みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
23.《ネタバレ》 仕事はこなせるものの難聴というハンデの為、会社ではなにかと苦々しい思いをしながら日々を送るヒロイン。そんな陰鬱でストレスの塊のような彼女に、ある日ひとりの助手が充てがわれる。この見るからに風采の上がらない男は、務所帰りのチンピラで、更生を誓っての職探しの結果、彼女のお眼鏡に適ったという訳。しかしどこが気に入ったのだろうか。お互い社会に爪弾きにされている孤独な者同士という、まさに“類は類を呼ぶ”であり、この女と男の愛称の微妙さを、少ないセリフながら表情の変化で積み重ねていくプロセスが見事で、とりわけ男に恋心を抱くヒロインの変貌ぶりが心地いい。映画はやがて、難聴のため読唇術に長けたヒロインとこの盗みのプロとが大金強奪を決行するや、物語は一気にクライム&サスペンスの様相を呈するようになる。そして捕われの身となり窮地に追い込まれた男が、咄嗟に思いついた或るアイデアを、遠く離れた彼女に読唇術を使って自分の唇を読ませ、一発大逆転の行動に出るというシークエンスが実にスリリングで、この映画の最大の見所となっている。このあたりのヒヤヒヤ感は「バウンド」と酷似しているが、キッチン・ルームの使い方など、むしろ一連のタランティーノ作品に近いものがある。ハンデを持ったヒロインが活躍する作品に「暗くなるまで待って」という秀作もあるが、本作の場合には動機が不純ということもあって、あくまでもダークなイメージで描かれている。そこがまさにこの時代の女のしたたかな生き様であり、本作の狙いの面白いところ。まさに映画は時代を映す鏡なのであります 。 【ドラえもん】さん 8点(2003-11-21 00:37:55)(良:2票) 22.《ネタバレ》 たぶん俺、ちゃんと理解できてない(汗)。話の内容は一通りはわかったんだけど、もっと深い映画の気がする。会社でも煙たがれてる耳の不自由な女性が、社会に煙たがれている男性に魅力を感じ、惹かれていく話。ただ、保護司の話のくだりがどうもよくわからない。もう一回見てみないとわからないなぁ。音の使い方、特にカルラの音のON/OFFの使い分けが秀逸!もっといろんな人に見てもらいたいし、いろんな人の感想を聞いてみたい作品。とりあえず、現時点では6点。これから上がる可能性あり。(以下、2回目鑑賞レビュー)1回目観た時よりも随分理解できたし、面白く観れた。ただ、やはり保護司のストーリーについては理解しがたいものがある。最初はカルラの友達の旦那という線を匂わせているようだが、子供ができないと言っていたので、それはなさそうだ。では、彼はゲイでカルラの友達の相手の男なのか…とも思ったのだが、それも違うようだ。その他の可能性であえて解釈するのであれば、人生に失敗したポールを見下していた保護司が、実際には彼の方が人生に失敗したという、皮肉的な対比としての存在。そして、「1週間いない」「3週間いない」という、映画の経過時間を知らしめるための存在。もしかしたら、何か他につながりがあるのかもしれないが、僕にはこれ以上わからなかった。いずれにしても、保護司のストーリーに関しては消化不良の感が否めない。ということで、変わらずの6点ということにします。 【グングニル】さん [DVD(字幕)] 6点(2004-05-01 04:13:33)(良:1票) 21.すごく暗いけど、こういう映画は好き。初めはただのラブストーリーかなと思って見たのだけれど、バイオレンスもあって引き込まれっぱなしだった。ヴァンサン目当てで見たのもあるけど、期待を裏切らず楽しませてくれた。 【アンナ】さん 8点(2004-04-25 17:01:39)(良:1票) 20.刑務所上がりの男とモテない難聴者の女という設定を上手い具合に活かす形でストーリーが展開し、最後にピンチを切り抜けたところは中々の出来。ちなみにヒロインは倍賞美津子に見えました。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2023-02-17 12:38:39) 19.ヒロインがジェイク・ギレンホールにしか見えません。まあ若くもなく美人でもないことが1つのミソなんですが。 それはともかく傑作です。何がどう動くのかまったく読めないのが魅力。サスペンスそのものはけっこう緩くて、ハラハラドキドキのピンチをスルッとすり抜けたり、いろいろ詳細を端折ったりしていますが、スピード感があって十分に堪能させてもらいました。それから、女性目線からのエロやエゴがやたら生々しくていい感じ。