みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
24.《ネタバレ》 インターネット空間を素晴らしい技術力で作品にマッチした形で映像化している点については褒めたいです。 ただ、物語としては可能な限り過去作を貶める事になってしまっている事が残念で仕方ないです。 保守派と自由派の争いや距離感を描くべきではないとは思いませんが、 あまりにも保守派を切り捨てすぎているために分断を促進するメッセージになっていると思います。 前作の思想をベースにするなら保守的な人へ対する少し変わることで良いことがありますよという事を言えていれば良かった。 保守派はストーカー扱いを受け、友人とは離れ、我慢の末に退屈な日常を過ごすだけ、 自由派は新しい友人を手に入れ、発展した世界で好きな事をしていける。 これでは世の中に本当に存在している保守的な人へはヘイトスピーチにしかならないし、 ゲームという無思想な世界でつながっている人々すら分断すると思います。 前作を楽しめた人はそういったノーサイドの繋がりが生まれたことが素晴らしいと思えたんだと思います。 今作ではひたすらに前作で築いた価値観やルールを破壊し尽くしているので前作ファンは見ないほうが良いレベルだと思うので警告します。 【レビュー】さん [インターネット(吹替)] 2点(2021-11-26 17:13:55)(良:3票) 23.《ネタバレ》 公開当日4DXで鑑賞しました。レースと4DXの愛称は抜群でした!!!!! でも褒められるのはそれだけかなぁ・・・と。 序盤のシュガーラッシュの中のレースで ヴァネロペがあくびしてタフィタを挑発するシーンで結構ガッカリでした。 その後のプレイヤーとハンドルの主導の奪い合いをした後のタフィタに呼ばれる雰囲気を見て、 前作、折角ゲームの正式なキャラクターになれたのに、ヴァネロペまた皆に嫌われてるのでは? と思ってしまう程、ヴァネロペ変わっちゃったんだなぁと。 誹謗中傷のコメントでラルフが涙を流した時にちょっと 「30年間、理不尽に粗雑に扱われてた割には豆腐メンタル過ぎないか?」とラルフにもちょっと違和感ありました。 スローターレースの魅力がいまいち伝わらなかったのがちょっと描写不足なのかなと。 ターボしたヴァネロペがレースで負かしたプレイヤーを、シャンクの仲間達が燃やして殺す・・・的な 暴力寄りのイメージがどうもヴァネロペはOKなのか?と暫く疑問でした。 インターネットでのお金稼ぎに重きを置いてしまったのでしょうがないのですが、 それこそシュガーラッシュをもっと面白く改造する、色んなレーサーキャラクター達をシュガーラッシュに招待する、 インターネットに無数に存在するあらゆるレースゲームを一つ一つヴァネロペが制覇するとか 出来ればレース寄りの内容にして欲しかったです。 う~ん・・・前作だけで良かった。 【夜鷹】さん [映画館(吹替)] 4点(2019-01-01 19:04:21)(良:2票) 22.《ネタバレ》 う〜ん、良かったのかよくなかったのか、面白かったのか面白くなかったのかもよくわからない。 なんとも評価に困る作品になってる感じがしました。 いや勿論、安定のディズニーアニメですから、映像的には存分に楽しませてくれます。 インターネットの世界というものを華やかにヴィジュアル化。 あんなキャラが逐一単語検索したり、あんな風にあちこちを行き来できると思うと面白いですね。 でも楽しさと同時にネット世界の闇のようなものも描かれてますね。 動画サイトでの熾烈な人気争いから、みんな好き勝手にSNSで中傷してラルフがそれを見て落ち込むとか。 そういうのをしっかりと描いてるのは、鑑賞する子供たちへの教訓になって良いかもしれません。 ただ、無限増殖して追いかけてくるラルフは気持ち悪かったな〜(笑)。 ヴァネロペがアーケードゲームの世界から脱して違うゲーム世界に魅力を見出すのもわからんではないけど、 ある意味前作の否定のような感じもしてしまう。 ディズニープリンセスが集まってる部屋のシーンは面白かったけど、 男だの女だのっていうセリフをいちいち言わせちゃうのもどうも引っかかる。 結局お別れで過ごすラストというのも意外でしたねぇ。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2019-09-03 17:39:13)(良:1票) 21.《ネタバレ》 ディズニー映画にしかなしえない、ディズニー自虐ネタは、豪華だったし面白かった。もっともあの自虐はこれまでも何度か扱われているけど。 歴代プリンセスの吹き替えが、神田沙也加だったり松たか子だったり中川翔子だったりと本物らしいんだけど、言われないと分からない。そんなことより、白雪姫とかアリエルとかは、当時のアニメのテクスチャを踏まえた質感のほうがよかった。 ラプンツェル以降のディズニーは、自立した女性観を描かなきゃいけないノルマとかあるのだろうか。世界の潮流への対応なのか。はてさて今作のベネロペにもそれを適用しなければならないのか。べつによくね?このノルマみたいなのを諦めれば、いろいろ整うと思う。 そもそもベネロペは、スローターなんとかという荒廃した世界に魅力を感じるような子じゃなかったはずだ。そもそも、映画つくりてたちの、ああいった現代的な暴力的なゲームに対する姿勢がよく見えない。なんなら「是」としている?非常に魅力的な女性シャンクを、肝心なところで裏切るやつにするなどして、あのスローターなんとかの世界観を「否」してほしかった、ディズニー映画ならば。 【no_the_war】さん [映画館(吹替)] 7点(2018-12-27 23:23:00)(良:1票) 20.《ネタバレ》 ディズニーによる脱プリンセス映画。 前作はテレビゲームの知識があってナンボな、ディズニーにしてはやたら敷居の高い作品だったけれど、今回はその前作の知識に加えてネットとディズニー作品、更にディズニーって企業の知識まで求められるっていう、とっても敷居の高い作品になってるわ。 その上、前作との矛盾を抱え、かつて『シュレック3』でドリームワークスアニメーションがやってみせたシニカルなプリンセスネタまで盛り込んで、果たしてコレを「今」「ディズニー」が「『シュガー・ラッシュ』」って題材でやるべきだったのかどうか、甚だギモンなのよね。 言いたいコトは判るのよ、なりたい自分になる、ってのはね。それがプリンセスって立場にある存在であったとしても。最近のディズニーが描く独立した女性像を更に進めて表現しようとしたんでしょうよ。でもね、そのためにディズニー自体が歴史を重ねてきた過去のプリンセスをバカにする必要ある?(彼女達もそれぞれの時代で闘争してきた存在でしょうに) 前作の色々なコトを変更したり矛盾させたりして(ヴァネロペ、普通にシュガー・ラッシュの外側に出られてるわよね、っていうか今回ターボしまくってて前作のルールからしたら悪として扱われるハズでしょ?)ブチ壊す必要ある? ソレを描きたければ、もっと別の作品を選ぶべきだったんじゃないかしら? 大体、ヴァネロペが「ココこそが自分が生きる世界」って認識する場所が、なーんの魅力も感じさせないのよね。荒廃した、ならず者が跋扈する空間をシュガー・ラッシュを捨ててまで選択する理由がただスリルとスピードのみ、みたいな状態で。それってただの破滅型な生き方に思えて、表現としては無責任じゃない? それにネットを表現するのに明らかな悪を悪として描けない、ポップアップ広告からの悪質サイトへの誘導もオークションサイトの適正価格を超えた高額化もウィルス作製も、ネットの世界なんてそういうものだ、って表現に留まらせているのは何かを恐れてるワケ?って勘ぐっちゃうわよね。下手コイたらディズニーのサイトやサーバーが攻撃されちゃう? 最初からネットなんか題材にしなきゃ良かったんじゃない? ネットの世界を映すように混沌とした作品で明快さを欠き、『レディ・プレイヤー1』に激しくネタカブリしたかと思ったら、クライマックスは『ニンジャバットマン』とあまりにモロなネタカブリ。ディズニーアニメーションにしては長い上映時間のクセに何度も訪れるダレ場。アチラコチラからの借り物が多過ぎて肝心な部分はありがち、オリジナリティから世界を創造するチカラを無くしちゃったような作品になってしまってとても残念ね。 で、そのワリに点数高いのはアタシがなんだかんだそれでも楽しんじゃえる程度のオタクでした、ってコト。プリンセス達なんか、ちゃんとオリジナルのボイスキャストを起用してたりするでしょ。色々細かいネタをいっぱい仕込んであるでしょ。そういうのはどうしたって楽しいのよね。ネタ頼りなんてモンはココロザシが低いのだけどね。映画としては4点程度、オタク的に8点、だから間取って6点ってコトね。 【あにやん🌈】さん [映画館(吹替)] 6点(2018-12-26 18:58:16)(良:1票) 19.《ネタバレ》 前作は大好きで何度も見ていますが、今作はモヤっとするところが多く一回見たらもういいかな……という感じです。 他のレビュアーさんも書かれていますが、主役キャラクターが改変されていて違和感。ラルフは理不尽な環境におかれていたから友達がいなかっただけで、あんなヴァネロペ粘着の気持ち悪い男じゃなかった。ヴァネロペも少々我儘なところもあったけど自分のゲームを大切にしていたのに、ちょっとプレイしただけのオンラインゲームで暮らすって……ゲーム機に絵が描かれていてプレイヤーにも人気があった目玉キャラクターなのに無責任じゃないかな。あのゲームセンターが潰れて行き先がないっていうならいいけど、そうじゃないし。プレイヤーのハンドル操作を無視して暴走したりするんじゃ、ゲームのキャラクターとしては失格だなぁ。 メリダに対するメタ的な台詞や過去作品に対する発言は新鮮でしたけど、ドリームワークス作品の旬ネタを否定してきたディズニーがそれやっちゃうのかと……あとマーベルとスター・ウォーズはやりすぎ。 【kiryu】さん [映画館(吹替)] 5点(2018-12-24 15:03:32)(良:1票) 18.《ネタバレ》 うろ覚えではあるのだが、確か前作では、ヴァネロペには世間知らずのやんちゃな女の子、ラルフには粗暴だけども気の優しい保護者としての属性が与えてあったと思うのだが、近年自立した女性を描くことに熱心なディズニーは、ヴァネロペは正にそのとおりのキャラクターとし、逆にラルフはただの粘着性のストーカー男にしてしまった。これでは高得点にはならないなあ。 よほど自立していない女性が嫌いなのか、今回の見どころであるプリンセス大集合のシーンでも、トラディショナルなお姫様であるところの、白雪姫や人魚姫、シンデレラなんか、ほとんど白痴のような描き方で、こりゃひどいよ。 物語後半はどう考えたってこうすべきでしょ。 →自分の夢をかなえたいと思いつつもラルフのことを思いやって吹っ切れないヴァネロペに対し、ラルフがわざと嫌われるようなことをして姿を消し、連絡も断つ・・・後で事情を知ったヴァネロペが数年後ラルフに会いに来る・・・ベタすぎるか。そういう映画もすでにあったような気がするけど、絶対こっちのほうが良い。 誰か「泣いた赤鬼」をディズニーのスタッフに読ませてやって! 【Northwood】さん [映画館(吹替)] 4点(2018-12-22 01:11:50)(良:1票) 17.《ネタバレ》 アニメムービーとしては面白いのだけれど、ストーリーがいまいち好きになれない・・・ ラルフは前作で辛い境遇を乗り越えたのだから、もう少し精神的に成長していてほしかった。ヴァネロペを好きなのは別に構わないけれど、依存しすぎているのが見ていてイタイ。 ラルフは前作でも利己的な欲求に突き動かされて大惨事を招いたのに、今作でも同じことをやっている。いい加減にしてほしい。 この映画で好きだったのは2点。 ひとつはスローターレース。ここでのヴァネロペとシャンク達のカーレースはただひたすら楽しい。そのスピード感もアニメーションも一見の価値あり。 そして二つ目はインターネットの世界観。やたら広告が出てくるシーンが妙に笑えます。 映像やアイデア、世界観は文句なしの出来栄え。 それに対し、ストーリーやキャラクターにいまいち魅力を感じられなかったのがなんとももったいない。 序盤でラルフがヴァネロペのために新しいコースを作ります。これを伏線にはできなかったものか。 ヴァネロペニはシュガー・ラッシュを捨ててほしくなかった。ラルフのことも。 スローターレースに感銘を受け、シュガー・ラッシュにラルフたちと一緒に新しいコースやレースを作り出すみたいな、そーゆー路線だったら素直に称賛できたかもしれません。 これじゃあただのワガママで飽きっぽい尻軽な女の子だよ・・・ 【たきたて】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2022-10-30 02:38:39) 16.前作は当たり障りのない優等生な作品だったけど、本作はかなり踏み込んでますね。 インターネットの世界がコミカルに描かれていて魅力的だった。 特に検索がとても面白くて良かったし、コメントを見ちゃいけないというのがリアルで心が痛くなった。 有名キャラがいっぱい登場して、そこまで言わせて大丈夫なのかと心配になるくらいやりたい放題。 前作が好みだった人はがっかりかも知れないけど、個人的な感想としては前作より刺激的で面白かった。 【もとや】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-09-25 16:25:52) 15. ポリコレ臭くてかなわん料理を、演出のケレン味をふりかけて誤魔化すタイプの映画。近年のディズニーお得意のメニューだ。映像としては楽しいけれど、大切な「作品の核」みたいなものがまったく感じられない。プリンセスたちのネタ化も想像以上に酷かった。これにアラン・メンケンが曲を当てるのだから世も末。ハワード・アッシュマンが生きていたら、きっとこんな時代にはならなかったろう。 【乱泥】さん [インターネット(吹替)] 3点(2022-02-13 20:14:31) 14.《ネタバレ》 前作のゲームセンターの裏側を描いた続きで今作はインターネットの世界を描いており、その描写が絶妙です。ストーリーは平凡ながらインターネットの世界へ旅立つ擬似体験は一見の価値あり。個人的には検索エンジンとTwitterの描写がツボにハマりました。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-04 19:40:26) 13.《ネタバレ》 長らく付き合った親友同士でも、環境に変化が訪れた時、現状を守りたい気持ちと打破したい気持ちですれ違って別れの時がやって来る、という割とリアルな決断が描かれた映画(ディズニー映画にしては)。ラルフが相当なヴァネロペ依存になってたのが地味にショックでした。 【ライヒマン】さん [映画館(吹替)] 6点(2020-01-05 16:45:04) 12.どちらかと言うと大人向けです。任天堂ファミリーコンピュータからWindowsまで、ゲームやネットの黎明期に生きた身には刺さるところが非常に多かった。 プリンセス達のあの使い方を当のディズニーがよく許したものですね。グルートネタに爆笑、GAFAや有名ゲームキャラ、コンピュータウイルスまで渾然となってカオスな状態に。ラスボスは前作以上に笑える代物ではなく、ディズニー作品の中でもかなり踏み込んだ表現になっていると思います。 予告編の所為か世間にあまり注目されなかったのが勿体無い。エンディングまでしっかり笑わせて貰いました。いわゆるディズニーファンには受け入れられない表現もあるかと思いますが、それを許してしまうのがまたディズニーの懐の深さなのでしょう。天晴。 【Kの紅茶】さん [インターネット(字幕)] 8点(2019-12-07 23:13:51) 11.《ネタバレ》 自由を求めるヴァネロペと今のままの幸せを願うラルフとの意見の相違、あまり楽しいと呼べる話ではないもののディズニーにしては珍しく強引にハッピーエンドという感じではなく少し後引く感じなのは良かった。 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2019-11-28 12:25:57) 10.前作ほどじゃないが楽しめました。 1番の苦言はディズニープリンセスの描き方、、、。 オフモードなのはいいとして、イカレてるみたいな描き方はオールドディズニーファンとしては憤慨でした。白雪姫なんて特に。最近の強くて逞しい女性像には合わないのは分かりますが、自虐を通り越してやりすぎだな、と。 まぁ、でも全体として観れば面白かったです。楽しめました。 ヴァネロペちゃんには相変わらず同調できなかったけど、新キャラのシャンクがかっこ良かったので良しとします。 【movie海馬】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2019-11-24 00:59:38) 9.《ネタバレ》 所詮アーケードゲームなんて古くなれば捨てられるわけで、それはトイストーリーとおなじで、外の世界に出て行くしかないわけで、それが今回はインターネットだったわけですね。古いものは忘れ去られていくのは仕方がないのですが、それに抵抗してしまうのは、作り手も忘れ去られたくないからなのでしょう。 最近のディズニーって自虐ネタが多いような気がしますが、スターウォーズまで出してくるとはいよいよネタ切れですか?あんまりやり過ぎるとどんなもんのかと。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-11-09 18:09:09) 8.《ネタバレ》 ゲームキャラクターたちがゲームの枠を乗り越えて大冒険するCGアニメシリーズ第二弾。前作では小さなゲームセンターにあるアーケードゲーム内だけのお話だったのが、今回はお馴染みの二人がWiFiからインターネットの広大な世界に飛び出して大活躍するという内容。確かにインターネットの世界を巧く映像化した前半部分はなかなか良かったのですが、その後、レースゲームが終わったあたりから僕のテンションは徐々に下がってゆくばかり。うーん、このシリーズとは相性が悪いのか僕は全く嵌まらないんですよね~。ストーリーもごちゃごちゃしててよく分かんないし、キャラクターにも別段魅力を感じず。だってこのラルフってキャラ、客観的に見たら単なるロリコン親父じゃないですか(笑)。映像はさすがのクオリティなんで、5点! 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 5点(2019-07-09 05:10:47) 7.《ネタバレ》 前作に続いて安定のディズニー作品。ハンドルを探したってアーケードゲームはそう続かないのにと思いながらも。。。そう言えば日テレの鈴木さんのネックネームはここからきてたのね。 【kaaaz】さん [インターネット(字幕)] 9点(2019-04-29 01:56:13) 6.どんなに親友でも、追いかてける夢は違ったりもする。それを理解し合えてこそ、真の親友となる。このシリーズのテーマである「友情」をさらにステップアップさせ、見事に昇華させている。お見事としか言いようがない。描き出したらキリがないインターネット世界の描写も、ほどよくコンパクトにまとめていてこちらもまたお見事!二人の主役の性格も実に上手く物語を構築していて、ほんと、お見事のオンパレードです。 予告編で何度となく見せられたディズニープリンセスたちの登場。ウケやネタ的なものかと思っていたら、ヴァネロペが自分と向き合うキーパーソンとなっているから脱帽です。加えて新たに登場するキャラたちですが、過剰な性格付けをせず、それでいてしっかりとキャラ立ちしていて尚且つ、物語の進行に必要な要となっているから素晴らしい。1回登場で終わりじゃなく再登場に意味を持たせている。 もしも3作目を制作するとして、ゲームの世界、インターネットの世界、さて、次はどんな世界を見せてくれるんでしょう・・・。 【Dream kerokero】さん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2019-04-26 06:09:29) 5.《ネタバレ》 すばらしい!の一言。 前作で構築された、アーケードゲームというミニマムなエリアで構築された子供向けの幼稚な世界観を、まさにラルフのセリフがごとく 「ぶっこわしてやるー!」 と来た今作。 オトナによるオトナのためのオトナの映画だと断言できる。 バネロペ像は、前作でもかなり”短気”、”ヒステリック”、”直情的”、”人をふりまわす性格”で”コナマイキ”、”マイペース”で”自分本位”、”すかした言動が好き”で”困った時だけラルフ頼る”という、かなりひどい性格であった。 