みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
100.こんな刺激じゃあドキドキしない現代人であるが、ルイージとマリオという名前には驚くのであった。 【みんな嫌い】さん 5点(2004-10-25 23:28:20)(笑:2票) 99.《ネタバレ》 ジョルジュ・アルノーの原作は未読だが、これは…正に世紀の傑作!!アンリ・ジョルジュ・クルーゾーのエポック・メイキングなサスペンス演出はヒッチコック先生をも驚愕させたと言う。勝因の第1は前半に於けるニトログリセリンの一滴を垂らして威力の凄まじさをビジュアルで納得させる実験シーン!!コレで”掴みはOK”。第2の勝因は、ラス・ピエドラスに巣くう食い詰め者共のどん底吹き溜まり状態をじっくり濃密に描き、先述のニトロの威力を目の当たりにしても、2000ドル欲しさに運搬に名乗りを上げる浅ましさ・命知らずぶりを観る者に強引に納得させる一連のシーンである。殊にシャルル・ヴァネル扮するジョーの描写は出色。イヴ・モンタンのマリオもシャンソン歌手とは思えぬ男臭さで天晴れではある。が、矢張り演技の年季が違う。本作出演者のMVPはヴァネルを措いて他に無いと思う。先行していたビンバ&ルイージ組が爆発した余波で送油管から道に溢れ出た原油を渡る際に、トラックの下敷きにされてオイルまみれとなり車中で絶命する場面のド迫力は、正しく彼の名演に負うところが大きい。ラス・ピエドラスでの肝の据わった渋さと、道中でのニトロの恐怖に怯える不様さとの鮮烈な対比も素晴らしいの一語。そして…ラストシーン。狙い過ぎとも言える大どんでん返しだが、酒場で待つヴェラ・クルーゾーと軽快にハンドルをさばくモンタンのカットバックが加速する様は圧巻。”画竜点睛”とは正にこのコト。後になれば何とでも言えるだろうが、それまで誰も描いたコトの無い非凡なプロット構成を最初に考えつくのが天才の所以である。クルーゾーの前代未聞の神業に…勿論・当然・絶対に10点満点!!! 【へちょちょ】さん 10点(2003-02-11 03:33:23)(良:2票) 98.《ネタバレ》 クルーゾーは「悪魔のような女」の方が好きだが、この作品も傑作。ねっとりした恐怖を味わうアンリ=ジョルジュ・クルーゾーの問題作。 ストーリーは至極単純、職にあぶれた男たちが「金のためならなんだってやる」という映画。 金も無く餓死するくらいなら、死んでもいいから一時の金と食事にありつける仕事を引き受ける。それがこの街の男たちだ。 ファーストシーンから素晴らしく汚い(褒め言葉)出だし。虫の群れにそれで遊ぶチ●コ丸出しの子供。 一瞬「これ別の映画?」と戸惑ってしばらくすると、おっぱいの飛び出そうな女の子が酒場の床を拭いているではないか! よかった!フランス映画だった!!(安心するところがおかしい) 最初1時間はひたすら登場人物の掘り下げ。 この丁寧すぎる掘り下げが後の恐怖を盛り立て、尚且つ酒場での緊迫したやり取りや燃え盛る油田の描写など退屈させてくれない。 毒蜘蛛?そんなもん足で殺っちまいな! そして残り1時間30分に渡る恐怖の大仕事。 油田の火災にはニトログリセリンの大爆破が一番(どういう事なの) わずかな振動でも全てを吹き飛ばす悪魔の液体ニトログリセリン。 時限爆弾はまだ猶予があるが、今度の爆弾は何時でも運び屋を皆殺しに出来る。常に体にまとわりつくような粘っこい戦慄。 “橋”のスリリングな出来事からマリオとジョーのコミカルなやり取りで癒された。 もう完全にヒロインですジョーのおっちゃん。 仕事を受けた運び屋は二組、ニトログリセリンという爆弾は人の心も破壊するのか? しかしニトログリセリンは岩も破壊すれば、人の心の壁も破壊し、一時の安息も破壊する・・・恐怖を味わう間も与えずに。 爆風で吹き飛ぶ巻煙草、焼け焦げた爆発の跡の生々しさ、屍人の骸が眠る黒い沼、ぶらんぶらんの足、そして踏ん張る杭。 それでも男たちは仕事をやり遂げる。たとえ最後の一人になろうとも。 ただ一つ言えるのは、爆弾が人を殺すのでも、車が人を殺すのでもない。 それを扱う人間が一番の殺人者なのだから。 ・・・でも正直言わせてくれ。あんな終わり方したら恐怖を通り越して笑っちまうよ。だからこれだけは言わせて欲しい「クソワロタ」と。 何だったんだよ今までのカッコイイ主人公は。俺も思わず卒倒したくなったわ。俺の涙を返してくれ。 そんなワケで、俺はウィリアム・フリードキンの「恐怖の報酬」の方が好きです。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-06-07 23:48:18)(良:1票) 97.