みんなのシネマレビュー

髪結いの亭主

The Hairdresser's Husband
(Le Mari De La Coiffeuse)
1990年【仏】 上映時間:80分
ドラマコメディロマンス
[カミユイノテイシュ]
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-01-08)【Olias】さん
公開開始日(1991-12-21)


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監督パトリス・ルコント
キャストジャン・ロシュフォール(男優)アントワーヌ( 大人)
アンナ・ガリエナ(女優)マチルド
ローラン・ベルタン(男優)アントワーヌの父
ティッキー・オルガド(男優)モルヴォワシューの婿
ミシェル・ラロック(女優)養子の母
脚本パトリス・ルコント
音楽マイケル・ナイマン〔音楽〕
撮影エドゥアルド・セラ
配給テレビ東京
字幕翻訳寺尾次郎
あらすじ
ある夏の日、少年アントワーヌは初恋を体験する。髪は赤毛、服の隙間から覗く豊満な胸、香水、そして甘い体臭が彼の心を捉えた。彼女は床屋の女主人、シェーファー夫人。彼は将来、髪結いの亭主になることを決意する。大人になったアントワーヌ(ジャン・ロシュフォール)は、ある床屋で彼の理想の女性マチルダ(アンナ・ガリエナ)と出会う。はやる心を抑えきれない彼は、唐突に「結婚してください。」と切り出す。3週間後、再び髪を切りに訪れたアントワーヌに、マチルダは承諾の返答をする。

fero】さん(2004-02-15)
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【クチコミ・感想】

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139.アホか?この亭主は。働け! にじばぶさん [DVD(字幕)] 4点(2007-09-03 16:26:23)(笑:4票)

138.《ネタバレ》 日本の民話「天女の羽衣」や、デンマークの「あざらしのお母さん」を思い出す。男が異形の女に惚れて結婚し、相思相愛にもかかわらず妻は夫の元を去っていく。天女もあざらしも、天や海に帰るために必要なアイテム、羽衣や毛皮を見つけてしまうのがきっかけだが、マチルドの場合は、夫との些細な喧嘩がそれにあたる。幸いすぐに仲直りができたからよかったものの、今後、どんなトラブルに見舞われて夫婦生活に亀裂が入るかわからない。仲の良い夫婦生活をずっと続けていきたかった彼女は、大きな不安に襲われたのだろう。アントワーヌと同じくマチルドも彼に一目ぼれしたのだと思う。容姿の好みや性的嗜好も完全に一致した夫婦は、はた目から見ると羨ましい限りの幸せぶりだ。それなのに、妻は入水してしまう。映画では多くは語られなかったが、結婚するまで孤独を愛してきたマチルドは、過去に悲惨な性的虐待を受けた、あるいは愛する男の子供を堕した経験があったのかもしれない。膨らみようのない腹という言葉からも、不妊のにおいがする。彼女の寂しそうな笑顔は、常に秘密を抱えているせいだ。過去を一切語らない妻を、夫アントワーヌは丸ごと愛して子供すらも欲しがらなかった。マチルドは、そんなアントワーヌにいつか愛想をつかされることに、死ぬほどおびえていたのだろう。民話の哀しい妻のイメージが、どうしても彼女について離れない。アントワーヌも、マチルドも、深く心にしみこんだ。 tonyさん [インターネット(字幕)] 8点(2018-04-13 22:46:31)(良:2票)

137.《ネタバレ》 出だしから良い映画の予感がし、その通り素晴らしい映画だった。 これ奥が深いよ、御主人の自己流ダンスは別として(素晴らしく笑える動きだったけど・・・) 孤独だった故にストレートな愛で迫るアントワーヌの愛を受け入れ、愛されるマチルド。 そして、この上なく幸せ過ぎる日々が余計に怖いが為にとった“あの行動”・・・ この辺は『ねぇ、約束してちょうだい 愛してる振りだけはしないで』というマチルドのセリフと常連客の段々背中が曲がっていくと感じた老いへの不安から見て取れる。 主人公アントワーヌは、子供の頃からの夢を実現し羨ましくもある(例え、それがどんな夢だとしても) 世間一般的にはダメ男ですけど、そんなことはマチルドには全く関係ない訳です。 愛し続けてくれさえすれば・・・ よく恋愛と結婚は違うというけど(事実、身をもってそう思う)、ひとつの理想形でもあると思えた・・・“あの行動”以外は。 そういった辺りが、いちいち私の琴線に触れ忘れられない映画になりそうです。 ぐうたらパパさん [インターネット(字幕)] 8点(2013-06-23 05:34:49)(良:2票)

