みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
51.父のお気に入りのこの作品、口うるさく「観ろ!観ろ!」言われての拝見。正直あまり期待はしていなかったものの、観賞後の今、父に深く感謝しております。こんな歴史を今の今まで知らずに生きてきた事を恥じております。この作品、実に素晴らしい。どこが素晴らしいかは僕が書かなくても他の方が書いておりますので省略。そして父はこの作品をあまりに気に入り過ぎて僕の名前を「マレスケ」にしようとしたのです。それを母がなんとか止めて現在ふつうの名前で生きております。以上・・・母に感謝。 【ボビー】さん 7点(2004-08-04 15:12:21)(笑:2票) 50.《ネタバレ》 初めて見たのは幼い頃、映画館で。 当時は前編後編で、中休憩があったのを覚えています。 誰がカッコいいとか、誰が嫌いとかなく、ただ、さだまさしの歌が悲しかった。 そんな記憶があります。 今、この時代に見て、戦争にハッピーエンドなんかもなく、英雄も栄光もなく、 そこに残されるのは、ただただ残されるのは悲しみと傷。 今、僕が見た時と同じ年頃の子が見たら、どう感じるんでしょうか。 意味や理由は分からなくても、なんとなくでも感じてもらえたらいいな。 【こっちゃん】さん [映画館(邦画)] 10点(2017-12-29 20:40:09)(良:1票) 49.前提としてロシアの方が国力、軍事力で日本を上回っているという事。格下の日本がどうやってロシアを倒すのか? そこに快感を期待していると痛い目に遭う。日本が勝った戦争なのに思い起こされるのは日本兵のやられシーンばかりで、最後も乃木将軍の嗚咽で終わります。軽い気持ちで見ちゃダメだな。 【リーム555】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-09-28 18:35:29)(良:1票) 48.《ネタバレ》 日本の戦争映画の中で、最高だと思います。 まず、マクロ的な視点で当時の日本の立場、なぜ戦争をしなければならなかったか、そして全体の戦略の中で旅順がどういう意味を持っていたかを描き、なおかつ大本営、満州軍、第三軍のそれぞれの立場を書き、誤りは誤りとしっかり描いているのが秀逸です。(自分は今まで乃木さんを一方的に批判する史観に立っていたので、今回じっくり見て大本営にも落ち度があるのがよくわかりました。) そしてミクロな視点は、洋画の戦争映画にありがちな盛りだくさんのエピソードを描くのではなく、一つの小隊に視点を絞って、その小隊長と四人の新兵達をじっくり描きこむことによって、命の尊さ、それを簡単に奪っていく戦争の惨さ、そして周りの人にまであたえる苦しみが、ものすごくはっきり表現されてました。 人殺しは嫌だから戦争は嫌とか、世界の人と仲良くすればいいなんてことを言うのは、簡単ですけど、恐らく人類の歴史が続く限り、戦争というものはなくならないと思います。だったら、戦争というものにどう向き合うべきか、あるいは悲惨さを少しでも軽減する手段はないのか? そういったことをじっくり考えさせてくれる映画です。 今は亡き夏目雅子さんの美貌に+1 最後に「美しいロシア」と書きかけて、どうしても書けないシーンは泣けました。 DVDを購入したのを機会に再見。ものすごく真面目で誠実な人が無能さのゆえに批難にさらされ、後悔に苦しむ姿は悲しいなあ。 それでも国家の運命を握り、なおかつ時には大勢の兵士の命を虫けらのようにすりつぶさなければならない軍人にはこれくらいの厳しさを求めるべきだと思う。 立場は全然違うけど山本五十六に児玉源太郎のような厳しさがあったらと考えずにはいられない 【rhforever】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-11-08 20:54:43)(良:1票) 47.《ネタバレ》 日本の戦争映画の最高峰。明治の戦いの主題歌にさだまさしというのはどうか、と最初は思ったが、聞いてみるとこれが巧い具合にマッチしていて驚く。製作された80年代という時代を考えると、安易な反戦ものに堕さなかったのは幸運としか言いようがない。同じ日露戦争ものである「日本海大海戦」と見比べると大変興味深い。ほとんど被害を出さずに大勝した日本海海戦と、多大な犠牲を払ってようやく勝利をもぎ取った二百三高地。前者のラストシーンは東郷が靖国神社を一歩一歩しっかりと踏みしめて歩くのに対し、後者のそれは明治天皇の前で奏上文を読み上げながら泣き崩れる乃木で終わっている。二つの大きな戦いを比べていろいろと考えさせてくれる。 【ウーフー】さん 9点(2003-10-15 12:54:24)(良:1票) 46.《ネタバレ》 「戦争」というものの姿を、フィルターをかけずにそのまま映し出している作品。幹部だけでなく、個々の兵士たちの思いも描かれており非常に考えさせられました。今の時代こそ、こういう作品が必要だと思います。 仲代達矢と丹波哲郎の素晴らしい演技も印象的でした 【TM】さん [インターネット(邦画)] 10点(2023-12-30 00:30:37) 45.《ネタバレ》 平和な何気ない日常の尊さを訴えている映画。その1点から脚本のピントがボケていないのが良い。無名の兵士のセリフ程力強くなっている。元ヤクザの佐藤充の演技も良い。映像も美しい。