《ネタバレ》 最高に面白い!! 今年観た沢山の映画の中で、最も面白かった! フランス映画としては、ジャック・ベッケルの『穴』、アンドレ・カイヤットの『眼には眼を』に匹敵する面白さ。 ハラハラドキドキ、粋な小細工たっぷり、人間と人間との駆け引きや友情、こういった題材を散りばめた面白い作品を創れるのはフランス映画だけだろう。 ロード・ムービーテイストもありながら、娯楽的な要素もあり、又、サスペンスでもあり、人情劇でもある。 色んな魅力がいっぱいに詰まった素晴らしい作品。 特に素晴らしかったのは、煙草を巻こうと思ったら、煙草がフッと吹き飛び、その瞬間にもう一台のトラックが、バァーン!!という演出。 爆発したトラックの爆風が、煙草を吹き飛ばす。 何気ない演出だけど、これ以上の演出もないといった感じの巧さ。 最近、なかなか面白い映画に出会えないとボヤき続けて、ここ2年。 久しぶりに凄い映画を観た。 これだからやっぱり映画はやめられない。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-07-18 01:54:10)(良:1票) 96.《ネタバレ》 序盤のかったるい展開が見事に活かされている。この暑苦しい土地を抜け出すには高い金払って飛行機に乗るしかない。だがこの土地に仕事なんてほとんどなく、あっても飯が食えるギリギリの額しか貰えない。絶望感にみちた男達を丹念に描くことで、危険への挑戦にリアリティを与えている。マリオと同居人ルイージの間に、マリオと同じパリ生まれのジョオが入ってくることで生まれた妙な三角関係も、ジョオの強気で自信に溢れた行動も、緊迫した状況での人間ドラマに深みを与えている。後半。ニトログリセリンの威力はすでに視覚を通して伝えられているので常に緊張に支配される。10km/h以下か40km/h以上でしか走れない波板で体を温められ、次に岩壁での切り返し。バックしすぎやーー!と叫び、横滑りに、ちょっ!と呟く。さらに石は飛散するわ、巻きタバコは飛ぶわ。 ジョオはヘタレになるし、マリオはキレる。マリオとルイージは仲を取り戻す。そしてラスト。調子に乗った蛇行運転と、安居酒屋でのダンスがクロスカッティングされ・・・そして・・・まぁ・・・さすがにこれは王道すぎる、というかやりすぎやけど、ご愛嬌って事で。 ただやっぱり、ルイージが導火線とめるとか言って走ってくのは無茶しすぎ。あと「この仕事をやり遂げた奴を見たことがあるが、帰ってきた時には髪が真っ白になってたぞ!」って台詞には爆笑した。漫画じゃねぇんだから。 【stroheim】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-12 10:20:15)(良:1票) 95.《ネタバレ》 何としても金を手にして、町を出たい男たちの物語です。最初、マフィアの幹部のようなジョーが次第に憐れな男に成り下がっていくのが印象的でした。それがマリオのギラギラしたというか、任務への焦燥感をうまく引き立てていました。適度なタイミングで魅せるスリルがたまりません。最後のあのオチは、分かっていてもショッキングです! 【どんぶり侍・剣道5級】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-06-07 09:34:23)(良:1票) 94.なかなかニトロを運ぶ展開にいかなかったと言う感想もあるようですが、それはどれだけ登場人物が町から出たいかを表わしていたので、私はあれくらいは必要だと思いました。ニトロを運ぶことになった4人の個性が、ニトロを運ぶ最中で上手く描かれていて、緊張感のあるシーンの中にも、しっかり熱い人間ドラマが入っておりかなり良かったです。そして、ラストは、みなさんが経験されたのと同じ、とてつもない恐怖が私にも襲いかかりました(笑) 【はがっち】さん 9点(2003-04-02 16:26:50)(良:1票) 93.「その爆風は、燃え盛る炎をも一瞬にして消し去ってしまう。」ニトログリセリンというものを、これほど端的にそしてその威力がいかにもの凄いかを強調した表現はない。そこがこの映画の着眼点の素晴らしいところで、観客はまさに髪の毛が逆立つほどの恐怖を体感させられる。すべては「恐怖の報酬」から始まった・・・と言えるほど、まさに“スリルとサスペンス”の原点であり、ハリウッド映画とはひと味もふた味も違う、フランス映画だからこその人間描写の深みは、今日に於いてもアメリカ映画のかなわない点だろう。