136.《ネタバレ》 結婚生活とは何か? 本作の定義は、好きな人と好きなだけ好きなことをヤルための環境整備です。モチロン、目的は下半身の欲情を満たすこと。子孫の繁栄や子育てに対する興味など、これっぽっちも視野に入っていない。エンディングでは、その愛欲関係に賞味期限まで設定してしまう。危険な空気を孕んでいますが、もの凄く真っ当な解釈のひとつだと思いました。 「バニラ味のレモン」とは、主人公が幼い頃に嗅いだ豊満な理髪師の体臭だったのだと思います。そこには、肉欲への憧れと共に儚い死の予感が同居していました。年老いて優しさだけが残る関係は嫌だと書き残して、彼女は死んでしまいました。あの時、すでに下降線に入っている自身の、あるいはお互いの肉体の「バニラ味のレモン」が、死の方向へ傾いてゆくことを実感していたのだと思います。 世の中の夫婦は愛欲関係が無くなっても、普通は結婚生活を維持しますが、ここに描かれるのは性交の切れ目が結婚の切れ目という夫婦です。この10年は刹那的だったのか、それとも十分な蜜月だったのか。こんなテーマの映画は観たことがありません。欧米に比べて、早々に交渉が無くなると言われるニッポンの夫婦には理解しがたい映画なのかもしれません。 本作の面白いところは、このAV的、あるいはロマンポルノ的な結婚解釈をお上品な文学調にまとめたところではないでしょうか。私は共感しましたよ、結婚していないからだと思いますけど。 アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-12-01 21:33:06)(良:2票)

135.《ネタバレ》 主人公アントワーヌに、竹取りの翁を思った。不意に訪れたかぐや姫が成長していくのを喜びながら、別れの予感の不安とともに見守っている。今現在の幸福を忘れさせるほどの、時間の経過に対する不安。翁はついにその時間との戦いに敗れ、姫の昇天を目にしなければならなくなったが、このフランスの竹取りの翁も同じだった。彼は自分の理髪店から時間の流れを感じさせるものを排除していく。目の前で成長していく子どもは作らない、思い出になる旅行には出かけない、今日が昨日とまったく同じ日であるように心がけ、また明日が今日と同じ日であるように理髪店に立て籠もり、同じ音形を繰り返すアラブ音楽を聴きながら時間を溜め続けていった。しかし常連客は少しずつ老けていく。目を背けていても、時間は室内に溜まり続け、そしてついにマチルドが夕立の気配のなかで「人生って嫌ね」と呟き、自分たちの敗北を認めた瞬間、溜まりに溜まっていた時間が濁流となって溢れ、彼女を押し流していってしまう。この映画の中のアントワーヌは少年か初老かだ。夫婦の愛の日々を描く映画でありながら、少年の憧れと老年の思い出だけがあって、そのなかの壮年の人生が抜けている。つまり、「まだそこには存在しない」と「もうそこには存在しない」ものとしてのみ、夫婦の愛の日々は捉えられるのだ。幸福であるとは、なんと不安なことだろう。この映画で最も凶々しいシーンは、オーデコロンを飲んで酔い潰れ“死んだ”ようになって迎えた朝、少年時代のアントワーヌがこの店を覗き込んでいるところ。憧れの女性理髪師の死を夕立の予感の中で発見したときのポーズで。これは妻である女性理髪師マチルドにも昇天の日が近づいていることの予言なのだろうか。アントワーヌは自分の戦いが負けることを最初から、少年の時から分かっていたのだろう。それを承知しながら、彼は幸福を究めようとした。人生とはこういうものなのだ。ほんの80分ほどの映画なのに、しみじみと人生の詠嘆を描ききって感服させられた。 なんのかんのさん [映画館(字幕)] 9点(2009-07-02 12:22:12)(良:2票)

