みんなのシネマレビュー

活きる

Lifetimes/Living/To Live
(活着/Huozhe)
1994年【中】 上映時間:131分
ドラマ小説の映画化
[イキル]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-08-16)【Olias】さん
公開開始日(2002-03-23)


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監督チャン・イーモウ
キャストグォ・ヨウ(男優)フークイ
コン・リー(女優)チアチェン
ジャン・ウー(男優)
檀臣幸フークイ(日本語吹き替え版)
佐々木優子チアチェン(日本語吹き替え版)
多田野曜平町長(日本語吹き替え版)
佐久田修チュンション(日本語吹き替え版)
咲野俊介アルシー(日本語吹き替え版)
音楽チャオ・チーピン
製作チウ・フーション
配給角川書店
あらすじ
フークイ(グォ・ヨウ)は博打で全財産を失い、妻のチアチェン(コン・リー)と子供たちは家を出る。戦争の続く中国で別々に生き抜き、紆余曲折をへて再び家族は1つになる。時代は文化大革命。全体主義の恐怖が家族を襲う。そのなかでも明るさを失なわず、幸福を実感する家族。激動の中国の歴史を生き抜いた1つの家族にスポットを当てた名作

花守湖】さん(2006-06-06)
全てのをあらすじ参照する

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【クチコミ・感想】

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60.ぐうたらな主人公が生きてこれたのも、ぐうたらであるが故。破産したお陰で命拾いし、主義主張が無い所為で命拾いし、良い仕事を求めなかったので命拾いする。逆に借金の形で家を得た者は死に、共産主義に傾倒した者は自己批判させられ、党で出世した者は破滅する。これは勤勉を是とする共産革命に対する最大の皮肉。そして主人公夫婦から子供を奪うのも共産革命。大躍進政策が無ければ息子は死なず、文化大革命が無ければ娘も死ななかった。町並みはその間一切変わらず、変わるのは壁に貼られるポスターだけ。共産革命と共産政権は市井に生きる人々に何ももたらさず、ただ奪うのみ。それでも主人公は最後に言う、「これからもっと良くなるさ」と。その通り。そう思うことが「活きる」秘訣なのです、8点献上。 sayzinさん 8点(2004-07-29 11:15:35)(良:3票)

59.観ている間中ずっと自分が考えていた事、「生きる」と「活きる」の違いって一体何だろう・・・?字をくっつければ「生活」になる。中国語ではもしかしたらこの二つ、たいして意味は違わないのかしれないが、日本語だと微妙に異なるような気がする。「活きる」は日々の生活を精一杯過ごす事、「生きる」は人生のゴール「死」に向かって歩んでいく、もっと広範囲な意味として自分は解釈した。この映画に出てくる登場人物は、誰もが「生」も「活」も「喜び」も「悲しみ」も全て思う存分享受する、ひたむきな人ばかり。彼らがまっとうな人間だとしたら、今の私など毎日毎日、ただ『息をしてるだけ』のケチな存在でしかないのが歯がゆい!!ホンマ情けない!!!映画の内容には殆ど触れられなくて申し訳ないけれど、これが自分のこの作品を観て思ったこと。 放浪紳士チャーリーさん [DVD(字幕)] 8点(2007-11-17 11:06:52)(良:2票)

58.コンリーと高峰秀子って似てませんかね?中国版「喜びも悲しみも幾歳月」といった感じがしました。激動の時代にどんな事があろうとも活きてさえいればどうにかなる、時代に翻弄されながら強く逞しく生き続ける母、母は強し。 亜流派 十五郎さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-02 11:23:04)(良:2票)