この世紀・世代を超越した傑作に満点の評価をつけることに、些かの躊躇もない。それほど良く出来た作品だった。 【ドラえもん】さん 10点(2002-05-12 16:57:31)(良:1票) 92.《ネタバレ》 危険な任務遂行のために、マリオもルイージもがんばるが、あえなくゲームオーバー。 ちゃんちゃん。 【festivaljapan】さん [DVD(字幕)] 6点(2021-10-13 17:53:45) 91.《ネタバレ》 確かにニトロを積んだトラックが動き出すまでが長い長い、でもそれだけの尺を使って決死行に挑む四人と酒場にたむろする食い詰め男たちのキャラをじっくりと見せていると考えることもできます。イブ・モンタンほか四人のドライバーたちの出自も仏・独・伊と別れ、中でも独・伊のコンビはこの映画でだんだんと感情移入できるようになる唯一のキャラなんじゃないでしょうか。半面モンタン・バネルの仏コンビは、どっちもパリの裏社会で飯を喰っていたという連帯感と兄弟分感覚があったのにバネルの本性がむき出しになって関係がどんどん崩れてゆき、最後には立場が逆転してしまいます。モンタンだって単純なヒーロー像とはほど遠く、重油の池でバネルを轢くところなんかはどう観たって冷酷な男で、当時のハリウッド映画では決してお目にかかれないキャラでしょう。 まあとにかくも緊張感だけはそりゃ半端なく、50年代と言わずオールタイム仏映画の中でも三本の指に入るサスペンス度だと思います。撮影もトリックを一切使われていなく、あの落石の爆破や張り出し足場の崩落などはもうそのまんまを見せていますって感じ、油田火災のシーンだってどこかで本当の火災現場を見つけてフィルムに収めたとしか思えない迫力です。そして酒場で踊る人々と蛇行するトラックがオーバーラップするラスト、『美しき青きドナウ』の使い方としては『2001年宇宙の旅』と双璧をなす強烈さだと思います。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2021-02-18 20:02:47) 90.率直に面白いと思いました。ウィリアム・フリードキン監督のリメイク版も傑作だと思っていますが、オリジナルのこの作品も相当怖いです。 ストーリーは、南米の油田で発生した火災を爆風で消火するために、大量のニトロをトラックの荷台に載せ、命懸けで悪路を運搬する男達を描いたサスペンスです。 緊張感が半端無い。危なっかしくて見ていられず、思わず画面から目をそらしたくなります。とても1952年の映画とは思えない凄いサスペンス作品だと思います。傑作。 【wayfarer】さん [インターネット(字幕)] 9点(2020-05-31 08:20:53) 89.《ネタバレ》 小学生の時にテレビでリメイク版を観た記憶。 ロイ・シャイダーを観て、ジョーズの人だ、と思ったような。 で、随分年を取ってから、オリジナルを鑑賞。 いや、フランス人やっぱりすごいな。 50年以上前の映画なのに、手に汗握ってしまう。 中でもトラックを迂回させるシーンは秀逸で、ワイヤーが引っかかるのを見て、思わず叫んでしまった。 ルイージのトラックが吹っ飛ぶシーンも、タバコの葉を使った演出がにくい。 そしてラストの蛇行運転。 ダンスに合わせたカメラの揺れがトラックの動きにシンクロして、緊迫感を増していた。 リメイク版ももう一度観たいと思わせる輪廻転生な一本。 【roadster316】さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-08-20 20:06:06) 88.《ネタバレ》 最近、フリードキンの完全版を観たので興味が湧いて、このオリジナル作品を観た。 後半のサスペンスは素晴らしい。映像的には今では決して簡単に出来ないであろうことをやっている。 が、そこに至るまでの前半は今の目で見ると、非常にかったるい。 トラックが出発するまでストーリーの主軸が見えないからである。 このかったるい人物描写があるから、後半のサスペンスが活きてくるのはわかるのだが、現代の脚本家なら間違いなく時系列を入れ替えて、観客の興味を引くような構成にするであろう。 後半のサスペンスは、撮影的にもものすごく過酷であろうと想像できる。 あの油の中に全身浸かるのを観ていると、どんな悪人であろうと同情してしまう。 主人公は誰よりトラックの構造、車両の特性、運転方法に詳しいはず(熟練の技術者である)なのに、このラストに説得力を感じない。 ラストは人生の教訓を示唆しているのか、正直わからない、というより正直ギャグである。 