みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
278.ちょっと待った、ちょっと待った(汗)。なんでこんなに平均点が高いのでしょうか?私としては典型的な低レベルのどうしようもない邦画として厳しくコメントしようと思っていたのに(苦笑)。率直いってイメージ先行型の稚拙な映画じゃなかったでしょうか?かわいい女子高生が出ればそれに釣られる人達もいる中で、その上ジャズをやる!これは確かに興味津々。そしてキャッチフレーズが「ジャズやるべ?」なんてかわいく方言で言われちゃうと、それだけでファミリー層までも釣られてしまうだろう。そんなこんなでイメージ戦略とマーケティングの仕方には唸らされるものがある。ついでにいうとポスター等も何か期待を抱かせるだけの作りである・・・。とは言っても、内容は最初から最後までぐだぐだの連続。はっきりいって映画になっていない。若手を中心の演技力も学芸会レベルで全くひどい。ジャズの演奏にまでちゃちを入れるつもりはないので、その点の努力は認めるが、設定・脚本・配役のレベルの低さが目に付いてしまう。こういう映画の存在自体は私も否定はしない。たまにはあってもいいと思う。しかしここ数年の邦画はずっとこんな映画ばっかり作っていて、そして観客もそれに追従して無批判に楽しんでいる現状にどうしても疑問を感じる。TVドラマならいざしらず、観客側にも映画を観る「目」の力が衰えてしまっているのではないかと危惧してしまった。長々と書いてしまったが、平均点が4~よくて6に届くか届かないくらいの評価であったならばここまで書かなかったのだが・・・。最後に竹中直人が演じる男性教諭は、これはいくらなんでもジャズに関してはセミプロレベルの技術を持っているという設定の方が、映画を全体的にまだまとめる事が出来てたと思う。実はマチュア以下という設定であった為、その点は笑いを誘ったのだろうが、彼女らスウィングガールズの演奏技術が、最後あそこまで出来る事に対して「何故?」の違和感を大きくしてしまってすっきりしなかった。あまりにも余分などうでもいい設定付け、つまり意味の無い「笑い」を取り入れた点に、現在の邦画を作る側の意識の稚拙さが表れていると強く感じます。 【はむじん】さん [DVD(字幕)] 3点(2005-04-02 01:29:37)(良:6票) 277.少々長くなりますが、吹奏楽部(以下「ブラバン」と略)を経験し、その後もいくつかの楽器を経験し、音楽に対して割とクソ真面目なタイプの人間からの感想を・・・まず、ブラバンにおける象徴的な苦悩が一切描かれていないのが×。「そんな難しいことは言わずに気楽に観れば?リアルなブラバンを表現したかったわけじゃなくて、題材を拝借しただけなんだから。」と制作者側は言うのだろうけど、これはあまりにもヒドイ。そもそも管楽器というのは「歌」に似ていて、激しい音程の変化や極端な高音・低音を出すこと自体が難しく、ピアノならその音に対応した鍵盤を叩けばいいだけのことが管楽器では至難の業だったりするのです。だから、ブラバンで日常的に繰り広げられる光景、顧問やキャプテンに幾度となく言われる言葉・・”出せない音があるなら全体練習には来るな。そんなのは個人練習でやってこい。”・・・そして、悔し涙をこらえてひとり、校舎の片隅でその音が出せるようになるまでマウスピースを持って自分の唇と格闘・・・っていうシーンが全くないというのはあまりにもリアリティに欠けている。それこそ戦争映画で一滴の血も見せないほど非現実的だと思う。そして私を最も呆然とさせたのはスーパーマーケットの前?での路上ライブのシーン。鍵盤楽器や弦楽器は音楽理論を学び、自分の指の動きや押さえるべき鍵盤の位置を視覚的にとらえてさえいれば「音」そのものを理解できていなくても何とかアドリブでの演奏が出来てしまうものなのですが、管楽器だけはそうはいかない。鍵盤楽器、弦楽器、打楽器、管楽器の中でアドリブ演奏が最も難しいのは管楽器なのです。それなのに、たまたま遭遇した場所で、しかもいったんは離脱し、かなりの期間練習をしていなかった高校生たちが集合してセッション・・・絶対にありえません(笑)。メンバー全員がよほどの天才でもないかぎり。・・・なんでこういう意地悪なツッコミをするのかと言うと、楽器経験者、ブラバン経験者なんて世の中に腐るほどいるでしょ?