みんなのシネマレビュー |
|
|
|
ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
27.《ネタバレ》 久しぶりにウォン・カーウァイの映画を観て、自分がこの人の映画に惚れていたことを思い出す。 6年前に前作「マイ・ブルーベリー・ナイツ」を観たときも、同じような思いをしたような気がする。 近年決して多作ではない映画監督なので、映画を観始めてしばらくして、描き出される映画世界の特異な空気感に「おや?」となり、「ああそうか、これがウォン・カーウァイだ」と記憶が呼び起こされる。 誰もが楽しめ、受け入れられる類いの作風ではないことは明らか。 時に酷く散文的で、ビジュアル的な美しさが強調される世界観を嫌う人は多いと思う。 この映画にしても、ストーリー的にはあまりにまとまりがなく、「結局何の話なんだ?」と主題がぼやけて見えることは否めない。 詰まるところ、激動の時代における、伝説の武術家イップ・マン(葉問)をはじめとするカンフーマスターたちのそれぞれの人生模様を描いた作品なわけだが、「伝記映画」と謳っている故か、超人的なカンフーマスターたちがドラマティックに絡んでいくように見えて、実は直接的な絡みは殆どない。 アンフェアな予告編に騙されて、“カンフー映画”としてのエンターテイメント性を期待してしまうと、きっと肩透かしを食らう。 ただし、十数年前に「恋する惑星」を観て以来、この映画監督の作品に惚れてしまっている者としては、映画全体からほとばしるその「美意識」だけで、諸々の否定的要素は霧散してしまう。 ハット姿のトニー・レオンが土砂降りを切り裂くように敵を蹴散らす。薄い化粧(けわい)が秀麗なチャン・ツィイーが降雪の中で強く美しく舞う。 ビジュアル的な「美意識」だけが先行してしまっている映画という評は間違ってはいまい。しかし、その「美意識」だけで充分だとも言える。 ウォン・カーウァイがカンフー映画を撮るというのはこういうことなのだ。と、理解してもらうしかない。 兎にも角にも、映画自体の完成度はともかく、大好きな監督の最新作を久しぶりに観られたことの満足度は高い。 ああ、「恋する惑星」が無性に観たくなった。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-06-16 00:57:03)(良:3票) 26.《ネタバレ》 スローモーションを多用した格闘シーンは好き嫌いあると思うがこの映画に関しては成功していると思う トニーレオンのイップマンはめちゃ渋 格闘シーンは形を含めて非常に美しい お話は時代背景が理解しやすく描かれない上に色々な格闘家の話が同時に描かれるため(むしろ説明を省略している)理解しにくいところがある しかしそれもこの映画の味かもしれないな しかしストーリーや人間関係を深く追いたい人には不向き 全編を通してあるのは詩情、これにつきる この詩情を受け入れるかどうかでこの映画が好きかどうかが決まる 私は結構イイと思った 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-14 23:59:14)(良:2票) 25.《ネタバレ》 チャン・ツィイーが好きで見に行きました。 彼女のファンとしては大満足! あの大画面であの寄りはもうほんとに素晴らしいですね。綺麗。 アクションも素敵すぎる。 賛否両論あると思いますが、私はあのアクションの見せ方は良いと思いました。 マトリックスを彷彿とさせるようなスロー、水滴の飛び散り方、私もやってみたい。 ストーリーとしてはよく分からなかったというのが正直なところ。 他の方もおっしゃるようにまとまりがなく、そのエピソードいるか?と思うことが多々・・・。 ですがそれも考えのうちなんでしょうね。理解できないだけで。 絵の美しさだけで楽しめる映画でした。 【らんまる】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-07-22 10:13:30)(良:2票) 24. カンフーアクションを見たかったのですが、カンフーはほぼおまけ。 伝記と哲学の2時間でした。 映画を見たというより、なじみのない歴史書をずっと読まされたような・・・。 ジャッキーやジェットリーみたいなカンフーエンタメを期待しないほうが良いですね・・・。 ドラマとしての面白味も感じず、ただ事実を羅列しているだけの印象でした。 ストーリーも、半分はルオメイの伝記だし。 エンターテイメントを映画に求めている身としては、肌に合わない作品でした。