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2023-02-03 23:26:14) 18.《ネタバレ》 それぞれちょっとずつ社会からずれている(疎外されているともいう)男女がめぐり会って、速攻で対立して終わりかと思いきや、何となくウマが合って、そして何だかんだと相互にうまいこと利用し合いながら、その後を探っていく。なかなか先を読ませない丁寧な構成でした。男が捕らわれた危地からの脱出の機転の方法も、頓智が利いています。ただし、肝心の敵ボスとやらが、怖い存在という設定の割にはあまり怖そうではなく、むしろ随所で間が抜けていたような・・・。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-02-02 00:33:40) 17.仏版トゥルー・ロマンスの感もちょっぴりあるけれど、でも男女の造型がクリスチャン&アラバマとだいぶ違う。カルラとポールは互いにツンデレを繰り返し、自分のために相手をうまいこと利用しようとする打算もあったりでカップルというにはとても危うい二人。こんな微妙な男女関係をサスペンスとミックスさせたラブストーリーに仕上げるとは、さすがにフランス映画だなあと感嘆。 特にカルラ演じたエマニュエル・ドゥヴォスが巧い。見た目は地味な事務員で職場の中でも軽んじられる立場に甘んじています。でもそれは外見だけで、理不尽なことにキレると反社会的行為スレスレ技で反撃をかますぐらい肝の据わったキャラなのでした。地味で非モテな女に案件をリードされて気圧されるヴァン・サン・カッセル、という痛快な構図が二度三度と繰り返され、まあポールもたいがい粗野で横暴なんだけどこの二人なかなか絶妙なバランスをキープしていて目が離せません。 現金略奪のストーリーもシンプルながらサスペンスフルなこと、冷や冷やの山盛りです。全般にわたって演出も構成も無駄が無くすっきりと観られる・・、と言いたかったところですが皆さんご指摘の通り「保護司のエピソードの唐突さ」がいかんとも。説明が極端に少ない分、びっくりの大きさも半端ないのではありますが。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-06-10 23:42:41) 16.耳が聞こえないというハンディもあってか、いつも孤独を感じながら生きてきた女性が、刑務所帰りの男と出会ったことがきっかけでだんだんとたくましさが覚醒していく、最後は人生の次のステージに向かって一歩踏み出すことを予感させる話でした。 ムショ帰りの男との出会いや犯罪計画への加担はそのきっかけ程度にしか思えず、「恋愛映画」「サスペンス映画」として括るのではなくて、人生ちょっとこじらせ気味の女性にスポットを当てた「ヒューマンドラマ」に思えました。 ただ、たまたま鑑賞時の自分の気分と合わなかったのか、もともとフランス映画とは相性があまり良くないためか、肝心の見どころを見逃しているような、やや消化不良気味・・・。 【ramo】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-07-24 23:19:00) 15.《ネタバレ》 難聴というハンディを持ったオールドミスの女性が、ムショ帰りのどうしようもない男に出会って、犯罪に巻き込まれていくという、ちょっと変わったサスペンスです。 女性の読心術を上手く利用した展開で退屈することなく見ることが出来るのですが、結末がいかにも女性が喜ぶような出来栄えで、いかにもフランス映画って感じなのが残念でした。 サブストーリーの妻が行方不明になったおじさんの話もよくわからないし。 でも、まあまあ面白かったです。 【クロエ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-06-24 23:58:27) 14.ちょっと変わったサスペンス。 泥臭い映像がずっと続いていくけど、それなりに観られる。保護司の存在がよく分からないし、この男性の過去も解明されず。 終わり方もそれほどスッキリはしない。でも、それなりに凝った面白い結末になっていると思う。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-08-23 23:15:00) 13.どうやら耳の不自由な女性が主人公。こりゃヒューマン系の恋愛映画かなと思いきややがてストーリーは意外な方向に…あれ、いつの間にサスペンスに?って感じです。でも最初から最後まで結構緊張感があって面白かった。もうちょっと男優がいい男だったらなぁ~ま、でもろくでなしの役だからこのくらいの不細工でいいのかな。女優さん、いいですねぇ。