ただ、旅順の地形と陣地配置が分かりづらいので中盤のジリジリした展開がダレてしまっていると思う。 それにしても、夏目雅子の歩くしゃがむといった体の演技は絶品。この映画を観るのは3回目だが、エンドロールの松尾佐知が妊娠していることに初めて気が付いた。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 8点(2020-06-23 12:00:47) 44.《ネタバレ》 日露戦争の旅順攻略を描いた東映の大作映画。どちらかと言えば再現ドラマに終始している印象が強いが、これがすごくよくできていて、日本が最後に勝った戦争がけっして圧勝ではなく、多大な犠牲を払ってようやく勝てたというのがよく分かる内容で、戦争の全体像もつかみやすい。戦闘シーンも迫力じゅうぶんで、中野照慶監督率いる東宝のチームが担当した特撮(中野監督の特撮、かなり久しぶりに見るけど、やっぱこの人は派手な爆発シーンがよく似合う。)も含めて見ごたえがあった。そのひたすら続く戦闘シーンは決して娯楽的に描かれているわけではなく、戦場の惨状や悲惨さをこれでもかと言わんばかりに描写し、戦争の意味を問いかけてくる構成はさすがにこのころの戦争映画らしいつくり。ドラマ部分はやっぱり深みが足らない感じなのだが、狂言回し的存在のあおい輝彦演じる親ロシアの教師が従軍して戦っているうちにロシアを完全に敵視し始めるのはけっこうリアリティがあるし、二人の息子をこの戦争で失った乃木希典(仲代達矢)の悲しみを静かに表現する演出も良かった。それになんといっても新沼謙治演じる豆腐屋の息子の逞しさが印象的。終結後、明治天皇(三船敏郎)に報告をしていた乃木がこの戦争で散った兵士たちのことを思って、次第に抑えきれなくなって号泣するのはさすがに違和感がすごいのだが、このラストシーンが三船と仲代という60年代の黒澤明監督の映画ではおなじみの二人の共演シーンだったのは嬉しく、その意味でこのラストシーンはとても印象に残る。三時間と長尺な作品だが、多少の中だるみ感はあるものの、それほど長さは感じずに見ることができた。ただ、やはり、前半部分終了時に主題歌である「防人の詩」を画面を暗転させて延々歌詞テロップ付きで流しているのは意味が分からず、ひいてしまった。さだまさしもこの歌も嫌いではないが、普通にすべて終わったあとエンディングで初めて流すだけで良かったのではないかと思う。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 7点(2019-01-04 16:19:35) 43.《ネタバレ》 この時代の戦争を扱って映画として素晴らしい出来になっていると思う。 ただし、戦闘シーンに迫力があるが逆に人と人との関係性は多少弱くなっている。このバランスはなかなか難しい。 そして、最後に乃木大将に戦争の悲しみの本質を思わせるところは多少の違和感が残ってしまう。この涙は一般の人々の中にあるべきではないだろうか。 エンドロールの「防人の歌」と明るい世の中の対比が何とも物悲しい。 ところで、ここで出てくる軍上層部の発想や物の言い方は、現在の会社組織のそれと似ている。それが何とも哀しい。 人間や集団はなかなか変わらない。だからこそ、戦争をすることで、取り返しのつかない失い方をしてしまうわけにはいかない。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-06-22 23:19:41) 42.ラストの乃木の号泣シーンはいかにも作り物感が漂っていてちょっと興醒めしますが、戦闘シーンは製作費もかけられているようで迫力十分です。日露戦争での多大な犠牲を強いられた陸軍の惨状は有名ですが、苛酷な映像とリアルなシナリオが心に響きます。時代背景の描写も丁寧で、日本の勝利の際どさも伝わってきます。ただ単に幸運に恵まれただけという認識の低さが後の不幸にも通じているように思えてなりません。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-06-21 00:00:42) 41.ものすごい迫力でした。今の日本映画では考えにくい、まさしく日露戦争並の人海戦術的な制作根性で作られてます。ぼくはこの映画で日露戦争の流れを机上の勉強から実感で学ぶことができました。突撃のむなしさは際立ちます。ぼくは光栄のゲームの三国志で張飛軍使って相手の攻撃力30の1万5千の兵を一瞬で蹴散らしてますが、実戦ではどんな非道さかを知ることできました。24時間休戦時の両軍のほのぼの感はちょっと驚き。両軍弾尽きて石の投げ合いもちょっと驚き。 【タッチッチ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2015-06-12 22:11:48) 40.《ネタバレ》 これは文句なしの10点です。戦争映画というジャンルで見ればNo1だと思います。この映画、結果的には日本の勝利ですが、そこに喜び、達成感、ヒーロー性などは全く感じません。残るのは悲しみ、死んでいった仲間への思い、残された人の悲しみです。私がこの映画で一番いいと思ったシーンはエンドロールの戦争後のシーンです。夏目雅子の笑顔、親を失った子供がけなげに前を向いて歩いているところ、一人前の豆腐屋になって客に笑顔を見せる新沼健治など。先程残された人の悲しみと言いましたが、その悲しみを乗り越えて生きる人々の希望の光というものを感じ取れる素晴らしいラストシーンではないでしょうか。 【金田一耕助】さん [DVD(邦画)] 10点(2014-12-23 16:00:36) 39.日本が総力を挙げてギリギリ勝った日露戦争を良く描いていると思います。突撃に散った兵士に涙。 【東京ロッキー】さん [地上波(邦画)] 8点(2013-11-10 17:16:46) 38.話してる内容が今一つ分かりにくかったけれども、役者の迫力がすごいので圧倒された。 【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-08-15 18:29:57) 37.ひたすら戦闘シーン、それもなす術もなく狙い撃ちされるシーンが多く、映画としてはメリハリに欠ける。それにしても悲惨な戦場だった。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-08-11 19:07:19) 36.《ネタバレ》 日本兵がなすすべなく無残に死んでいくシーンを見ると、日本は勝ったといっても素直に喜べるものではありません。戦車も戦闘機もない時代、こんなむちゃくちゃな戦い方をしていたんだなぁととても衝撃的でした。乃木将軍が賛否両論あるのも分かる気がします。当時としては仕方なかったのかもしれませんが。 また24時間休戦で、今まで殺しあっていた敵同士が一時的に交流していたなんて知らなかったので興味深かったです。 こんな時代に生まれなくてよかったと思う反面、この時代の人たちの多くの犠牲の上に今の平和があるのかと思うと、とても感慨深いものがあります。 【かすお】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-05-24 02:23:19) 35.学校の授業では日露戦争に勝利したとしか学ばなかったが、こんなにひどい戦争だったのか。映画だから多少事実とは異なる部分はあるだろうが、当時の戦争の無謀さが十分に伝わってきた。俳優人も素晴らしいし、防人の歌も良い。自分の中では最高の戦争映画。いつか子供に勧めたいと思う。 【ぺん】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-01-27 16:25:21) 34.《ネタバレ》 これはまた見ごたえがありました。最初に当時の状況説明があり、戦争に至るまでの経緯が簡単に語られるわけですが、いざ開戦となると戦闘の連続で、いったい何のために戦っているのかが忘れ去られそうです。実際に戦っていた人たちもそうだったのかもしれません。乃木に代表される軍上層部と、前線に立つ兵士を均等に描いたのは大変よかった。これによって戦争というものの全体図がつかめますし、反戦の意図が明確になります。この上層部ー前線兵の関係は、現代企業の管理職ー労働者(特に非正規の)に通じるところがあります。小賀を親露的な人物としたのは、あざといですが効果は上がっていました。特撮は東宝のスタッフが出張してきていますから、こんなできでしょう。東映の映画でこんな特撮が見られるというのは、なんだか嬉しい。休憩前の演出は、やはりヘンでした。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-21 22:27:10) 33.旅順攻撃を題材にした作品は映画ドラマと数あれど、本作は乃木大将の描き方が最も魅力的に感じられた。 親の顔、現場総責任者の顔、一武人としての顔を含有した実に魅力的な人物として自分には写った。 仲代達也は、ほんとにいろいろな役を演じ分ける凄い役者だなーと思う。 その点、三船敏郎は何の役をやっても、全部オーラ出まくりの三船敏郎。 さすがに、明治天皇役でもそのまま三船敏郎なのにはびっくりした笑。大好きだけど。 誰かも書いていたが、インターミッション直前の歌詞だけを延々と映す珍シーンには、正直苦笑い・・・ 【kosuke】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-04-26 00:36:26) 32.《ネタバレ》 久しぶりに再見。日本映画界が誇る、数少ない傑作の一つだと思います。とにかく、真っ向勝負な骨太の感じがいい。嘘くささもないし、痒くなるようなセリフもない。スケール感も十分。乃木や児玉もいいけれど、私は佐藤允とあおい輝彦が良かった。特に後者は、出征前に子どもの前で「美しい国ロシア」と板書しておきながら、最後はロシア兵への憎悪をたぎらせつつ格闘して尽きる。戦争映画によくあるパターンとはいえ、いろいろ考えさせられます。夏目雅子が「美しいロ」まで書いて泣き崩れるシーンも、やっぱり涙なしには見れません。 なお、私は地方の県立高校出身ですが、計3回の文化祭のうち、学校側は2回もこの映画を体育館で上映してくれました。その教育的意図は不明ながら、今にして思えば、なかなかいい選択だったと思います。もし当時、「国歌」が嫌いな教師がいたら、どんな反応をしたのかな。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 10点(2012-04-14 01:25:25)
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