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2025-03-24 00:58:56)(良:1票) 23.冒頭、雨の中、水浸しのアクションがあって、この時点で「えー、いまだにマトリックスみたいなコトやってるの~」と、少々ゲンナリしてしまいました。 一応、映画の題材として「カンフー」ってのがあって、「カンフー」なら、人間と人間との対決というものが描かれることを期待するのですが、本作、驚いたことに、対話シーンですら、人と人が向き合わない。普通の映画なら、対話シーンではしばしば、話し手がこちらを向いていると、聞き手は手前に後姿として配置されてたりすると思うのですが、本作では話し手だけのショットが繋がれていって、まるで人と人が向き合わない。 小津映画みたいな独特のリズムがある訳でもなく、その不思議な演出を受け入れてしまっている自分への驚きがある訳でもない。 単に向き合わない、というのが、こんなに退屈なのか、という驚きは、少し感じましたけどね。あまり好きになれません。 とか言いつつ、よりによってトニー・レオンが、まるで似つかわしくない「達人」を演じている、ってのが一番受け入れがたい点だったりして。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-01-02 11:51:39)(良:1票) 22.映像はきれい。アクションも迫力があります。しかし、ストーリーとしては「で?」という感じ。実在の人物を描いているとのことですが、その上っ面だけを追いかけた印象です。それに「カミソリ」とは何だったのか、絡み方が実に中途半端でした。 だいたい、主人公もチャン・ツィイーもカミソリも強すぎます。しかも、あれほど激しく動きながら、呼吸すらまったく乱れないところがすごい。お前らは暴れん坊将軍かと。いつか何かの役のジェイソン・ステイサムと、東西頂上決戦を実現してもらいたいものです。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-12-23 04:33:03)(良:1票) 21.《ネタバレ》 二重の魅力を秘めた作品だと思います。 武侠物としても、恋愛物としても楽しめる側面を備えている。 でも、自分の場合は上記の要素どちらに比重を置いて観賞して良いのか分からず、今一つ集中する事が出来ませんでしたね。 「ウォン・カーウァイ監督? なら格闘シーンはオマケ扱いで、恋愛模様がメインなんだろなぁ……」 「おぉっ、思った以上にアクションのクオリティ高い! 甘く見てた自分が馬鹿だった!」 「これ完全に武侠映画だなぁ、やっぱ映画に先入観を持つのは禁物だわ」 「あれ? このラスボス(と思われた人物)あっさり負けちゃったけど、どう話の決着付けるの?」 「……って、結局は恋愛映画かよ!」 と、こんな感じで混乱してしまった次第。 途中から終盤にかけては、トニー・レオン演じる葉問よりも、チャン・ツィイー演じる宮若梅の方が主軸に据えられているように感じましたね。 それでいて最初と最後をキチッと葉問で〆るのは生真面目な作りでしたが、それゆえに葉問が全然目立たない場面の長さも際立ってしまい、少々軸がブレているようにも思えました。 冒頭の雨中の格闘シーンを筆頭として、アクションは格好良く描かれていましたし、監督の得意分野とも言うべき恋愛描写の部分も良かったです。 不器用な自分としては、さながら左右から腕を引っ張られているかのような居心地の悪さを覚えてしまいましたが、器用な人であれば、その両方をしっかり楽しんで、満足出来そう。 そんな器用さを備えた人が羨ましくなる、ちょっと手の届きそうにない位置に咲いている花のような映画でした。 【ゆき】さん [DVD(吹替)] 5点(2016-05-06 05:21:05)(良:1票) 20.過去3回寝て、4回目にしてやっと最後まで鑑賞。 思えば王家衛の「楽園の暇」でも5回程寝てしまった私。 どうも王家衛×武侠映画は私にとって鬼門のようだ…。 前述の「楽園の暇」の例があるので、あまりカンフーには期待していなかった私。 その予感は的中し、やはりアクションよりもドラマに重きを置いた作品だった。 いい意味でいつもの王家衛映画。 一見さんお断り。というのは冗談だが、かなり敷居の高い作品である事は間違いない。 冒頭、雨の中の格好いいアクションが展開されるが、それはスピーディーなカット割とスローモーションを多様した何処まで本気かわからないアクションシーンだ。人によっては映像でごまかしただけのこけおどしカンフーだと揶揄されるかもしれないだろう。そういう本気のカンフーを求める方はこの後の展開で眠る事が予想されるので注意されたし。 格好いいアクションシーンが終わると、今度は淡々とイップマンの語りが始まり、ドラマが展開されていく。トニー・レオンのナレーションを聞いている内になんだかこれは「2046」なのか?という不思議な感覚にとらわれた。カンフーの達人というよりもいつもの王家衛映画に出てくるトニーと重なってしまった。なんだか音楽や屋上で佇む女などのカットが「2046」を思わせる所があった。 これまで散々1960年代にこだわって撮りつづけてきた王家衛だが、今回は1930年代から1950年代の激動の時代を描く。 いわばこの作品を原点として「欲望の翼」や「花様年華」へと繋がっていくのかもしれない。 【ヴレア】さん [ブルーレイ(字幕)] 10点(2014-10-13 20:13:51)(良:1票) 19.《ネタバレ》 チャンツィイーのコートが欲しい。チャンツィイーがかっこいい。 チャンツィイーっていったいいくつだ? イップマンを描いた映画のなかでは史実に忠実なようだが、イップマンとチャンツィイーの恋する惑星は史実かウォンカーウェイ効果によるものか? カンフーシーンがめちゃんこかっこいい。ストーリーはそこそこに雰囲気を楽しみながらカンフーに魅入れるいい映画だった。 いっぱい取材しただろうにストーリーが飛び飛びなのは、あの国の人はよくも悪くも話を盛りすぎるから、取材に応じていただいたグランドマスター他の方々に敬意を払うため、整合性がつくとこだけを映像化したものと邪推。 【おでんの卵】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-10-04 14:48:53)(良:1票) 18.《ネタバレ》 うーん・・・・。トニー特に活躍しないよね・・・・。 どちらかというとチャン・ツィイーの復讐劇みたい。 黒の毛皮を着て登場~なんてやくざの姉御みたいでこわいっす。 でもきれい・・・・。 この二人がなんか争うんだか愛し合うんだかっていう感じの宣伝だったけど、実際はほとんどかかわりはなし。 チャン・チェンのカミソリのエピソードはなんだったんでしょう???特に必要ない気が。 香港映画は香港用と中国用と編集があるそうですが、日本版ってのもあってカミソリの重要なエピソードはけずられちゃったとか??? 映像はさすがにきれいでしたが、なんか同じとこで撮り溜めしといた?みたいなシーンが多かった・・・・。各局カンフーマスターってなんだったんだろう? エピソードを並べていっただけの印象派な(?)映画でした・・・。 あ、でも映画館で観たほうがいいと思います。それか家でも大き目の画面で。 【ぺーこ】さん [映画館(字幕)] 5点(2013-06-18 21:39:13)(良:1票) 17.宣伝ではカンフーを強調してますけど、予想どおりドラマ重視の映画でした。肝心のドラマ部分にまとまりがなく、散文的であります。チャン・チェンは必要でした? 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 4点(2013-06-07 23:22:43)(良:1票) 16.《ネタバレ》 ウォン・カーウァイがカンフー映画ってどうなるんだ?という不安と期待を抱きつつも劇場へ。アクションシーンは迫力がありSEとクローズショットの気持ちよさとウォン・カーウァイの美学を追求した絵作りは素晴らしい。特にスッピン風チャン・ツィイーが妓楼の女性陣の前で佇む絵は強い力を持ってた。が、ストーリーがなんか散漫。集中力が持たない。なんでイップマンが奥さんを捨てたのか謎。そんな師匠尊敬しにくいしグランドマスターに何時なったんだ?佛山?香港で?馬三の存在も中途半端。彼を悪者にしないならもっと心の葛藤等あるべきじゃ?とークレジット後のアクションシーン集を見ると公開に際し編集でかなり切り刻まれたのかなぁ邪推してしまう。ディレクターズカット版があるといいなぁ...。更に、花様年華を愛するものとしてはカメラがクリストファー・ドイルじゃなくなりデジタルの絵にウォン・カーウァイとの相性の限界を感じた。フィルム(風)の味をもっと追求してほしかったし、壁に話しかけたり男女が街を歩くサービスカットはうれしかったけどネタ切れなのか?ウォンさん?と寂しくもなった。ブルース・リーが来たことをセリフにしなかったのはウォン・カーウァイのプライドなのか。残念。自作につなげてほしい。 