みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
21.傑作!ケーリーグラントって洋服屋の看板みたいな、タダのハンサムかと思ったら、とんでもない。いやはや、その演技の軽妙にして、達者なことといったら。これはケーリーとロザリンダラッセルの丁々発止の漫才を見てるような映画だ。昨今の、頭でっかちで、舌足らずの監督がリメイクしたら、絶対2時間を越えるところを1時間40数分にピッタリ収めてるところも、さすが。スクリューボールコメディの金字塔でもあるが、こういう映画が当時のハリウッドでは、ジャカスカ作られていたこと、また今ではスッカリ作られなくなったことがハリウッド映画の質を落としている何よりの証拠でもある。映画を見る幸福とはこういう映画を見ることだ。昨今の、わからんちんの映画監督どもは胸に手を当てて、よく反省すべし。 【ひろみつ】さん 10点(2004-06-03 23:04:33)(良:3票) 20.《ネタバレ》 なぜこの映画が名作として支持されるのか、理解に苦しみます。セリフ量の多さ、展開の早さのおかげで飽きることはありません。当然、面白い部分はある。ただ、話があまりにもつまらなくて、くだらない。要するにこの映画は欲望VS理性の戦いを描いたコメディなわけですが、結局欲望が勝ちます。これはいい。しかし、その理由がひどい!記者復帰と復縁がセットで語られた結果、こいつらはガチガチに溶接されたまま映画が終わるんですよ。これ酷いよ!分けないとドラマにならないじゃん!ヒルディが新聞記者に戻った時点でこの勝負はまだ5分5分なんです。ここで終わらせておくべきだった。なのにヒルディは、夫となる人間に犯罪行為を繰り返し、そのことを理由に散々罵倒していた相手とよりを戻しちゃった!バカバカしさの極致です。制作側は大事なことを忘れてる。女性は行きたいように生きろというテーマ。これは良い。なにが問題って、職場でオンナが生きる道は、オトコに従うことという着地です。序盤からこの思想がバンバン出てきて不快でした。この映画は間違いなく楽しいですよ。でも面白くはない。他のレビューにもありますが、ウォルターほど嫌悪感を覚えるキャラクターはいないですね。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 2点(2014-06-17 09:17:52)(良:1票) 19.《ネタバレ》 ベン・ヘクト&チャールズ・マッカーシーの戯曲を映画化した作品では、最もアメリカで評価が高く成功した作品。 ルイス・マイルストンの「犯罪都市」、 ビリー・ワイルダーの「フロント・ページ」を含めると3回も映画化されている。その中で一番面白いと思ったのがこのホークス版。 マイルストン版は古臭くて演出過剰な上に退屈だった。 ワイルダー版も「教授と美女」でホークスと組んだだけあって悪くないと思うけど、もう一度見たいというほど惹かれなかった。 俺はホークス版の飾り気の無い感じが一番しっくりきたし、何より腹筋がヤバくなったのはホークス版だけだ。 ホークスのコメディは「教授と美女」が一番好きだけど、“破壊力”という点じゃ「ヒズ・ガール・フライデー」が最強。 最初は字幕で見ていたけど、字幕の速さが足りない!そもそも、原語のスピードに字幕が追いつけるワケないじゃないか。 クエンティン・タランティーノの映画といい、この手の作品は原語だけで見るのに限る。遅い字幕なんぞクソ喰らえ! 「赤ちゃん教育」は虎のようなキャサリン・ヘップバーンに追い回される狂気地味た内容だったが、この作品のヒロインは「赤ちゃん教育」よりは正気を保っている。 それでも瓶の中で爆竹を破裂させるような内容だ。 物語は女性記者のヒルディと前の夫だったウォルターが中心となって起こる騒動を描く。 明日再婚してしまうロザリンド・ラッセル、ケーリー・グラントは未練がましく彼女と別れるのが寂しい。 ウォルターは彼女に残ってもらうべく負かさなきゃならな、ヒルディもまた想うところがあるけどウォルターを負かしてやりたい。 かくしてここに90分に渡る嵐のような特ダネ合戦が幕を開ける。 密室において激しく繰り拡げられる男と女の言葉による“殴り合い”。 初っ端からまくし立て、どんどん加速するマシンガン・トークの凄まじさ。10分?5分の間違いじゃない? その後も一人が喋り終わらないうちにまた一人が喋りだしてカオスの坩堝。 銃で撃ち合うようなやり取り・・・そしたら本当に街中で銃撃戦をはじめやがった!ヒロインまでタックルを決めやがる。俺の腹筋を返してくれっ!! ラストスパートは機関砲を撃ちまくるようなスピードと破壊力。 激闘の果てに“降伏”するシーンは可愛い。この可愛らしさはパートナーが女性じゃないと味わえない面白味だね。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2014-05-20 18:08:47)(良:1票) 18.《ネタバレ》 ポンポンと飛び交う台詞。サクサクと進む展開。いやぁ、お見事! とは思うんですが…………。話自体は何が面白いのかさっぱり分からない。 元夫の底の浅い策略など全てお見通しなハズの“デキる女”ヒルディは、結局あっさり策にハマってるし、嫌味な元夫ウォルターは、やりたい放題の上に結局ヒルディとスクープを手に入れる。おいおいっ。 エンドマーク3分前には、ヒルディはヨヨと泣き折れて「貴方がまだそんなに私のことを愛してくれてたなんて……」って、どーしたらそんな話になるんだ? そして本気で自分を愛してくれてた、しかも明日結婚するはずのブルースを袖にしてウォルターと寄りを戻すだと?! 前半の「人間らしく、女として幸せに生きるの」と言う台詞は何処へやら。これが敏腕記者? こんなバカ女にまともな記事など書けるワケが無いだろっつーの。 なんか、とっても人としての筋と思いやりに欠けた作品。コメディとしても笑えない。これが名作なのか??? 【TERRA】さん [DVD(字幕)] 3点(2010-07-12 17:20:39)(良:1票) 17.《ネタバレ》 確かに展開は楽しめるのですが、あのまとめ方はないでしょう(展開も事件を都合よく使っているだけなのでご都合的)。 彼女が自分の性分を再確認し、新聞記者は辞めないという決断をするまでは納得いくけど、よりを戻すところまでいってしまうのには呆れてしまう。その向きを出すのだとしても今後、よりを戻すかもしれないに留めるべき。ハリウッドは昔からそこら辺の自制が効かないんですね。 それに、そもそもあんな不実な元夫の策略がまんまと成功しても観客は快く思わないだろうし。 この作品が未だに名作として扱われているのが不思議。かなり諸々の配慮を欠く作品。 【カラバ侯爵】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-03-26 12:34:18)(良:1票) 16.うわっ!これまた物凄い言葉の応酬!何というスピード感!躍動感とでも言った方が良いかもしれない。そのぐらいの凄まじさでとにかく喋る。喋る。喋り捲る。その台詞のテンポの凄さ、ハイテンション!呆れるほどの凄さです。マシンガンのような言葉の応酬にあっという間の92分間でした。ケーリー・グランドとロザリンド・ラッセルの主演の2人が一つの空間の中で、同時に二つの受話器を巧みに操りながら、お互いまるで違う会話をしているシーンの凄まじさ、観ていて惚れ惚れ致します。話の展開といい、役者の演技合戦といい、本当に凄まじいほどのテンポの良さ、これまたとにかく傑作!コメディとは何か?またこの作品、コメディでありながらも大人の恋愛ものとしても、更に犯罪ものとしても上手く描かれていて、さすがは名監督の1人であるハワード・ホークス監督!見事な演出、脚本、構成の素晴らしさと俳優の演技の上手さといい、全くもって最後まで眼が離せない。コメディが好きな人は特に必見の傑作です。 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2006-05-01 17:44:38)(良:1票) 15.面白すぎた。男みたいな女ロザリンド・ラッセルとケーリー・グラントの喋りは、もはやこの映画のBGMになっている。ロザリンド・ラッセルが良いです。帽子が素敵。スカートをたくし上げて疾走、しまいには逃げる男にスピアーをかます。この躍動感。躍動感といえば、殺人囚の恋人役が男への自分の愛情を示すために窓から落っこちる、あの落ち方は凄い!「あっ、落ちた!」感が出すぎ!そうかと思えば電話の使い方のように、大量のセリフの裏側でしっかりと綿密な演出が組まれていたりして、面白いだけでは済まされない完成度を持っている。でも、面白すぎて味わう暇がないっ! 【Qfwfq】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-12-07 01:02:13)(良:1票) 14.《ネタバレ》 あれよあれよという間にストーリーが進んでいく、非っ常~ぅにテンポのいい映画ですね。なんだかわからないうちに煙に巻くケイリー・グラントとロザリンド・ラッセルのトーク&トーク&トーク&トーク。こっりゃあ凄いわ。スピード勝負でまくしたてるだけじゃなく、観ていると自然にいろんな状況がわかってくるっていうのも凄い。とても圧倒される映画ですが、不思議と壮快感が残ります。人を騙して嘘をついて……っていう悪行を描いているのに、なぜかすっきりするという不思議な作品。私もヒロインと一緒になって、何かがおかしい???