みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
320.《ネタバレ》 モロにネタバレのレビューです。未見の方は注意!! 非常に複雑。もうちょっと分かりやすくしてくれーと叫びたくなるが、謎が謎を呼ぶ展開に最後まで引き込まれました。何度か見返しているうちに見えてくるものがありました。意外と物語はシンプル。 ダイアンが田舎から女優を目指しハリウッドに出てくる。しかし現実は厳しく、映画の主役はカミーラに奪われてしまう。カミーラと性的な関係になるがカミーラは監督と結婚し、ダイアンは棄てられる。仕事と愛に破れたダイアンはカミーラの殺害を依頼するが、精神的に追い込まれ自殺する。ここまでが、現実世界の話です。冒頭から、カミーラが青い箱を開けるまでが、成仏していない(日本的な表現?)世界。ダイアンが考える願望・希望の世界です(ベティとリタの世界)。カミーラは交通事故では死んでいない。これはドジな殺し屋が出てきて交通事故の話を聞くところから想像できる。ベティはリタにダイアンの死体を見せ、悲しみを分かってほしいと願う。ベティとリタは性的関係を持つが、ダイアンにとってその先の幸せは未体験の為、それ以上先に進めることができない。クラブ・シレンシオはダイアンの世界に影響されない本当の死後の世界。そこで二人は"現実に"死んでいることを理解し、癒され、涙する。ブルーボックスを開け、カミーラの魂は解き放たれる。悲しい話です。自分の中で理解した瞬間、泣けました。 既に気付いた方もいらっしゃるかと思いますが、エンドクレジットにある「JENNIFER SYMEに捧ぐ」というのは、リンチ監督の下で働いた経験があり、キアヌリーブスの元彼女でキアヌの子を死産して後に別れ、交通事故で亡くなってしまったという悲しい女性に捧げた映画だそうです。ダイアンと重なって、また泣けてきます。 【モーフィアス】さん 9点(2003-11-01 20:02:37)(良:5票) 319.《ネタバレ》 初見で後半に折り返した(ループした)瞬間の衝撃と言ったら・・・。ものすごい戦慄が襲ってきて、「そう!それだよ!」と、思わず立ち上がりました。ハリウッドの光と影とか、ナオミワッツの名演技とかそんなのは自分にとってはどうでもよくて、それよりも世界というものは自分が感じている通りのものではないかもしれない、ということに言及していることが衝撃だったんです。イレイザーヘッドやロストハイウェイもそうなんですが、とりわけ本作は完成度が高い。人生を変えた映画の一つですね。 【HAMEO】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-09-02 15:17:31)(良:3票) 318.《ネタバレ》 この映画、もとは『ツイン・ピークス』みたいなシリーズものとして制作されるはずだったのにボツになってしまったTV用パイロット版なんですね。R・フォスターなんか出番はあの冒頭の事故シーンだけですから、いかにもこれからストーリーに絡むぞって雰囲気だったのにね。シレンシオ劇場からあとの部分が追加で撮った部分らしいですが、どうりで訳のわからない伏線が意味ありげに散らばっているわけです。いろいろな解説が存在してますけど、そもそもリンチという監督は絵描きなので、映画も自分の頭に浮かぶイメージをフィルムに焼き込んで撮っているから、何か意図があると思っちゃだめですね(ヒッチコックじゃないんだから)。三回は観たと思いますが、正直言ってだんだんはまってきました。 もう謎解きなんか止めてリンチワールドに浸るしかないって! 【S&S】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-06-17 23:59:07)(良:2票) 317.このページのレビューを観て、「解読サイト」に頼っている人が多いことにまずびっくり。私もちらりと観てみたけど、あのサイトの「解読」自体ひとつの個人の解釈であって、正解ではないはず。そして、映画を観てわけがわからないと腹を立てる人が多いのにも多少びっくり。映画監督の仕事は、万人にわかる映画を作ることではなく(その映画が教育映画でない限り)、映画館に足を運ぶ、DVDを借りてみる、というのは事前情報を踏まえた上での自己責任の領域のはず。 ということはさておき、私はこの映画でリンチが用意したラビリンスに見事はまり、想像(妄想)し、解釈しようとしては覆され、ワッツの豹変振りに毎度驚嘆させられ、音楽と映像の美しさにもてあそばれ、最大限に楽しめた、かと。観るたびに印象変わるし、想像力使うし、女優陣きれいだし。そのために映画館に3回も行ってしまった(奴隷)。ストーリーはとっても切ないけど、観た後なんだか心が洗われる。あと10年は少なくとも楽しめる貴重な映画。私にとっては。 【オカチ】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-06-29 19:46:48)(良:2票) 316.初めてのリンチ作品がこれでした。あまりの衝撃に観終わった直後「はぁ~??!!」という言葉を連発しました。頭がジンジンし、正直意味がわかりませんでした。でももう一度観たらわかるような気がしました。何か見落としはないか?何かヒントがあったはずだ!あのシーンが怪しいぞ!!その思いから何度も観直す…リンチの思う壺です。そのさじ加減のなんと絶妙なことか!観客を適度に突き放しつつも決して置いてけぼりにせず、常に「君にもわかるはずだよ」と気のあるそぶりを見せる。まるで恋愛上級者のお姉さんのようです(笑)。からくりがわかってしまえば、もういいやという作品が多いなか、この作品は謎が解けても(正確には謎を解いた気になっても)まったくその魅力が色褪せません。それは、画の美しさ、音楽の素晴らしさと共に、作品を貫くテーマ「切ない愛」を見事に体現したナオミワッツの演技力に負うところが大きいと思います。実際この作品一発でナオミワッツのファンになりました。ただ、多くの方がご指摘のとおり、万人から支持される作品では間違いなくありません。リンチ作品は全般的にそうでしょうが、好きな人にはたまらないが、そうでない人には腹立たしい以外何ものでもないと思います。自分にとっては、映画を観て不明な部分を想像する楽しさを教えてくれた大切な作品です。 【目隠シスト】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-04-15 19:42:32)(良:2票) 315.《ネタバレ》 ~Mulholland Drive~実在する通りの名前らしいけど、語源や意味はわからなかった。Mulhol-land? う~ん、解ったら追記します。 劇場で観たとき、チンプンカンプンだった。 ロビーでポスターの『公式10のヒント』を見ていると、知らない女の子に話しかけられた。一緒の回を観ていたんだろう。 「…意味わかりました?」 『青い箱が出てきた辺りから、解らなくなったと思う。』 「青い鍵が出てきて、カタチが違うのも幾つか出てましたよね?」 『殺し屋の鍵とテーブルの鍵は同じように見えたけど…』しばらく話し込んだわ。 パズルのピースの、どれとどれがくっ付くかは、何となく解るんだ。 だけどピースのカタマリ同士がくっつかなくて、一枚の絵に完成しない。こんな感覚は初めてだ。 鑑賞後に謎が解けてないからスッキリ出来ないんだけど面白い。 こういうの、好きか嫌いかで言えば大好きだ。 公開から20年。今でも数年に1度はDVDを引っ張り出して観る。 『来てみたかったんだ』「…ウィンキーズに?」『この、ウィンキーズだ』この映画で最初の意味不明なシーン。 「エスプレッソ」「ナプキン」どんな味がすりゃ、あそこまでの不快感を出せるんだ? 冗談としか思えない殺し屋のピタゴラスイッチ。 穏やかなのに不気味なカウボーイ。上手くやればもう一回会うだろう。間違えたら二回会うことになる。怖い。 そして極めつけがクラブ・シレンシオ。夜中の2時過ぎに繰り広げられる幻想的な謎のステージ。ここに行ってみたい。この雰囲気が堪らなく好きだ。 DVDの特典映像でリンチ監督は「すべて作品の中で語り尽くしているので、後から解説とかはしない」と。そして「迷ったら直感を信じること」だと。 年間に見る映画の本数が減って、パソコンでネットをやるようになり、多くの考察サイトがあることを知り、見てみた。 理解は深まって謎も多く解けた。なるほど、そんな意味があったんだ!と感心した。スゴイな、みんなよく考えるよ。 でも思った。謎解きは楽しいんだけど、この映画は謎が謎のままでも、充分に楽しいんじゃないか?って。 考察サイトを観ていなかったら、今でもチンプンカンプンなまま、時々今までとは違うパズルのピースが繋がったりして、この世界を末永く楽しみ続けていたかもしれない。 【K&K】さん [映画館(字幕)] 10点(2021-04-24 21:05:18)(良:1票) 314.《ネタバレ》 初め見た感想はよくわからないシーンが多いのだが、テンポもよく最後まで飽きずに見ることができ、何となく面白かったというところで6点くらいでしたが、イマイチ分からないことが多くて、webで調べると、いろいろな伏線と、意味のなさそうなシーンでもちゃんと意味のあるシーンであるということが分かった上で、もう一度鑑賞。 