みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想(8点検索)】
2.《ネタバレ》 やはり見どころは、土地争奪戦の大レースを描くスペクタクルシーン。ですがこれが冒頭にいきなり配置されているもんで、映画がこの先、持つのだろうか、と。 この後、主人公を取り巻く様々な事件が描かれ、さらには主人公自身も物語から姿を消してしまうという、まさかの無責任行動に出てしまうのですが、気が付いたら冒頭のレースから40年の歳月が流れてる。何も無かった荒野に、だんだん町が建設されていって、その様が圧巻。住む人も増えていき、往来を行く人々、教会に集まる人々、裁判を傍聴する人々、あちこちのシーンで大量のエキストラを動員し、規模感を表します。 そして40年後、町はビルが林立する大都会となり、主人公が開始した新聞社も大会社に。 この光景を見せられると、さすがに何だか、しみじみしてしまいます。これぞまさに、ザ・隔世の感。 この現代でも、40年前と比べると、世の中激変したよなあ、と思っちゃうのだけど、この映画を見てると、ここ最近の40年って、比較的変化が少ない方だったんじゃないか、とすら思えてきます。でもこれって、この映画で描かれた変化ってのが、建築系・インフラ系の変化だから目に見えてインパクトがある、ということであって、一方、近年の変化はハードではなくソフトウェアの発展、なんですね。半導体による集積回路技術が発展して、これに伴い情報技術が発展して。だから、19世紀から20世紀にかけての変化と20世紀から21世紀にかけての変化とは、単純には比べられないのですが。 ただ、映画のラストは、ほぼこの映画が作られた時代、まだまだ開拓時代と陸続きみたいな時代だったんだなあ、と。レースでもやるしか、土地の所有権を決められなかった、未開拓の時代。その影では先住民が僻地に追いやられ、土地を奪われてた、そんな時代。それが(いささかキレイに描き過ぎかも知れないけれど)先住民の女性を「息子の嫁」として堂々と人前で紹介できる時代になった、と。 かの時代、銃撃戦に巻き込まれてひっそりと命を失っていった少年の姿が、印象に残ります。 【鱗歌】さん [インターネット(字幕)] 8点(2022-05-21 22:36:23) 1.《ネタバレ》 オクラホマの土地開放が行われた1889年に始まり、1930年までの同地域の発展を主人公ヤンシー・クラバットの伝記風に描く壮大な西部劇。 特に前半が最高。『三悪人』を思い出す土地争奪のためのグレート・ランで幕を開け、『ビッグ・トレイル』のような壮大さが溢れ出る本作。土地を得るために人が集まり、何もなかったところに新しい町ができ、みるみるうちに発展していく。できたばかりの町には有象無象が集まり、商売をするものもあればならず者もいる。知識がある人がいれば無法者もいる・・・。ああもうなんて夢とロマンと面白さに溢れた世界なんだと。一度でいいからこういう体験をしてみたい。意味合いは違うけどフロンティア・スピリットに純粋なヤンシーの気持ちがものすごくよくわかります。 ただ前情報ナシで威風堂々的な勧善懲悪!どや!的な作品かと思って見たので人種差別、身分差別、女性の社会進出など社会的テーマが盛り込まれてたのにはびっくり。金・名誉・権力が第一の人間がいたり(特に妻にはイラッとくる)、新聞屋を開業して成功したはいいが時代が進むにつれ取り残され気味になる主人公など、特に後半はリアルな描写が目立つ。30年代の、しかも前半にこれほどの作品が作られていたなんて、素直に驚きです。 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-14 03:25:09)(良:1票)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS