みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
281.《ネタバレ》 昨日、久しぶりに第7階層まで潜ってきた。 あそこは、何やっても後腐れがなくていい。第4なんて包丁持った女が13人くらい待ってっからな。シャレにならんわ。 さて、今みんながいるのは、俺の第3階層のはずだ。 この映画は俺が第5階層で構築したイメージを第2階層でフィルムにエンコードしたものだからな。 こないだ第1でSEやってる俺の兄貴が階層間転送プロトコルを開発したんでね、そいつでMPEG42圧縮したイメージファイルを持ってきたってワケさ。 で第4でノーランに会ってフィルム見せたら、第3なら売れんじゃね?って意気投合してな。 このシネマレビューは、俺が現実世界で作った数少ないもののうちの一つだ。 俺くらいの熟練者になっても、第7くらいまで潜って帰ってくると、今どこにいるのかわからなくなることがある。戻る時に「飛んじまう」ことがあるのはみんなも理解出来るだろう? そういうときには、このシネマレビューに投稿することにしている。これは開発者の俺しか知らないことで、今まで秘密にしていたんだが、、、 実は、「良投票」欄に潜った階層の累計、「笑投票」欄に戻った階層の累計が表示されるようになってるんだ。「笑投票」の方が多い場合は俺が「虚無」に落ちていることを意味している。そういうときは、良投票して助けてくれ。 共同開発者の一人は、最終テストで自分にこっそり良投票したのをすっかり忘れてたもんだから現実に戻っても、「ここは現実じゃない!」なんてな、、、 あれは痛ましい事故だったぜ。 ん?PCのモニタがチラつくな。また第1で兄貴がレンジとドライヤー一緒に使ってやがるぜ。 ったく。 【ジェフゆないてっど】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-08-15 18:34:54)(笑:8票) 280.《ネタバレ》 「ダークナイト」に次ぐクリストファー・ノーラン監督作品、そして魅力的なCMということで期待しすぎた。 「夢に入り込み、夢に階層があり、夢が壊れる」という設定は物凄く良いし、上映開始30分ぐらいは、本当に引き込まれた。 個人的にはこのシンプルな設定だけを最大限に生かして、もっとコンパクトで骨太な作品に仕上げて欲しかった。過剰な言い回し、説明のしすぎで、中盤はかなりダレていたように思う。 ストーリーに着目しても、ダラダラとただただ長い主人公と奥さんのやりとり、仲間たちがなぜあそこまでハイリスクを犯してまでミッションに携わっているのかなど、納得出来ない点が多々見受けられた。盛り上げ方も、大袈裟な音楽で無理矢理盛り上げている感があり(大好きなハンス・ジマーの音楽だから余計に残念)、どうも危機感、切迫感が伝わってこない。 それとこの点は人それぞれで見解が分かれるところだろうが、「夢」というある意味無限に近いフィールドで物語を展開させているはずなのに、妙に制約じみたものが沢山あることに何だか矛盾を感じてしまった。 映像に関しては、今までに無い、本当に凄いものであるだけに、何だかとても残念。 かなり辛口な点数になってしまうが、劇場にいた半分ぐらいの人が中盤熟睡していたということもあり(もしかしたらインセプションされていたのか!?)、今までのノーラン作品で最低評価の3点。 【おーる】さん [映画館(字幕)] 3点(2010-08-12 17:34:26)(良:4票) (笑:3票) 279.《ネタバレ》 画面の奇抜さ、シュールさは素晴らしい作品ですが、ストーリーはお粗末。 専門用語やディスカッションで高尚そうに振舞っていますが、話の目的・結果ともにあいまいで、説得力に欠けます。 ターゲットの潜在意識に「意識」を植えつけることで、行動をコントロールするのが目的ですが、命がけのミッションの割に、目的がショボイ。 一応、ミッションをやり遂げましたが、あの後、息子が父親とは別のやり方で会社を改革、さらに発展させちゃう事もあり得るわけでしょう? 「会社をつぶす」という目的のためなら、ぶっちゃけ役員全員暗殺したほうが手っ取り早いですし、なんなら催眠術をかけてもいい。 主人公の過去話を絡めて、インセプションの重大さを説明しているのもわかりますが、今回の目的のために、あんな遠まわしで、効率の悪い、ハイリスクな方法を取らざるを得ないのかが、腑に落ちない。なので、主人公たちの頑張りっぷりがまるでコントに思えてきます。 画面は奇抜で楽しかったですが、それも長時間見せられていたら飽きます。 もっと根幹のストーリーを頑張って欲しかったです。 【kayoko】さん [映画館(字幕)] 3点(2010-07-18 02:11:22)(良:5票) 278.《ネタバレ》 設定、映像、主人公のストーリーなど、総合的には楽しめた。 しかし、肝心の夢の階層の設定が曖昧。設計士がいるのだから、すべての階層は設計士が作ったものが基本になり、設計士の夢を全員が共有するというならわかるが、どうやらそうでもない様子。特に第三階層、そしてその下の階層が、一体誰の夢が基本になっているのか大変わかりずらい。虚無に落ちたロバートを探しに行った先に、なぜ主人公と嫁の作り上げた世界があったり、ケンさんの城があるのかもよくわからない。 ラストシーンについては、これがもし夢オチだとしたら、主人公のストーリーを通して描かれた「結局、現実で生きるしかない」というテーマがまったく無意味になるため、夢オチかもよ?とも匂わせるような引き自体をしたことがナンセンスではないだろうか。 【ブラック武藤】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-01-13 20:47:20)(良:4票) 277.チンプンカンプン(@∀@;)わけ分からんかった・・・・・言っておくが自分は決してお馬鹿なほうではない。映画も大好きでいろいろ見てる。でもこれは本当にわけが分からんかった。ちなみにダークナイトもイマイチはまれなかったので、この監督の作品とは単に相性が悪いのかも知れない。映像がすごいのは分かる。キャストも音楽も豪華だ。でもこの映画、敵に襲われてる(追われてるはずなのに)スリルやハラハラドキドキ感が無いのである。敵ではなく睡魔にたびたび襲われてしまい、途中で何度も眠くなった。あやうく夢の世界へ落っこちるところだった。リアルインセプションである。皆さんの評価は高いので感性がちとずれているのかも知れませぬ。あのドラゴンボールエボリューションの方が楽しかったと思ってしまってるので;余談だが自分は毎日夢を見る体質である。しかも毎日しっかりと見た夢を覚えている。だからこの作品の予告にめちゃ惹かれた。「夢から覚めなければ、それが夢だと人は気付かない」・・よもや映画館で寝そうになるとは・・これもまさかこの監督の策略か!?鑑賞者、インセプションを実体験。これぞまさに3Dを超えた4D映画!・・・・・映像(特に無重力シーン)+キャスト+音楽に3点献上です。 【ましゅまろシナモン】さん [映画館(字幕)] 3点(2010-08-27 01:16:56)(良:2票) (笑:2票) 276.《ネタバレ》 最後コマが回り続けてたってことは、結局虚無から抜け出せなかった、あるいはあえてその場に留まったという理解で良いのでしょうか。 それにしてもつまんないSFでした。最近のSFの悪いところが全部出ているような作品でした。 難解なだけ。複雑なだけ。時間がただ無駄に長いだけ。そのどれもが面白さにつながっているわけでもありません。 夢の中の夢の中の夢の中の夢。カーチェイス→ホテル→なぜか雪山→主人公の深層心理。4つの層にわざわざ分けて、先に行けばいくほどつまらなくなっていくっていうのは映画としてはダメでしょう。 雪山のところなんか最高につまらない。そもそも『今回は鎮静剤が強力だから死んでも目が覚めない。虚無に落ちるだけ。』って、何その後付け設定。しかもその設定が緊張感やらスリルやらに全然つながっていません。 私は全く違う予想をしていました。実は妻モルがずっと正しいことを言っていて、目覚めているのはモルのほう。映画の最初からずっとコブの夢の物語を見ている。最後はコブが目を覚まして現実世界の奥さんや子供たちと再会する。 そんな夢オチは本来好きではありませんが、そんな夢オチのほうがまだマシと思えるような、面白さのカケラもないストーリーでした。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 2点(2022-01-14 03:36:56)(良:2票) 275.《ネタバレ》 長編映画にもかかわらず、2時間半があっという間。これも劇中の理論同様、時間の伸縮現象のひとつです。私もまた現実と夢の狭間を行き来したと考えます。優れた映画は機材など無くとも、ヴァーチャル・リアリティが体験できるのですね。非現実世界の構築は見事ですし、多重層で繰り広げられる時間差アクションは圧巻。見どころを挙げ出したらキリがありませんが、私が最も言及したいのはエンディングです。全ての出来事が一点に集約される象徴的な場面。『早く倒れろ!』何度も心の中で叫び、エンドクレジット開始と共に唸りました。「正しい終わり方」だから深い余韻に浸れたのだと思います。アイデア、脚本、美術、アクション、配役、そして人生の意味を問いかけるメッセージ性、どれも完璧で、注文をつける箇所が見当たりません。鑑賞後は頭の中で情報を整理しながら、自身の感情を反芻し、幾度となく楽しめるお得な映画でもあります。悔やまれるのは、この傑作を茶の間のTVで観てしまったこと。迂闊でした。映画館で鑑賞していたら感動2割増しだったでしょう。教訓。ノーラン作品は万難排して劇場へ足を運ぶべし。さて、最新作『テネット』で私はこの教訓を活かせるでしょうか? 【目隠シスト】さん [インターネット(吹替)] 10点(2020-09-10 18:54:31)(良:2票) 274.《ネタバレ》 何か月ぶりかの2連休で「さあ映画でも見ようか」というタイミング。最初は『イーグル・アイ』を選び、タイト (詳細はブログにて) 【エスねこ】さん [インターネット(字幕)] 9点(2017-03-05 14:57:06)(良:2票) 273.映画館で見たときは「うおー、スゲー!」と興奮しながら帰路に向かうんですが、帰りの電車内で「いや待てよ・・・」とだんだん話のアラに感づき始めるという、いい意味でも悪い意味でも詐欺にあったような映画でした。夢業界(そんなもんあるの?)のルールや仕組みがよく分からず、後半に行けば行くほど???が増えて行きます。細かい理屈の整合性はまあいいや(勢いで誤摩化してもまあいいでしょう)。製作陣はそういう点よりも哲学的なテーマに目を向けさせたかったのかなと。じゃあその難しい哲学が映画を見ることですんなり理解できるかっていうと別にそうでもない。小難しいテーマを小難しく語って「答えは皆さんがそれぞれ見つけてください」では無責任すぎる。答えを出す、もしくは考えることは各々必要だけれど、それに至るまでに「小難しい問い」を「すんなりと」理解させる必要があると思う。「答えは皆さんがそれぞれ見つけてください」と制作者が言っていいのはそれができてからだ。 夢の世界のビジュアルを一発で表現した前半はとても良かったんだけどなー。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-04-02 20:21:47)(良:2票) 272.ものすごーくド派手な映像見せられても、「これは夢の中です」なんて言われたら、萎えることこの上なし。 そりゃあ、何でもありだよね。夢なんだから。 そんなこと考えてたら、もう開始30分で退屈になり、眠くてしょうがなかった。 これだけ映像に金かかってて展開もめまぐるしいのに退屈という、ある意味貴重な作品。 映画って、夢のような話をいかに現実っぽく見せるかだと思うけどね。 【まかだ】さん [DVD(吹替)] 2点(2011-01-17 01:53:37)(良:2票) 271.《ネタバレ》 ラストシーンは非常に印象的で見る価値ありです。 ただし途中は明らかに中だるみしており、寝そうになりました。 特殊な能力を持った仲間集めを描いた割には仲間の能力が活きる場面が皆無なこと、アクションシーンが退屈なこと、夢を行き来する場面が複雑でわかりにくいことが原因だと思います。 もう少しコンパクトにまとめれば、もっと楽しめると思うのですが。 【アシュ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-01-02 02:03:49)(良:2票) 270.《ネタバレ》 ライバル企業がアイディアの盗み合いをする楽しい~映画かと思いきや・・・。夢の中をセンチメンタルな部分にとらわれて行き来して意味不明なまま終わる、私には全く楽しめなかった理解不能な映画でした。(ここでは凄い高評価なので結構楽しみに映画館まで行ったんですが・・・すいません)。 夢(とか妄想)の世界ばかり見せられる時点で(つじつまが合わなくても、話がちゃんと繋がらなくても)「何でもありじゃん!」と興醒めしてしまうのが私の性分なものですから・・・。 【より】さん [映画館(字幕)] 1点(2010-09-22 21:40:20)(良:2票) 269.《ネタバレ》 「人の夢に介入して思考の条件付けをおこなう」なんてメインの話はまったく面白いわけでもなんでもなく(つくっている方でもメインのストーリーなんかどうでもよかったんじゃないかという気がする)、サブのストーリーというか、主人公のパーソナルな部分で展開されるストーリーこそが、この作品でもっとも面白い部分に思える。そこにはいくつかのギリシア神話からの引用が垣間見られるわけで、まず主人公の「家族の待つ家に帰りたい」という願望はオデュッセウスの航海をほうふつとさせられ、この作品全体を支配するのはこの「オデュッセウス神話」ということになる。そして、この作品であらわれる「夢」はつまりは「迷路」ということであって、ミノタウロス神話こそがこの「夢の世界への介入」というコンセプトを支える。そしてもうひとつ、おそらくはもっと重要なのが、主人公が過去に「夢」のなかで失なった妻へのオブセッションであって、主人公の夢の世界にひんぱんに混入してくる妻の幻影が主人公の行動を狂わせる。これまたオルフェウス神話からの引用で、オルフェウスは冥界で妻を振り返ってしまうことで妻を永遠に失ってしまうけれど、この作品の主人公においてはこの点はちょっと変更され、夢にあらわれる現実には再会の困難なふたりの子どもの姿の(この子どもたちに再会したいという願望が「家に帰りたい」ということになるのだけれども)、その振り返った顔を見てはならない、という意識になってあらわれている。 このような、メインのストーリーからはみ出した、三つの神話の組み合わせのなかを迷う主人公のストーリーを追うことこそが、この映画を観る楽しさではないかと思ってしまう。しかし、だからすばらしい作品なのかどうかというと、やはりそのあたりは映像と観念とが合致してイマジネーションを豊かにしてくれている印象でもないわけで(映像によるイマジネーションがまるで喚起されないのがこの監督の特徴だと思う)、じつは非常に似通ったプロットなのだといってしまえるタルコフスキーの「惑星ソラリス」を観たときのような感動を受けるわけではない、ということになる。 あと、映画の字幕で「現実」に拮抗するものとして「アイディア」ということばがなんども使われていたけれども、これは当然「イディア」のことで、ふつう日本語として使われる「アイディア」よりもずっと広い意味を持っている。 【keiji】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-08-26 17:25:35)(良:2票) 268.《ネタバレ》 この映画に対する私のレビューは2つになってしまいます。1つは、本作の物語はあくまでもサイトーがコブに依頼したプロジェクトであるとしたときで、その場合、インセプションという非常に困難なミッションに挑むわりには、いつまでも亡き妻との思い出に引きずられるコブが必要以上に女々しく感じられ、イマイチ共感できません。映画としても、むしろ、その部分はバッサリ削除してしまい、「ミッション・インポシブル」のような不可能なミッションを知恵とアクションで可能にしてしまうサイコ・アクションサスペンスとして徹底的に磨き上げたほうが見応えが出る気がします。▼もう1つは、本作はコブへのセラピーの物語だったと解釈する場合です。2時間半にわたって展開されるドラマは、じつはすべて、妻を失った一人の男を立ち直らせるための壮大な治療だったのであり、「現実」はまったく描かれていなかったと見ると、しつこいほど出まくった妻モルの必然性がにわかに納得できるようになり、アクションサスペンス作品とはまったく違った作品の性質が見えてくる気がします。▼ラストのコマが止まってしまうのか、回り続けるのか、その判定は見る者に委ねるつくりになっているのは、ただ単に、あのシーンが夢か現実かを謎かけただけではなく、この映画そのものをどちらの作品と解釈するか自体を鑑賞者に問うているように私には思えました。そんなふうに、案外、深い奥行きを感じさせはするのですが、前半でのネタフリがまったく活かされずに終わっていたり(たとえば、アリアドネの特訓やチェスの駒など)、夢世界の荒唐無稽で驚異的なビジョンがほとんど予告編に出ていたぐらいしかなかったりなど、大きな欠点が否めない感があります。もしかしたら、途中で脚本が書き換えられたのでは?という気もします。そのため、面白くないということはないのだけれど、突き抜けた面白さとまではいかず、といったところが正直な感想です。7点にしようかとも思いましたが、ちょっと辛めで6点也です。 【delft-Q】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-08-21 00:27:20)(良:2票) 267.《ネタバレ》 夢をいじくって現実を変える。改めてストーリーを概観するとかなりシンプルなお話なのに、随分と小難しく創ったものです。夢を3階層も降りて行くような複雑さで、自ら首を絞めたような印象。序盤に表現されていた、夢の中らしい映像的面白さは、話の展開に従って少なくなり、特に雪の山荘での銃撃戦はまるで出来の悪い007映画。また、夢の中の心理の投影って、気になる女の子に優しくされるとか意地悪されると云った、願望や不安が言動としてカタチになることが面白いと思うのだが、本作ではディカプリオの奥さんの闇雲な妨害行為でしか表現されないのが勿体ないです。例えばラブコメじゃないけど、設計担当の女学生がディカプリオに惚れて、それが無意識に露見するような世界があっても面白くなったように思うのでした。仮想世界の構築は「マトリックス」などと同じだけど「なんでもアリ」が上手く活かされていないようで、エンターティメントとしてはこの監督の生真面目さが裏目に出てしまった作品だと思います。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 5点(2010-08-16 00:02:41)(良:2票) 266.確かに映像はそれなりに面白いが、話の展開にいちいち自分で確認、納得しながらついていかなくてはならないので正直、疲れる。ここまで話しをこねくり回さないと目新しい映画、エンターテイメントな映画はできないのか。もっと単純なストーリーでもファンタジー映画はできるはず。それと上映時間も長すぎ。ダラダラと続く撃ち合いのシーンを詰めれば30分はカットできるはず。 【Q兵衛】さん [映画館(吹替)] 5点(2010-08-03 10:10:14)(良:2票) 265.《ネタバレ》 これは豪快な映画。雰囲気は「ダークナイト」とやはり近い。 長時間ながらエンターテイメント性が高く、クオリティがバカ高い。 あとは、この綿密でややこしい設定をスっと受け入れられるか、「なんだよ、このかったるい設定は」となってしまうかが、楽しめるかの分かれ道。僕はちょっと後者 まー、夢の中を自分の思いのままにできるんなら楽しいよね。 オイラをフったあの娘も夢のなかでは優しくっていちゃいちゃできるんなら、 夢の中に永住したくもなるよね! 現実になんか帰ってきたくないよね! 現実嫌い!! 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-08-01 21:40:26)(笑:2票) 264.《ネタバレ》 この映画で定義されている独自ルールをいかに許容できるかで、楽しめ度が違ってくるように思いました。私としては納得できない点が多々あり、一歩引いた所からドンパチ娯楽映画を眺めてたって感じ。このビジュアル、物語の仕掛けは、確かに魅せます。だけど、ああも理屈で組み立てられていたら、まるで人間の頭の中はデジタルデータで構成されていて、総てが定義された法則に則って確定しているもののようで。それは、この映画が描こうとする現実の不確実性と矛盾した状態な訳で、映画という媒体の虚構性までをも内包して、その矛盾を意図的に晒しているんだよ、っていうのならば、それはそれで面白いのですが(だけどそれじゃ押井守だ)、しかし、あくまでここに人間の心の深みは存在しておらず。夢を創り出す土壌としての意識・心はもっと曖昧で移ろい易く、それゆえにもっと自由で掴みどころのないものではないのかなぁ。この映画では階層ディレクトリ化され既にそのカタチが確定した表層がやかましく存在を主張するばかりで、映画を成立させるには、決定的に欠落しているモノがあるように思えるのですよ。うーん。口で語りビジュアルで語りながら、存在が感じられないモノ。実は作者が興味を持ってなさそうなモノ。それはもしかして、愛、かしら? それとも心? 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 6点(2010-07-25 13:18:12)(良:2票) 263.睡眠中の「夢」というものを、本当によく見る。 前夜に見た夢のことをつらつらと思いめぐらせて、一日が過ぎるということもしばしばある。 そういう者にとっては、この映画の完成度は殊更に高まると思う。 「夢」の世界の中で巡りめく攻防を描く今作。 先ずはストーリー展開がどうのこうの言う前に、その世界観のクオリティーの高さにおののく。 夢をよく見る人であれば、常に感じているだろう“夢”という世界の“目まぐるしさ”を完全に表現している。その映像世界が、先ず圧巻だ。 表面的な現実感と同時に存在する、時空と空間を超越する「感覚」。 そういうことを、現時点で成し得る映像表現の全てを使って”具現化”している。 その映像世界を構築した時点で、この映画の価値は揺るがない。 「ダークナイト」ですっかりメジャー監督となったクリストファー・ノーランだが、よくよく思い返せば、彼は「メメント」の監督なわけで、この手の作品こそこの映画作家の“真骨頂”ということなのだろうと観終わって納得した。 ただし、この映画に対して充分に評価した上で言わせてもらうならば、 物凄い製作費を投じて生み出された作品ならではの、出来るだけ広いマーケットを意識した“譲歩感”は感じられる。 恐らく、クリストファー・ノーランの本来の「構想」は、もっと無遠慮に難解で、歪んでいく映像世界を凌駕する程にねじり込まれたものだったのではないかと思われる。 “鑑賞者”として物凄く身構えた分、ストーリー展開に対しては、案外“ストレート”な印象を受け、一抹の物足りなさも感じた。 詰まりは、もっと人間の精神的な内部に踏み込み、その不可思議さに対する顛末を表現出来たのではないかと思う。 主演のレオナルド・ディカプリオが、もう一つ弾き切れていなかったことも、そういった“遠慮”が少なからず影響していたように感じてならない。 一概には比較出来ないが、ディカプリオのパフォーマンスだけを捉えるなら、今年公開された「シャッター アイランド」の方がインパクトがあった。 まあ、とは言っても、とんでもないオリジナリティに溢れた映画だということは間違いないし、その映画のセカンドネームに「Ken Watanabe」がクレジットされていることは、日本の映画ファンとして誇り高いことだと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 9点(2010-07-25 00:34:22)(良:2票) 262.《ネタバレ》 パンパンの期待で観に行ったのですが、その期待を完全に超えていました。知的で、そして燃える映画。私は完璧に満足しました。難解な映画と言われていますが、物語の骨子は大して難しくありません。ただし映画の雰囲気作りのため、小難しいセリフ回しや情報を提示するタイミングの操作によって観客をわざと混乱させる仕組みになっています。なかなかイヤらしい作りではあるのですが、これはキューブリックやリンチも用いている立派なストーリーテリングの技術だし、積極的に物語を読み解くことを要求された観客は、映画を理解する喜びを得ることができます。これは単純明快な娯楽作では得られない感覚であり、アート作品ならともかくSFアクションでこの感覚を得られたことは貴重な体験でした。また、監督は遊び心も失っていません。哲学的な作品ではありますが、007の大ファンだという監督は本作を燃えるアクション大作として撮っています。産業スパイが困難なミッションに挑む、そしてミッションはどんどん悪い方へと進んでいく、このミッションは成功するのか?高級なスーツを着込んだディカプリオが様になった構えで銃を撃つ姿はまんまジェームズ・ボンドであり(子供の名前もご丁寧に「ジェームズ」)、アフリカからNY(と思われる都市)、そして雪山へという舞台のバリエーションも007を思わせます。この監督のアクション演出は冴えに冴えていて、銃撃戦やカーチェイスは本家007を超えるほどの迫力とかっこよさ。そんな見ごたえ十分のアクションにSF的設定が突如割り込み、空間がビニョーンと歪む中での見たこともない格闘には大興奮なのでした。夢と現実では時間の流れが異なるという設定を活かしてタイムリミットサスペンスにしたこともアクションのスパイスになっており、制限時間が迫る中での戦いには本当にハラハラさせられました。そして素晴らしいのがラスト。詳しくは書きませんが、ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかの判断を観客に委ねた素晴らしいラストには鳥肌が立ちました。本作にはその他にも解釈の分かれる点があり、そもそも現実として描かれているパートが現実である保証もないわけで、ビルから飛び降りた奥さんの判断が正しい可能性だってある。観客に多様な判断を楽しせる余裕まで与えた本作は、後々にまで語り継がれる映画になるはずです。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 10点(2010-07-23 17:21:34)(良:2票)
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