と思うことがよくありました。印象的だったシーンもいろいろとあるのですが、とにかく一番強烈に残っているのが、スカートをまくしあげて走るロザリンド・ラッセル。デブった保安官をタックルして、馬乗りになりネタをあげる。元夫の悪徳編集長(ケイリー・グラントね)の手はわかっているから、簡単にはまるめこまれないんだけれど、やっぱりあちらさんのほうが一枚も二枚も上手。保険勧誘員のくせに人に騙されやすい婚約者(私的にはジャック・レモンのイメージ、違う俳優さんだけれどねラルフ・ベラミーさんゴメンなさい)がどんどん罠にはまっていって、それを助けながら猛進していく彼女のすごいことといったら……。もう、むちゃくちゃ面白いです。最終的にはケイリー・グラントのところに戻っていくわけですが、婚約者のほうと一緒になったら彼女はもう、大変だったでしょうね。義母さんとうまくいくとは考えられないし。結果的にあの二人はアレで良かったのでしょうが、壮快感の中に釈然としないものが含まれ、何か騙されていると思ってしまう、不思議な作品です。多分、ロザリンドもこれから先、何かがおかしいと感じながら生きていくんでしょうね(汗)。 【元みかん】さん 8点(2004-06-05 23:18:58)(良:1票) 13.ケーリー・グラント出演の不安が的中してしまった彼の持ち味全開の作品。私は人の話の腰を折って火の点いたカンナ屑のようにペラペラペラペラ喋りまくる人間が大大大っ嫌い。「喧しいわ、アホ!」音量を聞き取れる最小限にして我慢の鑑賞。輪をかけたのがこの男の人物像「ええ加減にしとけよ、クズ!、アホ!、(以下省略)」結末知りたさに我慢を重ねた私へのとどめが女が最後にこのクズに示す態度。「アホなんか? オマエも同類か?(以下省略)」年に一度あるか無いかの胸糞悪さを味わった本作がコメディに分類されているのに心の底から仰天。 【The Grey Heron】さん [DVD(字幕)] 2点(2018-11-05 15:14:00) 12.《ネタバレ》 良いシーンは数え切れないぐらいあるが、例えばラスト近くでロザリンド・ラッセルが舗道を走りながら激しく転けるシーン!このシーンのカッティングを含めた演出のダイナミックさ!これぞホークスの天才の刻印。このとってつけたようなハッピーエンディングが「映画の幸福」なのだろうか。 ただ、ビリー・ワイルダーの『フロント・ページ』は本当につまらないリメイクなのだろうか。ウェルメイドなビリー・ワイルダー作品にない革新性・実験性がこゝにはある。まるで機関銃のようなダイアローグに私は本当に感動してしまっている。 ワイルダーよりもホークスは百倍偉大だと思う。しかし、ビリー・ワイルダーとホークスを同時に愛することこそ大切なのだと思う。 【ゑぎ】さん [映画館(字幕)] 9点(2017-03-28 05:59:38) 11.《ネタバレ》 とにかく、やかましい映画。 背が高くハンサムな男がおいしい思いをするという大正義。 まったく見ていて読売巨人軍な気分になる。 自分だけが主人公、自分だけが勝てばよい。 そういった思想が露骨に現れた、アメ公映画の決定版。 我こそ正義な、ムカつく映画の極米。 【にじばぶ】さん [ビデオ(字幕)] 1点(2016-04-09 23:59:36) 10.《ネタバレ》 ゴダールの某映画の中でこの映画のタイトルが出てきた事があるので、これは観ておかなくてはという義務感のみで観ました。 ケリー・グラント扮するウォルターとかいう男は、自分が観た映画の中で3本の指に入るほどの嫌悪感を覚える男。しつこい。自分中心。元妻が戻らないと分かった瞬間に暴言を吐く。女をハメて、やりつやられつでコメディが1本撮れるにもかかわらず、矛先を婚約者の男の方に向けてしまうというシナリオの粗悪さも相俟って最低の人物像に仕上がってしまっているのが可哀想に思えてきます。 また、婚約者を捨てその男についていくヒルディとかいう女も同様。一時の気分で相手を交換するヒロイン像を作り上げた製作者達には映画を作るなと言いたい(もういないだろうけど)。 ワイルダー同様“脚本の映画”には嫌気が差すが、この映画はそれ以前の問題。 一応コメディなので面白い部分を探すと、ごくたまに一部の場面や会話で笑える部分というのは確かにある。実際に笑いもした。 台本の厚さを競っているとは思いたくはないですが、これほどの量をバラ撒けば数撃ちゃ当たるのも当然。 【もっつぁれら】さん [映画館(字幕)] 3点(2014-01-06 01:09:34) 9.新聞社の横に警察署があってさらに処刑台が丸見えって(笑)設定からして面白いんですがこれまたテンポのよさが目立つ、戯曲の映画化らしい映画でした。何があっても動じないケイリー・グランドもそうですがラルフ・ベラミーの間抜けっぷりといいますか運のなさといいますか、グダグダっぷりはすんごい受けます。