57.この映画は「検閲」が通らなくて見れない時期もあったという。 当然のことながらこれは中国政府には面白くない映画の代表作。  いまや世界的に有名な監督のチャン・イーモウだが彼自身、「文革」で苦い目にあわされてきただけに、批判精神が強いのだと思う。 これを観ると文革は、とにかく怖いものだということがじわじわと伝わってくると思う。 中国人の誰もが1つの思想を信奉し、異分子を絶対に許さない態度をとっているが、明日は我が身が異分子扱いにされてしまうという恐怖感が伝わってくる。 観ていても息が詰まりそうになる圧迫感があった。 この時期は生きることが最も困難だったときかもしれない。 「活きる」というタイトルはとても面白いと思う。このような状況でも中国人はすべてを受け入れて生きてきた。単純に生きる事、なんとか生活している家族を見ているだけでも感動できる。 誰も自己実現とか自分の存在理由などで悩んではいない、立派な行いもしていない、ただ生きているだけであるけど、それが輝いて見える。 これは生きることに感謝できる人からのみ発散される輝きかもしれない。 これがどのようにして作られたかはDVD版「活きる」のメイキングをぜひ見てもらいたい。 興味が2倍になるはず。    ちなみに最近の中国映画は、検閲を無視したいわゆる下電影(地下映画)が若い監督の間で作られているという。 もっと本当の中国が見たい。 花守湖さん 10点(2003-11-13 14:04:10)(良:2票)

56.栄枯盛衰。一日たてば立場が逆転してしまうという、なにが起きても不思議ではない時代。映画はそういう激動の中国を舞台に、時代に翻弄されながらも尚且つ逞しく生きていく、どこにでもいそうなある家族の姿を中心に描いていく。次々と襲いかかる運命の悪戯。中でも「人の死」は身内や旧知の間柄の区別なく、実に唐突で呆気なく描かれていく。それは人生の流れの中のほんのひとコマに過ぎないとでも言いたげだ。象徴的なのは、娘のお産の一見ユーモラスでありながら結果的にはなんとも皮肉でブラックなエピソードが強烈で、まさしくこの時代が生んだ悲劇だと言える。それでも彼らは決して運命に逆らわず、むしろ甘受しているようでもある。そして終始、彼らの生活ぶりを克明に描いているという意味では「生きる」ではなく、やはり「活きる」というタイトルに大いに納得してしまう。数奇な運命を経て、それでもこれからも幾多のことがあって人生というものが流れていくということを暗示したラストに、爽やかな余韻を残して映画は終わる。ひたすら正攻法で丁寧に、そして少しも深刻ぶらず決してユーモアを忘れない。こういう作品を撮らせたらチャン・イーモウ監督のまさに独壇場だと言っていい。 ドラえもんさん 9点(2002-06-14 00:53:28)(良:2票)

55.《ネタバレ》 生活感がリアルに伝わってくる。 影絵がドラマ的にもっと何かに使われるのかと思ったが、捨てられて特に何もなく。 あくまで生活の糧だったということか。 夢や目標を掲げて何かを成し遂げようとするのではなく、家族と平穏に生きることがすべて。 飛鳥さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-05-01 22:39:20)(良:1票)

54.博打で大負けしてから、彼の本当に活きるが始まった。幸せは金では得られない事を彼の人生で体現したのだ。奥さんは、世界共通の母親像を演じきっていたと思う。 Yoshiさん [DVD(字幕)] 6点(2009-07-25 19:05:48)(良:1票)

53.《ネタバレ》 チャン・イーモウの中では最も好きな作品です。50年代の大躍進政策、60年代の文革という、庶民に犠牲を強いた2つの時代に2人の子供を失った夫婦の物語です。しかし、決して暗い映画ではない。チャン・イーモウの批判精神だけでなく、ユーモアのセンスが素晴らしい。それに加えて主人公である夫婦を演じる2人が実にいい。飄々と運命を受け入れて生きていく夫、それを支える力強く、明るく生きる妻。それゆえ、後味は決して悪くない。悪いどころか、不幸を乗り越え、それでも家族が支えあって人生を明るく前を向いて力強く踏みしめて生きていく姿に勇気さえもらった気がしました。 とらやさん [DVD(字幕)] 9点(2008-11-27 21:00:59)(良:1票)

