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【クチコミ・感想(8点検索)】
3.《ネタバレ》 冒頭、何かを抱え込む覚悟で登場したと思わせぶりのヒロシ。いや、誰かをかばおうとしているのだなと買いかぶっていたんです。ところが、とんでもない喰わせモノ。こいつの優柔不断かつ無責任がすべての元凶じゃないですか。こんなノッペリした男のどこが一体いいのか、姉妹して。骨肉の、そしておんな同士の争い。つまるところは、三面記事的な話。しかし。司直側から法廷に入場するシーンから始まる裁判シーン、丹念に証拠と証人の発言から事実をあぶり出していく過程がスリリングで観るモノを離しません(特に裁判長・佐分利信がいい)。そして、人の血が流れるような事件では、多かれ少なかれこのような「無責任」「血の濃さ」があるんだろうなということに思い至りました。殺人事件の8割以上が家族か顔見知りによるもの。世の中、今日もいろんなところでこんなことが起きているんだろうな。であれば、この大上段なタイトル、たった2文字の「事件」も理解できます。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-02-15 09:00:02)
2.この映画が作成された頃の野村芳太郎監督といえば最高だった。「砂の器」「八つ墓村」と続き、この映画を挟んで「鬼畜」と次々と日本映画史上に残る名作を生み出していった。 事件の裁判を正面から堂々と描いた映画で、検察と弁護側の駆け引きもさることながら、証人の思い込みや捜査の見込み違いなどが公判を通して明らかになっていく。そしてその真相は?と映画のラストシーンまでまったく目が離せない。 また一人の男を姉妹で争う心理描写も実に見事であり、男女の愛が理屈通りの単純なものではないことがよくわかる。大岡昇平の原作が野村監督個人の力だけでなく、新藤兼人の名脚本と芥川也寸志の素晴らしい音楽とも結びついて生まれた名作だろうと思う。日本アカデミー賞に輝いたのも当然といえば当然だが、松坂慶子や渡瀬恒彦の汚れぶりも遺憾なく発揮されているし、大竹しのぶも「青春の門」での清純派デビューから、演技で見せる女優へと生まれ変わる一歩であったと思う。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-05-28 09:19:24)
1.宏・ハツ子・ヨシ子、三者の思いの交錯など、盛り上がるシーンはあったが、全体的にどこか冷めた感じのある映画だった。それは裁判というものが、既に遂げられた事件を傍観し検証、法的判断を下す「後の祭り」のような作業だからかもしれない。しかし、良い意味で仕事という範疇をわきまえた判事・検察・弁護人の姿勢には好感が持てた。 【デコバン】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-02-02 23:05:38)
マーク説明 |
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【点数情報】
Review人数 |
22人 |
平均点数 |
6.09点 |
0 | 0 | 0.00% |
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1 | 0 | 0.00% |
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2 | 1 | 4.55% |
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3 | 0 | 0.00% |
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4 | 2 | 9.09% |
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5 | 1 | 4.55% |
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6 | 10 | 45.45% |
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7 | 5 | 22.73% |
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8 | 3 | 13.64% |
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9 | 0 | 0.00% |
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10 | 0 | 0.00% |
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【その他点数情報】
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