【reitengo】さん [映画館(字幕)] 5点(2013-06-03 09:42:23)(良:1票) 15.《ネタバレ》 むかし色々と本を読んだけど、史実的にはどうだったかはすっかり忘れちゃいましたね。クンフーの華麗な舞いはスタイリッシュな見せ方もあり、流麗で美しく撮られていて存分に発揮されてはいる。OPの雨中でのシーンはすごく綺麗。でも本編を全て観てみると映像美だけだった気がするな。天下統一というか、流派をまとめあげる話かと思ってたんですが激動の時代を生きた武術家の群雄像ですね。終始、流派ごとの揉め事ばかりで、それぞれの物語が断片的に挿入され理解しづらい上に曖昧なままで終わる。肩透かしとはこのことだなと。音楽も控えめで良いとは思うけど、単調なシーン、スローモーションと相まって眠ってしまう人もいるんじゃないですかねぇ。 イップ・マン、ルオメイ、カミソリは凄みも存在感もあってグランド・マスター(宗師)として相応しい器に思えました。でもその中でチャン・ツィイー演じたルオメイが主役と言ってもいいくらい焦点が当たってますかね。駅での父の仇討ちバトルで完全に主役に躍り出ちゃってて、作品としてのカタルシスもそこがピークかな。 最後の方で大勢の弟子とともに写真に写るイップ・マン、その横でにっこり微笑んでいる少年は幼き日の李小龍なんでしょうね。ファンサービスかな。 【ロカホリ】さん [映画館(字幕)] 5点(2013-06-01 23:20:04)(良:1票) 14.トニー・レオンもチャン・ツィイーも歳を取ったなぁ、という印象。 いや、それ以上にウォン・カーウァイ衰えたり!が感想の全て。 おそらくウォン・カーウァイ史上、一番の凡作。 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 3点(2020-07-21 22:30:12) 13.個人的に初のカーウェイ作品。この時の印象は、映像が綺麗だなあと思ったぐらい。後に、カーウェイ作品には、はまったのだが、この作品は特に何もなし。アクションを期待して、舞踏映画を見せられた感じ。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 5点(2018-12-22 21:16:58) 12.途中から話がわからなくなってしまって辛かった。 【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2017-12-26 06:45:52) 11.ギトギトした質感の、肉体の躍動感など毛ほども感じさせない映像のお遊びが羅列されているだけの作品。チャン・ツィイーを引っ張り出していながら、魅力的に撮られてもいなければ、アクションもまったく追い切れていない。そもそも、カメラがアップばかりなのは、背景のしょぼさや手抜きを目立たないようにするためなんだろうか、としか思えませんでした。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2017-12-22 23:10:25) 10.映像として出来は良い。でも、物語に入り込もうとすると肩透かしにあうような、消化不良が残る映画。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-16 15:12:30) 9.《ネタバレ》 イップ・マンという実在した人物を題材というから、もっと伝記的な作品かと思ったらそうでない、 ずっと夢の中の世界を映像にしているかのような印象。これぞまさにウォン・カーウァイなんだなと。 とにかく顔の寄りが多くて、独特なエフェクトで押しまくる。こういうスタイルもありなんだなぁと思うと同時に、 物語としての深みはあまり感じないなというのも正直なところ。 まぁ、流石にカンフーシーンは良かったですけど。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-12 16:03:52) 8.《ネタバレ》 まさかのウォンカーウァイ監督による武侠クンフーもの。 技や動き、打撃が美しく撮ってある。佛山の妓楼の雰囲気もすごくいい。 東北の駅のホームでの決闘は、なんとなく北斗の拳の雰囲気を思い出した。 人間ドラマにスポットが当たっていたけど、拳法そのものに迫った武骨な作品も見てみたい。 中国の奥深さを感じさせる名作。 【MARTEL1906】さん [DVD(字幕)] 9点(2015-12-13 18:32:14)
【点数情報】
【その他点数情報】
|
Copyright(C) 1997-2025 JTNEWS