だから今作で、シュガーラッシュのレースで一緒に走る子を追い抜くときに寝たふりをして嫌味を言ったり、スローターレース(殺戮レース)という野蛮なオンラインゲームにターボしたがるヴァネロペは全くブレがない。 そしてラルフも前作どおり”ヴァネロペだけが唯一の友(依存症レベル)”、”すぐなんでも信じる素直バカ”であり、ブレる所はない。 前作でも、ヴァネロペはドライ系で、ラルフはウェット系。ヴァネロペが自由奔放にふるまい、ラルフが彼女の後を追いかける構図。 恋愛においては愛す側が弱いというが、まさにラルフはこの愛する側で、それこそが彼の弱点でウィルスのかっこうの的となってしまうわけだ。 それをやれ「キャラが変わった」とか「関係性が」とか、ごちゃごちゃ文句を言う人たちのなんと多いことか。(←NHKのチコちゃんのナレーション風) 前作から自然な流れとして成立できている今作では、ビルのてっぺんに美女を片手に登ったキングコングのパロディと受け取れるあのgooglelのビルのてっぺんにヴァネロペ片手に登った”集合体ラルフ”の場面といい、ディズニープリンセスをセルフパロディしてプリンセス像をぶっこわすくだりといい、擬人化されたポップアップ広告が「人妻がまってるよ~」などとアシュレイマディソンみたいなニオイがぷんぷんする場面をブっこんできたり、とことんオトナの遊び心をちりばめたものであることも特徴だ。 私は普段からよくe-bayは利用していて、アンティークの英国の椅子の”背もたれ部分だけ”みたいなマニアックな買い物もやってたので、そこのシステムがそのまま映像化されているくだりも非常に盛り上がった。 オークションのシステムをよく分かってない二人が、一緒に同じ値段で入札するだけでいいのに、交互により高い値段を入札し合って、無駄に値段が釣りあげちゃってる場面も苦笑できた。 他にも、終盤でプリンセスたちが落下するラルフ救出するシークエンスで、最終的に「ロイヤル・マットレス」のビルの屋上にある「ロイヤル・マットレス」と書かれたベッドにラルフは寝かされるが、実際アメリカに「ロイヤス・マットレス」というメーカーがあるので、そういうコッソリとしのばせてくるジョークもオトナの映画として小気味がよい。 そもそもインターネットという世界は、危険と闇が蔓延する世界。怪しいポップアップ、裏操作でアクセス数アップを狙うサイト、ウィルス置き場、匿名をいいことに当り前のように誹謗中傷が乱れとぶ世界、ユーザーたちを燃やして殺すゲームに、価値のあるゲームアイテムを裏でカネでやりとりする現実・・・いろいろな”闇”を描ききってくれているのも楽しい。 さらに、スパムリーがウィルスを作ってる知り合いがいると言って、ラルフを彼のもとにつれていくが、その知り合いがスバムリーに「おまえだれだ!!」とどなると「ほら、SNSでしゃべったことあったでしょ?もうそのSNSなくなっちゃったけど・・・」と答える。 この、SNSでしゃべっただけで簡単に知り合い扱いしちゃう思考回路とか、怪しいもの同士がつながるようなSNSはいきなりなくなるとか、細かいセリフひとつひとつにも、インターネットの”闇”部分がちりばめられており、完璧なシナリオだと感じる。 しかし完璧なシナリオだと言い切れるのは、前作のドリーミーな世界観を「ぶっこわしてやるー!」と同時に、前作で問題放置になっていた”友達たった一人に完全依存”なラルフの性格も「ぶっこわしてやるー!」に成功したからだと言えよう。 さらにアラジンや美女と野獣といった、ロマンティック系ディズニーの音楽担当として名高いあのアラン・メンケンが、今作では「In this Place」という、ロマンティック系ではなくこれまでにないテクノポップなミディアムナンバーを提供していることも要注目である。 くしくも、ディズニー映画になくてはならない重鎮ジョンラセターが、セクハラ問題でディズニーを去る前の最後の仕事となった今作。 彼にとってディズニー映画での最後の”遺作”であるだけの価値は十分にあると断言したい。 【フィンセント】さん [映画館(吹替)] 9点(2019-01-16 18:30:05)
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