オチがちょいと強引すぎたりセリフの速さはハンパないですが、ロザリンド・サッセルとのコンビは見てる側を圧倒するのは間違いない。 【M・R・サイケデリコン】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-02-13 01:27:57) 8.結婚式は明日だし、死刑執行も明日、さあ時間がない。そのせいもあるのか展開がすごく早いし台詞はジェットコースター、いわゆるスクリューボールコメディというもので、この映画はその中でもトップクラスのおもしろさだと思う。映画の最初に当時の新聞記者は殺人以外は何でもやっていたという断りがでるのでそのつもりで見れば・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-01-12 14:11:31) 7.様々な人間たちが入れ替わり立ち替わり登場してきて、 マシンガントークを繰り広げるスクリューボール・コメディー。 今で言えばドタバタコメディーといったところで、この会話が洒落ていると取るか、 ただうるさいだけと取るかは、観る人の感性によって別れそう。 主演の二人、特にヒロインはすごく良かったんだけど、ストーリーも爆発し過ぎていて、 自分の嗜好には合わなかった。古い映画なので、映像や音質はあまり良くない。 【MAHITO】さん [DVD(字幕)] 3点(2011-08-28 09:47:42) 6.《ネタバレ》 字幕を追うのがたいへん。言葉だけの世界であることの「残酷さ」も売りになっていて、高所から落下した人物を見て「まだ動いている」。スクリューボールコメディの猛威。 【ひと3】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-03-24 16:53:44) 5.なんだかごちゃごちゃで、よくわかりませんでした。字幕は当然追いつかないし、かといって早口で聞き取れないので何をしゃべっているのやら。オチすらもよく理解できませんでした。でもリアルタイムで観た人はそうとう笑ったんだろうな。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 5点(2009-11-14 20:37:01) 4.同じくホークス監督の傑作『赤ちゃん教育』ではヒロインのマシンガントークに翻弄されることで笑いをとっていたケイリー・グラントが今回は見事な掛け合いで笑いをとる。セリフが終わらぬまにセリフが重なることの繰り返しに観てるこちらは呆気にとられるしかなくその計算しつくされた怒涛の会話の応酬に感心しきり。元夫婦という設定が活きていて、説明なくても「ああ、あの人の策略ね」「ああ、またやられた」とロザリンド・ラッセルがうんざりぎみにしてやられた表情をするだけで(これがまた楽しい)、スピーディな展開に水を差さないのがいい。言葉のラッシュのガチャガチャ感をさらに煽るグラントの身振り手振りもサイコーにおかしい。ハイテンションに乗じて強引に終わらせるのも「楽しかった~!」という余韻を残してくれていい。こういう楽しい映画を新作で観たいなあ。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 8点(2009-06-09 13:08:12) 3.全盛期のB&Bを彷彿させる、喋くりの高速回転による高揚感、もちろんそれだけではなく、ホークス監督の演出冴えわたっている楽しい作品ですねー!ケイリー・グラントは出演映画を観れば観るほど、この人の比類すべき対象はクーパーやジェームズ・スチュワート等では無く、ポパイやトム&ジェリーなのではないかと思えてくる。本作を観てもつくづくそう思える。それだけ圧倒的だ。 【よし坊】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-07 00:30:52) 2.まるでジェットコースターのような映画です。最初から最後まで、ひたすら登場人物がマシンガンの如く喋りまくる。最初の内こそ「これって映画的にどうなのよ?」と思ったけど、観終わった後には「イヤー、面白カッタ!」と先程の不満もすっかり解消してしまいました。とにかくこの観客の心を掴んで最後まで離さないホークスの監督としての手腕に脱帽、いや感動。やっぱりエンターテイメントの神様!ワイルダーの作品も見直したいな。 【かんたーた】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-03-12 18:52:03)
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