みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
67.《ネタバレ》 まず、前作「モンスターズ・インク」がとても完成度の高い作品だったということが前提としてあると思います。前作が一つの作品として完璧と言っていいくらいにまとまっていたので、もし正当な続編を作っていたらきっと駄作になっていたことでしょう。それくらい前作を超えることは困難だと思います。でも、あのモンスターたちの世界をもう一度見てみたい。クオリティを下げずにもう一作作るとしたら、前日譚を描くことは正解だったと思います。今作ではマイクを中心に描かれますが、前作に出てた面々も登場していて楽しめます。ランドールは最初自信がなくていい奴を演じてて、強い奴らとつるみ出して高慢になっていったり(あと、メガネ取ってあの目付きになったり)。ロズも昔からあの雰囲気で、この映画のラストの方で実はすでにあの二人に目を付けていたり。前作で追放されてたイエティも自分で追放の条件言ってたり。「モンスターズ・インク」とのつながりを感じることができます。さて、肝心のマイクはというと、劣等感をモチベーションに変えて誰よりも努力していきます。そのマイクに周りのモンスターたちがどんどん巻き込まれていってドタバタが起きる、という展開はありきたりな感じではありますが、"恐がらせ大会"の最終戦での逆転劇がサリーの不正だったり、人間の子供たちが全然恐がらなかったり、マイクの恐がらせ屋になりたいという頑張りは結局報われません。それでも、最初自信過剰で他人を見下す嫌な奴だったサリー(ランドールと逆)を改心させ、親友・名コンビとなってその後モンスターズインクで活躍していることを考えれば、マイクの努力は十二分な成果を出していると言えます。夢はそうそう叶うものではないけれど、その過程で努力したことは決して無駄にはならない。MUを退学になってしまう二人ですが、ユニバーシティで様々なことを学べたと思います。学生生活、就職、夢・・・何だか他人事とは思えないです(笑) 【Nerruc】さん [映画館(吹替)] 7点(2013-07-08 17:34:19)(良:3票) 66.《ネタバレ》 前作より起承転結がはっきりしているプロットが好きです。 ただドタバタしている感の強かった前作と比べると、より目的意識がはっきりしているように感じられます。 それにメッセージ性もある。しかもわかりやすく。 ランドールの変化を見ていると、環境が人を創るというのがよくわかります。 サリーを見ていると、うまくいっていそうな人にだって、人知れず抱えている悩みがあるっていうのがよくわかります。 そしてマイク。今回はかなりオイシイやつ。 前作はサリーの好感度が抜群に高く、どちらかと言えばサリー中心のストーリー構成であったのに対し、今作の主人公は完全にマイク。一心不乱に目的達成のために頑張ることがいかに格好良いかってことを、小さい体でこれでもかっていうくらい見せつけてくれます。 ラストなんて感動もの。 大学を追われた二人が郵便係からスタートし、驚かせ係になるまでをダイジェスト形式で紹介してくれるシークエンス。しかもロッカーに貼る写真を使いながらってセンスが素晴らしい。 今作は、前向きに、当たり前のように未来を信じて頑張れば、どんな夢でも叶うという力強い応援ソング。 そういえば、最近惰性で仕事をして、知らず知らずのうちに不平不満が多くなっていたかもしれません。これを観て、もう一度初心に還ろうと思います。 ただ今作を子供に見せるのは、考えものかもしれません。ともすると、真っ向から学歴を批判しかねないオチのつけ方なんですよね。 とは言え、もし次回作ができるとしたら、次は二人が驚かせ係になるまでを見てみたいものですね。 【たきたて】さん [ブルーレイ(吹替)] 9点(2015-11-13 15:08:18)(良:2票) 65.《ネタバレ》 前作『モンスターズ・インク』の主人公コンビ、マイクとサリーの大学生活を面白おかしく描く内容かと思いきや、予想外な展開を見せてくれた。どきどきアクションは軽めだが、キャラクターの深みを感じさせる内容になっている。何をしても怖くない(=才能が全くない)が「怖がらせ屋になる」という夢に向け、努力と情熱を傾けるマイク、怖がらせ屋として一流の家柄の出身で才能に恵まれているが、努力と情熱が感じられないサリー、という前作とは二人の雰囲気が逆転して登場する。