この映画のように「音楽」をかる~く描いている、もしくは何かを描くための材料として利用しているっていう部分に対して嫌悪感を抱く人も結構いるんじゃないかと思ったものですから・・・。 【長毛】さん [地上波(字幕)] 2点(2006-06-18 01:27:53)(良:5票) 276.《ネタバレ》 たとえばインドあたりで大量に生産されているエンターテイメントミュージカル活劇なんかを、目をほそめて、寛容な気持ちで楽しんでみてくださいと言われれば、それは私にもできる。つまり、一定の軽蔑心や侮蔑心をもって、同時に寛大な気持ちももった上でその作品を眺めてみろと言われるんなら、そのたぐいの映画を鑑賞することもできる。けど、自分の国でつくられた映画を、同じような気持ちで眺めてみろと言われても私には出来ない。ただ軽蔑心と侮蔑心が湧き上がるだけで、まったく楽しむ気持ちにはなれません。たんに不愉快なだけ。「山形」という要素が、そういう寛大な鑑賞を可能にさせているんだとしたら、それは山形に対してすごく失礼です。(もちろんインド映画でそれが可能だというのも、インドに対して失礼ですけど。) 「楽器の中からネズミが出ました。笑ってください」・・テレビのバラエティ番組でも、ここまで非-文化的なものは見たことがありません。もしこれが意味を無化したり落下させたりすることの逆説的な笑い(=ナンセンスギャグ)だというんなら分かるけど、この映画に出てくるネズミやゲロはそうじゃない。かといって、それは映像的な直接性の表現でもない。矢口史靖の映画に出てくるゴキブリやネズミやゲロは、「ゴキブリ」や「ネズミ」や「ゲロ」ってものの価値の低さを直接笑ってくださいってことでしかない。子供が「うんこ」のことを笑うのと同じように笑ってください、と。これはほとんど文化の否定に近い。こういう映画が興行的に成功するというのは、文化的に言って問題だと思う。 【まいか】さん [DVD(邦画)] 5点(2006-03-29 02:54:10)(良:5票) 275.《ネタバレ》 これは視聴率重視のバラエティー番組であり、それをわざわざ映画館で上映したから映画と呼ばれただけのものであり、男の裸で女を釣り、今度は女子高生で男を一本釣りするこの監督のマーケティング戦略を見て分かることは「観客とは本来馬鹿である」という驕りが感じられることです。もうここまでくると演奏がうまいから高得点であるとか下手であるから低得点であるという次元を超えているのではないでしょうか? 監督さん、山形県民が喋っている言葉がそんなにも笑えるのでしょうか? ガールズたちの演奏が下手なときの周りの冷たい態度が上手になった途端に急に一変する様子には呆れかえりました。 むしろ下手でも努力して練習している時に周りのあたたかな態度が必要じゃなかったの? 乾いた笑いのみが印象に残りそこにはガールズたちを取り巻く人間たちの温かみがまったく感じられません。そもそも主人公がジャズを頑張るモチベーションが、オタク女に負けたくないという動機なのが信じられない。ひたすら明るく軽く、そして低俗でした。 【花守湖】さん [DVD(吹替)] 1点(2006-02-12 00:04:36)(良:4票) 274.「行ってきますズー」「ご馳走様ズー」レベルの方言はALWAYSの堀北真希の足元にも及ばない。笑えるギャグは皆無な上しつこいし、練習に参加してなかった奴らのあの急な上達ぶりはなに?二番煎じとか言われてるけどこれは単なるコピー。楽器にゲロとか始めて見たし、ネズミとか・・・それが面白いとでも思ってんの?楽器やった事あるだけに不愉快極まりない。こんなにムカついた作品は久々。でも0点は来るべき日のためにとっておきます。 【Kの紅茶】さん [DVD(邦画)] 1点(2007-10-10 16:43:35)(良:3票) 273.「スクール・オブ・ロック」や「天使にラブ・ソングを2」とかと比べると音楽に対する思い入れがこの映画からは見られない。もちろん出演者達一同は4ヶ月間かそこらの期間で猛烈に練習して、素人レベルから映画として披露できるレベルまで持ち上げてきたのは凄いと思う。ただ音楽ものの映画という観点から見れば、アイドルorタレントではなくて楽器に習熟した素人を起用すべきだ。半年間必死に練習したということは逆に言えば半年間しか練習していないということにもなる。