分かった上で見るとすごく作り込まれており、無駄だと思うシーンもちゃんと理解できる。もちろん、未だに良く分からない部分もあるのだが、そこもきっと何かしら意味のあるものなのだろう。 映画は、前半はダイアンの妄想、カーボーイに妄想から目覚めさせられた現実、そして回想シーンという3部構成で、最近多い時系列シャッフル系とはひと味時違う映画となっている。 結局のところ、泣き女のうたがダイアンの心情であり、それがこの前半の妄想を作り上げているのだろう。なので、ダイアンの妄想=こうだったら良かった=現実は正反対ということが読み取れる。 たとえば、殺し屋がドジならいいな、アダムが悲惨な目にあえばいいな、オーディションがうまくいけばいいな等々この辺をふまえて、イマイチだったと感じた人にはもう一度見てもらいたい。 いずれにしても前半部分のベティ時のナオミ・ワッツと後半部分ダイアン時の彼女は、別人?と勘違いしてしまうほど見事に演じておりまさに怪演といえる。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 8点(2014-09-12 11:50:48)(良:1票) 313.悪質なギミックの仕掛けられた映画。つげ義春的ともいえる意識の表現を上手く使った二層構成で作られており、初見ではその特殊さに翻弄されるが、結末(真相)が分かった上でもう一度見ると、色々なシーンで切ない気持ちになる。 リンチ映画の中ではストレイトストーリーの次に分かり易い作品。優れた映画。 【肛門亭そよ風】さん [DVD(字幕)] 9点(2012-12-29 07:03:00)(良:1票) 312.一回目は予備知識なしに、二回目は、解説サイトを見たあと 鑑賞するのがオススメです。「あーあのシーンてこういうことだったのか!」と謎を解く楽しみ、そして再び挑戦!二度楽しめます。 画面全体から醸し出るなんとなく妖しい神秘的な雰囲気。二人の美女。謎が解けた後も何度も見たくなってしまう映画です。 【はちまろ】さん [DVD(字幕)] 10点(2012-10-14 14:48:02)(良:1票) 311.映画というのは本来、頭で考えるものではなく感覚的に感じるものである。 そんなことを思い起こさせてくれる人知を超えた一本。 全てのシーンに意味があり、それでいて意味が分からない。 映画を観ることの究極的な楽しさを気づかせてくれる歴史的傑作。 【j-hitch】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-08-15 15:29:58)(良:1票) 310.《ネタバレ》 【猛烈にネタバレします】5年以上前に見たものの、さっぱり意味のわからない映像がダラダラと続く(ファンの方ごめんなさい)中盤で眠くなってしまい途中でリタイア。今回久し振りに再チャレンジし、無事完走しました。要するに、自分を裏切った恋人カミーラを殺してしまったものの、その罪悪感に耐えきれず自殺した女優ダイアンが断末魔に見た妄想ということですね。妄想の世界でダイアンはベティという名の別人となり、一方カミーラは殺し屋襲撃から生き延びるも記憶喪失、ふたりの関係はリセットされ、出会いを一からやり直すこととなります。妄想の世界は、ダイアンの願望が具現化されるパラダイス。現実世界でカミーラを寝とった憎き映画監督は、理不尽なスポンサーに企画を潰されるわ、家に帰れば奥さんが堂々と浮気してるわ、浮気相手から殴られるわのさんざんな仕打ちを受けます。また現実世界でダイアンの演技をまったく認めなかった別の映画監督は、妄想の世界ではベティ(=ダイアン)を絶賛。しかしキャスティングの担当者は「あの監督は老いぼれだから、別の映画に出なさい」とその監督の悪口三昧なのです。意中のカミーラとも結ばれ(誘ってくるのはカミーラの方!)、ダイアンは至福の時を過ごしますが、その後カミーラに連れて行かれた劇場で「ここで起こっているすべてはウソ、幻」ということに気付かされ、これは空しい夢だと認識します。。。この映画の面白いところは、本来はシンプルな話を真ん中でぶった切り、前後を入れ替えたために難解なルックスとなっているところ。何が起こってるのかわからないが、画面で起きていることすべてに何かの意味がありそうな前半の「引き」のうまさはさすがリンチ。話の前後を入れ替え、観客を突如物語のド真ん中に放り込むという荒業の効果がよく出ています。また、謎がつながる後半部分も興味深く見ることができました。しかし問題は、中盤があまりに退屈なこと。ひとつひとつの場面が猛烈に長くて飽きてしまいました。