52.《ネタバレ》 「活きる」というまずはこの邦題を付けた人に私は素晴らしい。感謝の気持ちでいっぱいになる。どんな厳しくて、貧しい中にも人間として生まれてきた以上、精一杯生きる。生きること、それがすなわち「活きる」ことにも繋がる。この映画で描かれている人間の生活、苦難にも立ち向かわんとばかりに一生懸命な人々、博打でボロボロになりつつある駄目な夫を支える妻、コン・リーの厳しさと優しさとの両方がきちんと描かれている。それも偏に主演の二人の演技力があればこそ観ていて伝わるものがある。娘の結婚を祝う場面での二人のあの優しそうな笑顔、表情、そして、そんな二人の表情につられるように周りの人間も同じく表情が和らいでいて何だかとても優しいこれこそ人間の温かさ、チャン・イーモウ監督の心の温かさを見せてもらっているようです。それにしても駄目な夫を演じているグォ・ヨウがどんどんと素晴らしい父親へと変わって行く様子を見事に演じ、更にはそんな夫を支えるコン・リーの演技は凄い。やはりこの人、今、アジアでナンバーワンの女優さんだ!コン・リーの凄さ、素晴らしさについて少し語らせて貰いたい。どんな役でも見事に演じきる。そして、何よりもオーバーな演技、自分を良く見せようとか、私は女優なんだよ!どうよ?美しいでしょ?みたいな所を全く見せつけない。抑えた演技、それは日本で言うならば高峰秀子という女優に当てはまる。表情にしても滅多には変えずに、ここぞという時のみ、表情を変えて演技する。中国版、高峰秀子です。なんだかんだと色々書いてみたが、これは正しくタイトル通り「活きる」映画!コン・リーの逞しさ、強き母こそ人間のそして、世界共通の母のあるべき姿ではないでしょうか! 青観さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-05 11:51:05)(良:1票)

51.まさに「禍福は糾える縄の如し」を描いた感動大作。ギャンブル破産に始まる波乱に富んだ家族の人生模様は圧巻を極めた。特に主演グォ・ヨウの味わい深い雰囲気は最高に素晴らしい。コン・リー渾身の役作りもさすがだし、リウ・ティエンチーの素朴さも捨てがたい。事件以外でも日常に漲る哀切は、たびたび目頭を熱くさせる。 丹羽飄逸さん [地上波(字幕)] 9点(2007-01-19 18:23:49)(良:1票)

50.《ネタバレ》 この手の貧しいが必死に生きた人々を描いた中国作品に駄作無し。今回はコン・リーが控え目な役を演じており、亭主・子供達と共に実に生き生きと描かれている。終盤は不幸な娘が死なないようにと、そればかり願っていたのだが結局報われなかった。死によって盛り上げるやり方はどんな監督でも出来る訳であって、チャン・イーモウならもっと他の描き方で感動を与えて欲しかった。親より先に死ぬこと程不幸な事は無い。文化大革命と聞くだけでゾッとするが、今回「覇王別姫」程キツいシーンは無く、直接生死にも関わってこなかった。饅頭の爺さんの登場だけは未だに意味不明である。 まさサイトーさん [DVD(字幕)] 9点(2006-12-16 05:50:19)(良:1票)

49.え!?これで終わり?って感じだった。字は違うけど黒澤監督の「生きる」と比べてしまうと、とても重い話なんだけど「軽い映画」という感じがした。主演のグォ・ヨウもなんかいまいちだった。子供でもない、おじいさんでもない20代後半か30代前半だろうか。中途半端な歳で、60代くらいの人だったら味があって伝わってきたかもしれない。これは「こんなに不幸でもがんばって生きている」と言いたかったのだろうか。それにしても「無理矢理不幸にさせすぎだろ」と不自然な感じがした。一番気になったのは子供が死んだことを「過去は水に流そう」と言っている。先を読んで、てっきり奥さんが「子供が生きていた頃は過去の大切な思い出よ!」みたいなことを言い返すのかと思ったら何も言わない。え~!?自分の子供なのに水に流すの?もし自分が死んで幽霊になってそんなこといっている親の姿をみたらとても悲しくなる。 Syuheiさん [映画館(字幕)] 3点(2004-07-24 14:28:47)(良:1票)

48.結局、50年代の大躍進政策と、60年代の文化大革命のために、最愛の子供が2人とも死んじゃったんですよね。。。まあテーマ自体が、歴史に翻弄されながらも、たくましく生きる一家族の歴史を通して中国の「革命」や「体制主義」を批判する映画なんで仕方ないんでしょうが。。ちょっと後味悪いのは事実です。 クロマスさん 6点(2003-02-01 03:00:05)(良:1票)