一個人の趣味で下手でもいいから勝手にやっているのと違って、映画としてお金を稼いでいる以上はそれ相応のスキルが求められる、むしろ役者としてのプロ意識があるなら「素人だったけど4ヶ月間も必死に練習して上手く吹けるようになりました♪」なんて当たり前のことを宣伝文句にしてる時点で何かおかしくないか?まあ頑張った人たちのことをあんまり悪いようには言いたくはないんでここらへんで止めときます。役者の人たちは頑張ってたと思いますよ。ただ製作側の考えがアホだっただけのこと。 【8823】さん [地上波(字幕)] 3点(2005-11-10 17:42:52)(良:3票) 272.《ネタバレ》 ホント。確かに単純極まりない作品で有りまして、フジ系で放送するにはピッタリな軽薄+お馬鹿映画である。ただ、所々に光るモノが有るのも確かで、例えばイノシシのシーンなんてのは効果的に特殊効果が使われていて、一見捻りのないギャグが活性化されています。アームストロングの曲をバックに使ったのも面白いしね。 あと、邦画でありがちな台詞の聞き取りづらさも無いし、素人アイドルの起用も目立たない所には好感が持てる(但し、本仮屋ユイカの演技は際だって酷かった)。『天使にラブソング』のようなアホでも楽しめる古典的な創りも万人受けする理由の一つと言えよう。 ただ、この作品って可成りトントン拍子なところが有りますよ。横断信号のシーンを境に突然に演奏が上手くなっちゃいます。これは劇場番をカットしているのだろうか?その辺は分からないが唐突過ぎます。更に、スーパーで5人程で演奏するシーンが有るのですが、最初のレギュラー5人は練習を続けていたので上達しているというのは頷けるのですが(上記のように唐突ではありましたが・・・)、後からブランド物の服を売って参加した女生徒達が何故上達していたのだろう?これも唐突である。 そして個人的な最大の難点は、またもや竹中直人が出ているところ!飽きたよソノ演技。毎回キャラ同じ。役作りしてないんだもんなぁ。 【おはようジングル】さん [地上波(吹替)] 5点(2005-11-06 18:15:04)(良:3票) 271.《ネタバレ》 けっこう辛口のコメントが多いですね。しかも何か矢口監督が前作(ウォーターボーイズ)を踏襲し杉!という見方が大半のようです。しかし「最初はやる気も実力もないヘタレな登場人物たちが次第に真剣に(作品の主題たる何かに)のめり込み始めてラストで見事に締め括る」というプロットは洋の東西を問わぬ言わば”王道”であり、或る程度の類似性は無理からぬのではないでしょうか。あと、「女子高生にビッグバンドジャズ」という取り合わせで「奇を衒った」と云えば、まぁ確かにそう見えなくもないですが、私は寧ろ新鮮さと共に「故きを温めて新しきを知る」的な古典への憧憬すら感じましたね。クライマックスで「Sing Sing Sing」を(吹き替えナシで)鮮やかにキメる彼女らの活き活きした姿を見る限り、受け狙いのあざとさなんぞ殆ど気になりません。惜しむらくはテンポが些か冗長な点と彼女らに降りかかるトラブルに作為が目立ち過ぎる点。特に友子がコンテストの応募テープを送り忘れるくだりはドジっ娘とかで済まされない杜撰さ・無神経さでいくら何でもワザとらし杉。普通に会場に着いて演奏で全く問題なかったハズ。それと、こういう吹奏楽系で短期間に上達するには優れた指導者が不可欠なのに最後まで不在のままなのも痛い。竹中直人にその役割を振ろうとして余計なエピソード(実はハッタリでした的なサゲ落ち)まで盛り込んでいるが明らかに蛇足。素直に谷啓あたりに任せて欲しかったと思います。2点マイナス。最後に矢口監督について。二番煎じでお茶を濁してる、とか云うよりも若手を積極的に起用して才能を開花させよう!という日本映画界への前向きな姿勢を私は買いたいですね。若手俳優の成長なくして邦画の復権などありえないのですから…。 【へちょちょ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-28 23:08:14)(良:3票) 270.ありえねー!!!っていうのが無粋だというならばもっと 演出をケレン味たっぷりにして非現実さを良しとするような ものにするべきだ。ウォーターボーイズもそうだが、本当の意味で テーマとなるもの”シンクロ”せよ”ビッグバンド”にせよ、 それに対する愛が薄っぺらなのだと思う。だからこそ場当たり的な ギャグで笑わせようとするのだと思う。笑えないし。きっと 彼女たちの本当のドキュメンタリーを見たほうがきっと感動する のだと思う。