それに、さっぱりわからない伏線がいくつかあって、ファミレスの裏に潜む魔物とか、監督に無茶な要求をするカウボーイなどの意味がいまだにわかりません。丁寧に見てもサッパリわからない謎で感心を引くのは、ちょっと反則じゃないかという気もします。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 5点(2009-09-04 22:29:34)(良:1票) 309.《ネタバレ》 正直、初見ではまったくわけがわかりませんでした。なんだかわけがわからないうちに、終わってしまったという印象です。かといって、何かが心に引っかかり、二度目が見たくなるということもありませんでした。ですので、すぐにネタバレサイトを見たのですが、結局「ふ~ん」という感じでした。夢オチというわかりやすい話を、わざとわかりにくくしている印象です。カウボーイが忠告にくる場面や、ピンクの絵の具を貴金属にかけるシーン等、細かいところでは面白いなと感じた部分もありましたが、大筋では本当に「は?」という感じでした。決して分かりやすい感動や、派手なアクションを求めているわけではありません。ただ、分かる人には分かるのかもしれませんが、こちらも二時間超という時間を代償にして作品を見ているので、ああいう終わり方をされたのでは、本当に突き放された気分になってしまいます。だいたい、作品にネタバレサイトというものが多数存在する事自体がちょっと違うんじゃないかな、と個人的には思いました。つまり、ネタバレされないと理解できる人間が少なかった、しいては、その作品そのものでは、観客を納得させる事ができなかったということの証ですから。 【hum7en-j%:?#?】さん [DVD(字幕)] 3点(2008-07-21 12:21:10)(良:1票) 308.《ネタバレ》 全く分からん!実はまったく分かんないんです! 意味分からんのに作品として自立しているのがやっぱスゲーな。 バラバラだったものが、どんどん繋がっていくのが凄い。(とは言っても自分ではその繋がって行くものが何であるかは分かりませんが、、、) この作品の世界では、同じことが繰り返されていると思います。 いろいろな人物が入り乱れて、もはや誰が誰だか分からない! 誰が誰でもある?誰が誰でもない? 人々が入り乱れ過ぎ!しかし登場人物みんながその場所や物を共有しているように思います。 それぞれのキャラクターも超個性豊かで、とても良い味を出している。 ホントみんなキャラ強すぎ! バラバラだったものがどんどん束になっていく感じ。 しかし僕は何も分からないので間違った見方をしていたらすみません。。。 でも、観れば観るほどその世界に引き込まれる作品! そしてその世界はとても魅力的な世界。 わかんなくても強く印象に残るじゃん(セリフや表情でも)。 女性の寂しくも力強い歌声に感泣評価は満点! 「アイバンダぁー」(?)印象的な言葉。 僕個人としては「サイレンスぃーオー」(「シレンシオ」って言ってるんですね)というところで全てが一つになるような気がするんです。「カーボーイ」がヤバい!アレ人間じゃねーよ!コエぇよ!アブねーよ。 あの照明の当たり方、登場のし方、あの無表情は危険。ブッ飛び過ぎです。 「じいちゃんばあちゃん」もコエ~よ!なんだアレ! リンチ作品は、電灯が光を強く放ち、バッと消えるときに非現実世界にトリップする(逆かな?)ような気がします。何か現象が起こるきっかけなのかもしれません。 音楽も美しくかっこいい。 リンチは暗闇を深く描く天才です。 そしてリンチは食べ物を美味しそうに撮る天才です。 いや、一言で言いましょう!この作品は「変」です! 【ゴシックヘッド】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-12-31 00:28:36)(笑:1票) 307. わりと毎日吐き気がするので、医者に行って吐き気止めをもらったのだけど、その吐き気止めの副作用に「吐き気」があって、毎日の吐き気は止まったけれども、副作用による吐き気で毎日吐き気がする。どうしよう、と思って医者に行ったならば、「副作用による吐き気なので気にすることないですよ」と言われ帰宅するも、相変わらず吐き気は止まらない、どうしよう、というかんじ。わけの分からなさのなかにも一貫した論理がある。ような気がする。でもわけ分からない。そんなかんじ。 そしてこの文章の意味分かりますか。僕には分からない。 【小塚】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-01-27 22:37:20)(良:1票) 306.