順風満帆で一流の「怖がらせ屋」になったかと思われた二人だが、紆余曲折の末、並々ならぬ努力を経てあの地位を確立していたのかと思うと深い。本作の前半では、アメリカの大学の学生クラブ(サークルとか学生寮)の生活も描かれる。そこでも家柄と才能によるヒエラルキーが描かれており、底辺の者たちは努力と情熱に見合った結果が得られない。後半はマイクとサリーが所属する落ちこぼれチームが、怖がらせ大会での優勝を目指して奮闘する内容となっている。最後は落ちこぼれたちが逆転優勝するのがお約束だが、ハッピーエンドでは終わらない。仲間を信じられなかったサリーの不正が判明し、すべての栄誉を失うのだ。自暴自棄となり「人間界へのドア」を抜けたマイクと、彼を救おうと追いかけたサリーの二人が、自分たちの世界へ戻ろうと奮闘する件が非常に感動的。互いの得手不得手を補い合い、本当の意味でのコンビとなってゆくであろう片鱗を見せるのだ。最終的に二人は大学中退となるが、ポジティブで前向きなマイクは諦めない。そしてエンディングでは単なるメール係として「モンスターズ・インク」に就職した二人が「怖がらせ屋」への階段を上ってゆく過程が描かれる。憧れの会社に就職できたのだからと、悲観せず努力と情熱を傾ける彼らの姿には非常に暖かい気分にさせられる。本作を観てから前作『モンスターズ・インク』を見直すと、さらに灌漑深いだろう。十分、良作ってことで。 【しぇんみん】さん [DVD(吹替)] 7点(2015-01-25 16:04:34)(良:2票) 64.《ネタバレ》 相変わらずのドタバタが面白いっていやあ、面白いんだけど、今回は彼らの友情の成り立ちよりも、ちょっと違う部分に興味を覚えた。 それは、目標から大きく逸れてしまった彼らの、その後の活躍についてだ。彼らは冗談のように本当に社内メール運びを始め、その分野でも実績を上げ、次々と他の分野に移ってはキャリアを伸ばし、遂に目的の怖がらせ屋になり、ご存じの活躍を見せるまでになる。 エピローグ的にダイジェストで見せるこの部分こそが、本作で最も感動できる部分ではないか、実は次回作が決まっていて、この部分を描写してくれるんではないか?なんて思ってしまう。 実際、自分に子供がいたら、この部分に感じ入って欲しいと思うだろう。この部分についての、もっと詳しいドラマを見たかった。 【Tolbie】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-01-02 22:13:02)(良:2票) 63.《ネタバレ》 「いい大学に入ってリア充になって、いい会社に入ってやりたい仕事をやるのが勝ち組」という価値観は、日本でも今だに根強いし、就活に行き詰まって自殺する者がいる現状です。1度や2度の失敗で「人生オワタ」と思ってるヤツは、この映画でも観て勉強しなはれ!と思いますね。 面白かったのは、不正を働いてしまうのが主人公サイドだということ。大抵、意地悪なライバルや学長が仕掛けてくるのがベタですが、彼らは主人公たちにつらく当たるものの不正まではしません、あくまで勝負はフェア。問題は自分自身の欠点とどう向き合うか、自分との戦い。この辺が「学生」という特殊なシチュエーションならではだなあ、と思いました。 ちょっと気になったのは「電源の切られたドアを人間界側から開ける方法」がクライマックスで唐突に紹介されること。ちょっと無理矢理に感じます。それだったら、怖がらせ学部追放後の、つまらない教授の講義の中で話していたとかで伏線を張ってもよかったのでは。そうすれば、一見地味な学部の詰まらない勉強でも、大事なことはあると描けたような気がします。 けどそれも些細な事。ラストは、狭いコミュニティにとらわれなかった主人公たちが、後にモンスター社会の価値観をひっくり返すイノベーションを巻き起こすんだ、と思うと、ゾクゾクせずにはいられません。 ルールは守らないといけないけれど、夢への道にルールはないのだ。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-07-08 03:19:04)(良:2票) 62.《ネタバレ》 大ヒット作品のプリクエルとしては大変良く出来た作品だったと思います。第一印象はモンスター版『ナーズの復讐』。どちらも大学のイケてないフラタニティが学内トップのイケてる(脳筋)フラタニティに逆襲する話ですが、アメリカの学内のヒエラルキーを子ども向け映画で描いちゃう辺りは実にピクサーらしいセンスですね。 しかも100分という短い上映時間の中での鮮やかなストーリー運び、丁寧な伏線回収、サスペンスとアクションの絶妙な匙加減は素晴らしかった。 しかし個人的には気になった点が多々ある作品でもありましたので、以下に列挙していこうと思います。1.なぜマイクが少年時代の頃からあれだけ周囲から除け者にされていたか理由がない。それに"歯を矯正してる"="イケてない"って表現は正直陳腐だと思う。2.ウーズマ・カッパの面々の外面はともかく内面はそれほど掘り下げられない。最後のドンとスクイシーのお母さんの結婚話とかマジでどうでもいい。3.サリーの細工でウーズマ・カッパは優勝するが、インチキで敗れたRORへのフォローは一切無し。RORは本当に嫌な奴らだったけど怖がらせ屋としての実力は本物だった。そこを適当に流すのはちょっと許せない。4.マイクは結局怖がらせ屋にはなれなかった。個性を活かすカタチでサリーのコーチとして成功するんだけど、それでいいんだろうか?私はパーティー会場でトロフィーに写り込んだマイクの歪曲した顔が結構怖いので、その伏線を活かしてRORとの戦いで鏡か何か使って勝つもんだと思っていた。だって少年時代のマイクが遠足の時に憧れた怖がらせ屋のスーパースター、フランク・マッケイも見た目がゴツい訳では無くシルエットで子どもを怖がらせていたんだから。「個性を活かす」ということは本当に大事なことだけど、主人公には個性を活かして怖がらせ屋になって欲しかったな。でもそれじゃ前作の『モンスターズ・インク』に繋がらないか。 まあこれだけ重箱の隅をつついてしまうのは、基本のストーリーがキチンとしているからであると思うので、大変良質な作品であることは間違いないと思います。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-07-07 22:23:03)(良:2票) 61.前作は完璧と言える素敵なラストで幕引きをしたので、それよりも前の時代を描くことは必然だったでしょう。 大好きだったキャラクターを12年の時を経て観ることができて、本当に嬉しく思います。 物語は完璧に独立しているので本作だけでも十分楽しめることができますし、これを観たあとは「インク」がまた観たくなるはずです。 その理由のひとつが、「マイク」と「サリー」が弱点も多い人物として描かれていることです。 マイクの性格はそんなに変わっていませんが、行動力がありすぎて少々危なかっしいです。 サリーは「インク」ではかなりイイやつな印象でしたが、本作ではうぬぼれ屋で親の七光りなイヤなやつとして登場します。 彼らがどのように「インク」のような出来たオトナへと成長をしていくのか?そんなところも見所になっているのです。 そして凡百の映画がやってしまう「綺麗事」で終わらせない脚本が本当に素晴らしいです。 本作のテーマは「叶えたい夢」という普遍的なものですが、それをひとつの映画の中で描ききるのは難しいことでしょう。 下手をすれば「夢はいつかきっと叶う」という説得力のない、陳腐なものになってしまうかもしれません。 しかしこの「モンスターズ・ユニバーシティ」はそうではありません。 「夢」というものの厳しさをしっかりと描き、なおかつ子どもに伝えたいメッセージが内包されています。 たとえば本作のマイクは「怖がらせ屋」に憧れて人一倍努力を重ねるのですが、人からは「怖くない」と言われ、そもそもの「才能」について否定をされるのです。 一方で才能だけで評価をされ続けたサリーの行動や、マイクの出した結論―それはきっと観る人の心の琴線に触れるはずです。 本作のキャラクター像の奥深さは子どもにはわからないでしょう。 細かな描写の意味に気づくことができ、子どもにそれを教えてあげられる大人にこそ観てほしい作品だと思います。 エンドロール後にもおまけがあるので、最後まで観ましょう。 【ヒナタカ】さん [映画館(吹替)] 8点(2013-07-07 18:40:39)(良:2票) 60.《ネタバレ》 「じゃあみんなぁ、相手を見つけて二人一組になって~」初っ端から打ちのめされる映画に遭ってしまいました。 この作品は前日談ではありますが、モンスターズ・インクを小学生位で観た人達にとっては、12年経ち、大人へと向かう自分の在り方等を考える好い機会になったのではないでしょうか。 インク時点ですっかりおがっていた私は、学生時代のほろ苦い思い出や後悔と共に目頭と胸を熱くしました。 ピクサーでこの映画制作に携わった人達も、どこかしら自分の姿が重なったに違いありません。 挫折を味わってもなお最善を尽くし、遂には夢を実現させる物語。 努力に勝る天才は無し。 この言葉を改めて思い知らされました。 それにしてもマイクの表情は素晴らしいですね。口と目玉1コだけしかないのに心情が良く解ります。 そして主役二人の吹き替えは上手です。本人達の顔が常に脳裏にチラつく、なんてことはありませんでした。 満点ではない理由は2つあり、<怖がらせ学部が才能を重視するなら、そもそも入試を面接にすればいいのに>という設定の不備と<マイクが優勝カップを見上げる場面のBGMが、セント・アンソニー・バリエーションズに似ているけどいいのか??>というところです。 上記を差し置いても、我が子には、大きくなったらもう一度観てほしい映画です。 【ぱいなぽ】さん [地上波(吹替)] 9点(2016-03-31 23:36:15)(良:1票) 59.《ネタバレ》 米国製学園映画王道の“ヒエラルキー打破もの”。カタルシスも充分ですし、展開も小気味よいです。結末も潔くて好きだなあ。ただ、1か所だけ惜しい部分が。それはウーズマ・カッパの落ちこぼれたちが、大会終了後あっさり怖がらせ学部に入部してしまったこと。彼らに“怖がらせ屋”の才能が無いことは明白です。学園長は嫌なヤツですが、彼女の指摘は何も間違っていません。そう、彼らには彼らの特長を活かした、輝ける場所があるはずです。ボンベ職人やコーディネーター、それこそ食堂係や郵便係だって、無くてはならない縁の下の力持ち。花形がスポットライトを浴びるためには、大勢の裏方の助力が必要です。職業に貴賤なし。それが身に染みて分かっているからこそ、マイクやサリーは仲間への感謝を忘れないのです。2人が同僚たちから慕われる所以。ですから、ウーズマ・カッパのみんなには、誇りを持って裏方の道へ進んで欲しかったなと。とはいえ、これは大変良い続編。前作の余韻をスポイルしてしまう後日談ではなく、前日譚を描くことでより一層『モンスターズインク』の味わいが増しています。“怖がらせ屋”落ちこぼれのマイクが“笑わせ屋”で才能を花開かせるなんて、胸が熱くなるじゃないですか。シリーズファンなら、絶対観るべき続編でしょう。そして願わくば、もう続編は作らないで欲しいです。インクとユニバーシティの2本で見事に世界が完成されているからです。 【目隠シスト】さん [地上波(吹替)] 8点(2016-03-15 18:59:44)(良:1票) 58.かわいいマイクワゾウスキー?だっけ?実は前作観た後、この作品を観るまで名前知らなかったんです。サリーとかはいまだにど忘れして出てこないときがありますが、ワゾウスキーさん??はいい名前ですね~。違ったらごめんなさい。大好きなキャラになりました。もっと勉強しないとね★最初の方で「急がなきゃ」って出てきて、一番最後、掃除をしているシーンに現れる「ナメクジ」みたいなモンスターも私にとっては大事ですね。 【新しい生物】さん [DVD(吹替)] 8点(2015-05-08 02:18:09)(良:1票) 57.《ネタバレ》 映像が圧倒的にすげえのに、脚本もすげえんだから、もう負けるわけがない。『ゴジラ』で泣けるのはゴジラが咆哮するシーンだ。『モ』でもサリーが全力で咆哮するシーンで涙がこぼれた。そのガオーーになるまでの、夜のキャンプ場宿舎での“恐怖演出”が、マイクがそれまで猛勉強してきたであろう「怖がらせる理論」の実践演習のようで、それはまさに、これまでの映画の歴史を紐解き、先人たちがどのように恐怖を描いてきたのかを回顧する、映画に対する深い造詣と愛情をみた。 【no_the_war】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2015-01-27 00:08:05)(良:1票) 56.安定の面白さ。でも今作は子供向けというより大学生から社会人に向けたメッセージ性が強いかな。どことなくワゾウスキーに自分を見てしまった男子も多かったはず。だからちょっぴり切ない。爆笑田中さん、とってもよくできました。 【タッチッチ】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2014-11-28 16:00:24)(良:1票) 55.《ネタバレ》 前作はサリーが主役で、2作目の今作はマイクが主役。冒頭に子供時代の社会見学エピソードが描かれる(MUのキャップをもらう)。本編では大学に入学した日から退学までが描かれる。そして最後、モンスターズインクに入社して、目的の「怖がらせ屋の部署」に配属されるまでが描かれる。すごく面白かった。●マイクには「怖がらせ屋」になる夢があった。しかし、どんなに努力しても外見が向いていない。どうやって夢を実現したのか。いろんな妨害があり、苦労と成長と大きな挫折があり、全てを乗り越えていく。その姿が面白おかしく描かれる。●だから、観て満足した。でも正直にいえば、大満足じゃなかった。その理由の一つは、たぶん、マイクとOKの仲間があまり絡んでいないからと思う(もちろんサリーは除く)。110分の中で、どうにかできなかったか。それと最後、ドアのスイッチの情報は唐突に感じた。●好きな作品だし、優れた脚本と思う。だけど、オリジナリティが少なめなんだな。よって傑作ではないと思う。しかし、しかし、やっぱりビジュアルが素晴らしい。●ない方が良かった続編が多い中、この『MU』は、あって良かった作品。★8点! 【激辛カレーライス】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-09-08 07:25:43)(良:1票) 54.《ネタバレ》 前作をさほど好きではなかったので、その続編となればもっとつまらなく感じると思っていましたが、前作よりはるかに良い話になってると思いました。見かけに怖さのないマイクがどう怖がらせてみせるのか…前夜にサリーが元気なくマイクにハイタッチするシーンの心細さが上手いです。で、大会のクライマックスに期待したものの、大した怖がらせ方でもなく「ふうん…」と思っていたら、直後のちょっと想像しなかった展開! そして、湖のほとりのシーンはグッときました。「お前に分かるもんか!」そういうのきっとみんなありますよね…自分には無くて、努力しても手に入らなくて、持ってる相手を羨ましく思うし、それを持たない自分の苦しみなんか持ってる奴に分かるもんか! ってこと…。マイクの堰が切れた怒声に泣けました。だけど、自分にはないものを持ってる相手にだって、持ってないものはあり、コンプレックスや弱みがないわけじゃない。羨ましがられてる方だって「お前に分かるもんか、俺にだって悩みがあることなんて!」て言いたいのかもしれない。マイクの「なんで今まで言わなかったんだ?」の質問に対するサリーの答えのさり気なさもイイ。マイクがトロフィーに映る自分を見たとき「凹面鏡みたいなの利用するのかな?」とか思ったけど、肩透かしてくれたうえに、大人を怖がらせたアイデアが良かったです。 【だみお】さん [DVD(吹替)] 7点(2014-03-16 01:08:36)(良:1票) 53.《ネタバレ》 とにかく絵は抜群だ 最近のピクサー物の中で一番いいと思った ストーリーは前作をちゃんと憶えて無いので今ひとつピンとこなかった 良くも悪くも無い感じ 「そうそう学生時代ってこうだったよな」みたいな大学のノスタルジックな感じは良く出ている 大学の伝統行事で進路を決めるのは展開として安易な感じ 学長のキャラにも深みがない ウーズマ・カッパのメンバーひとりひとりのエピソードが少ないので彼らひとりひとりの友情が描き切れていない なのでラストの別れに今ひとつ感動がなかった やはり友達キャラひとりひとりに思い入れができなきゃだな エンディングで学長がマイクの才能を褒めるが退学は動かない この辺が若い二人の挫折を巧く描いた この手の映画で若い人の挫折を巧く描くのは珍しい この結末は本当に良かった、普通なら「じゃぁ特別に今回かぎりは」見たいな展開になるんじゃなかろうか この挫折があるからこそモンスターズ・インクでの成功がある事をしっかりと見せている希有な映画 しかし今ひとつ突き抜けたおもしろさには欠けていると思った 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-02-17 19:31:19)(良:1票) 52.《ネタバレ》 期待に充分応えてくれる安心品質。 とにかくテンポが良く、様々なシーンやキャラクターをサクサクと魅力的にみせてくれる。