微妙な年代のさえない女性を魅力的に演じています。 【イサオマン】さん [地上波(字幕)] 7点(2013-06-22 16:30:50) 12.シンプルでストイックなもてない女性、耳の不自由を利用した一件。大人の映画という感じ。観察官のサブストーリーも切なかった。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-03-05 20:34:47) 11.かなり変な話で想像もつかない展開が楽しめます。監察官のくだりは確かに唐突でよくわかりませんでした。カットしすぎたんじゃないかな。 【小原一馬】さん [地上波(字幕)] 7点(2006-11-21 23:15:37) 10.《ネタバレ》 10点からさし引いて-2点の8点、という意味ではなく、10点や9点ではないかなという8点なのです。だから、脚本の作りとかしっかりいていて、とても好きな作品です。最初のシーンからはこの話の展開は全く分かりません。「7万フランあるのか?」とヴァンサンカッセルが聞いた所からも、物語は意外な方向に。いい意味で観客の期待を裏切って進んでいくストーリーに魅了されました。。 【蝉丸】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-06-12 22:25:12) 9.私も「ピアニスト」をチラリと思い出しましたが、女性のほうが意外と逞しくて、私の心が救われました。 社内でのけ者にされていた女性。しかしそれでも他人を求める気持ちを強く持っていたという所に魅かれました。 日本の現代の若者だったら、すぐにひきもりになって、人間と会うことを恐れるようになるでしょう。しかしどんなに軽蔑されていても、誰かとツナガリタイという意志を強く持っていた主人公は素晴らしい。応援したくなります。 そのお相手の男のほうは、まるで救いようがないチンピラ。金のために女を利用し、お金が見つからなかったら、逆ギレして、女性の乗っている車を足ゲリして「お前はしっかり見張ってろ」と怒鳴り散らす最低男でした。 恋愛映画ではないとは思います。 1人の女性の決意を表現した映画だと思いました。 【花守湖】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-09 22:37:14) 8.題名からお涙頂戴物かと思ったけど、全然イメージと違って良かった。難聴ってことをマイナスに捉えず、逆に利用していたり、後半が予想もつかない展開になるところなど、良かった。 派手さやスピード感はないかもしれないけど、よく出来ていると思う。 【さら】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-09-27 10:19:46) 7.男はムカついたけどそこそこ楽しめた。 【kasumi】さん 5点(2004-11-28 01:22:06) 6.《ネタバレ》 主人公があか抜けない微妙な年齢の女性なので、見始めたときは期待度は低かった。けれど何というか「転んでもただでは起きない」しぶとさを持った人で、「ピアニスト」のエリカ先生が陥った底なし沼には沈まず、うまいことポジティブに物事を運んでいるのは見ていて面白かった。惚れた男とgive&takeで渋々危ない仕事に手をつけちゃうところなんか、どんくさいけど気持ちは解るな。最後まであか抜けない、そこがこの女優さん上手だった。ビデオパッケージの表情なんて、非常に気持ちが出ていた。私はこの女性の恋物語とサスペンスを6:4くらいの割合に感じ、うまく行き過ぎなラストがかえって不満だったかな。男なんて蹴散らして、一人で幸せになっても面白かったかも。 【のはら】さん 6点(2004-11-09 21:35:16) 5.良い!!こういうのって好きだな。地味な女の人生劇場で… オフィスラブ劇場で…。こういう子って好きだな。一途そうだし、一生懸命生きててそうで…。しかしカルラって・・なんとなくシャナン・ドハーティーによく似てる・・。なんとなくだね よく似てる。 【3737】さん 9点(2004-10-21 21:07:18) 4.《ネタバレ》 前科者の男に惚れる根暗でひがみっぽいお局OLさんの「だめだめ男女のバイオレンス」。下心みえみえの求人広告から二人の出会いは始まった。その後は坂道を転がり落ちるように裏街道へ。後半部分と雰囲気はまぁまぁ良かったが、インパクトの無いストーリーだった。もてない中年女性がダメ男に尽くすってところが、かなり地味。 【紅】さん 4点(2004-08-07 00:36:28)
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