シチュエーションだけを映画にぶつけてくる。バカバカしさと紙一重の、恐怖。
ホラー映画では常套手段として、前触れなく突然襲われるような(実際は何でもなかったというカマシを含めて)我々をビックリさせるシーンがしばしば登場しますが、この作品では「驚きと恐怖とは別物でしょ」と言わんばかりに、あくまでジワジワ系の恐怖で勝負。
で結局、この作品が途轍もなく怖い作品に仕上がっているかというと、さすがにそこまででは無いですが、シンプルさの周囲をとりまく不条理、不条理ゆえのユーモア、ユーモアゆえの不気味さ、要は、わけのわからなさ。そういった魅力ですね。 鱗歌さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-11-20 08:58:47)(良:1票)

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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 12人
平均点数 5.33点
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218.33% line
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4216.67% line
5325.00% line
6433.33% line
718.33% line
818.33% line
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 Review0人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

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