134.ルコントの女性に対する想い、もっと言えば信仰のようなものが感じられた。彼にとって女性は太陽であり、蜂蜜であり、何より闇である。そして愛しく感じながらも、決して理解できないブラックボックスのようなものだと考えているのかもしれない。だから、手を入れて触るのだ。彼は女性の服を脱がせたりしない。目を瞑って服の下に手を差し込む。そこにあるのは柔らかな、丸みをおびた体。目を瞑って、その手に感じられる世界がその全てである。マチルドを失ったアントワーヌはどうやって生きていくのだろう?シェーファー夫人が亡くなったとき、彼には新しい髪結いの女性を探す夢があった。しかし、今の彼には10年という長いマチルドとの思い出ばかりしか残されてはいない。ルコントは何も語らずに物語を終える。語るべきことは何もないと言わんばかりに。この映画は、まさに傑作と呼べる作品であろう。 feroさん 9点(2004-02-15 19:20:17)(良:2票)

133. 床屋や歯医者に行って、女性の方が極度に接近してきて、その体臭に興奮したり頭にあたる胸に興奮したり。気持ちわかるなあ(笑)。  悲しくて涙がでてくらあ。 JFさん [DVD(字幕)] 6点(2015-07-03 21:48:42)(笑:1票)

132.《ネタバレ》 これを封切で映画館で観た数十年前はアンナ・ガルシアの美しい笑み顔と音楽に説得された記憶がある。切ないわあとか思ったんだった。そして現在再び鑑賞したら一ミリも心が動かないのに自分でびっくり。中年男のエロ願望を延々描いているとしか思えない。おっぱい触りたいとか体臭がどうとか何が官能だあ。ヨメの仕事中に後ろから手を出す場面なんかAVかと見まごうよ。あれは無い。女の心理描写が一切無いあたり、フランス版失楽園といったところ。アンナみたいな若い美人がなんの躊躇なくおっさんと結婚する。何故。あげくあの意味不明なラストはもしかして女房が古狸になる前に死んでくれるというのが監督の理想なのかしらとも思ってしまう。昔の感動はどこへやら変わった私が悪いのか。 tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 1点(2013-01-11 12:10:21)(笑:1票)

131.《ネタバレ》 "髪結いの亭主"が「妻の収入で暮らす夫」のことを指す言葉だというのは映画を見た後に調べて知った。 それは世間的には情けない話だけれど、この夫婦にとってはいつも一緒にいれて最高に幸せなんだろう。 子はなく、旅行もしない。ただ同じ毎日が過ぎていく。 官能的で美しい髪結いとお茶目な亭主。この映画は本当に大きな事件らしい事件は起きずに話が進んでいくのだけれど、アラブ音楽と美しい照明に撮影、夫婦のキャラクター、それらが独特の温かく妖艶で、どこか切ない魅力的な空気を作り出していることで見てて飽きない。また、その空気感がラストの青天の霹靂のような出来事をよりいっそう衝撃的なものにしている。少なくともあのラストに僕は呆然としてしまったし何が起きたのか一瞬理解が出来なかった。賛否は別れるものと思うけれど大人の寓話として見ればなかなか良くできた作品だと思う。 マーさん [DVD(字幕)] 7点(2011-12-20 10:03:09)(良:1票)