47.苦しいけれど、不幸じゃない。貧しいけれど、不幸じゃない。幸せとは決して言えないけれど、不幸じゃない。たとえどんなに辛くても、不幸じゃない。そんな生き方が、ここにあります。 山岳蘭人さん 7点(2002-06-08 19:54:41)(良:1票)

46.製作年が「初恋のきた道」より古いので、あまり期待しないように心してみた。泣いた。館内、至る所ですすり泣き。重く、つらい話だけど勇気をもらった気がする。さわやかな感動ではないが、自分も頑張ろうと思った。それと餃子のエピソードはこの映画で既に使われていて、ニヤッとしてしまった。 映画三昧さん 9点(2002-06-01 00:17:54)(良:1票)

45.《ネタバレ》 資産家のお坊ちゃんは博打漬けで貧民層に叩き落される。特技の歌で人形劇団を組みどさ周り。劇は時には活路を開くのに役立つこともあるが庶民を襲った時代の波に翻弄される。 共産党を過剰に持ち上げるシーンを多用しそれが逆に批判を示す構成となっているところが興味深い。一家を襲う悲劇の数々はいたたまれないものがあるが大きな時代のうねりなので抗いようがないわけで、もうかき分けかき分けどうにかこうにか生き延びるしか手がない。大変だったろうなーとは思うが映画として見せられても一家の変遷を借りる形でただ時代をなぞっているだけでちょっと面白味は感じづらい。見ようによっては思った通りのストーリー。大きな振幅がない。醸し出す雰囲気が良かっただけにもったいない作品である。 今週の気づいた事:オープニングの博打のシーンだけが光っている。 ほとはらさん [DVD(吹替)] 5点(2023-11-03 13:23:31)

44.撮影や美術はもちろん段違いなんですが、内容は正直日本の朝ドラあたりとあんまり変わらないと思えてしまいました。激動の時代、いろいろ大変だったけれど最後は孫も生まれて良かったねという感じで終わります。社会がどうであろうと庶民はそれぞれの人生を生きてゆく、そういう物語の姿勢はこの映画の美点ではあります。しかし社会や歴史に対する深い洞察や批判というよりは過去を懐かしむムードが強いです。まあ私が日本人だからなおさらそう感じてしまうのかもしれません。いかにも伝統的な中国文化の美を強調しているセルフオリエンタリズムな感じも好きではないです。 Сакурай Тосиоさん [インターネット(字幕)] 5点(2023-05-01 23:44:21)

43.《ネタバレ》 一昔前の中国庶民の生活が如実に描かれており、わかりやすく面白い。家族の半生の展開が早くて、次々と事件が起こる。旦那は結婚当初は本当にどうしようもない馬鹿であったが、その後はすっかり校正していい父親であり、いい旦那。奥さんがとにかく不憫な半生である。私も半生を振り返ると、実はこの旦那に少し似ているのだが、改めて家族の為に尽くしたいと気持ちを引き締め直す、良いきっかけとなりそうだ(笑) SUPISUTAさん [DVD(字幕)] 8点(2017-05-05 10:18:50)

42.《ネタバレ》 中国映画。 第二次世界大戦後の国共内戦、大躍進政策、文化大革命の3つの転換期を生きる 平凡な一家族の半生を追体験する映画。 暗い話。 いくつものエピソードが立て続けに起きるのでグダグダ感はない。 個人的には中国の庶民の生活ぶりが見れて楽しめました。 ただ話に大きな盛り上がりがないので好みは分かれるかもです。 以前見たイラン映画みたいに映画越しとはいえ他文化に触れるのは ちょっとした海外旅行に行ったみたいで面白い。 Dry-manさん [DVD(字幕)] 8点(2016-11-13 13:01:39)

41.重厚でしっかりとした映画なんだけど、もう少し起伏があった方がいいのでは。 aimihcimuimさん [DVD(字幕)] 6点(2014-08-22 23:31:22)

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【点数情報】

Review人数 60人
平均点数 7.45点
000.00% line
100.00% line
200.00% line
311.67% line
400.00% line
5610.00% line
6915.00% line
7915.00% line
82135.00% line
91118.33% line
1035.00% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review2人
4 音楽評価 8.50点 Review2人
5 感泣評価 9.00点 Review2人

【ゴールデングローブ賞 情報】

1994年 52回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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