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ビッグ・トレイル(1930)

The Big Trail
1930年【米】 上映時間:121分
アドベンチャーウエスタンモノクロ映画ロマンス
[ビッグトレイル]
新規登録(2009-05-18)【ミスター・グレイ】さん

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監督ラオール・ウォルシュ
キャストジョン・ウェイン(男優)
エル・ブレンデル(男優)
タイロン・パワー(男優)
ロバート・パリッシュ(男優)
ウォード・ボンド(男優)(ノンクレジット)
原作ラオール・ウォルシュ
撮影ルシアン・アンドリオ
アーサー・エディソン
美術フレッド・サーセン(セッティング)
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【クチコミ・感想】

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4.《ネタバレ》 とにもかくにも群集が大移動して行く感じと、その困難さが良く出ています。崖から馬車を降ろすであるとか、川を渡るであるとか、砂漠や雨や雪のシーンもしっかり用意されていて盛沢山な内容です。そんな中でも最大の見所はやはりシャイアン族の襲撃シーンでしょう。数多くの馬車でグルっと円陣の防御壁を作り、その周りをシャイアン族が駆け回る。俯瞰でその様子をとらえているのですが砂煙が舞い上がり壮大な迫力のあるシーンになっています。  また、個人個人の銃撃戦もそれぞれ抜かりなくちゃんと見せてくれますし、初主演のジョン・ウェインも根っからのスターであり、若い時分から既に魅力的です。それから忘れてはならないシーンがもう一つ…それはヒーローとヒロインの最初の出会いのシーンです。ジョン・ウェインが人違いでキスをしてしまうということが観客にはあらかじめ察しが付くのですが(キスの仕方も良い)、これは二人が運命的に結ばれることを予見させるシーンでもあり、この後いくら喧嘩がはじまっても二人の愛が成就することを確信させてくれるもので、あれこそロマンティックというのだと思います。ウォルシュ監督は他の作品でも度々、いがみ合いながら距離を縮めていく男女を描いており、監督にとっては喧嘩とは仲良くなる為にするものなのかもしれません。 ミスター・グレイさん [DVD(字幕)] 9点(2009-05-19 18:05:09)(良:1票)

3.恋愛や復讐(本作ではそういう言い方をしてないけど)も入れ込まれているが、最大の見どころはやはりタイトル通りビッグ・トレイル。河越え、砂漠、吹雪、インディアンの襲撃など数々の困難を乗り越えていく開拓民の話。「開拓」と一口にいっても実際はとんでもなく厳しい道のりなんだなぁということを改めて思い知らされます。なんといっても西へ西へと進む大幌馬車隊の画は圧巻の一言で、製作費バカ高というだけあってひとつひとつのシーンのスケールが違います。幌馬車、一度で良いから乗ってみたいなあ・・・  それにしてもジョン・ウェイン若!この年代のジョン・ウェイン作品は全然見てなかったので、最初登場した時はこのイケメン誰?という感じでした。ものすごいキザな台詞吐きつつ身軽に動きまくってるし。後年のジョン・ウェインのどっしりとした風格みたいなのは当然ながらないけど、若きジョン・ウェインも魅力溢れるナイスガイでした。 53羽の孔雀さん [DVD(字幕)] 6点(2014-04-03 00:29:15)

2.《ネタバレ》 ジョン・ウェインのデビュー作という一括りで片付けるには勿体無いフロンティア精神に溢れた作品。 本作の内容は後の「小さな巨人」や「ソルジャーブルー」、「ダンス・ウィズ・ウルブズ」に先駆けたテーマが描かれていた。 それはインディアンとの共存が可能か可能でないか。 幌馬車隊は道案内としてインディアンたちと交流を結ぶ。 他のインディアンのグループたちとも交渉し、絆が結ばれようとしていた。 正しそれは交流したグループだけの話であり、事情を知らない別のグループとの戦いを避けられるという保証は何処にも無い。 インディアンたちも、味方同士で殺し合わなければならないという理不尽さを目の当たりにする。 本作はジェームズ・クルーズの「幌馬車」さながらに西部開拓民たちの力強い生き様を雄大に描く。 壮大な幌馬車隊がくぐり抜ける大自然の猛威。 河を渡り、 森を切り開き、 砂漠を超え、 嵐を乗り切り、 雪原を突破していく。 さらにはインディアンの襲撃、組織内における対立など内と外での戦いも絡んでくるのだ。 最初40分は幌馬車隊の生活模様と出発をじっくりと描きやや退屈だが、 人々のコミカルなやりとり、 月下でのダンス。 幌馬車の群れを円形にしてグルリと囲んだ中での団欒。 40分目におけるバッファロー狩りの迫力。 命懸けの河渡り、押し流される人々の描写が怖い。 そこに戻って来たウェイン、幌馬車の渡河を手伝う。 さらっと戻ってくるウェインのカッコ良さはこの時から感じられる。 50分目におけるインディアン(シャイアン)との交渉。 あの時のウェインは尻を撫でているようにしか見えない(笑) 結婚式の直後に流れる不穏な空気もまた凄い。 幌馬車隊内におけるささやかな結婚式、裏では男たちの殺し合い。 この光と闇の描写。 終盤におけるインディアンとの戦闘の迫力。 危機を乗り越えた幌馬車隊だが、生き残った者と背後の簡素な墓標の対比。 犠牲を乗り越え、それでも人々は前へ前へと突き進む。 安住の地を目指して・・・。 そしてラストの一瞬の決闘。 「銃」ではなく「ナイフ」というのが憎い演出。 最初あれだけピカピカの服装だったウェインが、砂や雪にまみれてヨレヨレの格好になり、また戻ってくる。 何度でも戻ってくる男のカッコ良さ。 穏やかなエンディングが何とも言えない。 すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 9点(2014-03-23 20:04:42)

1.《ネタバレ》 最初の章で登場人物が出揃いそれぞれのキャラが提示されるのだが、ジョン・ウェインが主役なのは間違いないという役で、悪者はいかにも悪者な風貌で、単純で明快な予定調和な西部劇が始まるなとワクワクさせてくれる。と思ってたらその章の最後で、さあ出発だと全員の移動シーンが映されてびっくり。なんちゅう馬車の数。なんちゅう牛の数。ここまでせんでも。その後もそれら大量の馬車群が川を渡ったり絶壁を下りたりするシーンのように、メインストーリーにあまり関係のなさそうなところでお金と手間をかけまくったシーンがこれでもかと出てくる。いや、これこそがメインストーリーでジョン・ウェインと悪党の対決のほうがサイドストーリーなのであった。実際、対決ってほどのものは映されず、盛り上がりも何もありゃしない。西部開拓者たちの大移動はたしかにこのように過酷であったのだろうと思ったし、そのリアルな迫力は本当に素晴らしかった。『赤い河』のようなバッファローの群れも映ってる。でも見たかったのはジョン・ウェインの活躍だったのだ。若きジョン・ウェインがあんなにもかっこよくなかったらこれでよかったかもしれないが。 R&Aさん [DVD(字幕)] 6点(2011-10-03 14:20:52)

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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 7.50点
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【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review1人
4 音楽評価 9.00点 Review1人
5 感泣評価 9.00点 Review1人

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