監督自身が楽器を演奏できた時の喜びを全く理解して いないのか、それともそういった過程に面白さを感じていないのか 腹が立つほど音楽の楽しさを感じさせてくれない。 ”スクール・オブ・ロック”のロックに対する愛の足元にも 及ばない、なんとも音楽、映画双方をなめた作品に仕上がっている。 【GO】さん [DVD(字幕)] 1点(2005-05-15 21:13:58)(良:3票) 269.《ネタバレ》 オーディションで選んだ楽器未経験の女優たちをしごいてビッグバンド・ジャズの演奏を披露させるというコンセプトありきの映画。出落ちならぬ“ラス落ち”とも言うべきラストの演奏を見せるために書かれた脚本みたいなもので、いかにも広告屋とTV屋が考えそうな企画ですね。 ストーリー展開は『ウォーターボーイズ』とほとんど同じような感じ、竹中直人に至っては同じキャラなんじゃないかと錯覚してしまうほどです。ギャグも大人が観るのは恥ずかしくなるレベルで、それを若手(当時)女優たちのクサい演技で“これでもか”という圧で見せられるのには、正直辟易させられます。楽器指導にかける労力の何分の一かでも演技指導して欲しかったところですが、こういうのが監督の趣味らしいので如何ともし難い。あんなにやる気がなかったJKたちが半年ぐらいであのレベルの演奏が出来るようになる過程が、いくらギャグをまぶしたからといって説得力がなさすぎでしょう。まあ出演女優たちが三カ月ぐらいで実際にあれだけの演奏を披露できたわけだからという言い訳は出来るかもしれませんが、この人たちはたぶん相当な苦労をしたわけで、劇中のキャラ達にも努力の跡を見せる演出をして欲しかったですね。そして地方というか田舎をバカにしたような底意を感じてしまうのは、なんか嫌な気持ちになります、こういうところがフジTVらしいのかもしれません。あと、「人間は二種類に分かれる、○○と○○だ」というセリフが数か所で出てくるのですけど、わたくしこのフレーズが大嫌いなんです。軽々しくこのフレーズを使うってのは、やはりダメな脚本の証です。 などと文句を並べましたが、そうは言ってもラスト十五分の演奏シークエンスは文句なしに素晴らしいのは確かです。演奏が万雷の拍手を浴びて終了したあとJKたちの浮かべる笑顔と表情は、演じた女優たちが「やり遂げた」という満足感が表出した素の表情なんじゃないでしょうか。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2022-05-27 22:18:44)(良:2票) 268.序盤~中盤は主人公達のだらしなさ、演技力のなさ、楽器の粗末な扱い、現実味のなさで1点以下です。ラスト30分だけ無心で楽しめます。 【460】さん [DVD(邦画)] 1点(2020-09-09 20:34:22)(良:2票) 267.《ネタバレ》 おそらく偏差値40くらいの私立高校の物語。中盤以降は盛り上がるのですが、序盤がちょっとついていけませんね。 コメディタッチな作品。目くじらたてるもんじゃない。それはわかっているんですけどね。こーゆー青春ものって、若者特有のまぶしさが欲しいです。『勉強は苦手だけど、○○に情熱をかけている』みたいな。ところが序盤、友子をはじめとしてこの女子高生たちには何もない。だらだらと日々を過ごし、頑張る人達の足をひっぱって生きている。さぼることばっかり考えている。不良よりも、こーゆー人種のほうがよっぽど嫌いです。 また、友子たちのバンドが上手くいき始めるやいなや、便乗するその他大勢の女子高生たち。『ウォーターボーイズ』のときと同じで、この厚顔無恥な振る舞いが嫌いです。しかも簡単に楽器の演奏をこなしちゃう非現実ぶり。青春ならではの、努力、葛藤、ひたむきさ、そういったものが感じられません。 中盤以降は、そーゆー面も見えるのですが、なんかいまいち共感できない。いかんせん序盤に彼女たちの悪い部分を見せすぎなんじゃないだろーか。コメディですから、笑ってすませば良いのかもしれませんが、『ここで笑うんだろーな』ってとこでは全然笑えません。イノシシ退治に尺を使うなら、もっと熱い練習シーンや、音楽に目覚める説得力のある動機を描いてほしかったです。 ただ、そういったことをきれいさっぱり無視する。そして中盤以降はスウィングガールズたちの幸運ぶりを楽しむ。そうすれば、ラストのハッピーエンドまでそれなりに楽しいです。