マズ~い!!もう一杯!!! 【ぶらき】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-30 02:14:07)(良:1票) 305.《ネタバレ》 しかしリンチてなんてけったいな髪型なんだろ。あの眉間のシワの深さは、「凝視の継続」を現していると思われる。一点をじーっと見ちゃう。じーっとじーっとディープに見ちゃう。それを一生続ける。疲れるだろうなあ。「ワイルド」以来縁を切っていたが、各方面の評判により、一応見てみました。「○○は○○を象徴している」てのはさあ、リンチ映画では私程度の者は感じられないわけよ。だってさあ。「○○は○○を象徴している」だらけにしたいなら、何でもありになってしまわないか。例えば「便座の降りている便器は幸せを象徴している」とかさあ。なので「ブルーボックスとブルーキーは死の象徴」だと言われても必然性を感じない。「なんで?」としか思わない。ダイアンがそんなにまでカミーラを愛するようになったことについても説得力を感じない。小道具も人物も駒としか思えない。「○○は本当は○○だったんだ」て、鑑賞中じゃなくて、後で分かったからとて何の意味があるのか?鑑賞中の数十分の中で観客を堪能させてこそ映画。説明しすぎはもちろん洗練度を欠くが、分からない奴がバカだという前提の作品や、解析サイトが必要な作品は私は認めない。(カルとかスイミングプールとかメメントとか)これで本当にリンチとは切れます。 《追記》DVDを返しに行ったら店員が「これ、おもしろかったでしょう」と力説。ブルータスお前もか。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-02-04 15:56:41)(笑:1票) 304.リンチ作品の集大成。 レビューで、「ツインピークスPART2」と書かれていた方がいたけれど、ある意味全くその通り! (点数から見てその方は、私と同じ意図でそう書かれたのではないのでしょうが) 私的解釈ではありますが、この映画でリンチが描いたのは、カリフォルニアにひそむ、ハリウッドという名のブラックロッジなのでは、と思うのです。 そこにいざなわれたのが、ダイアンとカミーラ、2人の女性。ツインピークスでは、シカモアツリーの輪がブラックロッジへの入り口でしたが、今回はそれが、マルホランドドライブなのでしょう。 久々にリンチワールドに酔えました。文句なしの10点献上。 【ろこもこ・らいす】さん 10点(2004-11-15 05:05:08)(良:1票) 303.《ネタバレ》 1不思議な体験2好きだった歌を思い出した3乾いたユーモア4適度の恐怖5クライングの最良のカヴァー6気持ちが落ち着く7カウボーイは敵か味方かという二元論で語るべきではない8ナオミワッツ。これで半分。 【馬飼庄蔵】さん 10点(2004-06-24 19:00:22)(良:1票) 302.一言で、観る映画というより感じる映画ではないでしょうか。夢やデジャヴュの中に眠る深層心理が点から線になるという納得があります。感想は十人十色と思いますが、むきにならず、受け身で観ましょう。感動すると思います。「あなたを好きな16の理由」という挿入歌が何ともオールディーズで良かったです。 【白狼】さん 9点(2004-06-07 00:48:26)(良:1票) 301.《ネタバレ》 オープニングから箱を開けるまでがダイアンの夢だと思います。 珈琲カップや灰皿、気をつけてみていると全て繋がります。 登場人物も多くてとてもわかりづらいですが、神経を集中して見ていると、あれこれ想像ができてかなり面白かったです。 オープニング、ジルバのシーン、オーバーラップしてダイアンを挟んで立っているのはダイアンの両親だと私は解釈しました。 最後にでてくる、あの気味の悪い老夫婦がそうです。 両親の期待がプレッシャーだったダイアン。 最後あの老夫婦(両親)が小人になって狂ったようにダイアンに迫ってくる様は両親の過度の期待、ダイアンにとってはプレッシャーを表していたのだと思います。 一番好きなシーンは夜中に二人で行った劇場で歌手が歌う所。 あの歌はとてもダイアンの心情を表していたと思うし、あの歌手の声もよかった。じーんときました。 ひとつ気になったのはダイアンがレズビアンである必要があったかなーと思うのでした。 まあ、監督の自慰的な映画なのかな? 私は面白かったです。 【ぷー太。】さん 8点(2004-05-23 12:48:27)(良:1票)
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