130.《ネタバレ》 以前見たときは評判通りの良さを感じ取れなかった映画だが、改めて見ると今は逆に評判以上の良さを感じる。10年の歳月はこうも変わるものか。 映画の中の二人も結婚して10年、変わらぬようで天井のヒビが二人の愛の行方を暗示していた。いつかは老い、いつかは消えてしまうだろうと・・・。 突如の夕立に、妻は「あなたが先に死んだり、私に飽いてしまう前に・・・」と書き残し、身を投げてしまう。これが10年前の私にはまったく受け入れられないことだったのだが、今はそういう愛の表現もあるのかと・・・。 ところで、髪結いの亭主なる言葉、日本にも西洋にもあるのだと改めて痛感。ただ違うのは、こちらではまったくのヒモみたいな意味だが、この映画ではそういう低俗なものではなく、文字通りの理髪師の旦那。 理髪師夫婦は日夜生活を共にできるうらやましい職業、仕事はもっぱら妻任せと思ったら、亭主にもちゃんとした役割があった。あの奇妙なるダンスで和ませ、むずかる子どもさえ魔法にかけるという仕事。 この映画の奇妙なダンスを支える音楽がまたすばらしい。すばらしいはず、マイケル・ナイマンだ。 ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-18 09:31:25)(良:1票)

129.パトリス・ルコントを世に知らしめた作品。 ゆらゆらとした空気に満たされ至極映画らしいが、最後寂しさはあっても哀しくも切なくもないのは、彼らが所詮自身の幸福しか頭になかったからか。 偶像を崇拝する男は夫とはなりえず、注がれる愛だけが命の糧である女も妻とはなりえないのだろう。 濃密な肉体と希薄な精神から成る変化を赦さない愛は、閉じているがゆえに育つこともない。 マチルダにとり重要な言葉を告げる客の髪を洗う彼女に触れるアントワーヌは「官能的な理髪師である女を愛する男」を象徴するシーンなのだろうけれども、画的には珍奇でいただけない気がする。 マチルダは満月の欠けるのを畏れた女、年を重ねても少年のエロスを抱き続けたアントワーヌは彼女との10年のためだけにそれまでを生きてきた蝉のごとき男。 彼の人生の夏の日は永かったのか、短かったのか。 「天井にひびが入ってる」僅かな亀裂を気に掛ける彼の言葉には予兆の響きが感じられた。 レインさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-01-09 00:00:03)(良:1票)

128.《ネタバレ》 おじさんがとても面白かった。 ダンスしているときにとても良い動きをしていた。 お店の雰囲気が素晴らしい。 暖かくて静かで、時間が止まっているような感じ。 そこはまるで、周りとは切り離された別の空間。 柔らかな明かりを取り入れて、それがお店の様々な物に反射して、とても奇麗な色合いを出していると思いました。 コロンって飲んでも大丈夫なんだ。 最後がどうしても意味がわからないんだけど! でもお洒落な作品でした。 ゴシックヘッドさん [DVD(字幕)] 8点(2007-12-04 02:07:41)(笑:1票)

127.仕事中に乳揉むな、危ないだろ。 ベルガーさん 5点(2004-11-30 15:07:55)(笑:1票)

126.今まで観て来たラブストーリーの中で唯一無二、恋人たち2人の両方とも心から好きだと思った作品だった。この2人程「ああ、いいなあ。この人たち大好きだ」と思った恋人たちはいなかった。なぜかは分からないけれど、きっと私の琴線にひどく触れたのでしょう。表面的には穏やかでも、内には激しい思いが渦巻いている、私はそんな映画が好き。この作品も「ベティー・ブルー」とかと本質は一緒なんです。根っこの部分はとても激しい。2人の愛はいつか必ず「恋愛」から「家族愛」へと変容するであろうこと、それを見越した妻。それに耐えられなかった彼女。彼女は自分が「女」であることを大切にしたかった。そしてついに「女」であるまま逃げた。妻はある意味勝ち逃げをし、夫は静かな喪失感と共に残される。あのあまりにも切ないラストは、いつまでもいつまでも心に残る。私はDVDを持っているのだけれど、買ってからはまだ1度も観ていない。こういう作品はなかなか気安く観れないのです。 ひのとさん 9点(2004-01-16 15:54:40)(良:1票)

125.歳をとるって嫌ね・・と、あの女性はそう言ったが、彼女は愛する夫に愛され続けたかったのだ。しかし夫婦は、年齢を重ねるごとに愛人同士から、共同生活者へと移行するのが現実だ。彼女はそれに耐えられなかったというわけだと考える。 花守湖さん 7点(2003-10-14 19:14:24)(良:1票)