無心になることが条件です。 まあ不思議なもんで、くそつまんないと思いながら我慢して見ていたはずなのに、気付けばいつの間にか楽しい気持ちに。説得力はなくともスウィングガールズの楽しそうな雰囲気に、脳が考えるのをやめてしまったのかもしれませんね。 【たきたて】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2017-09-19 12:20:17)(良:2票) 266.《ネタバレ》 まぁ、ウォーターボーイズの改良版(実際に酷似するシーン多数)にして女子高生・ジャズ版にして劣化版。初心者が我流と独学と仲間内の稽古だけを糧に、発表会で観客を感動させられるレベルになるのかどうかというと、補欠クラスが混じってるとはいえ運動部員が自分たちの特技でアレンジしまくって演目を創作したボーイズの方が説得力ある。方や全くの未経験者だけが寄り集まった集団が、布団叩きや街角の信号のリズムで練習してたガールズって…、いや既に多くのレビュワーさんたちが語ってるから言わなくていいか(笑)。ただ、ボーイズと同様に、現代の生の女子高生を描く事には成功してると思います。蛇足ですが、母校の名を背負って試合に臨んでいる級友に腐ったり泥混ぜた弁当食わせたり、妹とはいえ他者の所有物を強奪して売り捌いて自分の物を買ったり、アルバイト先の商品を盗み食いしたり火事騒ぎを起こしたりというエピソードは当時のセンスでの笑い所なのでしょうけれど全然楽しくないし、あんな行動してるヤツが主人公って嫌ですね。 【aforkarn】さん [ビデオ(邦画)] 3点(2009-08-28 08:59:57)(良:2票) 265.《ネタバレ》 よくあるテーマを扱っているので無難にできるはずなのに、これはひどすぎました。 彼女たちがなぜ音楽に取り組んだかが全く分からないのです。音楽は決して安易なものではありません。それなのに、本当に下手だった彼女たちが突然にうまくなっているのです。 映画としてみせる時間の長い短いではなく、うまくなった結論を描きたいのであれば、彼女たちの真剣さが描かれないといけないのではないでしょうか。 突然ゴールについてしまう安易さに唐突感においていかれてしまうのです。そう、本来は、夢中になって取り組むところを真面目に描くべきなのに、そこをギャグで飛ばそうとしているところにテーマに対する不誠実さいうかバカにし切った態度がでている気がしてならないのです。 下手だけど楽しかった青春モノと見せかけて安易な成功をくっつけてしまっただけで、どちらにもなることができなかったと思います。初めて0点をつけたくなってしまいました。 【飴おじさん】さん [地上波(邦画)] 0点(2008-11-11 22:35:02)(良:2票) 264.《ネタバレ》 何というか、楽器、とりわけジャズをしている人間が観ると矛盾があちこちに出過ぎていて全く現実味がありませんでした。1つ、そんなに楽器は簡単に買える程安くありません。1つ、そんなに早く上達なんてしません。1つ、あんな拙い演奏でコンクール会場を沸かせるなんてことは万が一もあり得ません。ジャズという音楽を世間に広めてくれたのは嬉しい事ですが、どう考えてもジャズが好きで真剣に映画を撮ったとは思えませんでした。最後の演奏はプロを起用するべきです。学校の文化祭の劇レベルじゃ無く映画なんですから。あと竹中直人はいい加減目ざわりでした。 【民朗】さん [地上波(邦画)] 0点(2008-08-09 11:45:29)(良:2票) 263.《ネタバレ》 主人公たちの演奏、いきなりうまくなりすぎ。ジャズなんてのは底辺が広くて本格的にやっている高校生もゴマンといるんだから、ちょこっと練習したくらいでコンクールで活躍できるのは変でしょー。男子シンクロとは違うんですよ。努力の過程を見せるのは上達モノの映画のキモだと思うから、敢えて突っ込んでおきます。あと、コンクールに間に合う、間に合わないで引っ張る類の展開は飽き飽きです。キャストはいいんだから、もう少し音楽をしっかりメインに据えて作って欲しかったですね。 【クレイバード】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-02-23 08:13:21)(良:2票) 262.ストーリーは嘘の積み重ねで、出演者達が短期間の猛特訓で楽曲をマスターし、すべて替え無しで演奏したことだけが真実という映画。