そこを考えさせるのが、当時のハリウッドとは違うフランス映画だったと考えるしかない。 【どっぐす】さん [DVD(字幕)] 5点(2019-05-10 00:05:27) 87.《ネタバレ》 この作品のどこがサスペンスなの?スリル満点のアクション映画でしょう。 トラックが走り出すまでは、人間描写が上手く描かれていて非常に面白い。ジョーが力のある紳士を気取ってたのが、トラックが走り出してからは、車酔い?も相まってすっかり弱気になるのは笑える。 ニトロ運搬の旅はスリル満点のアクションと笑いの始まり。途中であっさり2人が爆死して最後は相棒が・・・。 大きな展開が次々とあるが、どれもサラッと流して次にいっちゃうのがシリアスにならずコメディチックで良い。とにかく他にはなかなか無い作品である。 【SUPISUTA】さん [DVD(字幕)] 7点(2019-05-05 22:33:59) 86.《ネタバレ》 同監督の悪魔と違って、今見ても面白い娯楽作。全編サスペンスいっぱい。ニトロのシーンは秀逸。そしてラスト。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-01-21 13:47:01) 85.サスペンスのお手本のような映画。 残虐な描写に頼ることなく、いかに緊張感、ハラハラドキドキを演出するかについての、教科書的な回答を提示していると言っていい。 男たちが町を出るまでがとにかく長くて退屈なのだが、それを乗り越えれば、極上の緊張感を味わえる。 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-07-28 17:09:11) 84.この映画って絶対にスピルバーグが好きじゃないですか?あのトラックの映し方や、雰囲気、最後の〇〇まで「激突」だし、車のメーターのアップとか、ロープの引っかかる音とかすごく「ジョーズ」だしって嬉しく見てました。やー、やっぱし昔の名作と呼ばれる映画は見ておくものですね。まったくの想像ですがあの監督も、この監督も影響受けたのかなーと思って見る映画は楽しいもんです。 マリオとルイージか、フムフム。あー、イブ・モンタンって男だったんだね(勉強不足ですみません、初めて映画見たのですが「イブ」ってだけで女だと思ってました)。うん、相棒の名前は「ジョー」って言うのか。うん?イブ・モンタンとジョー・・・ハッ!ま、まさか!イモータンジョー様!? 【Junker】さん [DVD(字幕)] 7点(2017-09-03 02:37:21) 83.《ネタバレ》 油田火災を爆薬で消火するため大量のニトログリセリンを運ぶという、いたってシンプルで地味っぽい話。 ところが、これがおもしろい。 少しでも衝撃があると爆発するという緊張感が伝わってくる。 怖いもの知らずと思われたジョーが、意外な醜態をさらしてマリオに罵られる姿が切なかった。 挙句の果てには、油の沼を抜け出すのに足を轢かれてブランブラン、もう人生散々の大暴落状態。 一人大金を手にしたマリオが浮かれて調子に乗った蛇行運転をしていたので、これは事故ると思っていたら案の定。 壮絶なサバイバルゲームを勝ち抜いたにしてはあまりにも幼稚でバカっぽくて、もう少しマシな死に方がなかったか。 序盤が少しだるかったのと、ラストが違っていれば傑作になったのに。 スーパーマリオのモデルだったとは知らなかった。 【飛鳥】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-12-22 22:29:37) 82.古い映画ですのでスローな流れです。ゆったりした前半から緊張感の続く後半に至るまでそれなりに面白い映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-17 12:57:01) 81.初見。予備知識なし。疲弊と閉塞が覆う街での荒んだ男達のやり取りに辟易しコックリしそうになったところへ降って湧いてでたニトログリセリン運搬任務に目が覚めました。障害物をクリアする各シーンは4人が見せる本性とジワリジワリ感が相俟った迫力満点の手に汗握るもので、私も周りの方々も「あ~」「うわ~」など思わず声が漏れてしまいました。無理筋なラストシーンに興を削がれたのが何とも惜しいところ。 【The Grey Heron】さん [映画館(字幕)] 7点(2014-06-01 22:18:54)
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