124.恋の話だと思う。恋とはなんて自分勝手なものでしょうか。この映画は妄想そのものだといえる。それは男の妄想。最後の手紙以外は全て男の頭の中の映像だったのではないかな?だって相手の女性が綺麗すぎるもの。 onomichiさん 10点(2002-03-01 01:40:33)(良:1票)

123.《ネタバレ》 人生経験の浅い私には、ヒロインの心理がまったく理解できず。そもそもなぜ、あんないかにもウダツの上がらなさそうなオッサンのプロポーズをあっさり快諾してしまったのか。しかも案の定、まったく働かないだけではなく、自分の働く姿を日がな一日ジトーッと観察しているわけで。「男なら外で稼いでこいよ」とか思わないんだろうか。「どこに惚れた?」「何がいいの?」と真剣に問い詰めたい。その答えを聞くことはもう永遠に叶いませんが。 眉山さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2024-01-30 20:34:51)

122.ある種のオトコのファンタジーではあるが、そんなに都合よく行くはずもないとしても、どうも腑に落ちない展開ではある。が、最後まで愛されたと思えば、それも男の本望と言えなくもないのかも・・・。 東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-11-03 00:12:11)

121.《ネタバレ》 -Le Mari De La Coiffeuse- “美容師の夫”。美容師を髪結い、夫を亭主にすることで、味気ない訳になるところを、独特の雰囲気を出しています。まるでおとぎ話のような、リアルじゃない世界。 え!?あのプロポーズ受けるの?? から2人の生活がスタートし、 えぇーーーー!!!?という結末。 時々、黒バックに悲しそうなアントワーヌの映像がインサートされてたから、ず~っと幸せって話じゃないとは思ったけど。 シェーファー夫人の最後。手編みの海水パンツ。ブルドーザーの思い出。ウエディングドレスで髭剃り。オーデコロンで乾杯。これだけのアイデアを一本の映画に詰め込むなんて。極めつけがアントワーヌのダンス。あの変なダンスに子供メッチャ魅了されてる。なんて素敵な時間だろう。 美しいマチルド。ジャン・ロシュフォールとアンナ・ガリエナの年齢差24歳。この幻想的とも言える奇妙な物語には、きっと“童謡、実は怖い歌詞の意味”みたいな、違う一面があるようにも思える。 でもな、何かこう、そういうのは知りたくないというか、映画で観せられてる世界で完結したいって気持ちになってしまう。 2人で過ごした期間、マチルドもアントワーヌも、最高に幸せでした。みたいな世界で、この場合は良いんだと思う。 K&Kさん [インターネット(字幕)] 7点(2022-02-05 16:32:11)

120.《ネタバレ》 こーいうのも何だが、床屋で流れる時間って単調で退屈で、それでいて理髪師との距離感は近いから、それが男と女ならある意味凄くフェティッシュな空間だし、そこからこういう物語を捻り出したってのが、実に面白い着眼点だと思うのですね。 何ごとも無い毎日、何ごとも無い店、何も無い人生。そこに在るのはただ、唐突にもたらされた愛だけ。手に入れた喜びよりも、失う恐怖が心を覆い尽くす。シンプルな内容だからこそ、前述の状況設定の絶妙さが際立っていたかと。 フランスの恋愛映画なら不可欠と言える性愛描写も、フェティッシュな側面を活かして程良く艶やかに、かつコミカルさも兼ね備えて中々に観ていて楽しかった。仄かに、しかし確実に、残された者の悲哀と絶望を醸しつつも、どこかこれも温かみを感じる様なラストも、私にはとても心地良かった。良作。 Yuki2Invyさん [DVD(字幕)] 7点(2020-05-13 01:26:30)

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【点数情報】

Review人数 139人
平均点数 7.06点
000.00% line
121.44% line
200.00% line
342.88% line
475.04% line
596.47% line
62115.11% line
73525.18% line
83323.74% line
92115.11% line
1075.04% line

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.75点 Review8人
2 ストーリー評価 7.45点 Review11人
3 鑑賞後の後味 6.76点 Review13人
4 音楽評価 7.12点 Review8人
5 感泣評価 6.66点 Review6人

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