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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です!
【クチコミ・感想】
6.《ネタバレ》 バトル・オブ・ブリテンの真っ最中、空襲に痛めつけられている英国民を鼓舞しようと情報省はプロパガンダ映画の製作を企画した。題材はダンケルク撤退、「双子の姉妹が小舟でダンケルクに赴き兵士を救出した」という新聞の記事をもとにした英雄譚でいこうじゃないか!となって省内で白羽の矢を立てた女性職員を脚本家に仕立てて製作開始。ところが彼女が双子姉妹に会ってみると新聞の記事は話を盛り過ぎてほとんどフェイクニュース状態、姉妹が操縦した船はエンジン故障でダンケルクどころか英国領海を出てすらいなかった… というプロットの映画です、いわゆるバック・ステージものと言われるジャンルになるかと思います。映画製作の裏側を見せる作品はいろいろありますが、本作のヒロインは脚本家で脚本家の視点で撮られているところがその手の映画としては珍しい視点だと思います。“予期せぬ出来事が続いて撮影現場が混乱する”というのが定番のストーリーテリングですが、この映画ではそのシークエンスが割と抑え気味で、そのためかコメディ色が薄くなっています。ベテラン名優役のビル・ナイは確かに彼らしい役柄で光っていますが、全般にヒロインを含めて主要キャストが地味な顔ぶれなのがなんか弾けてない感を強くしてしまっている気がします、まあそこがいかにも英国映画というテイストなんですけどね。登場キャラやその周辺の人々がぽつりぽつりと空襲で死んでゆくのがリアルなところなのかもしれませんが、ヒロインと恋仲になる脚本家が死ぬところだけは「そんな死に方ありか!」とただただ驚いてしまいました。 決して悪い映画だとは思いませんが、観客の期待する水準までには達しなかったなというのが正直な感想です。コメディ要素がもっと強い方が良かったかと思います。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2019-07-26 23:39:26)(良:1票)
5.《ネタバレ》 戦時下という国難の時代でも、制作に意欲を燃やした映画人の奮闘ぶりが胸を打ちます。テーマが国威発揚に限られようが、細かい注文が軍関係部署からもたらされようが、良いもの=Finest を作ろうという気概はこちらの背をもしゃんとさせてくれるほどの勢いがありました。
仕事と家庭のバランスに苦労するヒロインの脚本家の抱える課題は、今日にも通じて現代的でリアルです。
ピークを過ぎた老名優の滋味溢れる存在感はビル・ナイ本人そのもの。
戦争の悲愴感をぎりぎりまで抑制しながら、生きることの喜びも哀しみもとつとつと語りきった、品のある作品です。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-12-04 20:16:47)
4.「人生の1時間半を捧げたくなるような価値のある映画を作りたいんだ。」とは本作に登場する脚本家の台詞。
戦時下のイギリスで、国民の戦意高揚のための映画製作に関わる人々を描いた人間ドラマ。
彼らの映画人としての誇り、イギリス人としての誇りをかけて
制約だらけの映画製作に挑んだ人々の人間模様をコメディタッチで描いた佳作。
BBC製作ということも関係しているのか、イギリスらしいユーモアを挟みながらも真面目に作られた作品です。
しかし暗い世相を感じさせる作品の世界観の中、このささやかに挿入されるユーモアの匙加減が素晴らしい。
主演はジェマ・アータートン。当時の女性の雰囲気をとてもうまく表現する好演でした。
そして脇を固めるビル・ナイ。出番はそれほど多くないですが、流石の存在感です。
作品を見る者に勇気を与えたり生きる喜びを見出したり。それは最後の映画館の観客の反応が物語っています。
原作、監督、音楽、脚本など、女性が中心の映画らしい雰囲気をたたえながらも映画の持つチカラを感じさせてくれる良作でした。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2019-10-20 15:16:01)
3.戦時下でのプロパガンダ映画製作と脚本担当カトリンの生き様が描かれています。私的に映画は脚本命なので、プロパガンダ作であるのを割り引いても、ご都合主義的にコロコロ変わってゆくのに萎えます。劇中劇と共に作品全体が「パンチに欠ける」もので物足りません。その中にあってビル・ナイの主役と見紛うばかりの存在感が光ります。喪失感に押し潰されそうなカトリンを諭すシーンでの超男前な姿はリプレイタイム。彼に点数の全てを捧げます。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 7点(2019-09-04 08:47:50)
2.1.5回見ました、以前飛行機で見たのを忘れて今回ちょっとみて思い出して、ラストを再度確認した感じです。戦時中の映画がいかにみんなに愛されたかがわかりましたが他はなかなか思い出せません。つまり、残りません、弱いんですねストーリーが。。。 【HRM36】さん [インターネット(字幕)] 5点(2019-07-27 16:49:50)
1.《ネタバレ》 映画を愛する人たちの誇りに満ちた映画。
人生の一時間半を捧げるに値する映画を作りたい、とは劇中の脚本家のセリフ。
そうだよなあ。
人生の一時間半を捧げて、私たちは映画を観ているんだ。
いい映画に出会って、いい時間を過ごしたい。
改めてそんなことを考えさせられた。
本作は、もちろん一時間半を捧げるに充分値する映画。
いや、いい映画。 【roadster316】さん [DVD(字幕)] 9点(2019-07-20 01:57:52)
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【点数情報】
Review人数 |
6人 |
平均点数 |
6.83点 |
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