特訓を通じて、徐々に信頼関係ができあがっていき、モチベーションが上がっていく様子をセリフをほとんど用いず、軽快なBGMと楽しい映像でみせていく手法はまさに名人芸。 クライマックスのホラー演出も、最高にテンションを上げてくれる。 ピクサーのアニメでは「努力だけではどうにもならない」問題を主人公にぶち当てる。「がむしゃらな努力だけでなく、工夫したり考えながら、自分の道(役割)を見つけていくことが大切なんだ」と言うメッセージは、暑苦しくなくて大人にも響く。 ここが、ピクサーアニメの面白いところである。 序盤のサリー登場シーンで場内の子供が本気で怯えていたのが微笑ましかった。 【すべから】さん [映画館(吹替)] 8点(2014-02-10 23:44:19)(良:1票) 51.長い正月休みの暴飲暴食の狭間で唯一観た2014年の第一号は、愛娘のクリスマスプレゼントに購入した今作。 初めて愛娘と一緒に観る映画として買ったのだけれど、彼女との鑑賞時が初見とはしたくないというのは、映画ファンの我儘か。 前作「モンスターズ・インク」は、それまで若干穿った捉え方をしていたピクサーのCGアニメーションのクオリティーの高さに打ちのめされ、一気にピクサーファンに至らしめた個人的にエポックメイキングな映画だった。 それ故に、12年ぶりの続編である今作に対しては、高揚もした反面、「下手をうたなければいいけれど」と不安もあった。 特に、前作に対しての“前日譚”を描くという方向性には、「モンスターズ・インク」のストーリーテリングを踏まえると無謀とすら思えた。 ま、結果的にはそういう諸々の不安は一蹴されたと言っていい。 前作のキャラクターをそのまま復活させる代わりに、彼らの年齢設定を“学生時代”にまでぐっと下げることによって、ある種普遍的な人格の「成長」を描くことに成功していると思う。 大学生活におけるヒエラルキー、持って生まれた「才能」というものの明確な有無、が想像以上に辛辣に描きつけられるため、前作のファニー感と一転して明らかなビター感も印象的だ。 モンスターたちの世界という、アニメならではの世界観なのだから、いくらでも「夢物語」や「御都合主義」を描くことは許された筈だが、それらには決して逃げない崇高さ。 それが、世界一のアニメーションスタジオのプライドだと思えた。 ようやく2歳半の愛娘には、そんなこの映画の辛辣さなど到底理解できないだろう。 でも、それでいいのだと思う。 彼女がこれから歩んでいく人生の中で、幾度も幾度もこの映画を観て、自らの成長と共にいつか映画が描く本当の意味に気がつくのだろう。 それこそが幸福な「映画体験」だ。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-01-07 22:32:36)(良:1票) 50.大傑作とまでは言わないけど、脚本が見事だった。できるだけ抜け目なく丁寧に理詰めで作っていて好感が持てる。また、観客が望むように気持ちよく見せる部分と、期待を裏切り現実は甘くないと突き放す部分のバランス感覚も素晴らしい。ピクサー作品を見るといつも脚本の大切さということを思い知らされる。 【とと】さん [映画館(吹替)] 8点(2013-07-28 03:56:35)(良:1票) 49.《ネタバレ》 実はサリーがちょっと嫌なヤツだった・・・というのはきっとネタバレなんだろうね。 一方で会社じゃ報告書ひとつろくに提出できないお調子者のワゾウスキが、夢を叶えるために人の何倍も努力した少年だった。って、いい裏話じゃないですか。 どんなに努力してもどうにもならないものがあるけれど、夢は一人で叶えるものじゃないよ。 それに気づけた二人。世界中の子どもたちに希望を与えてください。 【denny-jo】さん [映画館(吹替)] 7点(2013-07-22 22:34:56)(良:1票) 48.う~ん、ベタな青春物だ。その中でも終盤に一捻り入れてくれたのは良かったですが、前作のドアを駆使した立体的追いかけっこ、ラストの感動には遠く及びませんでした。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 6点(2021-06-13 01:29:01)
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