なので、駄目な人には全然駄目でしょうね。しかし、これだけ嘘で固められるとかえってその嘘を楽しみながらテンポよく見ることができ、本人達が猛練習を重ねて実際に演奏したからこそであろう晴れ晴れした笑顔のラストシーンには、思わず拍手を送りたくなりました。けっして上手いというレベルではありませんが、聞いていて何となく楽しくなる演奏で、特に最後のシング・シング・シングはあまりノリの良くないプロのビッグバンド演奏よりも楽しめます。スウィング・ジャズは演奏者がスウィングしてこそ楽しい演奏になるという見本ですね。 実はこの映画、テレビで放送されたプロモーション番組で出演者達の練習風景を見てからい映画館へ行ったので、メンバー達の上達する様子が画かれていないという不満も起きず、なかば出演者達の学習発表会的な見方をしてしまったところがあるので、純粋に本編だけの採点というわけにいかないのですが、2004年に観たなかでは一番楽しめたので9点です。 この映画、ノリが命ですから、CMで途切れ途切れになるテレビ放映では、ほんとには楽しめないでしょう。また本編だけは上達過程が十分伝わってこないので、映画の見方としては邪道ですが、出演者達の練習風景を事前に見てから本編を観た方が楽しめると思います。DVDのスペシャルエディションに収録されているメイキングは単独の番組としても面白い物なので、機会があれば観ることをお薦めしたいです。 【はやぶさ】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-11-20 18:40:12)(良:2票) 261.私も20年前、部活に燃える山形の女子高校生だった。所属する演劇部はとても貧乏で、蔵王のホテルで合宿するリッチな合唱部に比べ、教室に自宅から持ってきた布団を敷いて合宿した。学校の周りを歌いながら走り、腹筋背筋で肺活量をつけた。 その経験から思うに、燃えはじめるまでの過程より、燃えてからつくりあげる(この映画では演奏が上達する)過程のほうに苦労があり、それがドラマなのである。ちょっと、薄くないか?簡単に上達しすぎだべした~。イノシシより、それを撮るべき。 だいたい、高校生ってあんなに単純じゃあない。複雑で鋭利だ。きゃーきゃー笑うが、そのぶん世の中を呪って泣くことも多いのである。 【しょりちゃん】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-06-07 12:22:18)(良:2票) 260.楽しそうだね。でも、ただそれだけ。「笑ってこらえて」の吹奏楽の旅をさらに密着取材したほうが、まだいい映画が作れそうな気がした。ウォーターボーイズのコピーで、ウォーターボーイズ未満。この映画にはそんな感じを受けた。笑える面白さはあったが、ウォーターボーイズにはあったような、「interesting」な面白さが皆無だったと思う。友達にきっといいよって言って一緒に見てたけど、途中からその友達の顔がまともに見れなくなってた(涙) 【透き通るBlue】さん [ビデオ(字幕)] 2点(2005-05-03 01:02:47)(良:1票) (笑:1票) 259.《ネタバレ》 物語のメインとなる彼女たちが、音楽を楽しむことに喜びを見出している点ではいいと思いますが、でもあんだけ上手くなるにはかなりの苦労や挫折を味わうんですよ。そのなかで「もうこんなのやりたくない」と何度投げ出しそうになったことか…。この映画には、その描写がほとんどない。吹奏楽歴たかがうん年の私が言うのもなんですが、経験者として言わせてもらうとこの映画の彼女たちはものすごいノー天気な人か、生まれつきの天才です。そういうこと何も考えないで気楽に見ればいいんだよ・・・と自分ではわかっているつもりですが、どうしてもそう思ってしまうのです。これを観てジャズを始めた人っているのでしょうか。そしたらきっと一筋縄ではいかない音楽の複雑さに直面していると思います。ジャズというかっこいい音楽の、その明るい部分だけ出して映画にしようだなんて、ずるい考えですね。 【ウィマ】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-05-01 23:46:36)(良:2票)
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